ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ッサーニヤ(6月)17日 ヤウム・サブティ(土曜日) |
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今日も午前中は研修の一環で鎌倉・円覚寺へ。養老孟司氏の講演を聞いた。
「私とはなにか」という演題だったが、イスラームにも少し触れたので、いずれブログに書こうと思う。
午後は目黒リバーサイドフェスティバルへと足を運んだ。
商工会議所のイベントなのだが、区内約10の大使館がちょこっと参加している。いろいろお世話になっているエジプト大使館は、何種類かのパンフレットを机の上に並べているだけである。
やる気がないのではなく、この日は愛知万博のエジプト・ナショナル・デーが重なったので、こちらまで手が回らなかったようだ。
他にガボン、バングラディシュ、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、ポーランド、アルジェリア、ウガンダ、ケニアが参加していた。なんかポーランドが浮いていたなあ。
ここに来た最大の目的は、キルギス共和国のオルド・サフナ楽団だ。
いや、よかった! 感動した! 音楽にはまったく詳しくないし、日本初公演なので、どんな楽団か見当もつかなかったのだが、ホントによかった。
技術的なことはわからんが、私の感性には非常に合っている。シャーマンの踊り、哀愁を帯びたフォークロア、オーケストラなどなど。
キルギスの伝統楽器のみを使用しているらしいけど、素人目にもチェロとよく似た楽器、アイヌのムックリそっくりの楽器もあり、キルギスの音楽史などを探ったら面白いかも。
一番感動したのは、ダミラ・ニヤズベコヴァさんという女性の歌だ。「オムル」という曲を聴いたときは思わず涙が出た。この際だから、私にも繊細な一面があることは強調しておきたい。
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ちょっと長くなるが、配布されたパンフレットの紹介を引用しておく。
「オルドサフナ」劇団は1998年7月に「オルド」というテレビ・ラジオ放送局の下でシャミル ジャパロフ局長・監督の指導の下に誕生した。 この劇団は大きな遊牧民族史と文明を伝統音楽、踊り、民族楽器の魅力や種類を通して人々に伝えることを目的としている。民謡、伝統的な音楽、民族衣装、民俗音楽楽器の能力、魅力を引き出し、新しい捕らえ方を作りだしている。劇団の音楽家は昔からの民俗音楽楽器を演奏している。その楽器はコムズ、キヤク、キルーキヤク、チョロ、チョン チョロ、スブズグ、チョポ チョール、ケルネイ、スルナイ、テミルコムズ、ジガチ オオズ コムズ、ドブルバスである。 劇団のメンバーの全員は音楽大学の卒業者で、国際音楽コンクール、地域音楽コンクールの優勝者でもある。 ダンスグループは、オペラとバレエの主要なダンサーによって紹介された。バレエマスターはビセエフがつとめている。 「伝説の音楽」と呼ばれている最初のCDは、2000年に発表され、なお2001年発表された「遊牧民の歌」は、キルギス歌のベスト曲に含まれている。 「オルドサフナ」は多くの放送プロジェクトにも参加し、特に「トグズ アク」は大きな評判を得た。「オルドサフナ」のメンバーは、様々な民謡、伝統音楽、現代音楽の演奏をして大きな経験を蓄え、現在に至っている。また、最近ではヨーロッパ作曲家の音楽、ジャズなどと幅広いジャンルにも挑戦している。 |
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パンフレットの曲紹介の文章も楽しい。ついツッコミぐせが出てしまう。
「ブゼファル」という曲の説明: マケドンスキイ氏の馬について。多くの国々を征服してきた将軍はキルギスの自然の美しさに感動して、攻め落とさない事にしたらしい。 |
国の一大事のわりに文章がのんき。「らしい」じゃねえだろ。 ひとごとかい!?
「マシュ ボトイ」という曲の説明: 青春の歌。ラクダの子は丘を超え、青春時代が一番元気。ラクダのお母さんは誇りいっぱい。皆も可愛いラクダの子に大関心。 |
これって青春の歌なのか?
「エシインデビ」という曲の説明:恋愛を思い出すと、深いシワも伸びる。 |
恋愛を思い出していない様子のお客様が多数いらっしゃいました。
また、アンコールで歌った、ザ・ピーナッツの「恋の季節」の歌詞の「♪裸で恋をしよう、人魚のように」の部分が「♪肌着で恋をしよう、金魚のように」と聞こえるのもほほえましい。シャツを着てデートしている金魚を想像しました(自分ながらアホである)。
もちろん、歌自体はすばらしい。
でも、なんだかんだ言いながら「THE MUSIC OF THE LEGENDS」と「SONG OF NOMAD」の2枚のCDを買った。自宅で聞くと、やはり生のほうがいいと感じたけど。
それにしても、一国を代表する楽団のコンサートを商工会議所のお祭りでやるところが目黒区のすごいところだな。しかも入場無料だし。
7月31日には川崎で公演があるので時間があったらまた行きたい。愛知万博のキルギス・ナショナル・デーでもやるようだが、それが何日かはわからない。