JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

行ってみよう、やってみよう♪

2013年11月22日 10時35分03秒 | 受験・学校
1ヶ月が経過するうち、秋も深まって参りました。じんちゃんは、週末ごとのお出かけに、いささか疲れ気味。やはり、寄る年波には勝てませんなぁ。まぁ適度に休息を挟みつつ、実りゆく秋を楽しもうと思います。芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋…堪能できる対象はいろいろあれど、最近ご縁があるのは、こんな分野かしらん。

先日、コスプレ喫茶へ足を踏み入れる機会が訪れまして。いや~オモロかった。だって、めったにできない体験なんだもーん。兵庫の片田舎から、はるばる出かけて行った甲斐があったヨ。電車を乗り継ぎ、また乗り継ぎ、aikoの歌になった三国駅を通過してねぇ。。。

同行していた息子に、「なぁこの駅、aikoの歌に出てくるねんで」とサビの部分を口ずさんでいたら、しばらくして、まったく違う歌だったのに、ひっそりと気づいた。 地味な出だしよりサビの方が分かり易いと思ったのに、とんだしくじりだ。子どもに嘘ばかり教えているので肩身が狭い。一度でいいから『Doctor-X』の大門未知子(米倉涼子)のごとくカッコ良くキメてみたい。「私、失敗しないので。」

さて阪急宝塚線の、とある駅に降り立ちまして。そこからは、友人の案内で目的のエリアへ。敷地自体には、5分足らずで到着するのだけどね、その先が、とてつもなく広いのよ~。なだらかな石畳をゆけば、右手にお寺やアパートが。さらに歩みを進めると、今度は池が見えてきた。ここは街ですか⁉︎

「緑が多くて素敵な環境だねぇ。」「ゆったりしてるのは、ええんやけど、移動が大変らしいわ。」そんな会話を交わしていたら、いつしかメインストリートへ。そこには、テントを張った出店がギッシリ。「結構な賑わいだよね。」「この界隈をぶらぶらしてるだけでも、お腹が膨れるよ。ねぇ、どこから回る?」「広過ぎて迷うなぁ。」

まずは、おぼろげながらでも全体像を把握したい。そう考えて、とりあえずメインストリートを辿っていくうち、一角から現れたのは、ピンピカの研究所。「ひゃ~すごーい。こんな建物があるのぉ?」こちらの概念を覆す構造に、息をのむ。たまには外の世界も、眺めてみなきゃいかんねぇ。片田舎に生息していると、井の中の蛙状態だもの。

そのスケールに目を見張りながら散策しておりますと、ブォォォォ~ン。傍らの道路を、カートに乗ったスーパーマリオが、駆け抜けていきました。車が走れるんだ。。。 マリオじゃなくて、そこへツッコむんか~い!敷地内をざっと見学した後は、プラネタリウムへ立ち寄ったり、占い処を覗いたり。で、その極みが「せっかくだから、どこか行きたいところはある?」と友人に問われ、セガレが探し出したコスプレ喫茶だったのネ。

コスプレって何やねん。いぶかしみつつ現場へ行ってみると、「満員です」。受付から見渡した店内には、ナースやポリス、メイドの格好をした女の子が、所狭しと歩き回っている。「しばらくお待ちいただかなくては…」ときたので、息子に「どうする?」中を示しながら尋ねたら、満面に笑みを浮かべ 「待つ」。そりゃあもう、心の底から嬉しそうに。あれは紛れもなく、男の表情だったね。

やがて順番が来て、席へ案内される。メニューのボードを手に取ると、飲み物や食べ物の他に、ウェイトレスを選択できるようになっており、ナース、女子高生、ポリス、メイドといった内訳が。友人は女子高生、私はドSのポリス、息子はメイドを選択して待ちました。さらなるオプションには、’告白’ ’ビンタ’ ’あーんして♪’ ’写真’ などの項目が。ウェイトレスの指名だけで+100円。こういったオプションで、+200円~500円。ん?なんか単価安いぞ。

実はここ大学なんです。 私たち、学祭へ来ていたの。しかし、よくできた趣向やねぇ。女の私でも、ポリスのお姉さんの格好を見て、トキメいてしまいましたから~。ミニスカからスラリと伸びたおみ足。黒の網タイツ姿にキターッ、男の子ばかりのグループなんて、絶対楽しいと思う。壁には、その日の最高額が表示されており、13000円となっていました。(←よう使いはったなぁ~)

私たちは絡み辛い客だったらしく、ドSのお姉さんが 「さっさと食べな!」注文したものを置いていった後は、ひっそりと放置されていたのですが、気を利かせた女の子が、「あの~楽しんでいただけてるでしょうか?」声をかけてくれまして。それをきっかけに話しておりますと、彼女がナント!陰のボス、企画立案者だったのでした。

’ただのメイド喫茶なんてつまらない!’と、今回の形式にしたそうで。日頃はお堅そうな女の子たちで構成されてるってのがまた、萌え~なんだよね。メンバー全員、法学部の学生さん。その反動でこうなったのか。はたまた、おかしな客が来た時に日頃の勉強の成果を発揮するつもりなのか。「『リーガルハイ』の広末涼子みたいに」 (←私)「退室を命じます!なんてな。」 (←息子) そんな風に想いを巡らすのも、一興だった。

「来年の文化祭で、逆バージョンをやってみたら?」息子が通う学校は男子が多く、とりわけ彼が在籍する学科は、男女比率が37:3。そんな環境の中、できるコスプレってなんやろ〜。「女性に好まれるものなぁ。」医者や自衛官、警官にパイロット、それから執事♪「自衛官は今、人気らしいよ。コンパ相手で一番望まれているんだって!」何気に詳しい友人の情報にウケる。一体どこで仕入れてくるのか。

「息子クンのおかげで変わった体験ができたわ。女同士じゃ入り辛いもんね。」こちらこそ、校内の要所要所で、いろんな説明をしてもらって、ありがたかった。「大学っていうより企業みたいだった!」とはセガレの弁。学部によっては、校舎じゃなくてビル。友人の息子さんが在籍する基礎工学部や理学部は、建物そのものも美しく、入口にはオシャレなガラスの案内板があり、ちょーかっこよかった。「あ、ポストだ」まぁここまでは、他の大学でもあるかもしれない。「確か郵便局があったはず。コンビニもね。」

学生さんは、思いの他ノリが良く、そうして礼儀正しかった。バンドでもアカペラでも、ダンスでも、趣味でやっていることのレベルが高い。何にでも全力投球!真面目な学生さんが多いんだなぁという印象でした。鉄道研究会の緻密な模型や体験運転には、子どもたちの目が輝いてた。「やーん。名鉄電車や~懐かしいわぁ」「遠出をする時、パノラマカーに乗るのが楽しみだったよな。」壁に飾ってあった写真の中から、長年住んでいた地域の列車を見つけ、息子と感激。

その後、写真、漫研、電子工作、レゴの展示を見学。それにしても、小さなお子さんを抱っこしたパパママが、いたるところに。近隣の方々ばかりやないでしょう。 ’母校へのリピート率高し’ と見た。息子は、廊下で客引きをするコスプレ組に目がくぎづけ。アニメやゲームでお馴染みのキャラクターに扮した学生さんに、度々撮影許可を求めていたのだが、「女の子ばっかり」と友人にツッコまれ、やむなくカメラに収めたガスマスク姿のお兄さんに、ご縁があったようで。。。

「あの後、違う場所で会うたんやけど、手をふってくれたよ。」しばらくして…「今度は離れた所で見つけてん。おーい!って手をふったら、オーッ!とふりかえしてくれた。」 怪しげな姿とはウラハラに、愛想のいいガスマスクさんなのだった。それにしても男同士、ひっそりと交流を温めていたのね。

息子が校舎を回っている間、私たちは外へ出て、木陰でおしゃべり。やはり旬の話題は、共通の友人に、赤ちゃんが生まれたことだった。 「うちには、国民年金の案内がきたよ。」「20歳違うんだもんね。」「彼女からのメールを読んでいると、赤ちゃんを取り巻く環境が私たちの頃とは違って、びっくりすることがある。予防接種にしても、オモチャにしても。」「時代は、変わっていくからねぇ。」

それは思春期の子どもも同様で、友人の息子さんたちがかぶらなかった波を、うちのセガレはまともにくらった。中3の時、部活仲間を発端に広まったLINEである。進路を決める大切な時期なのよ!歯噛みする親の心配をよそに、子どもたちは、つながる楽しさに一気に溺れた。

そう。’step by step’ じゃないんだよね。親としては、段階を踏んで大人への階段を上ってほしいものの、諸々の事柄が押し寄せてきて、パニックになる。iPod購入に至るまでだって、すったもんだしたのに、春休み中の外出やら、女の子との交際やら、心配の種がわらわらと。本人は、思春期特有のつんつんした棘を身にまとっているしさー。伝えたい気持ちはあれど、上手く伝わらず、ガタピシ衝突。お互い涙を流し、ぶつかり合ったこともあった。「負けちゃダメ」母仲間にはそう言われたが、ぶっちゃけ辛かったよ。

「大変そうだねぇ。でも、ある意味まっとうな形の成長だよ。」「フツーだよね。」「うんうん。極めてフツー。」「今まで仲が良かっただけに辛いんだと思うわ。」「しかし女の子にシッシッって言ってる様が、まるで 『下流の宴』の黒木だね。」「黒木じゃなくて泰葉。今は己を磨く時。女とチャラチャラしてる場合か。もっと精進せい!と、小朝に怒ってた泰葉。」(←私)「ぷっ余計に可笑しい。」

そんな友人たちに、サクラサクの報告ができ、そうしていつしか、息子との軋みも落ち着いていった。念願の学校に通い出し、親元からいささか離れる結果となったのが、良かったのかもしれない。相変わらずiPodは手放せないようだがー いじりながらも、家族の会話に入ったり、ドラマを目で追っていたりする。「お兄ちゃん、何気に加わってるよね。」家族の一部始終を、不安げに見つめ続けていた娘が、最もホッとしているようだった。

心配の種は、変わらず日常の淵に存在している。何をきっかけに、それが芽吹いてくるやもわからない。魔に魅入られる可能性は、誰にでも -それこそ私たち大人にだって- あるのだ。そんな時、どこかで踏みとどまれるのか。危うい領域へ陥ってしまわない、その境目は何なのか。どういったモノが、自分をつなぎとめてくれるのか。-私が私を裏切ることがないように-主人公の哀しい祈りに、ページを開いたまま想いを重ねるうち、今日もまた、秋の夜は更けていくのです。。。



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4 コメント

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この間だから、ちょくちょくここに来ているのだけど、 (jh5eux)
2013-12-08 10:35:04
この間だから、ちょくちょくここに来ているのだけど、
歳と共に私の読書力(速さ、理解)も相当低下したようで、
いや、それよりも何より
「電車を乗り継ぎ」「とある駅に降り立ち」
「5分足らずで到着するその先が、とてつもなく広い」
「ここは街」
とまあ、謎めいた実に上手く話を誘導してるもんだから、
1分足らずの「斜め読み」では何の事か分らなかった^_^;

ヒントは『阪急宝塚線』

頭中から先ずはの大阪広域地図を持ち出して、
何しろ久しぶりのアクセスなので、相当ビット落ちしたり^_^;

ええとお、淀川界隈から豊中、池田。
宝塚線なので箕面の方じゃあなく?
         何処を探していたのだっけ??

ここで第2ヒント、
『私たち、学祭に来ていたの』
ああ、「コスプレ喫茶」というのは大学の模擬店かあ。
あの辺りには行った事はないけれど、
宝塚線界隈という事は??
H大?ってえか、あのO大学!!ですかあ。

息子さんの??
まてよ、
じんちゃんのむすこさんてえ、今高校生だっけ?
第3ヒント、
『来年の文化祭』
そうか息子さん、メイドを選択したのか。
やっぱり男の子は、メイドだね(笑)
おじさんだったら^_^; 
女子高生という選択も有りだけど、たぶん
息子さんにしてみたら空気みたいなもんですね。

・・・・・
いや、あ十分楽しませて頂きました。
今日は’Doctor-X’(再放送)楽しみです^^
米倉涼子の女医さんとか美人ナースも登場したりで*^_^*

返信する
深川さん。 (じんちゃん)
2013-12-09 10:54:14
深川さん。
分かり辛いエッセイで、スミマセン~。(^^ゞ
ホットな話題を手掛けている時は、あんまり実名を上げたくなくて。
しかし、よくぞ辿りついてくださいました。 感激です。 [E:cherryblossom]

そう、H大の学祭リポートだったのでした。
今回H大へ行くことにより、初めて豊中(とよなか)や箕面(みのお)の位置関係がわかったという・・・
梅田(うめだ)の手前、十三(じゅうそう)から乗り継いで行けるってことに、今さらながら気付いてビックリした。
自分の中では、梅田を超えて京都線方面、茨木(いばらぎ)とか高槻(たかつき)のイメージだったんですね。
今まで何てものを知らなかったんだろうって、衝撃でした。 [E:coldsweats01]

でもね、こんなことがあるから、実際に足を運んでみるって、面白いし楽しい。
aikoが大阪出身なのも知っていましたが、こんなに近い所に棲息してはったんや~って。
一層親近感を持ってしまった。
ホント、現地までの行程も含めて、いい社会見学となりました。 [E:clover]

ちなみに、私の住む地域から宝塚へ行くのに利用する、西宮北口乗り換えの路線は今津線。
宝塚線じゃなかったんだ。。。(←アホです)
路線の名称も、大阪を起点とした考え方で、つけられているんですかね。

息子は、ちょっと特殊な学校へ進学したので、将来的に大学という選択肢をとるのかわかりません。
だから、こういう世界もあるんだよって、見せておきたかった。
たまたま友人やいとこ経由の縁があったので、今年はH大とK大を見学。 [E:school]
現場でしか感じられない息吹・カラーというのがあって、やっぱり取材は楽しいわ♪

来年は、友達と行くそうなのでー
だよねぇ。 何が楽しいて、オカンとコスプレ喫茶行かなならんねん(←いやしかし、来年もあるのか!?)ー
まぁ次回は別行動で、お互い楽しもうと思います。 [E:wink]

P.S. おっしゃる通り、息子は’女子高生は別に珍しくないから’ 選択しなかったようです。
    ところで深川さん、こんな女子高生には興味ないですか?(笑)
    http://www.ntv.co.jp/35jk/cast-chart/index.html



返信する
”35歳の女子高生” (jh5eux)
2013-12-09 15:39:30
”35歳の女子高生”
じんちゃんも観てたのですか。

土曜日の放送時間、おおかた私は仕事をしながら見てました。
でもテレビを消すのが面倒なだけで、
「ながら族」してた訳ではないので、
            内容はあまりよく覚えてません。
ただ米倉さんはやはり何を演じても様になっていて、
             カッコいいなあと思いました。

しかしお付き合いしていただけるなら(笑)
自分の年相応の女性が対象で、
35歳は私には若すぎますね。
女子高生にしろ男子高校生にしろ、
この前ブログにも書いたけど、私が好きなのは、
「彼ら彼女らの若々しさ」を見ているのが好きなのです。

そういえば今思い出したけど高校の時、
先生が、
「人生で一番の時季が貴方達の年頃ですよ」
           と、言っていました。
そして「大学になるともうダメですね」とも。
先生だから話の流れが、
   「だからしっかり勉強しなさい」
 という方向になるのですが(笑)

だから、
じんちゃんの息子さんにも、
大いに10代後半を楽しんでもらいたいですね^^
返信する
深川さん。 (じんちゃん)
2013-12-10 10:55:42
深川さん。
ハイ。見てました(笑)。
「Doctor-X」(テレ朝木曜9時)の枠で米倉涼子が演じ続けている女性像ほど、分かり易く痛快では
なかったけれど、あれはあれでよかったんじゃないかな。

私、もともと米倉涼子は好きな女優じゃなかったの。
そうした意識が覆ったのが、ドラマ版 : 松本清張「黒革の手帳」。
元行員が横領した金で、銀座のママに転身。一癖も二癖もある男たちを向こうに回し、のしあがっていく
というストーリーで、彼女はそのヒロインを、実に魅力的に演じていたんです。[E:shine]
ホント、あの米倉は素晴らしかった~。
なんか悪女をやっても、憎めないんですよね(笑)。 小気味よくって。

以来、「けものみち」「わるいやつら」と清張シリーズを追い続け、「交渉人」「ナサケの女」「Doctor-X」と、
テレ朝木曜9時枠の米倉涼子モノは、興味深く見続けています。
あそこの枠が、一番彼女の使い方を心得てるのよ。 作品の質も、安定しているし。[E:wink]

「35歳の高校生」は、どちらかと言うと娘の支持かな~
学園モノは、やはりド真ん中の年代だけあって、気になるのかもしれません。
生徒役の子たちを見て、「あっちの学園モノにも出てた!」とか、盛り上がりながら見てましたヨ。
「GTO」もそうですが、一人また一人、主人公に陥落していく生徒が増えていく様が面白い。
それぞれの生徒に、印象的なエピソードを振って、最初は大勢で誰が誰やらわからない状態なんだけど、
回を重ねるに従い、各々のキャラクターがちゃんと立ってくる。
よくできた作りだなぁと感心しながら、眺めてました(王道のパターンなんだけども)。

私など、35歳にもう10年乗っかってますがー
やはり学祭で訪れたBarで、お酒を頼んでいて、できあがった時に男子学生さんから
「お母さん、お待たせしました」と言われた時には、軽くショックでしたね。 [E:coldsweats01]
自分の息子は、あそこまで大きくないんで。 かと言って「奥さん!」も、おかしいしね。

P.S.息子は、青春を謳歌しまくりです。
   男同士でポッキーゲームだってサ。[E:bomb]
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