JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

じんちゃんの2012年

2012年12月19日 09時46分29秒 | 歳時記
暮れも押し迫り、やっとここへ戻ってくることができました。話したいネタはあれど、ちっとも文章にできず、じりじりと気だけは焦る…困るのはね、齢の所為か、身に起こる出来事をどんどん忘れていくのよ~。つくづく折々に感じた事は、その時に書き綴っておかんとね。

まぁ今からでも遅くない⁈じんちゃんにとっての2012年、エッセイに登場しなかった項目も含めて、振り返ってみます〜。

① 八神純子コンサートツアー 2012『ツバサ』

② 親子ウォーズ

③ 株主総会&九州旅行

④ 勝谷誠彦トークショー

⑤ VIVA! 高校見学

⑥ ドラマ&シネマ

⑦ 図書室向上委員会

じんちゃんの2012年を飾る出来事は、2月21日神戸国際会館で行われた、八神純子コンサート。南佳孝と共に、学生時代から聴き続けているアーチストです。去年のセントレアLIVEへも行きたかったのだけど、叔父のお葬式と重なってしもて(泣)。

さて今回のLIVE、結婚・出産・アメリカでの生活etc…様々な事情が重なり、25年ぶりとなった全国ツアーだそうで。一方聴いているこちら側にも、人生のいろんな節目がありますから。必ずしも、タイミングが合うとは限らない。そう考えると、こうした復活の機会に立ち会うことができて、本当にラッキーだったなと。ファン歴長いクセに、初参加だったのよ。

生で聴く八神さんは、大舞台でのブランクを感じさせない程、しっかりした声量と、伸びやかな歌声をキープ、素晴らしい歌唱力でした。『水色の雨』『思い出は美しすぎて』『ポーラー・スター』『Mrブルー ~私の地球~』そして…『パープルタウン』往年のヒット曲が、ずらりと並びます。

新しいアルバムでは、中島みゆきの歌をカバー。彼女との出会いを振り返るお話もありました。「高校1年の時にコンテスト(ポプコン)で一緒になった、北海道出身の女性歌手が、ものすごく暗い人でね…」以前もお互い参加しており、その時の作品が素敵だったので、「私、あなたの曲が好きです。」にっこり笑って話しかけたものの、良好な反応をいただけなかったと。

まぁ八神さんが若くて、屈託なさ過ぎたのかなとも思いますけど。それにみゆきさんは、北の大地の人だから、恥ずかしがり屋なのよ。きっとね。以来あまりいい印象を持てないままだったものの、ここ数年ある曲を聴いて、改めてこの歌はすごい!と感激。

「とうとうカバーするまでになっちゃいました。不思議ですよねぇ。」そう紹介しながら歌った『時代』では、感極まって「ごめんなさい。もう一度最初から。しっかり歌います。」やはり、いろんな想いが交錯する歌なのでしょう。調べて見ると、八神さんが優秀曲賞を受賞した翌年、みゆきさんが『時代』でグランプリを獲得。ホント似たような時期に、切磋琢磨していたんだなぁと。ちなみにじんちゃんは、『空と君のあいだに』が好き。あの歌詞はいいよ~。

ユーモア精神たっぷりの八神さんは、結構お客さんをイジるんです。コンサート半ばで入ってきた前方席の男性に「遅れて来たんですか?もう『水色の雨』歌っちゃいましたよ。最初のうちは、馴染みの曲が並ぶので…」とニヤリ。「せっかくなので、最後にもう一度 『水色の雨』をやります。その代わり、CDの販売をしていますので、買ってくださいね。」 と売り込みも忘れない。確か休憩タイムの後、この男性が購入したCDを高く掲げ、会場から拍手が沸き起こったのだった。関西は、ノリがよろしいなぁ。(笑)

活動再開の裏側としては、長い間子育て中心でやってきたけれど、下の子どもが高校を卒業するにあたり、これからの自分を考えるようになった。「息子がバスケをやっていてね、試合の送迎をしたりで忙しかったの!」ああ、フツーにお母さんやってはったんや〜って、むちゃくちゃ親近感が湧いた。こうした事情に加え、日本で起こった思い掛けない震災、そういった「時代」の中で、八神さんなりにできることを考えられての結果なのでしょうが。

ニューシングル『さくら証書』では、大江千里と共に紡ぐ、こんな歌詞にうんうんと。
"わたしたちのこと選んで 生まれてきてくれた事にありがとう"
"小さな奇跡の連続こそが幸せと 過ぎ去った今になってわかる"
"時に母として 時にはひとりの友として 傷つける言葉を投げつけた事もある 
あなたがいつしか父親になっていく時に すべて愛だったとわかる日がやってくる"
春からの親子ウォーズを思い返しつつ、しんみりと聴き入りました。

"卒業証書を手にしたあなたに 桜の花びらが舞って私の春になった"
という箇所には息子さん、そうして自身の新たな旅立ちも込められているそうで。ヒットし辛いかもしれないが、こういう大人の女性の等身大を描いた歌は、もっとあっていいよねぇ。中高年の女性への応援歌って、あんまりない気がするので。

今年は泣いたり笑ったり、例年に増して忙しい一年でしたが、これを書いている現在、ちいさな幸せを見つけまして。とても良い心持ちで、来年へつなげられそうな予感。

『置かれた場所で咲きなさい』話題になった渡辺和子さんの本じゃないけれど、自分なりの居場所で、想いを伝えることはできる。ベースになっている部分って、一緒だったりしますね。ああ、やっぱり私は、こういう作業が好きなんや〜。それを実感できたのが嬉しかったかな。西野カナ。


OGPイメージ

さくら証書 八神純子

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