ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ッサーニヤ(6月)16日 ヤウム・ル・ジュムア(金曜日) |
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昨日は、午前中鎌倉の円覚寺に行き、午後は東京ジャーミイへ行った。
なぜ円覚寺なのかといえば、ノーベル賞をとった小柴昌俊教授の講演を聞くためである。円覚寺では毎年この時期に「夏期講座」なるイベントをやっており、各界の有名人の講演が聞ける。
職場の研修の一環なので、宗教的な目的はまったくない。
さて、東京ジャーミイである。トルコで発行されたアラビア書道の本を見て練習するのが本日の目的。
到着すると、学習室で何かのイベントをやっていた。女性二人が場所を借りて写真や布の芸術作品の展覧会をやっているらしい。
へえ、東京ジャーミイって、そんな使い方も「あり」なんだ。ふところ深いな。
礼拝室でズフルのカダーの礼拝を行った後、学習室に戻り、目的の本を開いた。よく見ると、掲載してある作品はスルス体やムハッカク体ばかりだ。
基本のナスヒー体しか書いたことないしなあ。スルス体は、もっとも難しい書体だから、きちんと教わらないと無理だ。
ムハッカク体も厳しいが無理して挑戦。
うむ、無理にも程があった。スルス体と同じくらい難しいではないか。まったく形がとれない。
そうこうしているうちにアスルの礼拝の時間。トルコ人3人+私で礼拝を行い、礼拝室から出ると、いきなり古代ローマの兵士が立っていた。なんか浮いてますけど…。
まわりをスタッフらしき人たちが囲んでおり、「大学の映画サークルかな?」と思ったが、兵士役の人も恥ずかしいだろうからあまり見ないようにしながら再び学習室へ。
うまく字がかけないまま、時間が経ち、結局退散することにした。ドアから出ようとすると、ロビーで撮影をしていたので、スタッフに「少しだけ待ってください」と止められた。
さっきの古代ローマ兵士がなんだか野太い声でカメラに語っている。「あんな格好で本人もツライだろうなあ」と思いながら、よく見ると竹中直人だった。
スタッフの持つカンペ(?)には「杉良太郎がなんたらかたら」と書いてある。
東京ジャーミイと、古代ローマ兵士と、竹中直人と、杉良太郎…いったいどんな番組の撮影なのか?
つくづく東京ジャーミイはふところが深いと思った。