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新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

国際情勢を直視し、岸防衛相は辞任を申し出るべきだ

2022年05月29日 | 政治
  国防意識の感度の鈍さを証明 2022年5月29日  国会の委員会で着席のまま答弁するなど、岸防衛相の弱々しい姿を見せつけられるにつけ、日本は激動する国際、軍事情勢を乗り越えられるのかと心配になります。要するに日本の国防意識の感度の鈍さを証明しています。    岸田政権はこの問題の扱いに手を焼いてはいるのでしょう。安倍家と岸家の後継者問題も絡むので、様子見の構えをとっています . . . 本文を読む

マイナカードのデジタル対応に遅れる役所の窓口に怒り

2022年05月15日 | 政治
  電子証明の更新手続きで来庁を要求 2022年5月15日   「マイナンバーカードに書き込まれた電子証明書の有効期限(5年)が切れたので、役場の窓口に来て、更新の手続きをして下さい」という書類が郵送されてきました。読めば読むほど腹が立ってきて、デジタル時代だというのに、役所の窓口業務に色濃く残るアナログ対応に怒りを覚えました。    「マイナンバーカードを普及させる . . . 本文を読む

不法占拠の北方領土は「ウクライナ人が住民の4割」のなぜ

2022年04月24日 | 政治
  100年以上前にロシア極東に大挙移住 2022年4月24日  外務省は22年度版の外交青書で北方領土について「日本固有の領土であるのに、ロシアに不法占拠されている」と記述し、19年ぶりに「不法占拠」という表現を復活させました。    北方領土返還を期待して、ロシアを刺激したくないとの遠慮があったのでしょう。そんな気遣いと無関係に、ロシアのウクライナ侵略で返還交渉は断絶しまし . . . 本文を読む

ウクライナの地下要塞を見て思う安全保障感覚の大差

2022年04月19日 | 政治
  政府はシェルターの有無を示せ 2022年4月19日(写真はスイスの地下要塞)  ブログ「首相官邸に緊急事態に備えた地下シェルターはあるかーウクライナ戦争からの教訓」(4/14 )を書きましたら、19日に「マリウポリ抗戦/製鉄所に地下要塞」(読売新聞)という記事が掲載されました。    マリウポリの市長顧問がSNSに地下施設の見取り図を投稿し、「戦闘は難しくなり、ロシア軍は地 . . . 本文を読む

首相官邸に緊急事態に備えた地下シェルターはあるか

2022年04月14日 | 政治
  ウクライナ戦争からの教訓 2022年4月14日  ロシアのウクライナ侵略に刺激され、「憲法に非常事態条項を明記すべきだ」との主張、さらに「核シェア(共有)を」との声が聞かれます。その前にはっきりさせておくべき重大な問題が忘れられていると思います。    それは非常事態の発生や核戦争の懸念が生じた場合などに備え、首相官邸の機能をそっくり移して指揮をとれる地下シェルター(避難所 . . . 本文を読む

朝日新聞OBの主導で珍しく安倍政権を称賛する検証本

2022年02月19日 | 政治
  長期政権維持の政治手法に焦点 2022年2月19日  朝日新聞の元主筆が主宰するシンクタンクが「検証安倍政権/保守とリアリズムの政治」と題する本(文春新書)を出版しま。400㌻の分厚い検証本で、安倍氏をはじめ54人の政治家、官僚にヒアリングをしたそうです。    元主筆の船橋洋一氏らはこれまで福島原発事故、民主党政権の失敗、新型コロナ対策など日本の国家的な課題、公共政策につ . . . 本文を読む

言葉が心に響いてこない立憲民主党代表選

2021年11月23日 | 政治
  どういう国を目指すかの理念不在 2021年11月23日  立憲民主党の代表選の議論、発言を聞いていて、候補者の言葉が心に響いてこないという印象を受けました。政策立案の方法論や、政治家としての心構えは語っていても、国家像のグランドデザインが見えてこないのです。    逢坂誠二・元総務政務官(62)、小川淳也・元総務政務官(50)、泉健太・政調会長(47)、西村智奈美・元厚生労 . . . 本文を読む

国家資金による選挙買収まがいの55兆円経済対策

2021年11月20日 | 政治
  財政を食い物にする政治 2021年11月20日  政府は財政支出が過去最大の55兆円となる経済対策を決めました。国費約30兆円の財源は国債で手当てする見込みです。最悪の財政状況にかかわらず、先の総選挙で与野党を問わずバラマキ合戦をした結果です。    来年夏の参院選も控え、バラマキ財政に拍車がかかりました。野党が与党をけん制するどころか、所得税や消費税率の大幅引き下げなどを . . . 本文を読む

岸田政権が乱造する政府会議は国家資本主義を目指すか

2021年11月14日 | 政治
  「新しい資本主義」の落とし穴 2021年11月14日  岸田首相は「新しい資本主義実現会議」など5つの政府会議を新設し、主なものは9つになりました。そのうち首相は6つの会議の議長ないし会長を務めます。「やっている感」を出すための演出が過剰です。    竹中平蔵氏の「アーリー・スモール・サクセス」(早期に小さな成功例を示す)という助言を受け、菅前首相は「携帯電話料金の値下げ」 . . . 本文を読む

衆院選で完敗した新聞・テレビの議席予測を採点する

2021年11月01日 | 政治
  やはり強い自民世襲党 2021年11月1日  衆院選で自民党が大幅に議席を減らすとの予想が多かったのに、結果は狂いました。「自民、過半数割れも」のはずが「絶対安定多数を確保」です。新聞、テレビの選挙予想は惨敗です。    昨晩、テレビの選挙速報を見ていると、早々に最終議席予想を流したのは、池上彰氏が陣取るテレビ東京でした。ずばり「自民240、公明30、立民111・・」と、打 . . . 本文を読む

選挙が民主主義を弱体化させていくという逆説

2021年09月24日 | 政治
  空回りする金融財政政策 2021年9月24日  自民党総裁選の4候補はいずれも、「経済を成長軌道に戻すのが先で、成長あっての財政再建」の考えです。アベノミクスが経済成長をもたらさず、出口の見えない金融財政の悪化を招いたことへの検証も反省もありません。    安倍前首相が20年春に「空前絶後の規模。世界最大の経済対策」と言い出し、21年度に30兆円の財政出動をしました。アベノ . . . 本文を読む

首相公選制で政治の活性化はできないものか

2021年09月20日 | 政治
  総裁選を眺めるだけのもどかしさ 2021年9月20日  自民党総裁選は前年に比べ、様変わりしています。説明能力に欠けた菅首相を退陣に追い込んだのは世論の力でしたし、女性候補2人が加わったのも世論の反映でしょう。    4人の候補の平均年齢は約60歳で、国の政治的リーダーの世代交代は進みます。11月の総選挙を意識して、若手議員が派閥の統制に反対し、自主投票が主流になったことも . . . 本文を読む

アフガン退避の失策は菅政権に重大な責任

2021年08月28日 | 政治
  大使、大使館員は早々に海外に離脱 2021年8月28日  新型コロナ対策、東京五輪パラリンピック、自民党総裁選による政治空白が重なる中で、日本は信じ難い失策をまた重ねています。アフガニスタンからの邦人、外国人スタッフの退避作戦の出遅れによる失敗です。    他国はすでに大規模な退避を実施しているのに、なぜ日本は出遅れたのか。官邸、外務、防衛省が連携して、早期に作戦を立て、実 . . . 本文を読む

形だけの自民総裁選が選ぶのは「暫定首相」

2021年08月24日 | 政治
  菅氏延命で喜ぶ野党連合 2021年8月24日  横浜市長選で自民党が惨敗しました。民意がこれほどはっきり、政権に「NO」を突きるつけることはそう度々、あることではありません。    菅首相の地元、しかも首相が全面的に支援した小此木・前国家公安委員長の敗北は、菅首相の敗北と同義語でしょう。山中氏50万票、小此木氏32票、林氏19万票でした。ここまで大差がつくと予想した人は少な . . . 本文を読む

コロナ危機下で政策論争が不在の自民党総裁選が再び

2021年08月21日 | 政治
  時代遅れの政治体質を変えよ 2021年8月21日  9月末の任期満了に伴う自民党総裁選に向け、岸田前政調会長、下村政調会長、高市前総務相らが立候補の構えを見せています。    総裁候補の人気投票では下位か、泡沫扱いの人物ばかりなのが不思議です。しかも首相になったら、新型コロナ対策を含め、どのような政治をするのかの態度表明もありません。揺さぶってみるが目的ですか。 &nbs . . . 本文を読む