新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

8/24会合出席者の感想です(0006)

2013年09月05日 | 集まりの様子
24日の会合に参加された女性の方から会合の感想を頂きましたので掲載します。(文責:(J))
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丸山先生のお話は、がんについて新しい知識を得ることができましたしがん細胞は「増え続ける」だけで、そのほかは正常な状態の細胞とは知りませんでした。
また、現在の医学の限界も知ることができました。そして、楽しい語り口からでしょうか、なんだか、がんが怖くなくなりました。

みなさんそれぞれのお話も、まわりに「聞きたい」という空気ができていて、さまざまながんとの付き合い方を共有できたのではないでしょうか。そういう時間がたっぷりとってあったことなどの工夫もあって、まさに「双方向の対話」が実現されていたと思います。

もうひとつ、感じたことがありました。がんとの関わり方は、100人100様で、ひとつとして同じものがないということでした。ふだん意識しない、「命」を考えるおおきな転機となるのだな、と思いました。

丸山先生や、他の方々と、小さな輪でフリートークをする時間がもっとあればいいなと思いました。


がん哲学外来について

患者さんが抱える悩みは病人としての悩みではない。人間としての悩みです。 がんという大病を得たとき、それを背負って人間としてどう生きるかという深い悩みです。それは「心のケア」というレベルではなく、自分という存在そのものを問う領域なのだと思います。ですから、「がん哲学外来」では、来られた方を「病人」の側面だけではなく、ひとりの人間としての悩みに焦点を合わせます。同じ人間として、対等の目線に立って、人間を学ぶ「人間学の場」でありたいと考えるのです …(提唱者であり当会の顧問である順天堂大教授・樋野興夫先生の著書より)

札幌の「がん哲学外来」(開設趣旨)

私達は樋野興夫先生の志に賛同し、車座になって意見交換をする運営をめざします。講演会スタイルではありません。参加者全員が同じ立場、同じ目線で耳を傾け、縁のあった方々に寄り添うことを願っています。