日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

ロンドン同時多発テロ・三つの「またか」

2005年07月08日 08時50分55秒 | イスラムライフ
ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ッサーニヤ(6月)2日 ヤウム・ル・ジュムア(金曜日)

 一つめの「またか」。

 「また、テロか」
 本当に腹立たしく、悲しい。どんな目的があるにしても、罪のない人の命を奪う行為は絶対に許されない。新たな悲しみと憎しみの連鎖が始まるだけだ。

 二つめの「またか」。

 「また、イスラム過激派の反抗か」
 犯人も手口もはっきりしていないが、イスラム過激派の可能性は高いと思う。対話の機会を確保したIRAがこんな愚行に出るとは思えないし。

 同じイスラム教徒として悲しいし、腹立たしい。預言者(彼の上に平安あれ)は、非戦闘員を無差別に殺害するようなことはしなかったはずだ。

 クルアーン第2章・雌牛章(アル・バカラ)の第192節にも「だがかれらが(戦いを)止めたならば、本当にアッラーは、寛大にして慈悲深くあられる」とある。
 そもそもロンドン市民は、イスラームに対して戦っていたというのか? 違うだろ。政府や軍隊はどうであれ、一般市民の多くは、イラク情勢に心傷める人たちだったのではないか?

 三つめの「またか」。

 どのテレビ局にも、テロが起こると毎度おなじみのセンセイたちが登場している。保坂さん、大野さん(同僚の知人であることを最近知った)、水口さん、青山さん…軍事系では神浦さん、小川さんも相変わらず出ているな。

 まだ、はっきりしたことは言えないが、もしイスラム過激派の犯行だとしたら、テレビ局には、日本にあるモスクに来て、一般の信者がどう感じているのか取材してほしい。
 評論家の方たちの意見だけでなく、当のイスラム教徒の意見も聞いてほしいものだ。

 ただ、イスラム教徒にもいろいろな人がいる。もしかしたら、モスクの隣で礼拝している誰かが日本でテロを起こさないとも限らないのかもしれない。
 同じイスラム教徒に対して、そう感じざるを得ない現状がますます悲しい。

 もうこれ以上「またか」と感じることがないことを祈るのみ。