伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

母の様子

2023年03月10日 | 日常生活・つぶやき


母には毎週、会いに行くことにしている。
面会制限があるのに容体が思わしくないからと、
向こうから連絡があり、面会が許されるようになった。
よっぽど良くない状態なのだと察し、
それから毎週、様子を見に行くようになった。

いつもどきどきしながら見に行く。
いつ、何が起きてもおかしくない状態だと言われてから
気が気でなくて、行かずにいられない。

ずっとベッドに横たわったままでいる。
ずっと変わらない状態でいる。
酸素マスクをつけ、いくら呼びかけても話しかけても反応はない。
ただ寝ているだけだ。
時おり身じろぎをする。
それだけだ。


初めて行った時はまだ寒かった。
雪が降ったあくる日で
送迎バスの中からあたりに雪が積もっているのが見えた。
まだ雪の降っている時だった。

あれから…季節は進み…
寒さはやわらぎ、この前にはバスの中から
菜の花の黄色い花が一面に咲いているのや、
ピンクの桃の花が咲いているのが見えた。
確実に季節は春になっているのだ。


母のいる病室では季節の移り変わりはまったく分からない。
母も今はいつなのか、冬なのか春になったのか…
何も分からないだろう。・・・
でも、私は少しずつ春になっているよと母に話しかける。
あんなに寒かったのに、今は少しずつ暖かくなって来たよ、
と話しかける。
少しでも身じろぎするような反応があるとうれしくなる。


覚悟はしていた。
しているつもりだった…
3月まで…無理だろうとさえ思っていた。
でも母は頑張っている。
頑張ってくれている。
だから自分も頑張らないと、と思う。
3月になっても変わらない様子なのだ。


始めのころに、血圧が低くなっている、
100にもいかない。上が80くらい、と言われ青くなった。
かなりよくない状態なのでは、と…
その時から気持ちが張り詰め続けている。。
何をする時でも。
それでも母は頑張っていた。
それからずっと頑張り続けている。

この前には血圧が100を超えて来たと言われた。
小康状態なのかもしれない。

でもいつまで続くのかは分からない。


そして季節は巡ってゆき、
春が来て、桜の咲く時が来て…
母はその間もずっと病室で横たわったままで…

それでも母が頑張ってくれているから
これからも季節が変わっても
変わらずベッドに横たわったままの母に会いに行く。
少しでもこの時が長く続くように祈りながら…

今がいつか
今が何月か
どの花が咲いているか
母に報告したい。

ずっとこのままでいてほしい。
この状態が続いてほしい。
いつまでも・・






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