胃 癌 日 記 68
‐スキルス胃癌手術から1年(2012年12月9日)の日々-
-鎌倉から帰ると健康診断結果で肝機能が異常値-
11月中旬は仕事が忙しく、個人的なタスクとしても科学研究費補助金の申請書類の作成等多忙を極めるが、それでもマイペースでそれなりに充実した日々を過した。
11月18日の日曜日には、新調した登山靴の慣らしも兼ねて、連れ合い、小4の孫Tとの3人で六甲山へハイキングに行く。朝8時半過ぎに少し遅めの出発。阪急芦屋川駅からロックガーデン経由で六甲山頂から魚谷道(ととやみち)を有馬温泉に至る人気のハイキングコース。人気のとはいっても芦屋川の標高ほぼ0メートルから山頂の931メートルの標高差を登るから、そこそこのコースである。
9時20分に芦屋川駅発。昨日の土曜日が雨であったのと丁度紅葉のシーズンが重なった為、コースは『満員』の状態でロックガーデンではボーイスカウトのグループも奮戦しての大渋滞。今日は有馬温泉でゆっくりできるかどうかと思いながら、通常のタイムより40分ほど遅れで11時に風吹岩、12時10分に雨が峠。峠でお弁当の後、13時20分一軒茶屋、小休止後40分に六甲山頂。孫のTは本日も元気。夏の大峰山・弥山、八経ヶ岳以降自信も付いて山が好きになったようだ。55分に山頂を発ち一路有馬温泉へ。午後3時10分有馬温泉着。
帰りは3時50分発の梅田行きバスに乗ろうと思い温泉は断念。バス待ちの時間に土産など買った。ところがバスがなかなかターミナルに来ない。何でも紅葉シーズンのせいか、高速道路の大渋滞で遅れているとのこと。結局バスがやっと到着して、折り返し梅田に向けて発射したのは1時間以上遅れの4時55分。この日はどこもここも大渋滞の一日だったが、帰りに梅田で食事をしたりして連れ合い、孫とともにハイキングを十分楽しんだ。肝心の私の体力のほうだが、大渋滞のせいで相当ゆったりペースであったため大してしんどくもなく、まずは順調か。
11月23日の夜行バスで、連れ合いとともに鎌倉の姉Hのもとへ訪問。24日朝横浜着で朝食後鎌倉に向かい9時過ぎにH宅着。そこで甥のYと合流し、江ノ島に向かう。私は湘南は辻堂にある松下政経塾には3回行ったことがあるが、江ノ島にはHが鎌倉に転居後も行ったことがない。当日は少し脚が弱っていているHの激励も兼ねてなるべく歩く距離を多くして、と言うことになった。湘南モノレールに乗ったり、江ノ電に乗ったりしてすこしレトロな雰囲気を味わった。江ノ島では弁財天のお参りには登るのは良いが下りが危ないので断念。帰りは江ノ電長谷駅からH宅迄約50分ほど頑張って歩いた。Hも元気で頑張って何よりだった。夜は甥のYとわが夫婦の3名で大船で美味しくて安い回転寿司を食べた。
翌25日は途中名古屋に立ち寄り大阪へ帰るのに、在来線の東海道本線で帰ることとした。大船発8時25分で、熱海、島田、浜松、豊橋、と乗り継いで14時に名古屋着。5時間35分、天気も良く車窓からの景色を延々と見て楽しい旅だ。名古屋では名古屋城を見学。名古屋城に入って天守閣に登ったのも私は初めてだった。16時30分過ぎまでゆっくり見学の後、40分ほど歩いてJR名古屋駅に戻り、約束していた甥が店長を勤める駅近くの沖縄料理の店を探しながら行った。店で自慢の沖縄料理を頂いたが、大変美味しく、味も料理の種類もオリジナリティたっぷりで、1時間以上楽しい一時を過させてもらった。家への土産も作ってもらい、甥には激励を言って別れJR名古屋駅に戻り再び在来線の旅で19時30分の電車に乗り、米原、高槻と乗り継ぎ結局23時前に家に帰着。結構アクティブで忙しくも楽しい旅だった。
連休を利用した旅も終わり仕事に行く。11月26日の午後に10月22日に受けた健康診断の結果が返ってきた。カリウムの数値は気になっているが今回の検査項目には無く、各検査項目がどれほど『正常値』になっているかを確かめる、ある種余裕の気分で封筒を開けて検査の結果に目を通した。
『えーっ。何でや!!』思わず衝撃を受けた。肝機能の3項目が異常値、内2項目はかなりの異常値となっている。何回見直しても血液、血清、電解質、腫瘍マーカー等々は正常値なのに肝機能の異常が目に焼きつくように赤色で印字されている。産業医の所見と指示が同封されていた。肝臓の異常が指摘され、主治医に受診の上精密検査を指示されている。なんということだ。
(続く)