新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

8月例会の様子です(0127)

2016年08月27日 | 集まりの様子
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丸山先生です。お元気ですね。 講演の様子です。 これもそうです。 記念写真のハプニング

8月24日(土)に丸山先生に来て頂き、「面白くて為になる」講演をしていただきました。『同じタンパク質なら肉より魚。賢い病人 医師選び上手。呼吸からの情報 同調一番。』といった健康や医療への心構えといった言葉から、『会(あい)・運(う)・縁(え)・恩(お)あっての「“向(こう)福”人生」。一瞬の迷いが永遠の別れ招く。気力は目に 生活は顔に 教養は声に出る。些細な決断は頭で 重大な決断は心で。』という人生上の警句まで、実に含蓄のあるお話しを頂きました。

また、このところ注目を浴びている田中角栄の名言から『うそをつくな。すぐばれる。気の利いたことを言おうとするな。あとが続かない。』といったユーモアの中に、なるほどごもっとも、と心すべき言葉を選んで紹介していただきまして、お話しが終わった後もごく自然に参加者との懇談に入って行けたなど、先生と参加者が一体になった和気藹々の楽しい時間を過ごすことができました。先生、どうもありがとうございました。

また、今回はさっぽろがん哲学外来開設3周年の節目ということで、これからの活動について、がん哲の原点である寄り添いに戻ろうという4年目に向けての方向を全員で共有しました。そして次回の10月例会でこれからがん哲の活動をどうしていくのかじっくりみんなで考えましょうということになりました。

6月例会の様子です(0123)

2016年08月01日 | 集まりの様子
かなり古新聞になってしまいましたが、6月例会の様子をお伝えします。6月例会の講演はメンタルヘルスの講師などで幅広くご活躍のOfficeアイカレッジ北海道代表の高橋慶子さんにお願いしました。

高橋さんはさっぽろがん哲学外来の会合にも時々出席していただいております。この日は残念ながら出席者が少なくて残念でしたが、ご講演は素晴らしいもので、もう一度ご講演をお願いしようと思っています。高橋さんは婦人科がんで治療をされ、その後今年で9年目になるということです。高橋さんのご講演の目立った特徴は納得のいく人生のためには自立と積極性いうキーワードで言い表せるでしょうか。がんの告知を受けた時に思ったことは①なんとしても回復する、②今までの自分の知っているやり方では通用しない、③どうしたら回復するかという3つの覚悟でした。そしてこの覚悟をご自分が積極的に動くことにより見事に具現化しました。

高橋さんは小さな方ですが、この小さな体のどこにがんを突破したパワーが秘められているのか。講演後に感じたことは、高橋さんに突破力について指導して欲しいという思いでした。

4月例会の様子です(0122)

2016年04月30日 | 集まりの様子

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去る4/16(土)に今年2回目の例会を開きました。今回からは新しい会場になりまして、場所は札幌駅近くにある札幌ビジネススペースというビルの1フロアが数種類の大きさの貸し会議室の一つです。で、今回のテーマは「かかりつけ薬局」ということで、西区二十四軒にある二十四軒薬局の高市さんにお願いしました。

かかりつけの医者というのは昔からありますが、要はホームドクターというのでしょうか、ちょっと風邪を引いたとかお腹が痛いとか言う時に気軽に行けるクリニックという感じで、とても心強い、頼りになる存在ですが、薬の専門家である薬剤師も気楽に薬について相談できるように制度として成立したのがかかりつけ薬局ということだそうです。

大雑把に言って薬には、市販薬と医者が処方した処方薬の2つがあると思います。で、気楽に相談というと市販薬の相談ということでしょうが、処方薬についても、成分とか効果とか副作用とか、あるいは処方の意図(医者の見立て)とかを薬剤師から聞けるということは一種のセカンドオピニオンだと言えるので患者さんにとっては良いことだと思います。次回の診察の時かなんかに医者と見立てについての話し合いが出来るきっかけにもなるわけですし。

さて、高市さんのお話しは今回で2回目ですが、会の密かな楽しみに色々な試供品の説明と試飲などがあることです。今回も数種類の試供品の品評会?を行いまして、けっこう楽しかったです。もちろんコマーシャルでない本音の説明なので大いに役に立ちました。

樋野先生講演会のアンケートの内容紹介です

2016年03月11日 | 集まりの様子
2/28の樋野先生講演会と第2部のグループ討議について出席された方々の感想の一部です。


・樋野先生に初めておあいできたのは非常に光栄でした。後編のグループワークがとても良く、ためになりました。

・心が落ちつきそう

・参加するのに”哲学”ってちょっとむずかしくきこえて勇気がいりましたが、本当になごやかな空気につうまれ気持ちが楽になりました。

・とてもステキなお話でした。心にひびく言葉がたくさんありました。先生の本読んでみることにします。ありがとうございました。

・明日信でも死んでも今日の花に水をあげなさい。を読んでエルプラザでチラシを見て来ました。ありがとうございました。

・父、母ともがんで亡くし、本に出会いました。今後は、がん治療をする人を支援して行きたいと思い出席しました。ありがとうございました。

・本日はありがとうございました。2度目ですが大変深いお話に感銘致しました。先生のご著書はほとんど買い求め読んでおります。

・歴史、国際情勢と、病理学者の視点からのがんに関する専門性がリンクし、まさに「がん哲学」を拝聴できる貴重な講演でした。


みなさん、ご出席ありがとうございました。またお会いする日を楽しみにしています。感謝です。

樋野先生講演会を開きました(0120)

2016年03月10日 | 集まりの様子
去る2月28日、午後から愛生舘サロンでスヴェンソン札幌及びさっぽろがん哲学外来の主催による樋野先生の講演会が開かれました。当日は定員50名のところ53名の皆さんの参加があり狭い会場は文字通りの満員となりました。会の構成は、第1部が講演会、第2部が2グループに分かれての懇談で、第2部に平行して樋野先生との2名の個人面談が別室で行われました。多くの皆さんに参加していただき、先生の話題豊富な講演も熱が入っていましたし、第2部でも多くの発言があり大いに盛り上がり、樋野先生がいつもおっしゃる対話の大事さが体現されていました。(写真はクリックすると大きくなります)

会はこんな感じで始まりました。

主催者挨拶です。

講演会の様子です。

講演内容の一部です。

講演内容の一部です。

第2部の様子です。

朗らか二人組

がん哲学外来について

患者さんが抱える悩みは病人としての悩みではない。人間としての悩みです。 がんという大病を得たとき、それを背負って人間としてどう生きるかという深い悩みです。それは「心のケア」というレベルではなく、自分という存在そのものを問う領域なのだと思います。ですから、「がん哲学外来」では、来られた方を「病人」の側面だけではなく、ひとりの人間としての悩みに焦点を合わせます。同じ人間として、対等の目線に立って、人間を学ぶ「人間学の場」でありたいと考えるのです …(提唱者であり当会の顧問である順天堂大教授・樋野興夫先生の著書より)

札幌の「がん哲学外来」(開設趣旨)

私達は樋野興夫先生の志に賛同し、車座になって意見交換をする運営をめざします。講演会スタイルではありません。参加者全員が同じ立場、同じ目線で耳を傾け、縁のあった方々に寄り添うことを願っています。