胃 癌 日 記 44
-スキルス胃癌発見から1年(10月15日)までの日々-
(モルゲンロートの裏剣の岩峰群)
2日目、朝5時からYと一緒にバス釣り。一旦テントに戻ってパン、ハム、コーヒーの朝食後上の孫の希望で近所の在所に有る雑貨屋さんに行く。目的は釣具も売っていると言うことで、リールの物色。歩いて5分ほどの雑貨屋さんは、年配のおばさんが店番をしていた。孫はリールを熱心に見ている。
「何か欲しいものはあるか?リールは高いからあかんけど。」
「そしたら、ワームを買うて。」
「ワームてルアーの疑似餌か?」
「そうや」
とのことで、ワームを買う。テントへの帰りに話をする。リールは商売っ気がないのか家の近所の釣具屋から比べると、めちゃくちゃ安い、欲しかったとのこと。欲しいものは何でも買い与えてもいけないし上の孫もそのことは心得ているが、釣りの話をしているときは本当に活き活きしている。私も小・中学校の頃近所の淀川で、鮒、もろこやはす(はや)などを釣っていたが、はっきり言って釣りはあまり好きではない。道具も昔は手作りで、今の道具や釣り方たは全く異なっており、孫に参考になる話もできないのが少し心残り。
昨夜と今朝の上の孫との『ふれあい』で、すこしコミュニケーションのきっかけは拡がった。
昼ごはんは、インスタントラーメンと昨夜のバーべキューの残り、晩は結構本格的味わいで美味しかったインスタントカレー。上の孫の釣果はブルーギルほかで2匹。あまり大量には釣れないようだ。夜は浜辺で花火を楽しみ、満天の星の下就寝。ただ、夜中から明け方にかけて雨に降られた。
(マキノ知内浜南浜のキャンプ場)
3日目の朝は心配していた雨も上がり、晴れてきそうでどうやらテントも乾きそう。孫たちは朝から釣りと泳ぎ。やがて上の孫も泳ぎだす。下の孫と悪ふざけをして、ひやひやする。こちらも一緒に琵琶湖に浸かり、孫たちと遊ぶ。日も晴れてきてテントも乾いてきたようで、午前中に撤収して帰り支度。本日上の孫の釣果はブラックバス1匹で、3日間合計4匹。目標の5匹には1匹届かなかった。孫の話では『魚がすれていてあまり食いつき寄らん』とのこと。管理事務所の前で、カブトムシを1匹100円で売っており、下の孫につがいで買った。土をほじくるとつがいでなく、雄3匹、雌1匹が入っていた。雄同士は喧嘩して死んでしまうので、2匹は帰る前に逃した。そんなことでばたばたしながら、昼前には荷物も積み込み楽しかったキャンプも終了し、キャンプ場を後にした。帰りは渋滞も無く順調に走り、家族亭で遅めの昼食を食べ、ヒマラヤで下の孫の登山用の靴と上の孫の偏光サングラス(つり用)を買う。その後家に帰り着き、夏休み前半のイベントであるファミリーキャンプは終了。
上の孫は13日に友達の家族に海釣りに連れて行ってもらった。その日は連れ合いと下の孫と3人で墓参りに行った。5時半ごろ上の孫が帰ってきて、釣果は小鯵が殆どで20匹位。早速小さい鯵を捌いて天婦羅にする。初めて孫の釣ってきた魚を食べさせてもらった。『格別な味』と言うわけではないが、美味しかった。 (続く)