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JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

或る「小倉日記」外伝デケデケデケ

2012年08月08日 01時23分08秒 | 旅行記
きっかけは株主総会だったんですよ…。母と連れ立って出席するのも3年目となりまして。これまで大阪本社の企業へ、狙いを定めていたのですが、今年は少し趣向を変えてみようかと。「そうだ、 九州行こう。」って、JRの回しもんかーい。

こうして、北九州から世界へ羽ばたく企業の総会へ赴くことに。併せて近辺の観光もエンジョイ。充実した2泊3日の旅となりました。九州新幹線さくらってね、新大阪から乗れちゃうんだよぉ~。終点は鹿児島中央駅。’このまま乗り続けていれば、そんな所まで行けるんや~’なんて考えると、感慨深いなぁ。つながっているんだ♪感が、ひしひしと押し寄せるよ。離れてる気がしないねー 君と僕との距離~ って、ORANGE RANGEかい。

新神戸から小倉まで、2時間ちょっと。左右2列でゆったりシートのさくらの旅は、快適でした。真新しい列車なので、トイレや洗面所も広々としてキレイ。 車内ではお弁当を広げたり、ホーム売店で購入した雑誌をパラパラと眺めたり、寛ろぐわぁ。いつもなら、マイペースな母を追い立てるように、食事や薬への声かけをしている頃かしらん。こんな日は、雑誌さえも読みまくり。

かと思えば、ページをめくっていた手が、ふと止まった。なぬ?「東電OLと木嶋佳苗をつなぐ点と線」とな。じーっ 記事を読み進めている間にも、さくらは本州を駆け抜ける。岡山・福山・広島・新山口・そして小倉。泣いてどうなるのかぁー 捨てられた我が身が~ みじめになるだけぇぇぇぇー って、クールファイブかい。

さくらを降り、小倉より在来線で約10分の門司港へ移動。’レトロの街’という謳い文句に惹かれ、1日目の宿泊を決めました。本州・九州を分かつ関門海峡に近く、美味しいお魚が食べられるのです。門司港には、瀟洒な建物がいくつか残っており(駅そのものも年代物なんですが)、旧大阪商船(出航を控えた人々の待合所にもなっていた)や、旧門司三井倶楽部(三井物産のかつての社交場)など、味わい深い佇まいやったなぁ。http://www.mojiko.info/3kanko/

ホテルに荷物を置き、傍の海峡プラザを母とブラブラ。まずはショッピングゾーンで、家族への土産を見て回る。海産物系を狙い、店先に立ち「うーむ」と悩んでいたところ、面白いものが目に留まりました。ふぐのフライ&ビール600円。お~これぞまさしく、夕方の小腹の空いた頃合いに、ぴったりのセットではないか。

揚げたてのフライをつまみに、ホクホクしながらビールを飲んでいると、横合いから母が紙コップに手を伸ばす。いやビールじゃなくてね、ふぐのフライが入っているのです。一口かじって、「あら美味しい!」「それふぐだよ。」かねがね、’ふぐはあたる’と絶対口にしようとしなかった母が、こうもあっけなく陥落するとは。「揚げたては美味しいなぁ。」 つぶやきながら、ちゃっかり持っていきやがった。

「こうやって、ちょっとつまむのがええねん。」気をよくした母が、次に向かったのは、天ぷら屋さん。門司港名物’焼きカレー’入りの天ぷらが目を引く。(こちらも揚げたて、アツアツで購入することができるのよん♪)試食の結果’焼きカレー天’と’たこネギ天’を1つずつ買い、それを半分に割ってもらいました。ベンチへ腰かけ、分けあって食べている間に、パラパラとお客さんが。私たち、呼び水になっているわね。カップル、そうして家族連れと、夕方にしてはまぁまぁの賑わいだったな。

その後、少し離れた商店街にあるお寿司屋さんへ。「夕食は、関門の新鮮なネタを味わえるスポットで」というホテルの企画に乗ってみたのだけど、これが大当たり!握りは勿論、お刺身・天ぷら・茶碗蒸し等、出てくる品に程良い工夫があり、一口一口幸せな心持ちでいただきました。

大将が気取らんオッチャンで、楽しく話せるのもオツだねぇ。じんちゃんの地元では、カウンターのあるお寿司屋さんがどんどん潰れていて、こういうシチューエーションは久しぶり。子どもたちが大きくなると、クルクル寿司の方が家計に優しいしねぇ。二人だからこそできる贅沢ってあるな。うん。(←家族にドツかれそうだが)

驚いたのは「どこから来たの?」という大将の問いかけに対し、「兵庫県です。」「兵庫はどこ?神戸?」「いやぁ、◯◯ってトコで。」 苦笑いをしながら答えていたら、向こうでお仲間さんと盃を傾けていた常連のおばちゃんが、「刃物の街や!!」 即座に答えはった。もう感激ですよ。県内ですら知名度の低い、ちっぽけなトコやのに。九州の方が、名産品と共に覚えてくれてはるなんて。嬉しかったなぁ。

「この店も、結構有名なんよ。ちょっと前には、スザンヌが来て。ホラ極道のシリーズを描いてた作家の・・・」「家田荘子さん?」「そうそう!彼女も来たなー。」店内には、大将が制作したバラン細工が、額に入れて飾られていた。ちょっとしたお遊び風のものから、手の込んだものまで。その一つ一つが、実に面白い。

お寿司に添えられる、緑色のギザギザのついた仕切り。ハランという植物の葉から作られるそうなのだけど(本格的な場では今も、プラスチック製でなくこちらが使われる)この葉っぱ、そもそも50センチ以上もある代物なのねぇ。それに包丁を入れ、作品にしていくトカ。細かい作業よ~。東野圭吾の『白夜行』に出てくる桐原亮司の切り絵を思い出してしまったわ(笑)。

「展望台には、もう行った?」「あ、黒川さんの?」付近には黒川紀章が設計した高層マンションがあり、そこの31階が展望室になっているの。「あそこは、夜に行くのがいいよ。昼はなぁ、工場街見てもしょうがない。」という訳で、タクシーを呼んでもらい、門司港レトロ展望室へ。ライトアップされた関門橋がくっきりと浮かび上がり、とてもいい眺めだった。

’平家滅亡の地’壇ノ浦、’武蔵・小次郎 決闘の地’巌流島。こうして現地へ立ってみると、改めてこの一帯は歴史に刻まれた場所なんだなぁと。いやーそんなこと全く思い浮かばず、’いざ行かん門司!’とやって来たもんやから。本州はホント目と鼻の先。すぐそこに、下関の街が広がっていました。されど、それを隔てる海峡は波荒く、だからこそ魚の身も締まるのかな。お寿司屋さんでいただいた鯛は、ほんのりとした甘みがありました。明石鯛より美味しいと思った。

2日目は松本清張記念館、3日目はなんと!ひょんな出会いから某企業の工場見学までしてしまうのですが、なかなかそこまで辿り着きませんねぇ。ま、ぼちぼちいこか。

サンタがやってきた?

2007年12月31日 23時16分00秒 | 旅行記
 40になって戻って参りました。不惑の人妻でございます。前回のエッセイで今年を締めたハズが、帰省中にネタができたと小理屈をつけ、おせちの用意もそこそこに、パソコンへ向かっております。さて、舞台をクリスマスまで、きゅーっと巻き戻しましょう 。クリスマスは実家に近い神戸のホテルで♪というのが、ここ数年の過ごし方。家族で旅行気分が味わえるのと、夫連れだと両親も気を遣うので、たとえ1日でも負担を減らそうと・・・まぁそんな娘心からです。年老いて参りますとね、人をもてなすという行為も大変なんですよ。なに、私が動けばいいだけの話なんですが。

 ホテルSTAYと言えば聞こえはよいが、3パック100円の卵豆腐を、ジャンケン大会で争奪する一家。ぶっちゃけ、それなりの価格のホテルがお値打ちになるのに目をつけ、いやらしく買い叩く訳です。おーやだやだ。品性が表れる。しかし貧乏人が旅行でもしようというからには、こうした裏ワザなくしては事が進みません。そうしてどんな形にせよ、人が動けばお金も動く。 金は天下のまわりもの回せ回せ~!これが我が家の流儀なのでございます。クリスマス当日というのは、意外と狙い目でして、ホテルによっては驚くほど安く泊まれる。その為にも、日頃からそれぞれの価格情報は、頭に叩き込んでおく。数社の旅行パンフを睨む様は、まるで競馬新聞をチェックするおっさんだね。赤鉛筆こそ、耳に挟んでいないものの。

 夕食は、神戸の繁華街三宮(さんのみや)に繰り出しまして、回転寿司の店へ。以前利用した事のある店から、誕生日特典として10%OFFの案内状をもらっていたのだ。ヌカりはありませんよー主婦ですから。お客さんが多く、ネタ切れ必至状態だったけど、待ちました~。さぁ暇を持て余すのは、子どもたち。小さな瞳をこらして周囲をキョトキョトと見つめていた娘が申すに、「クリスマスだけあってカップルが多いねぇ。」驚くべき小1の観察力。同じ立場でも、小4の兄は全く意に介していない。ふんま鈍感やねぇ。周囲の状況を把握できんと、大切なものがそばを通り過ぎても気づかんぞ。(BY寂聴さん)しかしまぁ、男と女でこうも違うのか、それともうちの娘が極めて鋭敏なのか。この娘がね、顔は小沢さん(一郎)なんです。幼児の頃はMEGUMIに似ていたんですが、進化して小沢さんになりました。進化しとらんだろーっ!こういう話をお仲間さんへしますとね、皆さんギャハハハ!って笑いはる。失礼やろ小沢さんに。言っとくけど私の所為ちゃいますよ。せやけど気はかわいいんです。それと声もいいの。声だけ聞いてたら、どんなカワイコちゃんかと思うくらいよ。

 さぁ夕食、つつがなく終わりまして(←ホント美味しゅうございました♪)、その後・・・実はね、独身時代に通っていたワインバーへ行ってみたくなりましたの。女友達とホテルをとって飲みに行くということを、何度かやっておったんですな。帰省の度にまた行きたいねぇ~と懐かしく思い出していたなじみの店。今回のホテルからは比較的近い。お~これは行くしかないと。子どもたちを寝かせて、ちょっくら冒険です。夫とそこへの道を歩んでおりましたら、瀟洒なホテルがございましてー「このホテルには、まだ泊まってないよね。」「はっ?ここラブホテルだよ」「そうかぁ~ははっ。」アホか!「満室だってサ。」「さすがクリスマス。」夫が、本通りよりこっちの方が近道じゃないかって言うもんだからついてきてみたら、とんだホテル街だよ。まったく男ってヤツは、こうやって女を誘い込む訳だな。

 で、いざ到着したらね、他の店に変わってました。マスターへ事情を話すと、「そのお店は4年前に閉店されました。いかに来ていらっしゃらなかったかということですね。」と言われる始末。 ぐへっ。それでも気を取り直して飲んだ訳ですが、この道30年のベテランマスターのお店、雰囲気もよくステキな時間を過ごすことができました。奇しくも、誕生日を迎えた常連さんに、マスターがケーキを差し入れ。日付も変わろうとする頃から、ささやかなパーティーです。「おめでとうございまーす。」「イェ~イ!」調子よく拍手をしていたら、「このケーキをあちらのお客さんに・・・」と、おこぼれをいただきまして。いや、そう言うには勿体無い大きさ。しかも美味しい~。30歳にして粋な常連さん。見ず知らずの人間へ幸福のおすそわけって発想、私にはないね。きっとステキに年を重ねられているのでしょう。そうして小粋に遊ばれているのでしょう。男前やなぁと感服致しました。

 さぁ、それからが問答です。男前兄さんと、カウンターで飲まれていたお客様と、私たちとの。お二人とも神戸の生き字引みたいな方でね、浜で遊んで山で遊んでなどとおっしゃる。身銭切り、足を使って遊んではる。いや、素晴らしいと思いますよ。いつしか恋バナになりまして・・・カウンターの常連さんが「逢えない時間が愛を育てる」ってね。携帯なんて情緒がないじゃないかと。自分の想いが即座にダイレクトに通じる、それもどうかなぁと。「次の約束をした瞬間から、待つ楽しみが始まるんだよなぁ。そうして物理的な距離があった方が盛り上がるね。」ときたので、「私たち遠距離恋愛なんですヨ。」 「結婚したらアカンね。」「結婚していても恋はできますよ。」こうして、クリスマスの夜は更けてゆくのでした・・・

 ホテルへ帰って夫と二人になりましたら、酔いも手伝っていい雰囲気に。今宵あたりいいんじゃなーい?ってな具合だったのですが、気持ちよくなり過ぎましてグースカピーです。魅惑の人妻としたことが。実は私、このようなことが2度3度、おっと余計なことを。最中に寝る妻、男にとっては屈辱ですかね。また起こしゃあいいのに、そろそろと撤退するんやもん。かくしてクリスマスの夜はつつがなく・・・いや、ご心配なく。再チャレンジ制度というものがありますから。ここで使うな~。

 翌朝娘が言うには、「途中で目が覚めたら、お尻を出した女の人がベッドへ横たわってた。」「気のせいや。」この子は、度々ヘンなことを口走るので困ります。「また寝ぼけとったんやろ~。」(私)「そうだよ。お前、寝ぼけてんだよ!」(兄)「えー ちがうもん。だって見たもん。」 やっぱり鈍やな、兄は。という訳で、楽しいクリスマスだったのではないでしょうか。そういうことにしておきましょう♪

 P.S. お聞き苦しいネタで失礼致しました。お正月だからいいよね。


『イェ~イ! めっちゃ ホリディ♪』 後編

2007年07月31日 02時34分00秒 | 旅行記
 伊豆旅行2日目の朝は、ホテルの朝食バイキングで幕を開けた。意地汚い私は、少量ずつでも全種類制覇しなければ気が済まぬので、他の家族が終わっても一人挑戦し続けている。ったく 『テレビチャンピオン』大食い選手権か!だが恐怖の体型へリーチがかかった今、そんな事もしておれなくなった。

 ’女子たちみんなが勝負どき~ ライバルなんかにゃ負けないゼ♪’
 ’どんな場所でも気を抜くな~ ひょんな出会いもあるものぞ♪’

 気分は、あややである。気持ち的に負けたくないのだ。あーおばさんでいいやーと思った時から堕落が始まる。素敵な40代を迎えられるか、否か、ここが正念場。と言いながら、バイキングのパンがあまりに美味しかったので全種類制覇。おかわり4つをトレイに載せて帰ってきた私に、「ちょっと母さん!」「何だよ。昨日あれだけ大騒ぎしといて。」と家族のツッコミが入る。「だって、このホイップバターちゅーのがイケるんやもん。それにパンかてちっこいしサ。」「それがイカンだろーっ。」あっちゃこっちゃから鉄拳がとぶ。いてっ。いてててっ。うふっ。私って愛されているのね♪って、誰が思うか!コノヤローッ!お前らやり過ぎなんだよ。えーい!えーい!1回は1回の精神で、謹んでお返しする。

 2日目のメインは、観光バス。伊東駅から乗り込み、城ヶ崎海岸を見学して小室山へ。その後、天城高原ベゴニアガーデンに立ち寄り、伊豆スカイライン経由で熱海駅へというコース。昼食付きで10時から16時までの観光なので、結構長い。「お客さま。私の話がつまらなくっても逃げられませんよ。一種の軟禁状態でございます。ホホ」たおやかな物腰のガイドさんに、軽く脅かされた。子どもたちは、それぞれ「王子さま」 「お嬢さま」と呼ばれる事となる。「アンタ何王子やねん?」「足クサ王子かな。」「ひどっ。」昔幼稚園の方針で、裸足に靴を履かされましてね~汗をかく時期には泣きましたね。家族が。

 まずは、伊東の街中の案内から。東海館という昭和初期の建築様式の旧旅館を車窓から眺めたり、町で芸者体験ができるという話を聞いたり・・・。この芸者体験、プロがメイクや着付けをし、美しくなった姿で記念撮影や人力車遊覧ができる。老年のご婦人が人生最後の思い出に、また母と娘の旅の思い出にと、人気らしい。宿泊コースなら、一般のお客さんの宴席へ出て酌をする事もある、という話だった。「男性の方もOKですよ。旦那さま、いかがですか?」とふられ、ニヤリと笑う夫。『舞妓Haaaan!!!』の堤真一&アベサダになっちゃうよ~。

 その後、伊豆高原を経由して城ヶ崎海岸へ。憧れの一碧湖を眺め、ご満悦の私。「秋には、紅葉が美しゅうございます。」という言葉の如く、バス通りの並木がいい感じ♪胸より薄い過去の恋バナ帳をぺらっと紐解き、あの人と来たかったなと、ちょっとセンチになった。日頃は胸の奥深くに沈めている想い、今ならまだ何とかちょっとしたきっかけで、鮮やかに浮かび上がらせる事ができる。だが、いつまで忘れずにいられるだろう。忘れたくないなぁ。あんなにも恋していたこと。忘れたくないなぁ。私の青春。移り行く景色を見つめながら、そんな事を考えていた・・・

 伊豆海洋公園へ到着。そこから城ヶ崎海岸まで20分の道のりを歩く。並んで歩く夫が 「さっきのガイドさんサ、大沢家政婦協会から来ました~に似てね?」と変な指摘をする。「あ~確かにね、市原悦子。家政婦は見た!だね。」情緒のないヤツだよ、まったく。妻がセンチになってる時に、アンタは市原悦子かい。と思ったが、その指摘があまりに的を得ていたので、ついつい「柔らかな声で毒のあるコメントをするもんね。何だかお顔も似てないかい?」と付け足してしまった。吊り橋を渡っている時も「そこから突き落とされてだな。あそこにホラッ死体が浮かぶんだよ~。」一人大盛り上がりである。まったく、2時間ドラマの見過ぎだよ!20分の散策時間では、全然足りない。ゆっくりのんびり来たい所だった。橋も頑丈でちっとも怖くないのだが、眼下に見える海の藍がキレイだった。

 お次は小室山。レストハウスで昼食。いただきますをして、食事にとりかかろうとしたら、夫がおしぼりがないと騒ぎ出した。そっちに紛れてない?お盆の下に隠れてない?「ないよー。」「ないよっ。」「ないよ~。」「僕だけかよっ。」「日頃の行いが悪いんじゃないの?」「・・・・・」食後、あわよくば山頂から美しい景色が見えますって、ガスで見えないよ。「やっぱり誰かの行いが悪いね。まぁ私じゃないけどね。さっきもおしぼりあったし。」「えっ・・・・・」意気消沈する夫。まぁいいよ。雨が降らなかっただけでも。リフトにも乗れたしサ。この小室山公園、春には10万本のつつじが咲き乱れ、美しいらしい。「是非その時期にいらしてね♪」と、ガイドさんに勧められた。

 ベゴニアガーデンは、こじんまりとしていたが、それでも目の保養になり、いい休息となった。カップルで写真を撮るのに最適なスポットがあります~。私たち夫婦がそこで写真を撮ったかどうかはミステリー♪伊豆スカイラインもガスの為、行けず・・・急遽予定を変更し、海沿いの道へ出てマリンタウンへ。個人的に行きたかった所なのでよかった。限られた時間ながらも、海産物とお土産を物色。 

 最後は、熱海への海岸線を走ります。「あちらにございます別荘は・・・」と、ネタで不動産紹介も手がけるガイドさん。「もし購入されたあかつきには、私は飯炊と掃除。運転手はゴミ出しをさせていただきます。」夫と顔を見合わせ「市原悦子!」。やっぱりな~。もしかして、ご本人も承知の上だったのかな。最後に家政婦話で締めくくるなんて。できすぎじゃ。


『イェ~イ! めっちゃ ホリディ♪』 前編

2007年07月26日 20時20分00秒 | 旅行記
 行って来ました!伊豆旅行。楽しい楽しい伊豆旅行♪となるはずが、とんだ己を見つめ直す旅となってしまいました。ホント、自分自身ってわかっていないものですねぇ・・・

 我が家の伊豆行きは、新幹線こだまを使ったゆったり旅。パック旅行で料金が安く上がるのに加え、移動途中に飲むビールが格別でして・・・今回も名古屋駅の売店でビールを購入しようとする夫を認め、「私のもおねがーい!」と叫ぶミセス羽田美智子。スーパードライを掲げる夫に、「一番搾り~!」とダメダシをするとんだミセス羽田美智子。さて新幹線に乗り、ビールとおやつで一息ついた所で、前夜の夜更かしがたたり爆睡。トランプに興じる家族を他所に、ひたすら船をこぐ。検札が来たのも気づかず、その現場写真を夫に撮られるのであった・・・ふんま性格悪くてねー。人の嫌がる場面でシャッターを切るんだよねぇ。口いっぱいに頬張っている時とかサ。女性相手に、少しは気をきかせろっての。

 約2時間の新幹線旅を終え、熱海で下車、そこから伊豆急行に乗り換え伊東へ。初日は、ここで宿泊なのでございます。お目当ては、子どもが喜ぶプール♪ 水着だって何のその。’スレンダー美人’(自称)は、行け行けGO!GO!しかしまぁ、見目形がわからん思て、言いたい放題ですな。例のションボリおっぱいも、水着のパッドがあるから平気だよ~ん。おーっほっほ。あたしゃ白鳥麗子か!しばらくプールで遊んだ後、お風呂へ。やっぱ大きなお風呂はいいねぇと、開放感に浸りながら体を洗っていると・・・むむっ。何だか腕のあたりがふっくらしてないかい?はて、’スレンダー美人’のはずだが。前方の鏡にぐっと顔を近づけ、まじまじと観察。何だ?この全体的なむっちり感は。つつーと視線を落とし、ギャッとのけぞった。何なの!?このお腹は~

 気づかなかった。家には、風呂上りに全身をチェックする鏡なんてないし、お腹も上からしか見ていなかったもん。若い頃から、’幼児体型’ ’ビール腹’で、そこだけぽっこり出ていたものの、子どもを生んで育児をやっていたら、ぺしゃりと引っ込んでしまった。産後の激太りと無縁と言えば聞こえはいいが、それを通り越しての激やせ状態。はっきり言って、嬉しくなかった。痩せている人にとっては、それもまた悩みの種なのである。せめて、ふつーでありたいと。しかしまぁ、こりゃふつーを通り越して、完全に振り切ったね。どうするよ~。

 風呂上りに、おそるおそる体重計に乗ってみた。4~5キロ減っていたものが、若い頃の体重に戻っている。cafe活動を始めて3ヶ月でだよ。そこからは未知の領域。ひぇ~。ヤバい!ここで何とか、食い止めなくては。中高年まで痩せていた母と、同じ道を辿ると思ってた。体重の話で騒ぐママ友を横目に、「ええやん別に。田辺聖子かて言うとるで。世の亭主族は、カモシカ足の女房なんか求めとらんて。ふっくらした女房に安心感を抱くって。」と内心ツッコんでいた。昨今の斉藤由貴にも、「リアル子持ち体型いいじゃない♪」。しかし、いざ自分に同様の環境が降りかかってくると、落ち着いていられなくなった。これでも一応、ミセス羽田美智子を目差しているもんで。

 夕食時にこの話をしたら、家族一同大爆笑。「いいじゃん。母さん、痩せてたんだから。」とにこにこ顔の息子も、「せやかてこのお腹やで。」と示すと、「わっひどっ!」。夫も、「最近すごいなと思ってたんだよ~」。わかっとったなら教えんかい。「気づかんかったの?」「気づかんかったよ。」それどころか、最近ケツでジーンズはけてる!いい感じなんて、スーパーの鏡でうっとり眺めてたよ。あ~んつくづくトロい。すべては、わが身に合わせてジーンズをぴったり仕立てた所為だと思っていた。娘の指摘が一番当たってた。「母さん、赤ちゃんできたんでしょう?」ホンマ一人入ってる状態。5ヶ月でも、そう目立たんというのに。一体何ヶ月状態やねん。

 「運動しろよ~。」「夕食が遅いからだぞー。」「生活習慣、大事だからなっ。」「メタボ一直線!」てんでに言葉の雨を降らせる。『8時だヨ!全員集合』か!!

 しかし悔しい思いをしながらも、ご馳走はしっかりいただく。なけなしのお金をはたいた旅行なので、子どもの余り分にまで手を伸ばす。それがいかんちゅーねん。ふぅ苦しい・・・さらに、はちきったお腹を抱えて部屋へ。布団にもぐり込み、一寝入り。それがいかんちゅーねん。せっかくのラウンジ演奏会も、ふっとんだ。かくして、1日目の夜は更けたのである。後編へ続く・・・

 P.S. 自力で何とか致しますので、美容系勧誘の類は、お断りだよっ。