Continues ~with Wings~
4月12日、13日、14日(生中継)
テレビ放送5月10、11、13日(CSテレビ朝日・有料放送)
ライブビューイングの時に、3日目のショー全体の感想を書いたので、
3日間とおしのテレビ放送の、羽生選手部分だけ雑感。
えーとトーク部分、
2日目のバッシング発言のほかに
「聖徳太子になった気分だよ」の悩殺ボイスや、
「ワーワーキャーキャー言ってやってください」もカットされてた。
(というか聖徳太子が大勢の人の話を聞き分けていたという
エピソードをよく知っていたな…という驚き。
この子けっこうお勉強が出来たのかもしれないな…
記憶力がいいのかも…あ、関係ないね)
3日目はバッシング発言のほか
楽しみにしていた「次合う時は」「いくぞ」の悩殺ボイスもカットされてた。
ぴょん落ちーもカットされてた…。
これはもう意図的だな…。
破壊力がありすぎて、悶死者噴出を警戒したのだろう。
いや、あまりにも内輪すぎて、羽生とファンだけの空間という違和感を
出来るだけ取り除こうとした…とも思う。
ファンミとは普通、もともとそんなもんなんだろうけどね…。
くだけた、ざっくばらんな空間だから。
しかし有料とはいえ、一般の家庭にも届くものである。
「ぴょん落ち」というような、本人とファン内だけの符丁は、
まさに「違和感」ものだろう。
それを有料とはいえ、全国放送でやることに、一定の線引きをしたと言えるかも。
羽生選手があまりにも大きな知名度を持ちすぎて、
コアなファンと、茶の間程度のゆるいファンとの齟齬がだんだん
広がって来た、そんな気がする。
だからこそ、内輪だけの伸び伸びしていられる空間が、
欲しかったのかもしれないね。
この問題はまた今度に…(そればっかり)
-----------------------------
・3日間での羽生選手の演技の振り返り
(それぞれの日のトークコーナーでも面白いやり取りはあったのだが…
今回ははしょり)
羽生選手はシニアデビューの時に知ったが、
そのころはあんまり深くは知らないのだ。
(いつに何を滑ったとか、ショートはどの演目だったとか)
だから過去プロ再演といっても知らない曲もあり、
私にはあまり思い入れはないのだが…
しかし私にとっては、羽生結弦という選手の魅力を改めて再認識することになった。
・初日
シニアデビューの時のフリー、チゴイネルワイゼンの衣装を着て、
ジュニアの時の「ロシアより愛をこめて」(私の知らない曲)、
「チゴイネルワイゼン」「バラード1」のメドレー。
はじめは羽生選手はリハビリ中で、スケートはやらない、
トークだけの参加という形で告知されていたが、
初日のラストにシニアデビュー時のチゴイネルワイゼン衣装を着て
登場したので、みなびっくり、
安静期間が終わったので、ジャンプはまだ飛ばないけど、
ステップ、スピンは出来るということで、
ジャンプなしで3曲メドレーで滑ったということですね。
チゴイネ衣装が衝撃的
(なぜだか自分でも分からないのだが…ピチピチだからかも?)で、
しかも自分でMCもこなすという、大サービス…というより、
アーティストのライブののりだ。
このアイデアにはびっくり。お客さんとのコンタクトもライブそのままだった。
「ロシアより~」は私の知らないジュニアの頃の曲。
子供の頃のプロの再現ということだが、当時より当然、技術も上がっている。
体がおそろしくキレキレで、音取りが完璧に決まってる!
ジュニア時代のスパイラルも3つも入れて魅せる。見事だ。
1曲滑ると大変そう。
「チゴイネ」はアレンジして、はじめのポーズから始まる!
それだけでざわざわ!
アレンジだけでも手間がかかっているだろう。
身のこなしが断然洗練されている。スピードもある。
挑発的で、でも16歳当時を再現するからか、照れもありそうで、
楽しげでもありそうで、音を完璧にとらえていて、
いちいちポーズが決まり、しばし驚愕…
終わったあとの何とも言えない上気した顔。ふぅぅ…
3曲目はこの衣装でバラ1・・
ジェフからもらった大切な作品…
これは最後のステップ部分。
足は大丈夫なのかと思うくらい激しく踏んでくれ、
音ハメを再現。この衣装で髪かきあげも…
最後のポーズも、ポーズを解く時も、否応なしに惹きつけられる…
しばし唖然、やっぱりすごい実力だったと思い知らされる。
けど怪我あけでこれだけ立て続けに滑るのはすごいと思った。
やっぱり結構しんどかったんじゃないかな?
あとでアイシングしてたというし。
・2日目
悲愴衣装で「MI2」「悲愴」「パリの散歩道」
(私は悲愴をまったく知らないのだ…、フリーが旧ロミジュリの時の
ショートらしい)
悲愴衣装で出て来ただけで妖艶な美しさ。
それでミッション・インポッシブルはどことなく倒錯的な気も・・
「MI2」はジュニアの時のショート。
これもはじめのポーズから始まり、アレンジしてある。
カッコいい系というのに退廃的
最後のポーズの目力、妖艶・・
またもこんなのありか~、と思う。
スクリャービン「悲愴」の前に熊本地震に言及する。
そこまで震災に義理立てないでもいいのに…と思う…
阿部先生のふりつけで一番好きかも、らしい。
これもアレンジして始めのポーズから。
ジャンプがなくても激情や思いが伝わって来る、入り込んでる演技
技術が気持ちをちゃんと伝える手段になってるなあ。
音にポーズがぴったり嵌っていて、素直にうまいなぁ、と。
その上美しい。
*かなり消耗した感じ
「パリ散」
2連覇への道を開いてくれた曲と。
アレンジしてあるが、これもはじめのポーズから再現、
妖艶すぎる目線とポーズででスタート
ベルト上げも、ヘランジも、サービスたっぷりだが…
そして終わってハアハアいいながら照れ笑い、の時も
MCしている時の赤らんだ頬が上気している顔も美しすぎる…
美しすぎてつらい。
何度も見たら中毒になりそうでこわい。でも見たい、
これはあかん…
*全体的に姿勢が良く
(以前は猫背だと言われていたが努力で改善したのだろう)、
滑る姿、体の線のきれいさが際立っている。
・3日目
旧ロミジュリ衣装で「Sing sing sing」「旧ロミジュリ」
「SEIMEI」
シング…は知らない曲、ジュニア時代だそう。
ジャズだが、うまい!のひとこと。音ハメが完璧、
いちいち決まりまくってる!びっくり・・ため息・・
旧ロミジュリ、最初のポーズから再現…、
23歳のあのポーズに見とれる。
あのニースは超えられないかもしれないけど、のアナウンス、
思わずジャンプを飛ぶのでは、と心配してしまうほどの勢い。
中盤のステップ、最後のコレオ、そして最後のポーズ、
いつも全力投球の切なくなる演技。
明日はないかと思わせるような、刹那感にあふれる演技
凄味があって、これこそ羽生選手の真骨頂だろう。
ポーズをほどいた時のきれいな顔、ほんとにキレイだなあ、と思う
旧ロミジュリに思い入れのない人が見たら、どう思うんだろう、
とふと考える。
最後はセイメイのコレオ。
全力疾走で駆けて行くあざやかなビクトリーラン、
でも音を外さず、ひとつひとつポーズを決めてゆく
今回は式神を集めたなぁ…
いくぞ・・・
ここまで来て、
彼の演技の歴史を振り返る演出でもあったのだとやっと
気がついた。
-----------------------------
羽生選手の演技前後のMC、斬新な演出だった。
そしてショーの構成も演出もとても良かった。
普通のアイスショーは、ただ順番にスケーターがたんたんと滑っていくだけだ。
よっぽど目立つ演技でないと、だんだん同じに見えて退屈になる。
何の演出もなく、ただ選手が出て来ては、立ち代わりすべってゆくだけ、
ひとりひとりの演技は短くても、出演者が多いと長い時間かかるから、
いちいち覚えられないし、飽きて来る。
出演者全員で団体ですべるのも別にそれほど面白くない。
だからアイスショーがあまり好きではないのだが、
このようなファンミのようなショーは、コンセプトが明確で、
主人公が羽生選手と決まっているので、ストレスもない。
彼は言葉も立つし、MCもストレスがないし、
トークコーナーや実演など、退屈しない演出がいっぱいあって、
新鮮だった。
出演者もたった7組で、はじめは少なすぎると思ったけれど、
じゅうぶんだった。
ひとりひとりにスポットライトが当たり、スケーターたちを
よりよく理解出来る。
(今回はあまり話題に乗らない川口・スミルノフ組を
招待していたのも、よかった)
むやみに出演者が多いより、このくらいの方がすっきりしていて、
時間もだらだら長くならない。
------------------------------
ずっと応援して来たファンの人に、
リハビリが順調だということと、来てくれた人に、少しでも
自分の滑りを見てもらいたい、見せてあげたい、見て欲しい、
今ここまで回復してるよって、そんな彼の気持ちを感じた。
応援してくれる人には徹底してサービスするんだな。
滑れるようになって、嬉しかったんだろうな。
サービスしすぎて無理してまた痛めていないかな、そんな風にも思ったり。
最初に3日目のライブビューイングを見たので、
その時、トークの時間が沢山あって、
こんな時、リラックスしている時は、
楽しそうにタメ口でしゃべってる羽生選手がとてもかわいくて、
応援してくれる人たちに囲まれて、自由にふるまっていて、
愛らしかったり、お茶目だったり、俺様だったり、ぶりっこだったり、
本当に魅力的だなあ、魅力の溢れる人だなあと思ったのでした。
ただあくまでも内向きの、コアなファン向けの、ファンのためだけの、
符丁だらけの、彼らしいやり方だとも思った。
(これは、あのバッシング発言ともつながる…)
しかしこのショーの趣旨、
羽生選手が影響を受けて来た選手たちの演技を見てもらい、
彼らから自分が継承して来たものを、知ってもらうということ、
羽生結弦は自分一人で形成されたものではないということ、
そして自ら過去のプロを再現して、彼自身の歴史を振り返る、
という演出。
そして彼の技術も紹介し、どのようにプロを作っていくかも紹介し、
ふりつけがその時の気持ちで変わるということも、
どんな風に羽生選手の演技が出来上っているかという、説明もあり。
影響の部分と、技術の部分と、人間の部分と、全部網羅して、
そして昔のプロを再現して、彼の演技の成長を見せる。
演技そのものだけではなく、
スケーター羽生結弦という人間を、そのバックグラウンドも含めて、
伝えるというコンセプトだった、と思った。
**********
トップにいる人はあまり誰かに影響を受けたとか言わず、
自分がオリジナルだと言いたいのではないかと思う。
表現の世界は、個性が大事だから、オリジナリティがいちばんだと
考えられているような気もする。
けれども羽生選手は、正反対に、いろんなものから、ほとんど全部のものから
影響を受けて、吸収して、自分のものにする、と説明されていた。
本当は素直なんだろうな。
感受性も豊かなんだろう。
だからいろんなものから刺激されて、それを隠さないで、取り入れて、
自分をもっとよくしようと思えるんだろう。
表現という世界では、それがいちばんあるべき姿だと思う。
ゼロからというのはありえない。
誰でも模倣から入る。
彼も憧れの存在がいたから、それが基礎になった。
けれども彼はプルシェンコのコピーではない。
プルシェンコの欠点も分かっていたのだろう。
だからウィアーにも心酔し(私はウィアーはよく分からないが)、
パトリックのすべりを研究し、バトルにならい、
プルシェンコから世界を広げた。
研究熱心と言っていたが、その一端を知ることが出来るショーだったと思う。
シニアデビューした時、まだ彼の演技は未熟で、要素をこなすのがやっと、
4分半を滑るだけでやっと、という状態だった。
だからこそ、彼はいろんな先輩の技術や表現を見習い、研究し、
自分の演技に生かす、
そうして少しずつ自分の演技表現というものを模索し、会得していった。
(ただ、シニアデビュー時のショート「ホワイトレジェンド」では、
当時、表現力もすごい、演技に入り込んでいると評されていた。
その頃のことはあまり覚えてないのだが)
彼の方向性は、この「ホワイトレジェンド」の延長にあるかもしれない。
結論的には、
彼の演技は感情表現で、技術を冷静にこなしながら、
それと同時に、その時の自分の感情を演技に乗せられた時、
もっとも力を発揮出来るのではないか、
ニワカでしろうとの考えだが、そんな風に彼の演技表現を考えてみた。
***********
もうひとつ、彼の人間としての、人格形成に影響を与えたと思われる、
バッシング問題。
それも彼を語る上では避けては通れない事実だと思う。
もしかしたら、彼のスケート表現にさえ影響を与えたのではないかと
思い始めた。(個人の単なる憶測ですから)
そして羽生選手の演技と、人間としての羽生結弦は
完全に分けられないと思うようになった。
だからこそ、羽生選手の演技とバッシング問題は、震災の問題と同じように
切っても切れないのではないかと…。
うーん…まとまらない
長くなりすぎるのでこの問題はいつか次回に・・
(次回が多すぎるような気がするが…ごめん)
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テレビ放送5月10、11、13日(CSテレビ朝日・有料放送)
ライブビューイングの時に、3日目のショー全体の感想を書いたので、
3日間とおしのテレビ放送の、羽生選手部分だけ雑感。
えーとトーク部分、
2日目のバッシング発言のほかに
「聖徳太子になった気分だよ」の悩殺ボイスや、
「ワーワーキャーキャー言ってやってください」もカットされてた。
(というか聖徳太子が大勢の人の話を聞き分けていたという
エピソードをよく知っていたな…という驚き。
この子けっこうお勉強が出来たのかもしれないな…
記憶力がいいのかも…あ、関係ないね)
3日目はバッシング発言のほか
楽しみにしていた「次合う時は」「いくぞ」の悩殺ボイスもカットされてた。
ぴょん落ちーもカットされてた…。
これはもう意図的だな…。
破壊力がありすぎて、悶死者噴出を警戒したのだろう。
いや、あまりにも内輪すぎて、羽生とファンだけの空間という違和感を
出来るだけ取り除こうとした…とも思う。
ファンミとは普通、もともとそんなもんなんだろうけどね…。
くだけた、ざっくばらんな空間だから。
しかし有料とはいえ、一般の家庭にも届くものである。
「ぴょん落ち」というような、本人とファン内だけの符丁は、
まさに「違和感」ものだろう。
それを有料とはいえ、全国放送でやることに、一定の線引きをしたと言えるかも。
羽生選手があまりにも大きな知名度を持ちすぎて、
コアなファンと、茶の間程度のゆるいファンとの齟齬がだんだん
広がって来た、そんな気がする。
だからこそ、内輪だけの伸び伸びしていられる空間が、
欲しかったのかもしれないね。
この問題はまた今度に…(そればっかり)
-----------------------------
・3日間での羽生選手の演技の振り返り
(それぞれの日のトークコーナーでも面白いやり取りはあったのだが…
今回ははしょり)
羽生選手はシニアデビューの時に知ったが、
そのころはあんまり深くは知らないのだ。
(いつに何を滑ったとか、ショートはどの演目だったとか)
だから過去プロ再演といっても知らない曲もあり、
私にはあまり思い入れはないのだが…
しかし私にとっては、羽生結弦という選手の魅力を改めて再認識することになった。
・初日
シニアデビューの時のフリー、チゴイネルワイゼンの衣装を着て、
ジュニアの時の「ロシアより愛をこめて」(私の知らない曲)、
「チゴイネルワイゼン」「バラード1」のメドレー。
はじめは羽生選手はリハビリ中で、スケートはやらない、
トークだけの参加という形で告知されていたが、
初日のラストにシニアデビュー時のチゴイネルワイゼン衣装を着て
登場したので、みなびっくり、
安静期間が終わったので、ジャンプはまだ飛ばないけど、
ステップ、スピンは出来るということで、
ジャンプなしで3曲メドレーで滑ったということですね。
チゴイネ衣装が衝撃的
(なぜだか自分でも分からないのだが…ピチピチだからかも?)で、
しかも自分でMCもこなすという、大サービス…というより、
アーティストのライブののりだ。
このアイデアにはびっくり。お客さんとのコンタクトもライブそのままだった。
「ロシアより~」は私の知らないジュニアの頃の曲。
子供の頃のプロの再現ということだが、当時より当然、技術も上がっている。
体がおそろしくキレキレで、音取りが完璧に決まってる!
ジュニア時代のスパイラルも3つも入れて魅せる。見事だ。
1曲滑ると大変そう。
「チゴイネ」はアレンジして、はじめのポーズから始まる!
それだけでざわざわ!
アレンジだけでも手間がかかっているだろう。
身のこなしが断然洗練されている。スピードもある。
挑発的で、でも16歳当時を再現するからか、照れもありそうで、
楽しげでもありそうで、音を完璧にとらえていて、
いちいちポーズが決まり、しばし驚愕…
終わったあとの何とも言えない上気した顔。ふぅぅ…
3曲目はこの衣装でバラ1・・
ジェフからもらった大切な作品…
これは最後のステップ部分。
足は大丈夫なのかと思うくらい激しく踏んでくれ、
音ハメを再現。この衣装で髪かきあげも…
最後のポーズも、ポーズを解く時も、否応なしに惹きつけられる…
しばし唖然、やっぱりすごい実力だったと思い知らされる。
けど怪我あけでこれだけ立て続けに滑るのはすごいと思った。
やっぱり結構しんどかったんじゃないかな?
あとでアイシングしてたというし。
・2日目
悲愴衣装で「MI2」「悲愴」「パリの散歩道」
(私は悲愴をまったく知らないのだ…、フリーが旧ロミジュリの時の
ショートらしい)
悲愴衣装で出て来ただけで妖艶な美しさ。
それでミッション・インポッシブルはどことなく倒錯的な気も・・
「MI2」はジュニアの時のショート。
これもはじめのポーズから始まり、アレンジしてある。
カッコいい系というのに退廃的
最後のポーズの目力、妖艶・・
またもこんなのありか~、と思う。
スクリャービン「悲愴」の前に熊本地震に言及する。
そこまで震災に義理立てないでもいいのに…と思う…
阿部先生のふりつけで一番好きかも、らしい。
これもアレンジして始めのポーズから。
ジャンプがなくても激情や思いが伝わって来る、入り込んでる演技
技術が気持ちをちゃんと伝える手段になってるなあ。
音にポーズがぴったり嵌っていて、素直にうまいなぁ、と。
その上美しい。
*かなり消耗した感じ
「パリ散」
2連覇への道を開いてくれた曲と。
アレンジしてあるが、これもはじめのポーズから再現、
妖艶すぎる目線とポーズででスタート
ベルト上げも、ヘランジも、サービスたっぷりだが…
そして終わってハアハアいいながら照れ笑い、の時も
MCしている時の赤らんだ頬が上気している顔も美しすぎる…
美しすぎてつらい。
何度も見たら中毒になりそうでこわい。でも見たい、
これはあかん…
*全体的に姿勢が良く
(以前は猫背だと言われていたが努力で改善したのだろう)、
滑る姿、体の線のきれいさが際立っている。
・3日目
旧ロミジュリ衣装で「Sing sing sing」「旧ロミジュリ」
「SEIMEI」
シング…は知らない曲、ジュニア時代だそう。
ジャズだが、うまい!のひとこと。音ハメが完璧、
いちいち決まりまくってる!びっくり・・ため息・・
旧ロミジュリ、最初のポーズから再現…、
23歳のあのポーズに見とれる。
あのニースは超えられないかもしれないけど、のアナウンス、
思わずジャンプを飛ぶのでは、と心配してしまうほどの勢い。
中盤のステップ、最後のコレオ、そして最後のポーズ、
いつも全力投球の切なくなる演技。
明日はないかと思わせるような、刹那感にあふれる演技
凄味があって、これこそ羽生選手の真骨頂だろう。
ポーズをほどいた時のきれいな顔、ほんとにキレイだなあ、と思う
旧ロミジュリに思い入れのない人が見たら、どう思うんだろう、
とふと考える。
最後はセイメイのコレオ。
全力疾走で駆けて行くあざやかなビクトリーラン、
でも音を外さず、ひとつひとつポーズを決めてゆく
今回は式神を集めたなぁ…
いくぞ・・・
ここまで来て、
彼の演技の歴史を振り返る演出でもあったのだとやっと
気がついた。
-----------------------------
羽生選手の演技前後のMC、斬新な演出だった。
そしてショーの構成も演出もとても良かった。
普通のアイスショーは、ただ順番にスケーターがたんたんと滑っていくだけだ。
よっぽど目立つ演技でないと、だんだん同じに見えて退屈になる。
何の演出もなく、ただ選手が出て来ては、立ち代わりすべってゆくだけ、
ひとりひとりの演技は短くても、出演者が多いと長い時間かかるから、
いちいち覚えられないし、飽きて来る。
出演者全員で団体ですべるのも別にそれほど面白くない。
だからアイスショーがあまり好きではないのだが、
このようなファンミのようなショーは、コンセプトが明確で、
主人公が羽生選手と決まっているので、ストレスもない。
彼は言葉も立つし、MCもストレスがないし、
トークコーナーや実演など、退屈しない演出がいっぱいあって、
新鮮だった。
出演者もたった7組で、はじめは少なすぎると思ったけれど、
じゅうぶんだった。
ひとりひとりにスポットライトが当たり、スケーターたちを
よりよく理解出来る。
(今回はあまり話題に乗らない川口・スミルノフ組を
招待していたのも、よかった)
むやみに出演者が多いより、このくらいの方がすっきりしていて、
時間もだらだら長くならない。
------------------------------
ずっと応援して来たファンの人に、
リハビリが順調だということと、来てくれた人に、少しでも
自分の滑りを見てもらいたい、見せてあげたい、見て欲しい、
今ここまで回復してるよって、そんな彼の気持ちを感じた。
応援してくれる人には徹底してサービスするんだな。
滑れるようになって、嬉しかったんだろうな。
サービスしすぎて無理してまた痛めていないかな、そんな風にも思ったり。
最初に3日目のライブビューイングを見たので、
その時、トークの時間が沢山あって、
こんな時、リラックスしている時は、
楽しそうにタメ口でしゃべってる羽生選手がとてもかわいくて、
応援してくれる人たちに囲まれて、自由にふるまっていて、
愛らしかったり、お茶目だったり、俺様だったり、ぶりっこだったり、
本当に魅力的だなあ、魅力の溢れる人だなあと思ったのでした。
ただあくまでも内向きの、コアなファン向けの、ファンのためだけの、
符丁だらけの、彼らしいやり方だとも思った。
(これは、あのバッシング発言ともつながる…)
しかしこのショーの趣旨、
羽生選手が影響を受けて来た選手たちの演技を見てもらい、
彼らから自分が継承して来たものを、知ってもらうということ、
羽生結弦は自分一人で形成されたものではないということ、
そして自ら過去のプロを再現して、彼自身の歴史を振り返る、
という演出。
そして彼の技術も紹介し、どのようにプロを作っていくかも紹介し、
ふりつけがその時の気持ちで変わるということも、
どんな風に羽生選手の演技が出来上っているかという、説明もあり。
影響の部分と、技術の部分と、人間の部分と、全部網羅して、
そして昔のプロを再現して、彼の演技の成長を見せる。
演技そのものだけではなく、
スケーター羽生結弦という人間を、そのバックグラウンドも含めて、
伝えるというコンセプトだった、と思った。
**********
トップにいる人はあまり誰かに影響を受けたとか言わず、
自分がオリジナルだと言いたいのではないかと思う。
表現の世界は、個性が大事だから、オリジナリティがいちばんだと
考えられているような気もする。
けれども羽生選手は、正反対に、いろんなものから、ほとんど全部のものから
影響を受けて、吸収して、自分のものにする、と説明されていた。
本当は素直なんだろうな。
感受性も豊かなんだろう。
だからいろんなものから刺激されて、それを隠さないで、取り入れて、
自分をもっとよくしようと思えるんだろう。
表現という世界では、それがいちばんあるべき姿だと思う。
ゼロからというのはありえない。
誰でも模倣から入る。
彼も憧れの存在がいたから、それが基礎になった。
けれども彼はプルシェンコのコピーではない。
プルシェンコの欠点も分かっていたのだろう。
だからウィアーにも心酔し(私はウィアーはよく分からないが)、
パトリックのすべりを研究し、バトルにならい、
プルシェンコから世界を広げた。
研究熱心と言っていたが、その一端を知ることが出来るショーだったと思う。
シニアデビューした時、まだ彼の演技は未熟で、要素をこなすのがやっと、
4分半を滑るだけでやっと、という状態だった。
だからこそ、彼はいろんな先輩の技術や表現を見習い、研究し、
自分の演技に生かす、
そうして少しずつ自分の演技表現というものを模索し、会得していった。
(ただ、シニアデビュー時のショート「ホワイトレジェンド」では、
当時、表現力もすごい、演技に入り込んでいると評されていた。
その頃のことはあまり覚えてないのだが)
彼の方向性は、この「ホワイトレジェンド」の延長にあるかもしれない。
結論的には、
彼の演技は感情表現で、技術を冷静にこなしながら、
それと同時に、その時の自分の感情を演技に乗せられた時、
もっとも力を発揮出来るのではないか、
ニワカでしろうとの考えだが、そんな風に彼の演技表現を考えてみた。
***********
もうひとつ、彼の人間としての、人格形成に影響を与えたと思われる、
バッシング問題。
それも彼を語る上では避けては通れない事実だと思う。
もしかしたら、彼のスケート表現にさえ影響を与えたのではないかと
思い始めた。(個人の単なる憶測ですから)
そして羽生選手の演技と、人間としての羽生結弦は
完全に分けられないと思うようになった。
だからこそ、羽生選手の演技とバッシング問題は、震災の問題と同じように
切っても切れないのではないかと…。
うーん…まとまらない
長くなりすぎるのでこの問題はいつか次回に・・
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