JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

秋の夜長に・・・

2008年09月26日 12時02分00秒 | 恋バナ
恋文を書きました。

まだ見ぬ、あの人に向けて、恋文を書きました。

忘れていた甘やかな感情がよみがえり、さらさらと想いの言の葉を重ね、

ふと気がつけば、月の光に、私のすべては包まれていました。

その髪をなでるのも

乾いた唇にキスするのも

かなわぬ夢なれど

想い満ち足りて、窓辺にたたずみ、一人つぶやく、ロマンは何処。


恋文を破りました。

愛しの、あの人に向けた、恋文を破りました。

忘れ得ぬ切なき感情を封じ込め、はらはらと哀しみの雫は流れ、

ふと気がつけば、秘密の城に、置き去りにされた私がいました。

その腕の温もりも

確かに感じた鼓動も

ただ一度の永遠ならば

想い沈めて、窓辺にたたずみ、そっと見送る、ロマンの終り。


- ぞんちゃんへ捧ぐ -

 拙い詩ですが、エッセイ同様、心を込めて書きました。ぞんちゃん元気かなぁ~そんなことを想いながら。去年の今頃でしょうか、ステキな詩を書く方と、お近づきになりました。それまでも、ちょっとした顔見知りだったのですが、季節が変わり心が少し黄昏た・・・そんな時にね、彼女の詩が胸に沁みたんです。Cafeには何人かの詩人さんがいらっしゃいますが、優しさとロマンがほのかに漂う彼女の詩は、とりわけ私の心を捉えました。日常的に活動している訳ではないのに、私がヘコんでいる時に不思議と登場してくれる。そうして私はいそいそと彼女の元へ出かけていく。彼女のページは、究極の癒し空間でした。情の厚いおじさま応援団が、長期休暇中も足を運んでおられるの。想いは同じ。そうして愛されてるんですネ。

 とっても恥かしがり屋さんで、このページで顔を出してくれることはなかったけれど、足跡メッセージでエッセイの感想を伝えてくれたり、共通のお仲間さんの掲示板を借りておしゃべりしたり (←うちの掲示板はコワいそうで)、それもいい思い出です♪彼女がかけてくれた言葉は、密かに何度かエッセイへ登場しています。気付いてくれてるかな。「じんちゃんはガサツじゃありません。とっても傷つき易い心をもってるでしょ。」こんな言葉が返ってきて、驚いたこともあったなぁ。そんなことを考えながら、秋の夜は更けてゆくのです・・・

 https://www.youtube.com/watch?v=Nd_lujX1hnY


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LOVE LETTER

2008年09月19日 18時34分00秒 | Cafeバナ
 前回のエッセイで、「男らしさって何だ!?」というお題を出させていただきました。さらりとかわす方、真面目に取り組む方、角度を変えて返す方、それぞれの反応も楽しく、じんちゃんご満悦。 お題を持ち帰って日記を書いてくれたギャツビイくん、あれからずっと考えていましたというはるかさん、ありがとう♪思いをめぐらしてくれるのは、嬉しいですねぇ。私はコメント欄も一つの舞台だと考えていて・・・特に、主がスットコドッコイでしょう?比較対照で男っぷり女っぷりが上がるんですよ。だから恥かしがり屋さんも、えいっ!舞台へ上がってみてほしい。自らのページについて、「コメントで生かされているようなもの」と表現したお仲間さんがいましたが、その感覚はわかる。一人黙々と球を投げているだけじゃ、つまらんねんな。

 「じんちゃんとは同じマウンドで投げ続けていたい。」と言ってくれた、お仲間さんがいました。訳あって舞台を変えているけれど、「書くことは楽しいね!!」という近況報告が時折届きます。ここぞという時に登場、粋な言葉をかけてくれる(←寅さんか!)。ありがとよっ。

 「どんな悪送球でも、とってみせます。」という言葉をくれた、お仲間さんもいました。「ぶつけるのだけはやめてください。」と言われたのですが。股間を直撃しないよう気をつけなくちゃね。退場されては困りますから。 送球っちゅーことは、キャッチャーやないね。一塁あたりを守ってくれているのかな。ははっまた早とちりしちゃった~。ん・・・ っと、こっちの話です。”誤解は人生を彩る”(←彼のパクリ) のよ。

 昔、私には名キャッチャーがいました。バシッと受け止めて、絶妙の返しをしてくる相棒。ある程度は、その人の才覚もあるけれど、二人の間だからこそ響き合えたってのもあると思うのです。そういう相手ってね、そうそう巡り合えるものじゃないと感じてる。今も、 彼が残してくれた財産を食いつないで生きているよ。

 レギュラーの座から消えた時、このままやっていけるんだろうか・・・ 不安がよぎりました。その後も何とかやってきたものの、抜けた穴は大きいなと思ってた。けれど、最近少し考えが変わってきたの。私を動かしているのは、今周囲に存在している人々。日々影響を与えてくれる人。この力は大きいよ。

 現在の相棒は、「泣きながら投げてへん?」なんて、心の内の切なさを感じ取る。ネット上でも、そういう付き合いが可能なんですねぇ。たまに、こりゃかなわんなぁーというお題を、投げてよこすこともあって。 高め設定というよりは、微妙なコース指定。そんなトコに構えんといてくれ~。頭と数少ない経験をフル稼働して投げることもしばしば。相棒はいつの日も、甘いだけじゃないですね。イタい所を突いてきよる。だからこそ、信頼できるのでしょう。

 さりげなくエールを送ってくれる男前さんもいるよ。その名は・・・ 優作。誰であるかは伏せておきます。

 さて男性の皆様、お待たせ致しました。言われっ放し、己を振り返るのも、辛かったことと存じます。 ので・・・今度のお題は「女に必要なモノ」。女性に何を求めるかということかな。折角の機会なので、心の内を声にしてくださいませ♪女性の皆様は、同性の視点で考えてくださいね~。

 という訳で?もうしばし、『王様のレストラン』の筒井道隆くんのポジション(ぬーぼー)で参ります。んなこと言って、エッセイ煮詰まってるんやろ~。バレた?

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拝啓 父上様

2008年09月09日 21時32分00秒 | 映画
 懸命に仕事へ取り組んでいる男性が好きです。そんな男性に、この歌を捧げます♪ギャツビイくんも聴いとってな。未来の戦士やから。

 「男らしさって何だ!?」というタイトルで、エッセイを書こうとしているのですが、皆様も映像を見つつ、歌を聴きつつ、考えてみてください。

 ちなみに、この映像の中の男性に、大変惹かれておりました。今では彼的な生き方に、少々異論もございますが・・・。

 だって好きな人が、黙って一人で歯を食いしばり耐えてるのって、寂しいじゃない?おせっかいばばぁとしては(爆)。

 でもね、この映像の中の彼だけは今も、かっくいい~と思うのです♪

 https://www.youtube.com/watch?v=I8xOHAdctoE
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to be continued

2008年09月04日 23時36分00秒 | 恋バナ
 あー魅惑の人妻の夏も、終わったなぁ。ご想像通り、つつがなく、ひっそりと、幕を閉じまして。『君が代』を歌いたい気分です・・・って、苔むしたないわっ!魅惑の人妻の股間・・・おっと間違えた、沽券に係わる。

 秋の夜長に語ることはないだろうかと、つらつらと考えていたのですが、久しぶりに恋バナでも。別れた彼(又は彼女)との思い出の場所へ、一人で行ったことがありますか?私ね、あるの。思い切る為ではなく、忘れない為にでした。心の中へ、もう一度、色んな風景を焼き付けておきたかったんです。渦中にいた時はドキドキしていたし、時間に追われてせわしなく動いていたから、周りを見渡す余裕なんてなかった。でね、同じ道を改めて辿ることによって、確認していったの。公衆電話、駅の改札・・・そういった一つ一つに、思い出がありました。

 友達関係から出発した二人のデート。いたずら心いっぱいの私は、後ろからケリ入れたろかトカ、膝カックンしたろかトカ、不埒なことを考えていて。でも落ち合った途端にね、恥ずかしくなって何にもできなかった。可笑しいですよね。心を許し、お色気トークもしていた間柄なのに。旅行パンフを握り締めて改札に立っていた彼の姿、今も覚えています。ちょっとした日帰り旅行だったの。行き先は、お寺でした。落ち着いた大人の雰囲気を漂わせる男女なら、渡辺淳一の世界になり得るんですが、彼はともかく私はねぇ。黒木瞳というよりは~(いうよりはー)寺島しのぶと・・・どういう意味で使こてるかは、聞かないで~!

 その日の私、白というよりはアイボリーといった趣きかな、そんな色の夏らしいワンピースを着ていました。全体にうすーく小花模様が散っていて、裾に色彩のアクセントをあしらってるの。ウェストの所で、サテン地の大きなリボンを結ぶようになっていてね、トウシューズ履いて背中に羽をつけたら、そのまま飛んでいきそう天国まで。勝手に殺すなー。”そーのてーで そーのてで♪”別の意味で彼に思われてるよ。「首絞めたろか!」とんだ『愛ルケ』劇場ですが、私が渡辺淳一の世界をなぞっても、こんなものよ。若さ全開といったお年頃でもなかったけれど、それでも可愛く見られたかったのね。女心という名の黒い欲望だ。

 彼と肩を並べ歩いた参道。その石畳を一人踏みしめました。若干息がはずみます。過ぎし日に想いをめぐらし、あな侘びし・・・心持の所為じゃな。いやいや、オモイはオモイでも体の所為でしょう。ほっとけ!季節が変わって、緑が目に映えます。太古から、そこへ存在していたであろう威厳を見せ、たたずむ杉の木。その梢の緑から漏れいずる光線。そっと手をかざし、空を見上げました。寺島しのぶに見えるかしら・・・。寺島しのぶというよりは~(いうよりはー)敬礼してるピーポくんやっちゅーねん。

 広い境内を、ゆっくり眺めていきました。当時はね、ずっと見つめられているようで、そそくさと移動してた。後で彼に、「どんどん離れていっちゃった」と指摘された位。照れくさかったのね。もうアカン・・・また来た時に見よ~。かなり早い段階で、観光という目的を捨て去りました。かと言って甘えることもできず。二人で正座して、お寺の歴史を聞いたんです。長時間で足が痺れました。「うー辛かったぁ」立ち上がって歩く時に、寄りかかればよかった。今なら、そう思いますけど、やっぱりできなくて。廊下の途中に掲げてあるパネルの所まで来ました。人としてあるべきことを、美しい写真に載せて掲示してあるの。道ならぬ恋行の二人には、耳が痛い言葉です。真剣に読んでいる私の後ろで、彼がクスリと笑った。ささやかなヒトコマ。そんなことを覚えているし、そんなシーンが好きよ。小説を書こうとする時に、想像では書き得ない部分じゃないかしら。いかな渡辺淳一さんの小説にも。うん、ないでしょう。

 いくつかの建物が長い廊下でつながっていて、中庭が見えるのね。自然なたたずまいの。眺めていて飽きがこないというか。木々の緑に空の青って、こんなに美しかったんだ・・・って、しばし見惚れていました。共に感動できればよかったのだけど、一人になって気づくことってあるんですよね。彼と来た時には足を運ばなかった裏庭があり、奥へ続いているの。ちょっとした水辺が清々しい。心地よく安らげる空間でした。やがて鐘楼へたどり着きます。ここまでの道々はね、目立たず人もまばら。絶好の・・・おっと、やめておこう。チクショウ。こんないい場所があったのに。悔やんでも、もう遅い。一人鐘をつきました。後ろでカップルが待っていやがる。鐘の中に入っとれ。思い切りついたるわ~!そんなこと考えてませんよ。

 お昼は、正門の前にある、お蕎麦屋さんへ入りました。名物のお蕎麦をいただきまして、「すみません。熱燗くださーい。」あら、エッセイ・ブログ本文では言ってなかったわね。酒好きなの。小鉢物をアテに一口、また一口と、運びます。おっさんか!左手には、宇野千代の文庫本『生きて行く私』(宇野さんの『嫌われ松子・・・』を地でいく愛の遍歴)ちゃうちゃう・・・。やがて相席を頼まれましてね、ふと見上げると先程のカップルが。向こうも、あっ・・・という表情になりまして。虚構世界のように一人しみじみいかないのが、世の常でございます。

 店を出て、門前の坂道を下ります。あの時、隣にいた彼の様子が、よみがえってきました。片手でリズムをとり、少し弾むように歩みを進めていた。それはささやかな喜びの表現だったんじゃないか、と今にして思います。とびっきりの笑顔よりも、この場面の穏やかな微笑み、覚えておきたいな。それは私を切なくもさせるけれど・・・いとおしい気持ちを呼び起こすから。

 肩を並べて歩く、ただそれだけのことが幸福だったあの頃、あなたの隣は居心地がよかったです。 -いま、会いにゆきます-

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