『もしドラ』 最終回 観ました

ここへきてプロダクションＩＧの本気が見えてきたような気がします。
野球の見せ方が本格的になってきたです。
第9回の時も凄かったですけど、最終回はもっと凄かった。
試合展開も山場でしたしね。しかもその流れがこう有って欲しいと言う展開だったと言うのが非常に良かった。その流れとは…

前回は７回表の守備で浅野くんの力が切れかけた時、みなみたんの応援で息を吹き返した。そしてその裏。
みなみたんの威力は攻撃にも発揮され…
程久保打線が存分に発揮された。
でも、程久保一の打力を持っている星出くんは敬遠され、打順はキャッチャー柏木くんに。みなみたんに付き合ってほぼ徹夜状態の彼ですが、そこでの監督の指示は強打者、星出を敬遠したことを後悔させてやれでした。
そして彼は期待に応える３ランを打ったのでした。
これでスコアは４対３。
残り一点差。
７回終わって点差１なら悪くない。
普通に逆転が狙える点差です。
その次の守備は順調にこなし裏の攻撃は凡退。
次のチャンスが来たのは最終回。
打順は強打で敬遠された早出くん。強打を警戒され深めの守備に就いた敵の裏をかくセーフティーバント。ノーバント作戦を破るかのような行為ですが、打者を犠牲にするのではなく、守備の裏をかき、自分も生き残る為の作戦としての理想的なバントと言うことで監督も文句は無いのでした。で、次の打順は柏木くんでしたけど、前の打順でホームランを打っているので敬遠され、１、２塁に走者を置いて打順はまだヒットが無いと言うか今までいいところがなかった桜井祐之助。プレッシャーに弱い彼を出すかどうか迷ったベンチですが…監督が出した答えは一塁柏木くんを代走新見くんに替える采配をしてみせる野です。新見くん（？）は打力ももちろんですが、彼の持ち味はなんと言ってもその走力。陸上にも出れる脚を生かしてダブルスチールも狙う作戦ですよね。そして、祐之助くんに出した監督の助言は『お前に勝負を挑んだことを後悔させてやれ』でした。
ランナー１、２塁で走者は二人とも盗塁の構えを見せてピッチャーにプレッシャーをかける。その上に応援席からもプレッシャーがかかるという二重の圧力。この応援席からのプレッシャーも高校野球としては有りの戦術でその効果は準決勝でみなみたんが応援しているみんなに仕込んだ作戦の一つ。それをやっただけだ。純粋な野球勝負からするとアレな戦術ですが、高校野球としてはそれも有りだと思っています。
その応援に応えるがごとく、打者が頑張る。一球目こそ、大振りの空振りでしたけど、いろいろなプレッシャーから甘くなった球を一撃！センター前へのヒット。

この流れは夕紀ちゃんがみなみたんが少年野球時代に見せた感動を呼ぶ試合運びと同じ流れでした。そして彼は、そのことを夕紀ちゃんとのお見舞い面談で聞いていたとの事だったのです。で、結果は走者一掃のランニングホームラン！！
ちょっと出来すぎな気もしますが、こういう番狂わせが起きるのも高校野球の醍醐味。それで甲子園進出を決めるのも、試合に勝つのもみなみたんに感動を呼び起こしたでした。

そんな感動を呼び起こしたのはみんなの野球に対する真摯さ。
それがこの結果を呼び起こしたのでした。
その結果が問題点有りまくりの弱小野球部が甲子園出場を果たすと言う結果を生み出した。もちろん真摯さを追求するだけの厳しい見方だけではなく、個人の真摯さを信じると言う日本らしさを入れた野球試合の展開も純粋なドラッカー理論からすると破綻しているのかも知れないですけど、とっても熱い試合が見れて非常に楽しかったです。決勝戦の試合は、こんな試合展開がみたかった的な観ていてワクワクするような楽しい試合になっていて途中で見切ってしまったのは勿体なかったんじゃないかと思われるくらいです。

そんなこんなでいろいろと有りましたけど、めでたく、もしドラは終わりました。
程久保高校の面子が甲子園でどんな試合をしたのか…
それはまた別のお話になるようですが、二階くんが試合前のインタビューで答えたようなみんなが望む試合をして見せたことでしょう。みんなの観たい試合をする。それがドラッカーを持ち込んだ彼らの野球なのですから。

それと、来年の春の高校野球大会の行進曲とかにこのＯＰが起用されたら、このお話的には大成功なんじゃないかとふと思ったです。

この詳しいことは公式ＨＰ、公式ブログ等を確認、また、原作本については『もしドラ』公式サイトを観てくださいませ。それとこの記事にＴＢを貼ってくれた方々のブログを読まれるのもお勧めです。

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