京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その8)「ゑんま堂」3珍しいお寺

2011-09-18 17:38:22 | 京の話題

前記の記事にて「ゑんま堂」は正式には「引接寺」(いんじょうじ)、ご本尊は「閻魔法王」、開基は百人一首11番目の「小野篁(おののたかむら)と説明しました。もう少し見どころを紹介します。

梵鐘は毎年八月の「お精霊迎え」や大晦日の「除夜の鐘」に撞くため多くの列が出来ます。康暦元年(1379年)藤井國安作です。(京都市指定文化財)

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また、おちゃめな「童観音」(通称・童ちゃん本当です)が有ります。子供たちの災難除け、息災を守護されます。この童ちゃんを一回りして、お像を撫でて、お参りしました。

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「茶釜塚」も有ります。お茶が上達するようにお参りしました。

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又、有名なのは、「京都三大念仏狂言」のひとつで、ほとんどの演目にセリフの有るのが特徴です。天正10年(1583年)織田信長が上杉謙信に下された狩野永徳筆の洛中洛外図屏風の中にも境内でこの狂言を演じる様子が描かれています。

毎年5月1・2・3・4日に公演されます。(京都市登録無形文化財)動画は来年に記載します。

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「土くも」の狂言の一場面です。

この、「ゑんま堂」さんの参拝で、ご住職の心癒されるふれあいをつくづく感じました。一期一会では無く、また参拝いたします。

注:三大念仏狂言とは。壬生大念仏狂言(壬生寺)、嵯峨大念仏狂言(清涼寺)とこの千本閻魔堂(引接寺)のゑんま堂大念仏狂言。

今回も、完璧にギャグ無。明日は「東寺」の完結編とします。それが終われば、又、新ネタを掲載します。今日は、うんちくは無。

今はもう九月の中旬が過ぎるというのに残暑厳しい日が続きます。東日本大震災やこの豪雨での被災された方々の一刻も早い復興を祈願いたします。「ゑんま法王」様にもお願いいたしました。