@越後の山歩き日記

新潟周辺、近県の百名山などが中心です。個人的な覚書ですが今後の山歩きの参考になれば幸いです。(2005.10.16~)

飯豊山 山開き(川入~) 

2017年07月10日 | 飯豊連峰

2017.7.8(土)~9(日) 快晴、快晴

4:30川入(御沢キャンプ場)~7:00横峰小屋跡(7:20)~9:30三国小屋~11:00切合小屋(12:00)~14:30本山小屋(15:00)~15:20飯豊山頂(15:40)~16:00本山小屋

4:30本山小屋~6:00切合小屋~7:30三国小屋(7:50)~9:40横峰小屋跡~11:30川入(御沢キャンプ場)

 11か月ぶりの山行となった。今日8日は飯豊山(川入口)の山開きである。
 先週の天気予報では雨模様となっていたが、台風が通り過ぎて梅雨前線が南下し、晴れ予報に変わった。会津若松の最高気温34の猛暑予報も出ているので前夜に登山口に入り夜明けとともに出発することとした。

 4:30出発。林道を10分ほど歩き登山口に入る。少し歩くと下十五里といわれる急な登りとなる。ブナの巨木が多い樹林帯を淡々と上る。
 朝の時間帯だが、2日分の食料などザックも重くかなりの汗が出る。2時間半歩いて休憩。梅干し3個入りの特製おにぎりがうまい。
 再び歩き出ししばらく行くと岩の割れ目からこんこんと水が湧き出している。冷たい清水、うまい。
 
 地蔵山の稜線に出ると樹林帯を抜け、いったん大きく下って登り返し剣ヶ峰の岩場を慎重に進む。途中で広くなった見晴らしの良いところがあり、天狗の腰掛のような一枚岩の上でおにぎりタイム。吹き抜ける風が心地よく気分最高。
 登山口とから5時間で三国小屋。

 切合小屋へ向かう途中、短い雪渓が3か所ほどあり、2番目の雪渓はわずか10mほどだが急な下りで万一滑っても笹やぶで止まるが緊張した。

 11:00切合小屋。
 ここで水を補給する予定だったが。山開き当日でまだ小屋前まで水が引かれていなかった。(翌日には引かれていたので心配なく)
 仕方がないので、テント場から少し下った水場に行ってみたが、湧き水には違いないが水たまりにアメンボが泳いでいるようなわずかな湧水で、生水で飲むのは??… 少し飲んで、万一の間に合わせに500mlだけペットボトルに入れて終わりにした。
 小屋から出発して間もなく雪渓に差し掛かる。ここの雪渓の左端下で以前に水をとったので今回も20分ほど時間がかかったが、先ほどの水を捨てて2L汲んだ。どう見ても先ほどの湧水よりはよさそうである。

 無事に水も補給できたので安心して雪渓を上る。40分ほどの登りだが上部にも水の出ているところがあって、さっきの苦労は何だったんだと思ったが、この上に水場はないとのことなので明朝の分まで2.5Lを満タンにした。ちなみに本山小屋ではヘリで荷揚げした500mlペットボトルの水で500円とのこと。
 
 その先は、いったん下って御秘所の岩場を通り最後の登りとなる。

 14:30、喘ぎながら本山小屋到着。

 5年前、大日杉から日帰り装備で登った時は、荷物も軽く7時間でここまで来たが、今日は荷物も重く休憩もゆっくりで10時間かかった。管理人さんに宿泊をお願いしたら今日の一番客だそうだ。
 この日は山開きでそれなりに多くの登山者がいたが、若い人たちはトレランスタイルなど日帰りが多く(後で知ったが、トレランの催しがあったようだ)、そのほかの登山者も切合小屋で泊まって、山頂までは軽装で往復する人が多いようだ。
 
 一休みの後、空身で山頂へ。15時過ぎても全体的に薄く霞んではいるが陽が差して視界は良好。大日岳の白と緑のコントラストが鮮やかだ。

 16:00小屋に戻る。
 今日はこの後来た客も含めて6人だったが、ほかの5人は1階に陣取ったので2階は独り占めだった。暑からず寒からず快適。

 前夜の車中泊の寝不足と10時間の登りの疲れで、早々に横になったが、1階での管理人さんと客との話し声が聞くともなしに聞こえ、ご夫妻で小屋番をしている管理人さんの経緯や昨日のヘリ荷揚げの様子、飯豊連峰各山小屋の運営体制、会津藩の頃から飯豊詣での様子など楽しく聞かせていただいた。

 1階の話し声も長丁場の登りの疲れからか夕食時の1時間ほどで止み、8時には皆休んだようだ。

 翌朝は外が薄明るくなった4時には皆起きだしで支度を始めた。
 こちらもそれに合わせて支度を整え、4:30感じの良いご夫妻の管理人さんに見送られて出発。

 下りは荷物も軽くなり快適。ほとんど休みなく3時間下って三国小屋。ここで補給を兼ねて20分休憩。
 
 再び歩き始めて、3時間、中十五里の広場で残りのパンを食べながら最後の休憩。

 11時半、コースタイムより若干早く昼前に下山完了。

 車で20分ほど下って「いいでのゆ」で汗を流し、山都そばを食べて帰路に就いた。

  福島県側から初めての飯豊山だったが、2日間とも日差しが照り付け暑い日だった。麓の喜多方市では8日が最高気温32℃、9日が34℃。
 荷物も重く、暑さとの二重苦で登りはかなりきつかったが飯豊をじっくり堪能できた2日間だった。


  追記  熱中症対策

麓の最高気温35℃の予報では熱中症対策が欠かせない。
水の確保が最重要であるが、大量に汗をかくので食塩、ミネラルの補給対策も必要である。
昔ながらのしょっぱい梅干し3個入りの特製おにぎりのほか粉末の経口補保水液を持参し
た。
ポカリスエットその他のスポーツドリンクにも粉末タイプはあるが、今回、粉末タイプの
「経口補水液」なるものを持参したが、これが正解だった。食塩やミネラルの量がスポーツタイプのものより2倍くらい多くしょっぱいが、足のけいれん予防など熱中症対策の効果が高いようだった。
実際、3,4回ほど内ももがつりそうになった際、経口補水液を飲んだら改善した。
今後も、登山やマラソンでの熱中症対策に効果的なアイテムとして使うことにしたい。

コメント
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