JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

あまい囁き

2022年05月21日 16時04分26秒 | 旅行記
楽しかったGWが終わってしもた…

帰省していた子どもたちも引き上げ、夫と二人の静かな生活へ戻りました。不器用な私には、この位のささやかさが適しているようで。つくづく成長って、ありがたいなぁと。

今回嬉しかったのはね、久方ぶり!学生時代の友人に、子どもたちの姿を見てもらえたんです。とりわけ息子は思春期を挟むと、なかなかそういう場へ登場しませんから。一同に会したのがワイン祭ってのが、どんな友人&家族やねん…だけれど。(笑)

その時々の編成でメンバーが入れ替わる、少人数制の交流へ舵を切ってからというもの、じんちゃんの交友関係は凪ですよ。幹事の持ち回りや役割分担が、自然とできる相手とつるんでいるので、やり易くなりました。自己主張の強い人、それに引きずられる人とは、距離を置く結果に。こちらだけじゃなくね、向こうもスーッと離れていった。まったくよくしたもんです。

‘私って、こういう傾向なんだな。’‘こんなタイプが周りにいると、幸せを感じるのねぇ。’ここ数年、つらつらと考える機会が増えました。振り返ってみれば、大方似たような所で引っかかっておる。どうやらじんちゃんは、己の時間だけが大切な人とは、合わないみたい。経過へロクに立ち合いもせず、主張だけ通そうとするなんて!コツコツ積み重ねている側からすると、そういう解釈にもなるわね。だからこそ、自分にとって居心地のいい人との関係は、大切に育んでいきたいのです。🌱

春から、息子が社会人になり神奈川へ。長い学生生活が終わり、支える側もホッと一息よ。娘は、山アリ谷アリの就活中。できることなら関西近郊で…などと淡い期待を抱いていたものの、そうも言っておれなくなったのが実情。頑張り屋さんの継続型なのを知っているので、良い巡り合わせがあればなぁと思うのですが、こればかりはねぇ。しんどい場面も経験するだろうけど、やっつけで手を打ってしまわず、丁寧に見つけ出してほしいですね。運命の糸は、必ずあるから。

「ぶぶ漬けお上がりやす」の地で、暮らし始めて4年。娘を通したご縁で、様々な場所へ行かせてもらいました。学祭には友人たちも参加。時には一家で!遠路はるばる!!嬉しい限りです。LIVEにも行ったよ。鈴木雅之さんのコンサートでは、芸妓さんをお連れになったお爺さまを発見。「さすが♪この地ならではだね〜」目を見張りました。

リピート率高めのじんちゃんとしては、ちょっとずつだけれど、癒しのスポットも開拓。いいなぁ…と感じて、憧れている期間が長いんですよね。○年越しもザラにあります。‘叶わぬように見えて、いつかどこかで行き合うタイミングが✨’なんて経験もしているので、基本のんびり機会を伺っていますが、それもお互いの存続があってこそ。やはりこのご時世、“機を見るに敏"といった感覚は持ち合わせていた方が。これ、実感です。

では、その足跡からじんちゃんの隠れ家をご紹介♪

①アカガネリゾート京都東山

大正14年に建造された老舗企業(銅加工メーカー)オーナーの邸宅が、フレンチレストランに。玄関先でまず目にするのは、孔雀が描かれた西陣織の天井。絢爛たるレトロな空間のはじまりに、ため息こぼれる。案内されるまでのひととき、横手にある寛ぎのお部屋も素敵ですよ。心が和みます。

ここのランチには感銘を受けました。「ポークってこんなに美味しかったのぉ〜⁈」娘と二人、のけぞる程の驚きだった。奇しくも紅葉の季節、邸内に施されたアカガネの意匠と相まって、素晴らしい空間美を堪能しました。清水寺と八坂神社の間に位置しているのですが、メイン通りから少し外れており静かです。700坪の敷地をお店の方に案内していただくのも一興。

春だと、付近にある高台寺の夜桜が風情あります。ぼうっと街灯がともる中、料理旅館前の静かな小径をゆったり歩いて、八坂神社南楼門へ。渡辺淳一さんの作品世界の如く、しっぽりといきたいところですが…じんちゃんの場合「夜は短し歩けよ乙女って感じだねぇ。moon walk行かなきゃ。🍸」となるのよねぇ。そこにお酒がある限り!黒髪の乙女とはアタシのことか⁈って、シンパシーを抱くのがそっち?

もうね、森見登美彦さんの摩訶不思議ワールドに胸キュンよ。お酒〜本〜学祭〜恋というテーマが並び、じんちゃんがオチない訳がない。ましてやとある舞台は、その香りを嗅いでますから。ハーッハッハ!わかるわかる〜。本を貸した友人もひとり…またひとりと森見ワールドへ。こうしてK訪調査団(KYOTO)仲間が増えるのだ。(^^)

②ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC

歴史ある小学校をリノベーションして、オープンしたホテル。京都河原町駅(阪急)や観光スポットにほど近く、買い物の利便性も良いので、ここを拠点にぶらぶらできます。以前は、錦市場やSPRING VALLEY BREWERYが好きで、家族で兵庫から日帰り遠征をしていました。最近は、ホテル飲みかな。ここは宿泊者なら利用できるラウンジが充実しているので、チェックインと共にGO!

8階フロントから見える東山が圧巻です。窓ガラスが大きく横長なので、風景がとても綺麗に見えます。夜はPatioの焚き火にあたりながら、グラスを傾けるのが憧れ。コロナ禍で利用時間が限られていたりで、未だ実現していないんですよ。朝食はレストランの和食膳が、京のおばんざいを小鉢でいろいろ楽しめて、オススメ。この年代になると、美味しいものをちょっとずつが、身体に優しく、ありがたいのよねぇ。😋

隣接する立誠ひろばの芝生も心地良さげでした。若者やご家族連れが、ぐるりにあるお店からドリンクやデザートをテイクアウト。腰を下ろし、のんびり寛ぐ様を横目に、我々は行き過ぎるばかりで。いつか…連泊したいなぁ。ここでの数時間が欲しい。青空のもと芝生でレモネードを味わったり、一角にある図書館でじっくり本に見入ったり。目的の間を慌ただしく渡り歩くよりも、上質なひとときになる気がします。

帰り際に立ち寄った小さな図書館では、心ときめく再会が。「懐かし〜!!」思わず手に取り、ぱらぱらとめくり出すじんちゃん。森見さんの小説に登場する『ラ・タ・タ・タム』じゃないけれど、meにも思い出の児童書がね…『いやいやえん』『たんたのたんけん』『大どろぼうホッツェンプロッツ』『エーミールと探偵たち』子どもたちにせがまれ、繰り返し読み聞かせたなぁ。『もっかい!』なんて絵本もあった。育児中の友人によると、今やアナウンサーの読み聞かせを、タブレットで見せる時代なのだそうである。昭和どころか平成も遠くなりにけりだよ…😔

③伏水酒蔵小路

京の酒処伏見にある、日本酒のテーマパーク。千本鳥居で有名な伏見稲荷大社へ観光の折に、見つけました。電車で数駅移動すると、月桂冠や黄桜をはじめ、メーカーの酒蔵が建ち並ぶエリアへ。水辺のある街の風景を眺めつつ、順に辿るのもオツなのですが、商店街の一角にあるここでは、酒蔵カウンターで伏見にある18の蔵元の銘柄を味わえます。名付けて『十八蔵のきき酒セット』。小さなグラスに入った日本酒が、横に6つ縦に3つ仕切られた木箱で、ドーンと登場。じんちゃんは、北川本家と山本本家がお好みよ♪

小路内の8つの店舗には出前OKの専用メニューがあり、カウンターに居ながらにして、周囲のいろいろな食事を体験できます。本当は、一軒一軒訪れたいのよ。お寿司、串かつ&おでん、洋風料理、鉄板焼き、炭火焼、おばんざい、ラーメンと、お酒のアテだけでは収まりきらぬ魅力が。いとこからは、伏水酒蔵小路から徒歩3分、鶏料理の『鳥せい本店』も紹介されてまして。おっと、じんちゃんお気に入りの山本本家の直営店ではないか!実に、悩ましい。

最初に訪れた時、娘はまだお酒が飲めなくて。きき酒の感想を語り合う相手がいないものだから「よし、お父さん連れて来よう」。成人になって間もなくの次の回、家族3人ひとしきり食べて飲んで、そろそろ帰ろうかという頃、話しかけてくれた店員さんへ、二十歳の記念に来店したことを話すと「お嬢さん、最後にこれを飲んでいってください。」グラスへ注がれた一杯の日本酒が、目の前へ。

それまで口にしていたのは、ジュースに近いものばかり。さすがにハードル高いのではと思われたのですが、「余ったら、お母さんが飲んだげる。😉」傍らの言葉にいくらか気を許したのか、我が子は突然のサプライズへそろそろと手を伸ばしました。期待と不安が入り交じる中、一口含んで「えっ?! 美味しい…」。みるみる輝き出した娘の表情が、印象的だったなぁ。お姉さんは、ビンのラベルをこちらへ示しながら「自慢のお酒なんですよ。日本酒を好きになっていただきたいので」と、にっこり。

帰り道、奇遇にも近くの酒屋の店頭で見かけたのですが、びっくりする程高かった〜。(*_*)「ホンマに、ええお酒をサービスしてくれたんやねぇ。花ちゃんが、綺麗に飲み干せたはずやわ。」ナるべく、カのじょの、メにとまる。まさか…街を挙げてのナカメ作戦じゃないよね。(笑)かくして我が家の黒髪の乙女2号は、商品を手に取りながら、小さく呟いたのでした。「また逢う日まで」

総会

2015年06月27日 14時34分55秒 | 旅行記
「夜会」の次は、「総会」かよ。
という訳で、この時期の恒例行事としてすっかり定着した社会見学へ、今年も行って参りました。(*^_^*)
エッセイには、随分前に書いたきりで(「じんちゃんの2011年 -前編-」)、みなさんはピンとこないかもしれませんね。。。
が、その実水面下で、着々と経験を重ねていたのです。

’株主総会’ これね~ 人間ウォッチングとして最高なのよ。(←こら)
勿論、舞台が大阪であることも、効いているのでしょう。
その昔、日生球場や藤井寺球場のヤジが、やたら面白かったみたいな。
って、誰がわかるねんな。
ヤジちゃうし!質問やし!!

亡くなった父より、株を受け継いだビギナーの頃は・・・
’そこにドレスコードはあるのか!?’と、マジで悩めるアホっぷりを発揮していた私。
が、幾度か参加するうち、それなりに馴染んできまして。
今じゃもう、’総会へ行ける地元企業の株を(年に1銘柄程度の少額投資やってます)’と希望するまでに。
「そういう選び方は、あまり聞きませんよ。 変わってますねぇ。」
証券会社の担当者にさえ、ツッコまれる始末なのだった。
ほっといてくれよ。

総会をめぐっては、想い出もたくさん。
母と二人、世界へ羽ばたく北九州の企業を訪れたりもした。
爆弾低気圧による骨折から2ヶ月・・・ そんな状況の中、九州への旅がよくぞ実現したものよと、今更ながら思う。
一年後には、この世の人ではなかったしね。
無茶ぶりに見えて、しておいてよかったことってあるんだよ。 きっと。

「大企業なのに、どうして東京開催じゃないのん?」
ボヤきながら新幹線に乗り込んだ母だったが、2時間ちょっとで現地(小倉)入りすると、
「しかし九州が、こんなに近いとはねぇ。。。」 何度も、そう呟いていた。
せっかくの機会だもの。観光も兼ねようと、まずは門司(もじ)で1泊。
昔ながらの瀟洒な建物が残っている港街で、映画や芝居を公開したのも、東京(銀座)より先だったと。
当時は、外国からのお客さまがいっぱい。
そうやって舶来文化が花開いた所なんざ、神戸に似ているじゃないか~
一気に親近感を、持ってしまった。

1922年(大正11年)、アインシュタイン博士来日の際には、神戸へ入港して主要都市を回り、門司からお帰りになったなんてエピソードも。
ノーベル物理学賞受賞(有名な相対性理論でなく、光電効果の解明)の知らせを、日本へ向かう船上で受け、各地の人々に祝福をもって迎えられたそうで。
博士が宿泊した部屋を今も残す、旧門司三井倶楽部。
http://www.mojiko.info/3kanko/spot_mitui.html
ハイカラ好きの母に喜んでもらえたらと立ち寄ったスポットだったが、私の方が癒されてしまった。
博士のメモリアルルーム、さらには門司出身の女流作家 林 芙美子の資料室もありまして。
それぞれの人柄や息吹が、ささやかながら感じられる作りで、素敵だった~
レストランで母と分け合った焼きカレーと共に、良き想い出よ。

その後は、株主総会の舞台となる小倉でもう1泊。
ここではね、お目当ての企業以外に、どうしても寄ってみたい場所があったの。
その名所とは・・・
パンパカパーン 松本清張記念館♪
あたしゃ1日中いてもいい。 中之島図書館みたく。

清張さんって、42歳から書き始め、1000編の小説を遺してるのねぇ。。。
ドラマ&映画好きのじんちゃんは、映像化作品の紹介コーナーに、しばし佇む。
希代の悪女(桃井かおり) VS 敏腕弁護士(岩下志麻)が火花を散らす『疑惑』。
その脚本を、清張さん自身も手掛けており、撮影現場にいたという秘話が面白かった。
この映画はね、同じく野村芳太郎監督がメガホンをとった『砂の器』 『迷走地図』と並んで、お気に入りの作品なの~
原作読んでないんだけどサ。(←こら)

さて総会。
驚いたことに! 例年参加している企業とは、出席者の質が違った~ (どちらが良い悪いではなく)
関西の株主(出席者は、お爺さま方が多い。開催が平日の朝ですから)は、実によう発言しはるんです。
事業報告への質問が飛び交う中、
「この暑い時節に会場まで足を運んで、お茶一杯でやしねぇ。」 といった皮肉ありーの、
「お土産削っちゃったんですなぁ、今年も孫に見せるのを楽しみにしていたのに。」 といったボヤキありーの。
そうして似たような内容でも、社長を激昂させる程攻撃的にモノ申す方、努めて冷静に主張する方、ユーモアを交え穏やかに伝える方と、
様々な表現手法を窺うことができ、実に興味深い。

ある年には、激昂した社長が返答をせず、「はい次の方」とスルーする大人げない場面もあったのですが、
翌年には、指摘された点が改善してあり、’ふぅーん。ちゃんと聞いてくれたんや’と。
企業側の事情もあるし、冷静にできる・できないを告げたらええんちゃうのん?思てたんやけどね。
こちらの総会は質問者が現れず、「せっかくの機会ですから何か」という声が企業側から挙がる程、大人しい会場なのだった。
「ならば一言」 笑みを浮かべ立ち上がったおじさまが、白馬の騎士に見えた(笑)。

たまたま社員さんとお話する機会があり、地元企業の総会の様子を伝えると、
「少し羨ましい気がします。それだけ株主さんが、会社側に対してものを言い易い位置にいるということですよね?」
うーむ。そういう見方もあるのか~
じんちゃんはね、地域特有の反応かなぁと感じていたの。
大阪だけに、’金は出すけど、口も出す’といった気質があるんやなかろうか。
「お母様、かくしゃくとなさってますよね。」
うはは。 ズラリ並ぶ役員の方々を前に、船を漕いでいたツワモノなんですけど~
しかし起きていたら起きていたで、ブツクサと独り言を唱え、これまたうるさいのだ。 (^_^;)

総会の後には、本社の敷地内にある歴史資料館へお邪魔しました。
入口に「ノリタケの森」のパンフレットが置いてあり、結婚して十数年、愛知で暮らしていた私は、「うわぁ~ 懐かしい」
でもなんで? 愛知の陶器メーカーのパンフがこんな所に??
元をたどれば、創業者(六代目森村市左衛門)が一緒なんですね。
そうして現在も、グループ企業だそうで。
陶器つながりと、言われてみれば納得なんですが、知らなかったよ。
1970年までは、こちらでも食器を扱っていたらしく、2階には絢爛な展示がありました。

1階は衛生器具の展示。
ユニットバスを、世界で最初に実用化したのは日本で、1964年東京オリンピックの時だった(ホテルニューオータニが採用)とか、
両国国技館には、力士用の大きな便器があるとか、
ウォシュレットは、「Let's wash !」という呼びかけを逆さにして生まれた商品名だった
なんて説明が面白かったな。
ホテルニューオータニと聞くと、「ストーハー(ストローハット) → 『人間の証明』 (森村誠一)ね♪」
関係ない所で、つい嬉しくなってしまうじんちゃんである。
ったく、どこにウケとるねんな。
https://www.youtube.com/watch?v=enZO8m0WaDo

「遠路はるばる足を運んでくださったのですから、是非とも見学していただきたい。」
熱心な社員さんに口説き落とされ、道路を隔てて向かい側にある小倉第一工場へ。
本社を横手に眺めつつ、広い敷地の中を通っていくと、コンビニがあるんですよ。
ここで働く社員さんの為の!?って、当時は衝撃だったな~
工場内では、案内嬢のお姉さんが加わり、急遽準備した車椅子に母を乗せ、各工程を回ってくれた。
「あちらをご覧ください。スキー場みたいなリフトがありますでしょう? ここでは人間ではなく、便器がリフトに乗って移動してるんですよ。」
この光景が、圧巻やった。。。 他の工程の記憶を、軽く吹っ飛ばす位に。

小倉で利用したタクシー運転手さんの話では、企業の発展に伴い、本社を東京へ移す話は出ているのだが、
街としてはここに残ってほしいと引き留めているということだった。
会社そのものが現地へ落とすお金もそうだが、そこで働く人々が生みだす経済効果も大きいからなぁ。そら、そうなるでしょう。
じんちゃんはね、この企業が九州にあったから、総会へ行く気になったの。
東京はサ、でっかい規模のモノがいくらでもあるじゃない。 そこへ飛び込んでいったって、せっかくの魅力が埋もれてしまう。
北九州の1都市から、世界へ発信する製品を作り続けるってのが、カッコいいんですよ。
「ここにはもう一つ、世界へ羽ばたく企業があるんよ。 産業用ロボットを製造している会社、わかります?」
運転手さんの誇らしげな顔も、印象的だったな。

それぞれの街で、偶然行き交った人々と思い出を作り、母も私も大満足の旅となった。
門司の海峡プラザで、母と摘まんだフグのフライを機に、親しくなった店員のおばちゃん → そのご縁は、この時限りじゃなかったのねぇ
方向オンチのじんちゃんを、清張記念館まで案内してくれた、勤め帰りのおじさん → 北九州市役所の方でした。 ありがとう。
そうして、総会で出会った某企業の社員さん → どんな話題でも、世界がぱぁーっと広がり、面白かった! お世話になりました。
こんなに人の情を感じた旅は、なかった。

で翌年、今度は家族を引き連れて、再び九州へ上陸する訳ですよ。
母の面影を胸に抱いて。。。
https://www.youtube.com/watch?v=Tfc8w6A-f9U


※ 2012年8月に書いたエッセイ 『或る「小倉日記」外伝デケデケデケ』 と合わせて、お読みください。
  ようやく続きが書けました。
※ 今回のエッセイに登場する資料館は、ミュージアムとなって、今年の8月28日(金)にオープンするそうです♪
  リニューアルされたミュージアムを見がてら、来年は久しぶりに小倉を訪れようかな。

或る「小倉日記」外伝デケデケデケ

2012年08月08日 01時23分08秒 | 旅行記
きっかけは株主総会だったんですよ…。母と連れ立って出席するのも3年目となりまして。これまで大阪本社の企業へ、狙いを定めていたのですが、今年は少し趣向を変えてみようかと。「そうだ、 九州行こう。」って、JRの回しもんかーい。

こうして、北九州から世界へ羽ばたく企業の総会へ赴くことに。併せて近辺の観光もエンジョイ。充実した2泊3日の旅となりました。九州新幹線さくらってね、新大阪から乗れちゃうんだよぉ~。終点は鹿児島中央駅。’このまま乗り続けていれば、そんな所まで行けるんや~’なんて考えると、感慨深いなぁ。つながっているんだ♪感が、ひしひしと押し寄せるよ。離れてる気がしないねー 君と僕との距離~ って、ORANGE RANGEかい。

新神戸から小倉まで、2時間ちょっと。左右2列でゆったりシートのさくらの旅は、快適でした。真新しい列車なので、トイレや洗面所も広々としてキレイ。 車内ではお弁当を広げたり、ホーム売店で購入した雑誌をパラパラと眺めたり、寛ろぐわぁ。いつもなら、マイペースな母を追い立てるように、食事や薬への声かけをしている頃かしらん。こんな日は、雑誌さえも読みまくり。

かと思えば、ページをめくっていた手が、ふと止まった。なぬ?「東電OLと木嶋佳苗をつなぐ点と線」とな。じーっ 記事を読み進めている間にも、さくらは本州を駆け抜ける。岡山・福山・広島・新山口・そして小倉。泣いてどうなるのかぁー 捨てられた我が身が~ みじめになるだけぇぇぇぇー って、クールファイブかい。

さくらを降り、小倉より在来線で約10分の門司港へ移動。’レトロの街’という謳い文句に惹かれ、1日目の宿泊を決めました。本州・九州を分かつ関門海峡に近く、美味しいお魚が食べられるのです。門司港には、瀟洒な建物がいくつか残っており(駅そのものも年代物なんですが)、旧大阪商船(出航を控えた人々の待合所にもなっていた)や、旧門司三井倶楽部(三井物産のかつての社交場)など、味わい深い佇まいやったなぁ。http://www.mojiko.info/3kanko/

ホテルに荷物を置き、傍の海峡プラザを母とブラブラ。まずはショッピングゾーンで、家族への土産を見て回る。海産物系を狙い、店先に立ち「うーむ」と悩んでいたところ、面白いものが目に留まりました。ふぐのフライ&ビール600円。お~これぞまさしく、夕方の小腹の空いた頃合いに、ぴったりのセットではないか。

揚げたてのフライをつまみに、ホクホクしながらビールを飲んでいると、横合いから母が紙コップに手を伸ばす。いやビールじゃなくてね、ふぐのフライが入っているのです。一口かじって、「あら美味しい!」「それふぐだよ。」かねがね、’ふぐはあたる’と絶対口にしようとしなかった母が、こうもあっけなく陥落するとは。「揚げたては美味しいなぁ。」 つぶやきながら、ちゃっかり持っていきやがった。

「こうやって、ちょっとつまむのがええねん。」気をよくした母が、次に向かったのは、天ぷら屋さん。門司港名物’焼きカレー’入りの天ぷらが目を引く。(こちらも揚げたて、アツアツで購入することができるのよん♪)試食の結果’焼きカレー天’と’たこネギ天’を1つずつ買い、それを半分に割ってもらいました。ベンチへ腰かけ、分けあって食べている間に、パラパラとお客さんが。私たち、呼び水になっているわね。カップル、そうして家族連れと、夕方にしてはまぁまぁの賑わいだったな。

その後、少し離れた商店街にあるお寿司屋さんへ。「夕食は、関門の新鮮なネタを味わえるスポットで」というホテルの企画に乗ってみたのだけど、これが大当たり!握りは勿論、お刺身・天ぷら・茶碗蒸し等、出てくる品に程良い工夫があり、一口一口幸せな心持ちでいただきました。

大将が気取らんオッチャンで、楽しく話せるのもオツだねぇ。じんちゃんの地元では、カウンターのあるお寿司屋さんがどんどん潰れていて、こういうシチューエーションは久しぶり。子どもたちが大きくなると、クルクル寿司の方が家計に優しいしねぇ。二人だからこそできる贅沢ってあるな。うん。(←家族にドツかれそうだが)

驚いたのは「どこから来たの?」という大将の問いかけに対し、「兵庫県です。」「兵庫はどこ?神戸?」「いやぁ、◯◯ってトコで。」 苦笑いをしながら答えていたら、向こうでお仲間さんと盃を傾けていた常連のおばちゃんが、「刃物の街や!!」 即座に答えはった。もう感激ですよ。県内ですら知名度の低い、ちっぽけなトコやのに。九州の方が、名産品と共に覚えてくれてはるなんて。嬉しかったなぁ。

「この店も、結構有名なんよ。ちょっと前には、スザンヌが来て。ホラ極道のシリーズを描いてた作家の・・・」「家田荘子さん?」「そうそう!彼女も来たなー。」店内には、大将が制作したバラン細工が、額に入れて飾られていた。ちょっとしたお遊び風のものから、手の込んだものまで。その一つ一つが、実に面白い。

お寿司に添えられる、緑色のギザギザのついた仕切り。ハランという植物の葉から作られるそうなのだけど(本格的な場では今も、プラスチック製でなくこちらが使われる)この葉っぱ、そもそも50センチ以上もある代物なのねぇ。それに包丁を入れ、作品にしていくトカ。細かい作業よ~。東野圭吾の『白夜行』に出てくる桐原亮司の切り絵を思い出してしまったわ(笑)。

「展望台には、もう行った?」「あ、黒川さんの?」付近には黒川紀章が設計した高層マンションがあり、そこの31階が展望室になっているの。「あそこは、夜に行くのがいいよ。昼はなぁ、工場街見てもしょうがない。」という訳で、タクシーを呼んでもらい、門司港レトロ展望室へ。ライトアップされた関門橋がくっきりと浮かび上がり、とてもいい眺めだった。

’平家滅亡の地’壇ノ浦、’武蔵・小次郎 決闘の地’巌流島。こうして現地へ立ってみると、改めてこの一帯は歴史に刻まれた場所なんだなぁと。いやーそんなこと全く思い浮かばず、’いざ行かん門司!’とやって来たもんやから。本州はホント目と鼻の先。すぐそこに、下関の街が広がっていました。されど、それを隔てる海峡は波荒く、だからこそ魚の身も締まるのかな。お寿司屋さんでいただいた鯛は、ほんのりとした甘みがありました。明石鯛より美味しいと思った。

2日目は松本清張記念館、3日目はなんと!ひょんな出会いから某企業の工場見学までしてしまうのですが、なかなかそこまで辿り着きませんねぇ。ま、ぼちぼちいこか。

サンタがやってきた?

2007年12月31日 23時16分00秒 | 旅行記
 40になって戻って参りました。不惑の人妻でございます。前回のエッセイで今年を締めたハズが、帰省中にネタができたと小理屈をつけ、おせちの用意もそこそこに、パソコンへ向かっております。さて、舞台をクリスマスまで、きゅーっと巻き戻しましょう 。クリスマスは実家に近い神戸のホテルで♪というのが、ここ数年の過ごし方。家族で旅行気分が味わえるのと、夫連れだと両親も気を遣うので、たとえ1日でも負担を減らそうと・・・まぁそんな娘心からです。年老いて参りますとね、人をもてなすという行為も大変なんですよ。なに、私が動けばいいだけの話なんですが。

 ホテルSTAYと言えば聞こえはよいが、3パック100円の卵豆腐を、ジャンケン大会で争奪する一家。ぶっちゃけ、それなりの価格のホテルがお値打ちになるのに目をつけ、いやらしく買い叩く訳です。おーやだやだ。品性が表れる。しかし貧乏人が旅行でもしようというからには、こうした裏ワザなくしては事が進みません。そうしてどんな形にせよ、人が動けばお金も動く。 金は天下のまわりもの回せ回せ~!これが我が家の流儀なのでございます。クリスマス当日というのは、意外と狙い目でして、ホテルによっては驚くほど安く泊まれる。その為にも、日頃からそれぞれの価格情報は、頭に叩き込んでおく。数社の旅行パンフを睨む様は、まるで競馬新聞をチェックするおっさんだね。赤鉛筆こそ、耳に挟んでいないものの。

 夕食は、神戸の繁華街三宮(さんのみや)に繰り出しまして、回転寿司の店へ。以前利用した事のある店から、誕生日特典として10%OFFの案内状をもらっていたのだ。ヌカりはありませんよー主婦ですから。お客さんが多く、ネタ切れ必至状態だったけど、待ちました~。さぁ暇を持て余すのは、子どもたち。小さな瞳をこらして周囲をキョトキョトと見つめていた娘が申すに、「クリスマスだけあってカップルが多いねぇ。」驚くべき小1の観察力。同じ立場でも、小4の兄は全く意に介していない。ふんま鈍感やねぇ。周囲の状況を把握できんと、大切なものがそばを通り過ぎても気づかんぞ。(BY寂聴さん)しかしまぁ、男と女でこうも違うのか、それともうちの娘が極めて鋭敏なのか。この娘がね、顔は小沢さん(一郎)なんです。幼児の頃はMEGUMIに似ていたんですが、進化して小沢さんになりました。進化しとらんだろーっ!こういう話をお仲間さんへしますとね、皆さんギャハハハ!って笑いはる。失礼やろ小沢さんに。言っとくけど私の所為ちゃいますよ。せやけど気はかわいいんです。それと声もいいの。声だけ聞いてたら、どんなカワイコちゃんかと思うくらいよ。

 さぁ夕食、つつがなく終わりまして(←ホント美味しゅうございました♪)、その後・・・実はね、独身時代に通っていたワインバーへ行ってみたくなりましたの。女友達とホテルをとって飲みに行くということを、何度かやっておったんですな。帰省の度にまた行きたいねぇ~と懐かしく思い出していたなじみの店。今回のホテルからは比較的近い。お~これは行くしかないと。子どもたちを寝かせて、ちょっくら冒険です。夫とそこへの道を歩んでおりましたら、瀟洒なホテルがございましてー「このホテルには、まだ泊まってないよね。」「はっ?ここラブホテルだよ」「そうかぁ~ははっ。」アホか!「満室だってサ。」「さすがクリスマス。」夫が、本通りよりこっちの方が近道じゃないかって言うもんだからついてきてみたら、とんだホテル街だよ。まったく男ってヤツは、こうやって女を誘い込む訳だな。

 で、いざ到着したらね、他の店に変わってました。マスターへ事情を話すと、「そのお店は4年前に閉店されました。いかに来ていらっしゃらなかったかということですね。」と言われる始末。 ぐへっ。それでも気を取り直して飲んだ訳ですが、この道30年のベテランマスターのお店、雰囲気もよくステキな時間を過ごすことができました。奇しくも、誕生日を迎えた常連さんに、マスターがケーキを差し入れ。日付も変わろうとする頃から、ささやかなパーティーです。「おめでとうございまーす。」「イェ~イ!」調子よく拍手をしていたら、「このケーキをあちらのお客さんに・・・」と、おこぼれをいただきまして。いや、そう言うには勿体無い大きさ。しかも美味しい~。30歳にして粋な常連さん。見ず知らずの人間へ幸福のおすそわけって発想、私にはないね。きっとステキに年を重ねられているのでしょう。そうして小粋に遊ばれているのでしょう。男前やなぁと感服致しました。

 さぁ、それからが問答です。男前兄さんと、カウンターで飲まれていたお客様と、私たちとの。お二人とも神戸の生き字引みたいな方でね、浜で遊んで山で遊んでなどとおっしゃる。身銭切り、足を使って遊んではる。いや、素晴らしいと思いますよ。いつしか恋バナになりまして・・・カウンターの常連さんが「逢えない時間が愛を育てる」ってね。携帯なんて情緒がないじゃないかと。自分の想いが即座にダイレクトに通じる、それもどうかなぁと。「次の約束をした瞬間から、待つ楽しみが始まるんだよなぁ。そうして物理的な距離があった方が盛り上がるね。」ときたので、「私たち遠距離恋愛なんですヨ。」 「結婚したらアカンね。」「結婚していても恋はできますよ。」こうして、クリスマスの夜は更けてゆくのでした・・・

 ホテルへ帰って夫と二人になりましたら、酔いも手伝っていい雰囲気に。今宵あたりいいんじゃなーい?ってな具合だったのですが、気持ちよくなり過ぎましてグースカピーです。魅惑の人妻としたことが。実は私、このようなことが2度3度、おっと余計なことを。最中に寝る妻、男にとっては屈辱ですかね。また起こしゃあいいのに、そろそろと撤退するんやもん。かくしてクリスマスの夜はつつがなく・・・いや、ご心配なく。再チャレンジ制度というものがありますから。ここで使うな~。

 翌朝娘が言うには、「途中で目が覚めたら、お尻を出した女の人がベッドへ横たわってた。」「気のせいや。」この子は、度々ヘンなことを口走るので困ります。「また寝ぼけとったんやろ~。」(私)「そうだよ。お前、寝ぼけてんだよ!」(兄)「えー ちがうもん。だって見たもん。」 やっぱり鈍やな、兄は。という訳で、楽しいクリスマスだったのではないでしょうか。そういうことにしておきましょう♪

 P.S. お聞き苦しいネタで失礼致しました。お正月だからいいよね。


『イェ~イ! めっちゃ ホリディ♪』 後編

2007年07月31日 02時34分00秒 | 旅行記
 伊豆旅行2日目の朝は、ホテルの朝食バイキングで幕を開けた。意地汚い私は、少量ずつでも全種類制覇しなければ気が済まぬので、他の家族が終わっても一人挑戦し続けている。ったく 『テレビチャンピオン』大食い選手権か!だが恐怖の体型へリーチがかかった今、そんな事もしておれなくなった。

 ’女子たちみんなが勝負どき~ ライバルなんかにゃ負けないゼ♪’
 ’どんな場所でも気を抜くな~ ひょんな出会いもあるものぞ♪’

 気分は、あややである。気持ち的に負けたくないのだ。あーおばさんでいいやーと思った時から堕落が始まる。素敵な40代を迎えられるか、否か、ここが正念場。と言いながら、バイキングのパンがあまりに美味しかったので全種類制覇。おかわり4つをトレイに載せて帰ってきた私に、「ちょっと母さん!」「何だよ。昨日あれだけ大騒ぎしといて。」と家族のツッコミが入る。「だって、このホイップバターちゅーのがイケるんやもん。それにパンかてちっこいしサ。」「それがイカンだろーっ。」あっちゃこっちゃから鉄拳がとぶ。いてっ。いてててっ。うふっ。私って愛されているのね♪って、誰が思うか!コノヤローッ!お前らやり過ぎなんだよ。えーい!えーい!1回は1回の精神で、謹んでお返しする。

 2日目のメインは、観光バス。伊東駅から乗り込み、城ヶ崎海岸を見学して小室山へ。その後、天城高原ベゴニアガーデンに立ち寄り、伊豆スカイライン経由で熱海駅へというコース。昼食付きで10時から16時までの観光なので、結構長い。「お客さま。私の話がつまらなくっても逃げられませんよ。一種の軟禁状態でございます。ホホ」たおやかな物腰のガイドさんに、軽く脅かされた。子どもたちは、それぞれ「王子さま」 「お嬢さま」と呼ばれる事となる。「アンタ何王子やねん?」「足クサ王子かな。」「ひどっ。」昔幼稚園の方針で、裸足に靴を履かされましてね~汗をかく時期には泣きましたね。家族が。

 まずは、伊東の街中の案内から。東海館という昭和初期の建築様式の旧旅館を車窓から眺めたり、町で芸者体験ができるという話を聞いたり・・・。この芸者体験、プロがメイクや着付けをし、美しくなった姿で記念撮影や人力車遊覧ができる。老年のご婦人が人生最後の思い出に、また母と娘の旅の思い出にと、人気らしい。宿泊コースなら、一般のお客さんの宴席へ出て酌をする事もある、という話だった。「男性の方もOKですよ。旦那さま、いかがですか?」とふられ、ニヤリと笑う夫。『舞妓Haaaan!!!』の堤真一&アベサダになっちゃうよ~。

 その後、伊豆高原を経由して城ヶ崎海岸へ。憧れの一碧湖を眺め、ご満悦の私。「秋には、紅葉が美しゅうございます。」という言葉の如く、バス通りの並木がいい感じ♪胸より薄い過去の恋バナ帳をぺらっと紐解き、あの人と来たかったなと、ちょっとセンチになった。日頃は胸の奥深くに沈めている想い、今ならまだ何とかちょっとしたきっかけで、鮮やかに浮かび上がらせる事ができる。だが、いつまで忘れずにいられるだろう。忘れたくないなぁ。あんなにも恋していたこと。忘れたくないなぁ。私の青春。移り行く景色を見つめながら、そんな事を考えていた・・・

 伊豆海洋公園へ到着。そこから城ヶ崎海岸まで20分の道のりを歩く。並んで歩く夫が 「さっきのガイドさんサ、大沢家政婦協会から来ました~に似てね?」と変な指摘をする。「あ~確かにね、市原悦子。家政婦は見た!だね。」情緒のないヤツだよ、まったく。妻がセンチになってる時に、アンタは市原悦子かい。と思ったが、その指摘があまりに的を得ていたので、ついつい「柔らかな声で毒のあるコメントをするもんね。何だかお顔も似てないかい?」と付け足してしまった。吊り橋を渡っている時も「そこから突き落とされてだな。あそこにホラッ死体が浮かぶんだよ~。」一人大盛り上がりである。まったく、2時間ドラマの見過ぎだよ!20分の散策時間では、全然足りない。ゆっくりのんびり来たい所だった。橋も頑丈でちっとも怖くないのだが、眼下に見える海の藍がキレイだった。

 お次は小室山。レストハウスで昼食。いただきますをして、食事にとりかかろうとしたら、夫がおしぼりがないと騒ぎ出した。そっちに紛れてない?お盆の下に隠れてない?「ないよー。」「ないよっ。」「ないよ~。」「僕だけかよっ。」「日頃の行いが悪いんじゃないの?」「・・・・・」食後、あわよくば山頂から美しい景色が見えますって、ガスで見えないよ。「やっぱり誰かの行いが悪いね。まぁ私じゃないけどね。さっきもおしぼりあったし。」「えっ・・・・・」意気消沈する夫。まぁいいよ。雨が降らなかっただけでも。リフトにも乗れたしサ。この小室山公園、春には10万本のつつじが咲き乱れ、美しいらしい。「是非その時期にいらしてね♪」と、ガイドさんに勧められた。

 ベゴニアガーデンは、こじんまりとしていたが、それでも目の保養になり、いい休息となった。カップルで写真を撮るのに最適なスポットがあります~。私たち夫婦がそこで写真を撮ったかどうかはミステリー♪伊豆スカイラインもガスの為、行けず・・・急遽予定を変更し、海沿いの道へ出てマリンタウンへ。個人的に行きたかった所なのでよかった。限られた時間ながらも、海産物とお土産を物色。 

 最後は、熱海への海岸線を走ります。「あちらにございます別荘は・・・」と、ネタで不動産紹介も手がけるガイドさん。「もし購入されたあかつきには、私は飯炊と掃除。運転手はゴミ出しをさせていただきます。」夫と顔を見合わせ「市原悦子!」。やっぱりな~。もしかして、ご本人も承知の上だったのかな。最後に家政婦話で締めくくるなんて。できすぎじゃ。