40になって戻って参りました。不惑の人妻でございます。前回のエッセイで今年を締めたハズが、帰省中にネタができたと小理屈をつけ、おせちの用意もそこそこに、パソコンへ向かっております。さて、舞台をクリスマスまで、きゅーっと巻き戻しましょう 。クリスマスは実家に近い神戸のホテルで♪というのが、ここ数年の過ごし方。家族で旅行気分が味わえるのと、夫連れだと両親も気を遣うので、たとえ1日でも負担を減らそうと・・・まぁそんな娘心からです。年老いて参りますとね、人をもてなすという行為も大変なんですよ。なに、私が動けばいいだけの話なんですが。
ホテルSTAYと言えば聞こえはよいが、3パック100円の卵豆腐を、ジャンケン大会で争奪する一家。ぶっちゃけ、それなりの価格のホテルがお値打ちになるのに目をつけ、いやらしく買い叩く訳です。おーやだやだ。品性が表れる。しかし貧乏人が旅行でもしようというからには、こうした裏ワザなくしては事が進みません。そうしてどんな形にせよ、人が動けばお金も動く。 金は天下のまわりもの回せ回せ~!これが我が家の流儀なのでございます。クリスマス当日というのは、意外と狙い目でして、ホテルによっては驚くほど安く泊まれる。その為にも、日頃からそれぞれの価格情報は、頭に叩き込んでおく。数社の旅行パンフを睨む様は、まるで競馬新聞をチェックするおっさんだね。赤鉛筆こそ、耳に挟んでいないものの。
夕食は、神戸の繁華街三宮(さんのみや)に繰り出しまして、回転寿司の店へ。以前利用した事のある店から、誕生日特典として10%OFFの案内状をもらっていたのだ。ヌカりはありませんよー主婦ですから。お客さんが多く、ネタ切れ必至状態だったけど、待ちました~。さぁ暇を持て余すのは、子どもたち。小さな瞳をこらして周囲をキョトキョトと見つめていた娘が申すに、「クリスマスだけあってカップルが多いねぇ。」驚くべき小1の観察力。同じ立場でも、小4の兄は全く意に介していない。ふんま鈍感やねぇ。周囲の状況を把握できんと、大切なものがそばを通り過ぎても気づかんぞ。(BY寂聴さん)しかしまぁ、男と女でこうも違うのか、それともうちの娘が極めて鋭敏なのか。この娘がね、顔は小沢さん(一郎)なんです。幼児の頃はMEGUMIに似ていたんですが、進化して小沢さんになりました。進化しとらんだろーっ!こういう話をお仲間さんへしますとね、皆さんギャハハハ!って笑いはる。失礼やろ小沢さんに。言っとくけど私の所為ちゃいますよ。せやけど気はかわいいんです。それと声もいいの。声だけ聞いてたら、どんなカワイコちゃんかと思うくらいよ。
さぁ夕食、つつがなく終わりまして(←ホント美味しゅうございました♪)、その後・・・実はね、独身時代に通っていたワインバーへ行ってみたくなりましたの。女友達とホテルをとって飲みに行くということを、何度かやっておったんですな。帰省の度にまた行きたいねぇ~と懐かしく思い出していたなじみの店。今回のホテルからは比較的近い。お~これは行くしかないと。子どもたちを寝かせて、ちょっくら冒険です。夫とそこへの道を歩んでおりましたら、瀟洒なホテルがございましてー「このホテルには、まだ泊まってないよね。」「はっ?ここラブホテルだよ」「そうかぁ~ははっ。」アホか!「満室だってサ。」「さすがクリスマス。」夫が、本通りよりこっちの方が近道じゃないかって言うもんだからついてきてみたら、とんだホテル街だよ。まったく男ってヤツは、こうやって女を誘い込む訳だな。
で、いざ到着したらね、他の店に変わってました。マスターへ事情を話すと、「そのお店は4年前に閉店されました。いかに来ていらっしゃらなかったかということですね。」と言われる始末。 ぐへっ。それでも気を取り直して飲んだ訳ですが、この道30年のベテランマスターのお店、雰囲気もよくステキな時間を過ごすことができました。奇しくも、誕生日を迎えた常連さんに、マスターがケーキを差し入れ。日付も変わろうとする頃から、ささやかなパーティーです。「おめでとうございまーす。」「イェ~イ!」調子よく拍手をしていたら、「このケーキをあちらのお客さんに・・・」と、おこぼれをいただきまして。いや、そう言うには勿体無い大きさ。しかも美味しい~。30歳にして粋な常連さん。見ず知らずの人間へ幸福のおすそわけって発想、私にはないね。きっとステキに年を重ねられているのでしょう。そうして小粋に遊ばれているのでしょう。男前やなぁと感服致しました。
さぁ、それからが問答です。男前兄さんと、カウンターで飲まれていたお客様と、私たちとの。お二人とも神戸の生き字引みたいな方でね、浜で遊んで山で遊んでなどとおっしゃる。身銭切り、足を使って遊んではる。いや、素晴らしいと思いますよ。いつしか恋バナになりまして・・・カウンターの常連さんが「逢えない時間が愛を育てる」ってね。携帯なんて情緒がないじゃないかと。自分の想いが即座にダイレクトに通じる、それもどうかなぁと。「次の約束をした瞬間から、待つ楽しみが始まるんだよなぁ。そうして物理的な距離があった方が盛り上がるね。」ときたので、「私たち遠距離恋愛なんですヨ。」 「結婚したらアカンね。」「結婚していても恋はできますよ。」こうして、クリスマスの夜は更けてゆくのでした・・・
ホテルへ帰って夫と二人になりましたら、酔いも手伝っていい雰囲気に。今宵あたりいいんじゃなーい?ってな具合だったのですが、気持ちよくなり過ぎましてグースカピーです。魅惑の人妻としたことが。実は私、このようなことが2度3度、おっと余計なことを。最中に寝る妻、男にとっては屈辱ですかね。また起こしゃあいいのに、そろそろと撤退するんやもん。かくしてクリスマスの夜はつつがなく・・・いや、ご心配なく。再チャレンジ制度というものがありますから。ここで使うな~。
翌朝娘が言うには、「途中で目が覚めたら、お尻を出した女の人がベッドへ横たわってた。」「気のせいや。」この子は、度々ヘンなことを口走るので困ります。「また寝ぼけとったんやろ~。」(私)「そうだよ。お前、寝ぼけてんだよ!」(兄)「えー ちがうもん。だって見たもん。」 やっぱり鈍やな、兄は。という訳で、楽しいクリスマスだったのではないでしょうか。そういうことにしておきましょう♪
P.S. お聞き苦しいネタで失礼致しました。お正月だからいいよね。
ホテルSTAYと言えば聞こえはよいが、3パック100円の卵豆腐を、ジャンケン大会で争奪する一家。ぶっちゃけ、それなりの価格のホテルがお値打ちになるのに目をつけ、いやらしく買い叩く訳です。おーやだやだ。品性が表れる。しかし貧乏人が旅行でもしようというからには、こうした裏ワザなくしては事が進みません。そうしてどんな形にせよ、人が動けばお金も動く。 金は天下のまわりもの回せ回せ~!これが我が家の流儀なのでございます。クリスマス当日というのは、意外と狙い目でして、ホテルによっては驚くほど安く泊まれる。その為にも、日頃からそれぞれの価格情報は、頭に叩き込んでおく。数社の旅行パンフを睨む様は、まるで競馬新聞をチェックするおっさんだね。赤鉛筆こそ、耳に挟んでいないものの。
夕食は、神戸の繁華街三宮(さんのみや)に繰り出しまして、回転寿司の店へ。以前利用した事のある店から、誕生日特典として10%OFFの案内状をもらっていたのだ。ヌカりはありませんよー主婦ですから。お客さんが多く、ネタ切れ必至状態だったけど、待ちました~。さぁ暇を持て余すのは、子どもたち。小さな瞳をこらして周囲をキョトキョトと見つめていた娘が申すに、「クリスマスだけあってカップルが多いねぇ。」驚くべき小1の観察力。同じ立場でも、小4の兄は全く意に介していない。ふんま鈍感やねぇ。周囲の状況を把握できんと、大切なものがそばを通り過ぎても気づかんぞ。(BY寂聴さん)しかしまぁ、男と女でこうも違うのか、それともうちの娘が極めて鋭敏なのか。この娘がね、顔は小沢さん(一郎)なんです。幼児の頃はMEGUMIに似ていたんですが、進化して小沢さんになりました。進化しとらんだろーっ!こういう話をお仲間さんへしますとね、皆さんギャハハハ!って笑いはる。失礼やろ小沢さんに。言っとくけど私の所為ちゃいますよ。せやけど気はかわいいんです。それと声もいいの。声だけ聞いてたら、どんなカワイコちゃんかと思うくらいよ。
さぁ夕食、つつがなく終わりまして(←ホント美味しゅうございました♪)、その後・・・実はね、独身時代に通っていたワインバーへ行ってみたくなりましたの。女友達とホテルをとって飲みに行くということを、何度かやっておったんですな。帰省の度にまた行きたいねぇ~と懐かしく思い出していたなじみの店。今回のホテルからは比較的近い。お~これは行くしかないと。子どもたちを寝かせて、ちょっくら冒険です。夫とそこへの道を歩んでおりましたら、瀟洒なホテルがございましてー「このホテルには、まだ泊まってないよね。」「はっ?ここラブホテルだよ」「そうかぁ~ははっ。」アホか!「満室だってサ。」「さすがクリスマス。」夫が、本通りよりこっちの方が近道じゃないかって言うもんだからついてきてみたら、とんだホテル街だよ。まったく男ってヤツは、こうやって女を誘い込む訳だな。
で、いざ到着したらね、他の店に変わってました。マスターへ事情を話すと、「そのお店は4年前に閉店されました。いかに来ていらっしゃらなかったかということですね。」と言われる始末。 ぐへっ。それでも気を取り直して飲んだ訳ですが、この道30年のベテランマスターのお店、雰囲気もよくステキな時間を過ごすことができました。奇しくも、誕生日を迎えた常連さんに、マスターがケーキを差し入れ。日付も変わろうとする頃から、ささやかなパーティーです。「おめでとうございまーす。」「イェ~イ!」調子よく拍手をしていたら、「このケーキをあちらのお客さんに・・・」と、おこぼれをいただきまして。いや、そう言うには勿体無い大きさ。しかも美味しい~。30歳にして粋な常連さん。見ず知らずの人間へ幸福のおすそわけって発想、私にはないね。きっとステキに年を重ねられているのでしょう。そうして小粋に遊ばれているのでしょう。男前やなぁと感服致しました。
さぁ、それからが問答です。男前兄さんと、カウンターで飲まれていたお客様と、私たちとの。お二人とも神戸の生き字引みたいな方でね、浜で遊んで山で遊んでなどとおっしゃる。身銭切り、足を使って遊んではる。いや、素晴らしいと思いますよ。いつしか恋バナになりまして・・・カウンターの常連さんが「逢えない時間が愛を育てる」ってね。携帯なんて情緒がないじゃないかと。自分の想いが即座にダイレクトに通じる、それもどうかなぁと。「次の約束をした瞬間から、待つ楽しみが始まるんだよなぁ。そうして物理的な距離があった方が盛り上がるね。」ときたので、「私たち遠距離恋愛なんですヨ。」 「結婚したらアカンね。」「結婚していても恋はできますよ。」こうして、クリスマスの夜は更けてゆくのでした・・・
ホテルへ帰って夫と二人になりましたら、酔いも手伝っていい雰囲気に。今宵あたりいいんじゃなーい?ってな具合だったのですが、気持ちよくなり過ぎましてグースカピーです。魅惑の人妻としたことが。実は私、このようなことが2度3度、おっと余計なことを。最中に寝る妻、男にとっては屈辱ですかね。また起こしゃあいいのに、そろそろと撤退するんやもん。かくしてクリスマスの夜はつつがなく・・・いや、ご心配なく。再チャレンジ制度というものがありますから。ここで使うな~。
翌朝娘が言うには、「途中で目が覚めたら、お尻を出した女の人がベッドへ横たわってた。」「気のせいや。」この子は、度々ヘンなことを口走るので困ります。「また寝ぼけとったんやろ~。」(私)「そうだよ。お前、寝ぼけてんだよ!」(兄)「えー ちがうもん。だって見たもん。」 やっぱり鈍やな、兄は。という訳で、楽しいクリスマスだったのではないでしょうか。そういうことにしておきましょう♪
P.S. お聞き苦しいネタで失礼致しました。お正月だからいいよね。