胃 癌 日 記 47(番外編①)
-スキルス胃癌発見から1年(10月15日)の日々-
夏期登山、大峰山脈の弥山・八経ヶ岳
(近畿地方最高峰の八経ヶ岳からの大峰山脈)
2012年8月15日から16日にかけて、連れ合い、次女、そして小学校4年生の孫の4人で、大峰山脈の主峰である、弥山・八経ヶ岳登山にファミリーで挑んだ。私としては実は自分の山行の「まとめ」の一環として、今夏は西穂高岳から奥穂高岳へと縦走しできれば槍ヶ岳まで行きたいと考えていた。勿論登山は一生のものであり、どこかで「まとめる」という意味ではなく身体が動く限り続けたいと思っているが、それでもいわゆる「本番」と言うか、厳しくチャレンジフルな山行はそう何時までも出来るわけではない。そういった意味での「まとめ」の山行の一つとして春にその話を連れ合いにすると、にべも無く
「だめ、金が無い。それに全身麻酔の胃癌の手術をして、胃を3分の2摘出して、半年やそこらで何を言ってるの。体力が、がたっと落ちているのに駄目にきまっているでしょ。」
と言われ、決定的に駄目出しを食らった。
(弥山取り付きにある 狼平小屋)
それでは、ということで次女に入れ知恵をし、私でなく次女の提案として、今夏は弥山・八経ヶ岳に行こうと連れ合いを「攻略」することとした。以前連れ合いと次女との3人で2005年から2007年にかけて吉野から熊野本宮までの大峰奥駈縦走を達成している。但し第1回の吉野から洞川までは次女は参加しておらず、また女人禁制の結界は通らず迂回した為、山上ヶ岳は登頂していない。弥山・八経ヶ岳へは柏木の村からテントや水を担ぎ上げて登り前鬼まで縦走したときに登頂しており、大変充実した良い思い出を持っている山だ。それならばということで、連れ合いの許可も出た。
(以下続く)