JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

夏の日の夢 -OCHATOMO-

2016年08月27日 13時31分48秒 | 友だち

遠方で暮らしている友人の帰省に伴い、女子校時代のメンバーで集まった。

関西にいながら、ウン年ぶりの参加となったふーちゃんが、ついに妹家族との3世代同居へ、両親共々行き着いた話を披露。「私の老後まで心配されてるみたい…」とつぶやく。

フェアリーの如く麗しきふーちゃんの口から老後て!確かにアラフィフを控えた我々は、その先が気になるお年頃だが、人生80年の時代、早々に見切りをつけるのは勿体ないと感じたので、「結婚しないと決めてしまうには、まだ早いんじゃないかなぁ。桃井かおりさんや夏木マリさんも、最近結婚したよね。」と口にした。「えっ!?本当?」「うん。だから何が起こるかわからないよぉ?」

「ちなみにYちゃん(同じく独身)は、茶飲み友達でいいから欲しいって。」仲間の言葉を皮切りに、そこからは異性の茶飲み友達の話題で、盛り上がった。必要か否か、熱心に反応しだしたのが既婚者組というのが、皮肉な話なのだけど。「相手(パートナー)も同じ事をすると思えば嫌だから止めておく」Nちゃんの回答へ、密かに拍手を送る我が娘。そら子どもの立場では、そうやろなぁ~

後日、やはり故郷を離れている友人へ、ランチの模様を報告がてら、再びこの話題が上った。「勿論夫は大切よ。でも、セクシュアルな関係抜きで趣味とか共有できる友達って成立しないのかな?」「私は『ゆとりですがなにか』に出てきたレンタルおじさんがほしい。ええかげんなカウンセラーみたいな人物なんだけど、いい距離感なの。」「あのおじさんナイスよねぇ~。女性は回答を求めているのでなく、同調してほしいだけという実情にピッタリ。そうして私も、岡田将生くんみたいな若いイケメン友達が欲しいのだ!」「イヤよ~レンタルおじさんなんて。所詮金で買う同調だもの。」

喧々諤々とやりあっているうち、メーリングリストの件名が、いつしか『レンタルおじさん』に。これには笑った。吉田鋼太郎さん大人気!! そうしてクドカン(脚本を手掛けた)してやったり?ってか、あのドラマで、心に引っ掛かってたの、そこ?!

「夫や友達だと怒ったりアドバイスしようとするでしょう?同性だと分かり過ぎちゃうし。知り合い以上、友達未満。なんとなく仲間かなくらいの異性が、いいトスくれたりするのよ。」私の周囲で言えば…学校の先生、美容院のお兄さん、コープの坊ややろか。←おもっくそ ザ・日常

美容院のお兄さんやコープの配達坊やとは、月や週に1度であるが色んな話をする。これが結構楽しい。相談などのマジバナではないものの、気張らず自然体でいられて、茶飲み友達よりは、やっぱそのくらいの距離感がいいのかなぁ。何より、自分のエリア内だから気が楽だ。

こうして『レンタルおじさん』の件名で遣り取りが続くうち「実は、異性の茶飲み友達がおりまして…」と告白する友人が現れ、今度は座が水を打ったようにしんとなった。「みなさんを是非紹介してくださいと頼まれてるの。今度友人宅で会うので、一緒にいかが?」近日に予定されているお茶会の日時が提示され、ほえぇぇぇぇぇ!!

もはやタラレバでなく、一歩踏み出せば現実の境地。予想外の展開に驚いたのは、私だけではなかっただろう。それから1日… 2日…ぽつぽつ反応はあれど、別件の話題のみ。‘はて、どう返したものやら’ ‘誰か何か言えよ~’ と感じていたのか、はなから自分には無関係と傍観を決め込んでいたのか、各々の真意はわからないが、このまま沈黙しているのもね~と思った私は、こう切り出した。「茶飲み友達で終わる自信がないので…<m(__)m>」

茶飲み云々以前に、異性の友達すらでき辛かった私。憧れだけど上手くいった試しがない。‘セクシュアルな関係抜きで’と口にした友人がいたが、女性はそのつもりでも、男性はロマンを求めている人が多い気がするのよね…(じんちゃんが辿ってきた個人的感触です)。男女混合グループには、あまりいい想い出がない。人を介するご縁というのにも気を遣う。そもそもあった和やかな空気を壊してもいけないし。

「あくまで私は向いてないなので、そういった場にスッと溶け込める人がいてもいいと思う。楽しそうだなぁと、ちょっと離れた所から眺めています。(^^) 」

「男性の誤解を、ロマンを追う心を、潰さない感じで癒してあげられれば、それはそれでアイドルとかマドンナとか言われる人気者として存在できるんだろうな。まぁ余程性格が良ければだけど。それが難しい自分は、だから友達未満くらいの関係が…となる訳。」

「異性のお茶友、私は気軽に考えていたんだけど、相手のファンタジーにまで配慮がいるとは。そもそも厚切りジェイソンより日本語ができない家族に囲まれ、日本語で話せる友が欲しかった。(3歳のお嬢ちゃんと、何度注意しても同じ行程を辿る旦那サマに、くたびれているのだ)Rちゃんのお茶友さんは、女子会に控えめに参加されている風で好感。茶人みたいな方かしら。」

これは、あくまで表に現れた反応である。個人的にメールを返していたメンバーがいたのか否かは、ミステリー♪


HAPPY バレンタイン♪

2015年02月19日 14時01分25秒 | 友だち
2月14日、友人の誕生日なんですよ。こんなロマンティックなシチェーションの人って、いるのねぇ。おまけに容姿は、壇れい。

去年の今頃、『福家警部補の挨拶』というドラマを眺めておりまして。「それはそうと、この壇れいって女優、うめちゃんに似てへん?」遅まきながら気付いたんです。幼稚園の時うめ組だったから、’うめちゃん’♪たわいもない理由に端を発した呼び名は、ウン十年経った今も健在。ニックネームって、なかなか変わらないのだわ~

そのうめちゃん。車の運転が好きで、友人たちと集まる時にも、一人愛車でやって来る。駅周辺は一方通行の嵐だし、駐車場を見つけるのも大変。何かと気を遣うと思うのだけど、本人はお構いなしなのでしょうね。

そんな彼女がある時、街の駐車場で声をかけられたと。「すみません!これ、僕のアドレスとフェイスブックの…」速攻で書きつけたのか?それとも常備しているのか?歩み寄ってきた男性に、メモのようなものを押しつけられそうになり、ビックリ仰天。「えっ!? あの、ちょっとそれは…」 手で制していたら

「結婚してらっしゃるんですか?」「い、いえ」「お子さんがいらっしゃるんですか?」「いえいえ」「じゃあ、どうして駄目なんです?訳ありなんですか!」(なんでそうなるのッ。欽ちゃんじゃなくともツッコみたい。)

「という展開で、とうとう私、訳あり女にされちゃったのよ~。どう思う?」新年会の後、一人抜け二人抜け… 最後に残ったメンバーを前にして、トホホといった表情で、うめちゃんが語り出したので、やっこれは、超ド級のすべらない話ネタか!?身を乗り出すように食いついた。

「フムフム。で、それから?」「ええ、ちょっと訳ありでって…返しながら、何でこんな所で見ず知らずの人に、私の訳あり事情を話さなアカンのよぉ!って」「普通警戒されるよね。そのシチュエーションじゃ(笑)」「しかしチャレンジャーやなぁ。」「っていうかその人、一体どこからついて来たの?」

相手への印象も様々で、面白いなぁと耳を傾けていたのだけれど、私はてっきり駐車場で、たまたま遭遇した人と思てたものやから、最後の友人の解釈には、うひゃあ~そういう見方もあるのかと。余所で見染めてついてきたんじゃあ、すべらない話どころか本当にあった怖い話だよ。

ここ数年のうめちゃんは、元気がなく、仲間同士の集いの場から遠ざかっていた。一途で責任感の強い性格が裏目に出て、自身を痛めつける結果となる。仕事を通じての、そんな状況の繰り返しに、ホトホト疲れてしまったのだろう。’私が頑張らねば’ 何においても、そういった想いが人一倍だったから。

若い頃はね…家族が寝静まった夜中、窓からコッソリと抜け出し、飛行場へ彼を迎えに行ったりしてた。愛車のロードスターを駆って。そうして私は、そんな逸話が大好きだった。

件の彼とすったもんだした時には、こちらは異郷の地愛知で、育児にどっぷり。しばらくぶりにかかってきた電話に、「うんうん。それで?」相槌を打ちつつ、膝の上の赤子に乳を含ませ、やがて子どもが成長し、多少なりとも落ち着いて、話が聞けるようになった頃には、彼女の方が関東へ異動。忙しい毎日となり、年賀状のやり取りでしか、交流できない時期が続いた。

やがて双方、兵庫の実家へ戻ることになるのだが、久方ぶりの電話で、「ところでうめちゃん、最近恋は?」と尋ねると、「とてもじゃないけど、そんな気分にならないわよぉ~」と小さく笑った。「今はもう…」「うん」「お墓のことで頭がいっぱいで」 (ズルッ) 「なんでそうなるのよ~」「いや、四国に父方のお墓がね」「だってうめちゃんのお父さんは、次男じゃない。」「長男の所には、子どもがいないのよ。」「にしても、弟さんがいるでしょ!うめちゃんには。」「家族がまだ元気なうちに、こちらへ移しておかないと。向こうに置いていても、誰も管理できなくなる。」「やれやれ。それだけご先祖さんを大切に想っていたら、きっとご利益があろう~」

程なくして開催された新年会には、帰郷後初ということもあり顔を見せたものの、その後は体調を崩したり、気分的にしんどかったりで、なかなか折り合いがつかなかった。何かの機会にメールを送っても返信がないと、心配していた友もいた。仕方がない。ただひたすら癒されたい、静かな環境でゆっくりやっていきたい時期なんだ…それまでの事情が、そういった心境をもたらしている。私にも覚えがあった。

「○○ちゃんが信州から帰省するので、みんなで集まることになりました。お花見を兼ねて(^^)。 うめちゃんもどうですか?」「7年ぶりの学年同窓会。東京からはAちゃんが、名古屋からはMちゃんが参加だよ。もし行くのなら、連絡ちょうだいネ♪」「突然ですが、用事でそちらの方へ出ます。都合がよければ、一緒にお茶でもしませんか?」

彼女には、こちらからもポツポツと、メールを入れていた。めったに訪れない機会の時にだけ、ダメ元覚悟でね。反応がないので、’やっぱそういう気分にはなれないか…’と思っていたら、「年末から調子が悪く、家に籠りがちで、滅多に動かないペリカンもどきをやってますが、ちゃんと生息してますので、皆さんによろしくお伝えください。花冷えに気をつけて、楽しんできてね。 」仲間内で集まる前日に、メールが届いた。明日がその日だということを、覚えていてくれたのだ。体調が悪いと言いつつ、律儀やなぁと。

余力のあるうちは、メーリングリストに参加していない友人たちへの架け橋になろうと考えていた私だが、その実、根っからのファイターでもなく(笑)、会いたい気持ちがあるのなら、適当な時期に折り合いをつけて出てきてくれるといいがなぁというのが本音だった。5年先10年先…現在顔を揃えているメンバーが、参加できる状況にあるか?その保証はない。「それどころじゃないねん」って友人も、出てくるだろうし。なんだかんだ言いつつ、集まれるうちが花♪なのよねぇ。。。

風向きが変わったのは、昨年11月。「Y子ちゃんと会うの。よかったら出て来ない?」と誘ってみると、「是非会いたいわ。」いつになく前向きなメールが返ってきた。これは期待高まる~~~。ちなみにY子ちゃんというのは、学生時代からシルベスタ・スタローンの映画を共に楽しんできた鑑賞仲間で、日頃は友人の集いを見送っているクセに、『エクスペンダブルズ』が公開されると、颯爽と姿を現すのである。ここ数年は、続編が出れば一緒に鑑賞というパターンが、すっかり定着していた。

車検の予約が入っていたうめちゃんは、用事を終え、ティータイムからの合流。 別の友人も含め、限られ時間だったけど、それでもしっかりと旧交を温めた。離れている期間が長くとも、つながる時にはスッとつながる。一瞬で打ち解ける。それが友だちなのだろう。

その晩には、こんなメールが届いた。「両親とべったりな毎日なので、ついつい隣の芝生が青々&キラキラ輝いて見えてしまいますが、やっぱりお互い色々なのね~。でも愚痴聞いてもらってスッキリです。次回は新年会、楽しみにしています。」いやいや、輝いて見えたのはむしろ、うめちゃんの方だったよ。

「で、どんな人だった?」「40代前半くらい。スーツ着てた。」「カッコよかったぁ? (及川ミッチーみたく)」なんせこちらは、壇れいですからね。(^_-)-☆ しかし齢46にして、こんな話題を提供してくれようとは!ぐるり周囲を見渡すと、初ベビーが生まれた友、新しい仕事を始めた友。人生まだまだ、何が起こるかわからないってことですかね…

「お誕生日おめでとう♪突然ですが、明日『繕い裁つ人』を観に行きます。今度はナントRちゃんが来るのだけど、うめちゃんはいかがですか?」「Rちゃん、わ~懐かしい。残念ながら、明日は先約があって…ごめん。『繕い裁つ人』って、神戸でロケしてたよね。 また感想を聞かせてください。」

そう言えば、2年前のこの時期も、先約があると言ってたなぁ。-大切な時を過ごす大切な人がいるってコトで-いいんだよね?うめちゃん。


OGPイメージ

Fall In Love  安部恭弘

作詞・松井五郎
作曲・安部恭弘
編曲 ・Claude Gaudette 安部恭弘

アルバム「Gallery」に収録されています。

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