JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

サンタがやってきた?

2007年12月31日 23時16分00秒 | 旅行記
 40になって戻って参りました。不惑の人妻でございます。前回のエッセイで今年を締めたハズが、帰省中にネタができたと小理屈をつけ、おせちの用意もそこそこに、パソコンへ向かっております。さて、舞台をクリスマスまで、きゅーっと巻き戻しましょう 。クリスマスは実家に近い神戸のホテルで♪というのが、ここ数年の過ごし方。家族で旅行気分が味わえるのと、夫連れだと両親も気を遣うので、たとえ1日でも負担を減らそうと・・・まぁそんな娘心からです。年老いて参りますとね、人をもてなすという行為も大変なんですよ。なに、私が動けばいいだけの話なんですが。

 ホテルSTAYと言えば聞こえはよいが、3パック100円の卵豆腐を、ジャンケン大会で争奪する一家。ぶっちゃけ、それなりの価格のホテルがお値打ちになるのに目をつけ、いやらしく買い叩く訳です。おーやだやだ。品性が表れる。しかし貧乏人が旅行でもしようというからには、こうした裏ワザなくしては事が進みません。そうしてどんな形にせよ、人が動けばお金も動く。 金は天下のまわりもの回せ回せ~!これが我が家の流儀なのでございます。クリスマス当日というのは、意外と狙い目でして、ホテルによっては驚くほど安く泊まれる。その為にも、日頃からそれぞれの価格情報は、頭に叩き込んでおく。数社の旅行パンフを睨む様は、まるで競馬新聞をチェックするおっさんだね。赤鉛筆こそ、耳に挟んでいないものの。

 夕食は、神戸の繁華街三宮(さんのみや)に繰り出しまして、回転寿司の店へ。以前利用した事のある店から、誕生日特典として10%OFFの案内状をもらっていたのだ。ヌカりはありませんよー主婦ですから。お客さんが多く、ネタ切れ必至状態だったけど、待ちました~。さぁ暇を持て余すのは、子どもたち。小さな瞳をこらして周囲をキョトキョトと見つめていた娘が申すに、「クリスマスだけあってカップルが多いねぇ。」驚くべき小1の観察力。同じ立場でも、小4の兄は全く意に介していない。ふんま鈍感やねぇ。周囲の状況を把握できんと、大切なものがそばを通り過ぎても気づかんぞ。(BY寂聴さん)しかしまぁ、男と女でこうも違うのか、それともうちの娘が極めて鋭敏なのか。この娘がね、顔は小沢さん(一郎)なんです。幼児の頃はMEGUMIに似ていたんですが、進化して小沢さんになりました。進化しとらんだろーっ!こういう話をお仲間さんへしますとね、皆さんギャハハハ!って笑いはる。失礼やろ小沢さんに。言っとくけど私の所為ちゃいますよ。せやけど気はかわいいんです。それと声もいいの。声だけ聞いてたら、どんなカワイコちゃんかと思うくらいよ。

 さぁ夕食、つつがなく終わりまして(←ホント美味しゅうございました♪)、その後・・・実はね、独身時代に通っていたワインバーへ行ってみたくなりましたの。女友達とホテルをとって飲みに行くということを、何度かやっておったんですな。帰省の度にまた行きたいねぇ~と懐かしく思い出していたなじみの店。今回のホテルからは比較的近い。お~これは行くしかないと。子どもたちを寝かせて、ちょっくら冒険です。夫とそこへの道を歩んでおりましたら、瀟洒なホテルがございましてー「このホテルには、まだ泊まってないよね。」「はっ?ここラブホテルだよ」「そうかぁ~ははっ。」アホか!「満室だってサ。」「さすがクリスマス。」夫が、本通りよりこっちの方が近道じゃないかって言うもんだからついてきてみたら、とんだホテル街だよ。まったく男ってヤツは、こうやって女を誘い込む訳だな。

 で、いざ到着したらね、他の店に変わってました。マスターへ事情を話すと、「そのお店は4年前に閉店されました。いかに来ていらっしゃらなかったかということですね。」と言われる始末。 ぐへっ。それでも気を取り直して飲んだ訳ですが、この道30年のベテランマスターのお店、雰囲気もよくステキな時間を過ごすことができました。奇しくも、誕生日を迎えた常連さんに、マスターがケーキを差し入れ。日付も変わろうとする頃から、ささやかなパーティーです。「おめでとうございまーす。」「イェ~イ!」調子よく拍手をしていたら、「このケーキをあちらのお客さんに・・・」と、おこぼれをいただきまして。いや、そう言うには勿体無い大きさ。しかも美味しい~。30歳にして粋な常連さん。見ず知らずの人間へ幸福のおすそわけって発想、私にはないね。きっとステキに年を重ねられているのでしょう。そうして小粋に遊ばれているのでしょう。男前やなぁと感服致しました。

 さぁ、それからが問答です。男前兄さんと、カウンターで飲まれていたお客様と、私たちとの。お二人とも神戸の生き字引みたいな方でね、浜で遊んで山で遊んでなどとおっしゃる。身銭切り、足を使って遊んではる。いや、素晴らしいと思いますよ。いつしか恋バナになりまして・・・カウンターの常連さんが「逢えない時間が愛を育てる」ってね。携帯なんて情緒がないじゃないかと。自分の想いが即座にダイレクトに通じる、それもどうかなぁと。「次の約束をした瞬間から、待つ楽しみが始まるんだよなぁ。そうして物理的な距離があった方が盛り上がるね。」ときたので、「私たち遠距離恋愛なんですヨ。」 「結婚したらアカンね。」「結婚していても恋はできますよ。」こうして、クリスマスの夜は更けてゆくのでした・・・

 ホテルへ帰って夫と二人になりましたら、酔いも手伝っていい雰囲気に。今宵あたりいいんじゃなーい?ってな具合だったのですが、気持ちよくなり過ぎましてグースカピーです。魅惑の人妻としたことが。実は私、このようなことが2度3度、おっと余計なことを。最中に寝る妻、男にとっては屈辱ですかね。また起こしゃあいいのに、そろそろと撤退するんやもん。かくしてクリスマスの夜はつつがなく・・・いや、ご心配なく。再チャレンジ制度というものがありますから。ここで使うな~。

 翌朝娘が言うには、「途中で目が覚めたら、お尻を出した女の人がベッドへ横たわってた。」「気のせいや。」この子は、度々ヘンなことを口走るので困ります。「また寝ぼけとったんやろ~。」(私)「そうだよ。お前、寝ぼけてんだよ!」(兄)「えー ちがうもん。だって見たもん。」 やっぱり鈍やな、兄は。という訳で、楽しいクリスマスだったのではないでしょうか。そういうことにしておきましょう♪

 P.S. お聞き苦しいネタで失礼致しました。お正月だからいいよね。


イメージ調査

2007年12月20日 17時57分00秒 | Cafeバナ
 以前お仲間さんから、私のイメージが上沼恵美子だと言われたことがある。ふん、なんだい。こっちは最大限の敬意を払って、あなた様をCafe界の原田宗典(面白エッセイスト)と、お呼びしているのに。その話を17歳の愛人ムラーズくんへしたところ、「あーなんとなくわかる気がしますねぇ。(じんちゃん=上沼恵美子)」「こら!納得すな!!」と返すと、「いやもう、それで決定ですよ。」 烙印を押された。トホホ。

 ぶちぶち文句を垂れていたら、「じゃあ、誰に似てるんです?」と言う。「例えようがない。友人は天海祐希に似ているというけど、鼻ヅラだけじゃない?それに小さいし。」「天海祐希、いいじゃないですか。もう、そういう事にしておきましょう!」という訳で、無理から天海祐希。

 「ムラーズくんは誰に似てるねんな」と、逆に聞いてみた。「僕ですか?そうですねー麒麟の川島(低音ボイスの方)と、ロンブーの敦を」「ほうほう」「足して2で割って」「うんうん」「劣化させたような・・・」「劣化!!(笑)」ムラーズくんを美少年やと思ってらした方、夢を壊してごめんなさい。でも、川島さんも敦くんもモテ男だから。真鍋かをりだの、藤崎奈々子だの・・・ねっ?

 「ちなみに、私はどんなイメージなの?」「親しみ易そうですよね。」げげっ。 この辛口おばさんが!?まぁリアルではそうやけど、なんでわかるんかなー。アセアセ・・・本人は、一部マニアに嗜好される個性派キャラを目差しているのよ。親しみ易いなんて、みんなに寄って来られては困るのだ。「他のお客さんも、わかってるんやろか?」とおそるおそる聞いてみたら、「そうじゃないですかね。」「わかってなかったの、本人だけやったりして。」「テッテケテーですよね。」「うるさいわいっ!」

 女性陣はさすがに優しい。「チェ・ジウ」などと言ってくれる。(BY みか姉さん) 竹中直人のようにヘラヘラ笑いながら、「なーにがぁ?」と返したくなる。一体、私の中の何を汲み取ってチェ・ジウなのか、お聞きしてみたい。妄想も、そこまでいくと恐ろしい。あいや、ありがたい。両肩にずしりとかかる、チェ・ジウの重み。姉さん、わかってんのかいな。私が、さるお客さん相手にエロトークしているのを。あの姿は、とてもやないがチェ・ジウやないね。チェ・ジウが泣くっ。せめて、インリン・オブ・ジョイトイ(←ああ見えて、結構知性派)にしてくれ~。さる女性客のイメージでは、’身長165センチ、ショートカットのきりっとした美人チャン’と出た。残念ながら小柄ですの。 ’身長154センチ、ミディアムヘアのトロっとしたおてもやん’ 誰が、おてもやんじゃ~!

 初期からの常連さんはご存知ですがションボリおっぱいね、最近、そうションボリでもなくなってきたんですよ。某お客さん曰く、「誰に揉まれたん?」と。失敬だな。夫以外の誰が揉むのか。あえていうならCafeで揉まれた!あちらの兄さん、こちらの姉さんに、かわいがってもろてる間にですねー、角がとれてまるぅなって・・・ほら、こんなん出ました。いや冗談じゃなく、ホンマに出るんですよ。ヒモなしブラのカップからポロリと。信号待ちで車が止まる度に、カップに収まっているかチェックするんやもの。そら夫も落ち着いて運転してられんわなー。しかし胸も膨らんだが、ウェストも膨らんだ。『ガリレオ』のゲストで登場した深キョンの腹回りに、残忍な笑みを浮かべるほどに。よしよし。私だけやないで。「ちょっと、この女優太ったんじゃなーい?」と知らせる時の、嬉々としたトーン。ああ、女はコワいなぁ~。

 これでもね、魅惑の人妻名乗ってますんで、気を遣ってるんですヨ。いくら姿が見えへんからって、ちんまりおばちゃんしてられません。形から入らんとね。という訳で、今年は服買ったなぁ~。 何年ぶりやろー。子どもが小さい頃はね、オシャレなんてしてられませんの。ある程度手を放れ、気分的な余裕も出てきて、やっと日頃からのオシャレが楽しめるようになった。そうして、女としての緊張感が保てるのは、みなさんのお陰です。男性の目もあるけれど、その文章から素敵オーラを出されてる女性も多いでしょ。負けられません!つーか、負ける気がしねぇ。(ここは、あえて不敵な笑みを浮かべる『木更津キャッツアイ』のぶっさんで。 俗に言う’Vシネ’スマイルね。)

 39歳という年齢には甚だ未練がございますが、来るべきものに対峙してみようかと。29日で40歳になります。魅惑の人妻 改め 不惑の人妻。いい女へむかって精進いたしますので、どうぞよろしく♪

 P.S.ちなみにみなさんは、例えて言うなら?anyちゃんのアンジェラ・アキと、あんちゃんのゴルゴ13は、わかってるで~。


月光の君

2007年12月11日 13時13分00秒 | Cafeバナ
 私には愛人がいます。18歳の愛人です。

 おっと、リアルじゃないヨ。ネット越しの君ですの。

 現在私のページには、なじみのお客様が何人かおいでになり、男性の方には勝手ながらその人オリジナルの役割をお頼みしております。それは応援団長であったり、兄貴であったり。憧れの先輩、先生、同郷の友、旦那サマ、居酒屋のおっちゃん、用心棒・・・そして息子。そんな中の愛人というポジションに、果敢にも名乗りを挙げてくれたのが、18歳の少年でした。

 彼ね、とてもステキな文章を書くんですよ。彼のページを訪れるようになって、早々にノックアウトされました。おちゃらけた内容を書いている時でも、それには勿体無いほどの考え抜かれた表現・テクニックを使っている。ガンガン押してくる力もある。(それを私はリズムと呼んでいます)あんまり面白くて深夜に一人大爆笑、その興奮冷めやらぬ翌日、夫や息子へ読み聞かせたこともあります。こんな日記を書いた人は、他にありません。

 彼と、お話する機会がありました。ちょっとオトナのイケナイ会話をしようと言っていたのに、お互いテレがあったのかイマイチ踏み込めず、いつしかしんみりしたやり取りになっていました。ある恋の場面を語っていたのですが、想いを文字にしながら涙があふれてきて、どうしようもなくなった。そんな事を打ち明けたのは、彼が初めてでした。友人にも、親しくしていたお仲間さんにも、言えなかったことです。

 おそらく普通の18歳には、とても受け止められない内容だったでしょう。こんな事を言うと、魅惑の人妻、18の少年相手にどんな過激トークを繰り広げたのか!?と心配される方もおられるかもしれません。が、そうじゃないのです。美しい思い出と背中合わせの切なさ・・・それにまつわる心からの叫び。女性でなく、大人の男でもなく、子どもでもない、彼にだからこそ言えたのでした。本当は、こんな表向きの条件じゃなく、彼の持つ空気・匂い・・・そういったものを表現したいのですが、上手く言葉に表すことができません。私の負の部分を抱きしめてくれる、数少ない人間といったらいいのかな。酷なことしてるよね・・・

 「ある恋で得た教訓が、次回も通用するとは限らない。人が変われば、また一から」と、もらした時の「それでも、その恋愛をしたことによって、自分の中で何かが変わっているはずです。」という彼の返答、胸に沁みました。それは私の中で、とても大切な言葉となり、あるお仲間さんが行き詰っている時にも「18歳の男の子に、こんな事を教えてもらったんだけど・・・」 と、伝えました。大人を惹きつける文章が書ける、大人の心に訴えかける言葉が吐けるって、すごいことだと思います。私が彼の年齢だった頃は、ジャンプしまくって大人の世界を味わっていましたから。感覚で物事をとらえていたに過ぎず、実体験には裏打ちされていなかった。

 彼とお話しているとね、若いということを侮ってはいけないと思い知らされるんです。Cafe経験も恋愛経験も私より上だった。文章表現、物事を見通す目、なかなかのものです。お前が浅すぎる。それは理解しておりますが、おそらく他の大人にも引けを取らないかと思います。それを謙虚にしまっている所が、またかわいくってね・・・。だから先輩風ふかせて講釈をたれていると、とんだ赤っ恥をかきます。けれど、彼の中に大人を見るのがいいのか悪いのか、時折迷うこともあります。その年齢で知りたくなかったことだってあるでしょう。もっと無邪気に大人へ甘えたい、そんな気持ちもあるかもしれません。

 ギュッと抱きしめてあげたいけど、よしよしってしてあげたいけど、できてるかなぁ、できてないよな・・・ 。ごめんね、頼りないおばちゃんで。何だかね、大人が抱え続ける寂しさとか辛さとか、そういうことばかり嗅ぎ取っているのではないかと心配になるの。もっと格好よさ、楽しさも伝えてあげたいのに。あたしじゃ無理やな。せやけど、魅惑の人妻の39歳は決して悪くなかったよ。こう見えて?人生サイコーの年でした。私だけがわかっていることやけど。それでええねん。

 Cafeの話もしました。「何か和むんですよね。」という言葉が彼らしくなくて、それがとっても嬉しかった。Cafeのいい面を、理解してくれているんだなぁと。どちらかというとニヒルな、少し距離をおいて人を見ている印象を受けていたので、そうじゃなかったんだと安心したよ。「巨大文芸部みたいな所があるよね。作品を持ち合って、どうよーみたいな。」「部活のノリですよね。」友人には、ネットは憎悪渦巻く世界だから注意するようにと言われました。成る程、そういう一面もあるでしょう。人を傷つけたり、内に悪意を秘めている人も多い。頭から信用するのは危険な部分もあります。けれど、温もりや優しさだって、確かに存在している。

 私が元カレへの想いに区切りをつけられたのは、お仲間さんの視点に出会ったからでした。いくら好きだった人でも、急に気持ちが醒めたり、「あなた誰ですか?」という態度をとりたくなる場合があると。恋バナをする中で出てきた言葉でしたが、勉強になりました。そんな事、考えてもみなかった。トロっ。残念ながら、リアル友人とはできなかった話です。(リアル友人には、それにふさわしい話題があるのです)Cafeでの語らいの中に、真実が潜んでいることもある。「こんなバーチャルな世界だけどサ。」「虚の中の実ですよね。」「せやねー♪」虚の中の実。私のお気に入り語録が、また一つ増えました。

 今、彼のページには、面と向かって「愛してるよ~」なんて気恥ずかしい年代の応援団が集まっていて、疾走したり、立ち止まったりする彼を、静かに見守っています。太陽の光のごとく燦々とふり注ぐ愛情ではないので、本人にはイマイチ愛されているという実感がないみたい。けれど、彼を想う者同士が手を組めるような空気があり、そこがいいところだなって思います。それとも、本人は常連同士の修羅場を期待しているかな?年上キラーとしては。

 「18歳の少年?もし、息子が4年後人妻のブログにハマっていたら。」(アタシが、彼の世界にハマってるのに)「精神の浮気もほどほどに。全てを捨ててもいいと玄関先へ立たれたらどうする。」(どっちが?)友人には、相変わらず心配されちょります。石原真理子にならないよう気をつけますワ。せめて柳美里に。どうも最短距離は、中村うさぎのような気が・・・・おっと、こう見えて私、そこまで体張りませんからーっ。書く為にはやで。

※ アタシがホレた彼の作品
『セプテンバーさん。』『熟女と手淫とゴキブリと』『湯船と李徴と熱湯と』『I was realized by John』
もっと真面目な内容も書いてるんですけど・・・。Mくん、ゴメン。