新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

優れたカウンセラーとは(0005) ・・・丸山先生のお話その2(8/24会合)

2013年09月03日 | 外来待合室
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8月24日に行われた第1回会合での丸山先生の面白くてためになるお話の第2回目の紹介です。
・カウンセリングの基本はオウム返しといわれている。あばあさんが来て、「頭・痛え」という。頭痛ですか、と聞いてしまうとそれで終わってしまう。「頭・痛え」と言ったら「頭・痛え?」と返す。相手が頭痛だと言ったら頭痛ですかと聞けばいい。
・こういう風にすれば、結論は相手が出すようになる。
・難しく考えるとどうしていいか分らない。相手の言うことをそのまま返せばいいと思えば誰にでも出来る。(爆笑)
・一番優れたカウンセラーはオウム返し。「どうしてそんなことを言うのですか?」と言われたら「それはあなたが言ったからです」と言えば相手は納得する(爆笑)
・言葉だけで理解できるのは3割程度と言われている。7割は言葉じゃない。言葉だけだと思うのは浅はかなこと。

がん哲学外来について

患者さんが抱える悩みは病人としての悩みではない。人間としての悩みです。 がんという大病を得たとき、それを背負って人間としてどう生きるかという深い悩みです。それは「心のケア」というレベルではなく、自分という存在そのものを問う領域なのだと思います。ですから、「がん哲学外来」では、来られた方を「病人」の側面だけではなく、ひとりの人間としての悩みに焦点を合わせます。同じ人間として、対等の目線に立って、人間を学ぶ「人間学の場」でありたいと考えるのです …(提唱者であり当会の顧問である順天堂大教授・樋野興夫先生の著書より)

札幌の「がん哲学外来」(開設趣旨)

私達は樋野興夫先生の志に賛同し、車座になって意見交換をする運営をめざします。講演会スタイルではありません。参加者全員が同じ立場、同じ目線で耳を傾け、縁のあった方々に寄り添うことを願っています。