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胃癌日記62

2013-02-07 17:34:44 | 闘病

                             胃 癌 日 記 62                  

                     スキルス胃癌手術から1年(2012年12月9日)の日々(4)

-健康診断と出張-

 10月22日は職場での健康診断。検尿、検便、胸部X線、心電図、聴力・視力、血液検査、内科検診と一通りの検査に加えて、インフルエンザの予防接種も受けた。今年は殆ど正常値だろう。

 10月23日から25日の間富山に出張に行った。今回の出張は、中小企業の経営者との様々な意見・情報交換と会社訪問。

昨今、電機業界の13万人のリストラ、パナソニック2万人のリストラなどがマスコミで散々言われている。若者の雇用状況のみならず、もはや日本経済や製造業は没落か、雇用・労働環境は全くの暗闇かのような報道がセンセーショナルに吹聴されている。また一方では『勇断・経営判断を評価する』などといわれ、一瞬株価が上昇し今度は速やかにストップ安になるまで株価が下がる。そして『売り逃げ』『空売り』でダブルで莫大に儲ける輩がほくそ笑む。真面目に頑張ってきた労働者がいわれもなくリストラされる裏ではこのような魑魅魍魎の営みがある。退廃の極みだと思う。

今回の出張では、多くの頑張る真面目な中小企業の経営者と情報や意見を交換することができた。マスコミや一部評論家たちは『世も末』かのようにアナウンスし、真面目な若者たちは自らの雇用について大変な不安感を持っているのだが、私はそうではないと思っている。人間が大事にされる世の中を希求して、自分や会社の未来を信じて、志を共有し企業の将来を支える若者を求めている会社や経営者が実際は圧倒的に多いということを、今回の出張を通して本当に実感した。中小企業とはいえこのような会社や経営者の皆さんとともに頑張って、夢の有る社会を実現したいと本当に思う。そのような中小企業経営者の皆さんと交流ができて、今回の出張は有意義であった。

 

-親友と集う-

 10月28日29日は、私が小さな町工場の社長をしていた時の親友との旧交を深めた。ことの発端は私がかつて人生最大の陥落で大ピンチであったときに、私の人生立ち直りのために物心ともにサポートしてくれたUさんが、ある日突然に高級果実を送ってきてくれたことに始まる。最近ここ数年はお互い連絡もなく、突然のことなので最初は『何のことだろう』と考えた。だんだんと推測しているうちに人間の性か、あまり良いことは考えない。逆の方に思いが行ってしまう。私は共通の友人で、やはり私の人生建て直しのために物心両面に渡るサポートを頂いたYさんに電話をかけた。

「Y先生。ご無沙汰です。」

「おお、Iやんか。久しぶりに何かいい話か、良い物でもくれるんか?」

と、いつもと変わらず馬鹿げた挨拶。

「良い物のことやけど、昨日Uさんから高級ぶどうを贈ってきてくれたんですわ。」

「ああ、それなら俺のところにも贈ってきたわ。足らんからもっと贈れと言おうとおもっとる。」

ここまでは、ジョークの挨拶。

「先生、それやったらええんですけど、Uさんなんかあったということはありませんか。誰か病気とか、ひょっとして亡くなったりと言うことは聞いてませんか?」

Y先生、少し真面目に、

「いやー、最近音信不通やけどそんなことは聞いてないし、ないやろ。」

Y先生は、人間関係に関しては徹底した合理主義ではあるが、それとは裏腹に大変鋭い感性と熱い人情を持っている。人情の裏返しとして、外見の印象は少し近寄りがたい雰囲気ではある。何よりも頭脳の回転が人並みはずれて速くて、自分のポリシーがぶれない人だ。私の電話の意図を測察知したのだろう。

「近いうちにU宅へ行って、ぶどうの足らん分を食わしてもらって、ついでにご馳走を食べさせてもらいの行こうか?Iやん、Uと連絡とってセットしてくれるか。よう儲けてるみたいし、金の遣い道に困っとるやろ。遣いに行ったろ。」

「了解。」

と、そういったやり取り。早速Uさんに電話をしてアポイントをした。

(続く)


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