JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

HAPPY バレンタイン♪

2015年02月19日 14時01分25秒 | 友だち
2月14日、友人の誕生日なんですよ。こんなロマンティックなシチェーションの人って、いるのねぇ。おまけに容姿は、壇れい。

去年の今頃、『福家警部補の挨拶』というドラマを眺めておりまして。「それはそうと、この壇れいって女優、うめちゃんに似てへん?」遅まきながら気付いたんです。幼稚園の時うめ組だったから、’うめちゃん’♪たわいもない理由に端を発した呼び名は、ウン十年経った今も健在。ニックネームって、なかなか変わらないのだわ~

そのうめちゃん。車の運転が好きで、友人たちと集まる時にも、一人愛車でやって来る。駅周辺は一方通行の嵐だし、駐車場を見つけるのも大変。何かと気を遣うと思うのだけど、本人はお構いなしなのでしょうね。

そんな彼女がある時、街の駐車場で声をかけられたと。「すみません!これ、僕のアドレスとフェイスブックの…」速攻で書きつけたのか?それとも常備しているのか?歩み寄ってきた男性に、メモのようなものを押しつけられそうになり、ビックリ仰天。「えっ!? あの、ちょっとそれは…」 手で制していたら

「結婚してらっしゃるんですか?」「い、いえ」「お子さんがいらっしゃるんですか?」「いえいえ」「じゃあ、どうして駄目なんです?訳ありなんですか!」(なんでそうなるのッ。欽ちゃんじゃなくともツッコみたい。)

「という展開で、とうとう私、訳あり女にされちゃったのよ~。どう思う?」新年会の後、一人抜け二人抜け… 最後に残ったメンバーを前にして、トホホといった表情で、うめちゃんが語り出したので、やっこれは、超ド級のすべらない話ネタか!?身を乗り出すように食いついた。

「フムフム。で、それから?」「ええ、ちょっと訳ありでって…返しながら、何でこんな所で見ず知らずの人に、私の訳あり事情を話さなアカンのよぉ!って」「普通警戒されるよね。そのシチュエーションじゃ(笑)」「しかしチャレンジャーやなぁ。」「っていうかその人、一体どこからついて来たの?」

相手への印象も様々で、面白いなぁと耳を傾けていたのだけれど、私はてっきり駐車場で、たまたま遭遇した人と思てたものやから、最後の友人の解釈には、うひゃあ~そういう見方もあるのかと。余所で見染めてついてきたんじゃあ、すべらない話どころか本当にあった怖い話だよ。

ここ数年のうめちゃんは、元気がなく、仲間同士の集いの場から遠ざかっていた。一途で責任感の強い性格が裏目に出て、自身を痛めつける結果となる。仕事を通じての、そんな状況の繰り返しに、ホトホト疲れてしまったのだろう。’私が頑張らねば’ 何においても、そういった想いが人一倍だったから。

若い頃はね…家族が寝静まった夜中、窓からコッソリと抜け出し、飛行場へ彼を迎えに行ったりしてた。愛車のロードスターを駆って。そうして私は、そんな逸話が大好きだった。

件の彼とすったもんだした時には、こちらは異郷の地愛知で、育児にどっぷり。しばらくぶりにかかってきた電話に、「うんうん。それで?」相槌を打ちつつ、膝の上の赤子に乳を含ませ、やがて子どもが成長し、多少なりとも落ち着いて、話が聞けるようになった頃には、彼女の方が関東へ異動。忙しい毎日となり、年賀状のやり取りでしか、交流できない時期が続いた。

やがて双方、兵庫の実家へ戻ることになるのだが、久方ぶりの電話で、「ところでうめちゃん、最近恋は?」と尋ねると、「とてもじゃないけど、そんな気分にならないわよぉ~」と小さく笑った。「今はもう…」「うん」「お墓のことで頭がいっぱいで」 (ズルッ) 「なんでそうなるのよ~」「いや、四国に父方のお墓がね」「だってうめちゃんのお父さんは、次男じゃない。」「長男の所には、子どもがいないのよ。」「にしても、弟さんがいるでしょ!うめちゃんには。」「家族がまだ元気なうちに、こちらへ移しておかないと。向こうに置いていても、誰も管理できなくなる。」「やれやれ。それだけご先祖さんを大切に想っていたら、きっとご利益があろう~」

程なくして開催された新年会には、帰郷後初ということもあり顔を見せたものの、その後は体調を崩したり、気分的にしんどかったりで、なかなか折り合いがつかなかった。何かの機会にメールを送っても返信がないと、心配していた友もいた。仕方がない。ただひたすら癒されたい、静かな環境でゆっくりやっていきたい時期なんだ…それまでの事情が、そういった心境をもたらしている。私にも覚えがあった。

「○○ちゃんが信州から帰省するので、みんなで集まることになりました。お花見を兼ねて(^^)。 うめちゃんもどうですか?」「7年ぶりの学年同窓会。東京からはAちゃんが、名古屋からはMちゃんが参加だよ。もし行くのなら、連絡ちょうだいネ♪」「突然ですが、用事でそちらの方へ出ます。都合がよければ、一緒にお茶でもしませんか?」

彼女には、こちらからもポツポツと、メールを入れていた。めったに訪れない機会の時にだけ、ダメ元覚悟でね。反応がないので、’やっぱそういう気分にはなれないか…’と思っていたら、「年末から調子が悪く、家に籠りがちで、滅多に動かないペリカンもどきをやってますが、ちゃんと生息してますので、皆さんによろしくお伝えください。花冷えに気をつけて、楽しんできてね。 」仲間内で集まる前日に、メールが届いた。明日がその日だということを、覚えていてくれたのだ。体調が悪いと言いつつ、律儀やなぁと。

余力のあるうちは、メーリングリストに参加していない友人たちへの架け橋になろうと考えていた私だが、その実、根っからのファイターでもなく(笑)、会いたい気持ちがあるのなら、適当な時期に折り合いをつけて出てきてくれるといいがなぁというのが本音だった。5年先10年先…現在顔を揃えているメンバーが、参加できる状況にあるか?その保証はない。「それどころじゃないねん」って友人も、出てくるだろうし。なんだかんだ言いつつ、集まれるうちが花♪なのよねぇ。。。

風向きが変わったのは、昨年11月。「Y子ちゃんと会うの。よかったら出て来ない?」と誘ってみると、「是非会いたいわ。」いつになく前向きなメールが返ってきた。これは期待高まる~~~。ちなみにY子ちゃんというのは、学生時代からシルベスタ・スタローンの映画を共に楽しんできた鑑賞仲間で、日頃は友人の集いを見送っているクセに、『エクスペンダブルズ』が公開されると、颯爽と姿を現すのである。ここ数年は、続編が出れば一緒に鑑賞というパターンが、すっかり定着していた。

車検の予約が入っていたうめちゃんは、用事を終え、ティータイムからの合流。 別の友人も含め、限られ時間だったけど、それでもしっかりと旧交を温めた。離れている期間が長くとも、つながる時にはスッとつながる。一瞬で打ち解ける。それが友だちなのだろう。

その晩には、こんなメールが届いた。「両親とべったりな毎日なので、ついつい隣の芝生が青々&キラキラ輝いて見えてしまいますが、やっぱりお互い色々なのね~。でも愚痴聞いてもらってスッキリです。次回は新年会、楽しみにしています。」いやいや、輝いて見えたのはむしろ、うめちゃんの方だったよ。

「で、どんな人だった?」「40代前半くらい。スーツ着てた。」「カッコよかったぁ? (及川ミッチーみたく)」なんせこちらは、壇れいですからね。(^_-)-☆ しかし齢46にして、こんな話題を提供してくれようとは!ぐるり周囲を見渡すと、初ベビーが生まれた友、新しい仕事を始めた友。人生まだまだ、何が起こるかわからないってことですかね…

「お誕生日おめでとう♪突然ですが、明日『繕い裁つ人』を観に行きます。今度はナントRちゃんが来るのだけど、うめちゃんはいかがですか?」「Rちゃん、わ~懐かしい。残念ながら、明日は先約があって…ごめん。『繕い裁つ人』って、神戸でロケしてたよね。 また感想を聞かせてください。」

そう言えば、2年前のこの時期も、先約があると言ってたなぁ。-大切な時を過ごす大切な人がいるってコトで-いいんだよね?うめちゃん。


OGPイメージ

Fall In Love  安部恭弘

作詞・松井五郎
作曲・安部恭弘
編曲 ・Claude Gaudette 安部恭弘

アルバム「Gallery」に収録されています。

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