日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

一日がかりの金曜礼拝に行って、ごちゃごちゃ考えたこと

2005年07月29日 19時11分57秒 | イスラムライフ
ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ッサーニヤ(6月)23日 ヤウム・ル・ジュムア(金曜日)


 東京ジャーミイに集団礼拝に行ってきた。
 礼拝が終わった後に図書室で本を読んだり、談笑することもあるが、今日は本当に礼拝
だけ。帰りに実家に寄る用事があったため。

 10時くらいに家を出て、1時間ほど礼拝に参加して、実家についたのが午後3時くらい。
 うーむ、結構時間かかるなあ。

 イスラーム国のように、家の近くに気軽に行けるモスクがあればいいんだけど、いかんせん日本にはモスクが少ない。

 自分は、基本的に金・土休み(でも不規則)だからいいけど、土・日休みで働いている人は集団礼拝行けないよな、ふつう。
 たまたま東京ジャーミイやアラブイスラーム学院の近くで働いているならいいけどね。

 それなのに、「3週連続で金曜の集団礼拝に参加しないと、ムスリムではなくなる」などという人もいて、これではますます日本にイスラームは根付かんのじゃないか?

 女性は金曜の集団礼拝の義務が無い上、旦那がイスラーム圏の人ということが多いから、男性よりはイスラームに定着しやすいと思う。
すると、日本人のムスリムとムスリマの比がますますアンバランスにもなっていく。

 チュニジアなんぞ、国をあげて集団礼拝の日を日曜にしちゃっているぞ。
ヨーロッパの国々とビジネスをやるには、土日休みにした方が都合いいので、そうしたということだが、現地で聞いたときにはさすがに驚いた。
でも、それもひとつのテなのかなあ…なんて思ったりもする。

 第一、若い人は全然礼拝しなくて、年取ってから信仰生活に入るあたりは、日本の仏教と変わらんじゃないか、チュニジア。

 ひとくちに「イスラーム国」と言っても、けっこう国ごとにアレンジしちゃって、その国ごとのイスラームとなっているのが現状だ。

 となれば、ぼちぼち「日本のイスラーム」というものも形成されつつあってもいいと思う。

 でも、基本的に日本人ってマジメだから、イスラームに入信すると、すごくきっちりやろうとする。
 そんでもって、きっちりできんヤツは、一部のマジメで優秀な日本人ムスリムから風当たりが強くなって、結局離れちゃったりするんだよね。

 ユーシューな人って「やればできる。できないのは努力が足りないからだ」という考えを持っていたりするけど、そういう因果律自体がイスラーム的ではないと思う(わあ、生意気な発言)。

 努力の結果がうまくいくかどうかはアッラーの意思(イン・シャー・アッラー)でしょう? なんで「努力すればできる」って、人間ごときが言い切っちゃうの?
 誰に聞いているんだか自分でもわからんけど。

 宗教って、なかなか決まりを守れない困ったヤツとか、努力しても結果が出ない人とかがいて、「広まっている」って言えるんじゃないかなあ。

 「日本のイスラーム」が、知らないうちに、ユーシューな一部の人によって「選民思想」みたいにならなければいいな。
 と、本人なりに努力しているつもりの凡人ムスリムはつぶやくのであった。

「シリア・ヨルダン・レバノンから手紙を送るよ!」企画
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 旅行先から絵葉書を送ります。詳細は7月17日の記事を参照してください。