素人の憂いですが、どうなる日本代表

書店のビジネス書のコーナーにいくと、
二人のプロスポーツの監督の著書が目を引く。

一人はプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの野村監督。
もう一人がサッカーJリーグのジェフ千葉の前監督で
現日本代表監督のイビチャ・オシム監督。

それぞれ『ノムラ・ノート』だとか『オシムの言葉』など
野球、サッカーの試合や練習における考えなどが書いてあるのだが、
その弱者の戦い方がビジネスの世界にも相通じるものがあると
中小企業の社長さんや管理職の方に大人気なのだそうだ。

たしかにこの二人には逆境が良く似合うという共通点があるとオレは感じる。
ノムさんの巨人監督なんていうのはちょっと想像しにくい。
やはり弱小といわれる球団を強くするというイメージだ。

そしてオシム監督・・・彼もジェフ千葉というそれほど財力もなく
下位に低迷していたクラブをJ1の中位くらいの位置に上げ、
ナビスコカップのチャンピョンになり初タイトルを取らせた。
でもビッグクラブを指揮していたらどうだったのだろう?
オレはそれがすごく疑問だ。


今日日本代表の試合があった。
対戦国は中東のイエメンでアジアカップの予選だ。
先日はサウジアラビアに負けているので負けられない試合。
格下の相手にかなり苦しんで最後は相手ゴールのそばに
デカイ選手を置き、その選手の頭めがけてボールを放り込むと
いうパワープレイでなんとか勝った。

別にこんな勝ち方でいいならなにも
中村や小野といったファンタジスタを頑固に敬遠しなくてもいいのにな~

日本代表といっても、日本を代表する選手が集まっているわけではなく
代表の監督の戦術に必要な選手が集められるのがサッカーの日本代表だ。

前監督のジーコの時は日本のサッカーより高いレベルの海外でプレイしたいと
日本を飛び出していった選手たちがより多く起用された。
それに対しオシム監督は日本国内の選手だけでとりあえず戦うようだ。

その一つの理由は海外に出て行っている選手が向こうでレギュラーになれず
コンスタントに試合にでていない・・・というのが大きいらしい。
あの中田英寿でさえレギュラーではなかった。

だからといって海外組みを軽く扱っていいのだろうか?
長い目でみて日本サッカーのためになるんだろうか?
代表にも選ばれないなら、なにもレギュラーの座を獲得している
日本のチームを飛び出してリスクを犯してまで海外に行くことはない。

・・・・となってもしょうがないかなと思えるのだ。

財力に限りがありいろいろな制限の多いクラブチームなら
そのような堅実な方法でもいいと思うのだが。
ある程度裁量の範囲が広い代表監督にはもっと大きなスケールがほしい。

別にジーコジャパンを賛美するわけではないが、
あの中田英寿が『日本人もこれからは国際基準で戦うべきだ』と
ジーコジャパンを孤軍奮闘してひっぱて来たことを思うと
なんとも今の日本代表は淋しいことになったなとオレは感じてしまう。

あの平山相太もオランダのチームから解雇されて日本に戻るらしい。
でも能力のある選手は懲りずに海外を目指してほしい。
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