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JCAの激闘!投げ釣り戦記Ⅰ

大物投げ釣り一筋!(2007~2013年)

ハイポテンシャルは健在! 遠征第百三十三弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (3日目)

2011-03-08 23:47:55 | 投げ釣り戦記!

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【捜査ファイル133】


俺は4課のJCAだ。


座布団鰈の犯罪を多く扱う事から我々は“マル鰈”と呼ばれている。
今日もまた眠らない鰈大国・日本のどこかで事件は起きようとしている、、、


ついにやった、、、


出口の見えない“真子組”頂上作戦に今期も総力を挙げて取り掛かり始めた
2回目の一斉ガサ入れ、あえて目撃証言が多い地区から若干外れた一角を狙った
捜査網に掛かってきたのはなんと「4課」が追い求めていた首領“ゴ~マル”


広域鰈組織の中でも群を抜いて大幹部検挙率が少ない“真子組”だけに、その
意外性と驚きは間もなく喜びとなり俺たちは昨夜、久しぶりに祝い酒を交わした。



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漁師の主人が毎朝八戸港で水揚げされた魚介類を店に並べる居酒屋でちょいワル刑事
と念願のゴ~マル・マコ検挙を祝い、その後彼の“はぐれ刑事・純情派”チックな邸宅で
酔いが醒めるまで爆睡 今日からガサ入れ予定のあのシマへと向かった。


ある筋からの情報ではまだゴ~マルに迫るような大幹部連中と“真子組”の残党がシマ
うちで不穏な動きを見せているとも入っており4課としても見逃すわけにはいかない!


シマに近付くにつれ八戸市内では見かける事が無かった真っ白な雪が辺り一面を覆い
尽くしている、、、夜明け前という時間帯もあり所々アイスバーンになってるようだったが
彼のヤン車は時速30km以下で爆走を続けた。







「むつ小川原港」


以前、報告書にも挙げた覚えがあるが大波止を含めシマにおける最重要指定捜査地区
のほとんどが度重なって一部心無い地元の堅気さんによって引き起こされた水難事故
により立ち入り禁止措置と国家権力の闇に葬られてしまった。非常に残念な事だ、、、


そんな経緯もあって今では大波止付け根部の張り出した護岸角が一級捜査地区に
なり“真子組”検挙に従事する捜査官らはここを抑えようと争奪戦を繰り広げている。




今朝はちょいワル刑事に一級角を託し俺はその横で彼の捜査網を掻い潜ってくる連中を
叩く事にするが捜査開始と同時にここ最近、角付近に出没すると噂されていた真子組の
企業射程“カニ”が牙をむいて襲い掛かってきた!


オトリ捜査に導入しているアオイソメ弾は次々と真っ二つに切断され苦戦を強いられる
ちょいワル刑事だがお前らまとめてカニ汁の刑に処する!と機動刑事ジバンのような
フレーズを言いながら容赦なく根こそぎ検挙している、、、


さすが東北の雄とも謳われた鬼刑事だ。




正午を回ったが一向に“真子組”組員は動きを見せない。





雲間から覗く太陽により辺りを白く染めていた雪は解けいつもの見慣れた風景に戻った
シマで集中的に圧力を掛けていた刑事が突然叫んだ!


「JCA! タモや~、タモ持ってこいっ!」


午後15時55分の出来事だった。








なんと彼の捜査網に御用となってきたのは 47cmマコガレイ、大幹部クラスだ!


いくら一級と呼ばれる地区であってもこのサイズはなかなか姿を見せず俺なら確実に
スカリに叩き込んでいるところだが、50を超えないと何枚しょっぴいても意味が無い!
とあっさり釈放してしまったのだ!?


ここ青森を本拠地とし過去に同サイズを何枚も検挙しているちょいワル刑事によれば
40cm前後までなら威勢も良く取り調べ甲斐があるが、それ以上の大幹部クラスは敵
ながらもある意味男として認めている部分もあり、無差別検挙はせず首領になってから
必ず俺の手で裁く!
と。


まあ、彼の邸宅にある冷凍庫を覗けばその意味はすぐ理解できるのだが、、、




結局昼間はこの1件のみで俺たちは夜を迎えた。






暗くなると共に気温は一気にマイナスに落ち雪が降ったり止んだりするようになってきた。
ただでさえまだまだ極寒な東北の夜、気付けば最前線の三脚に吊るしたバケツの水は
凍りアオイソメ弾装填後に使う手拭きタオルはカチカチになってしまっている、、、


しかし不思議な事に連中の活性が上がってきたのだ!







大幹部クラスは混じらないものの中堅連中が数多く捜査網に掛かってくる。それもなぜか
今度は俺の捜査線のみで、、、一級角で昼間はカニに捜査妨害されたちょいワル刑事
にはカレイからポ~クビッツのようなマイクロアイナメに切り替わり激怒するよりはほぼ
心が折れかけてるようにも見えた。


特定の時間帯において一気に活動を活性化させる特徴のある鰈組織がゆえ約1時間半
足らずで連中はどこかへ身を潜めてしまい音信不通となった。


時刻はまだ午後22時を過ぎたくらいだが数時間前から続いていた降雪が激化の一途を
たどり捜査続投が困難になってきたので今夜はここで打ち切りとしよう。






47cmは釈放するもそれ以下には容赦無い“八戸のちょいワル刑事”の検挙カレイ。









日が暮れてから逮捕劇が連続した“JCA”の検挙カレイ。







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