５０年ぶりの再会

同窓会名簿で同じクラスだった人が同じ市内に居住していることは知っていた。

でも、特別仲が良かったというわけでもなく、単なるクラスメイトといったところだったので、連絡を取り合ったこともなかった。

そんな彼女から先日電話があり、今日、５０年ぶりに再会した。

お互い、携帯の番号だけは交換してあったが、今日はどんな洋服を着ていくかは連絡してない。
お互いがわかるかどうか、楽しみとすることにした。


千葉駅で待ち合わせした。

千葉駅の改札口の前には、待ち合わせをしている様子の、同じくらいの女性が何人もいた。

その中の一人と目が合ったけど、お互い通り過ぎた。
私はおもむろに携帯電話を出して、電話で呼び出した。音がしたらその人だろうと…

その人は私が電話しているのに気が付いて、自分の携帯に手を触れたようだった。
そして、その人から私に声をかけてきてくれた。



お互い向かい合わせて座り、食事をし、おしゃべりをしたが、学生時代の面影は、やっぱりない。


５０年も会わないとこんなにもわからないものかと・・・



私はその友人に差し上げようと、昨日クロッカンを焼いた。
でも、駅に着いて持ってくるのを忘れたことに気が付いた。

友人も食事が終わってレジに向かったが、自分の着てきた上着とスカーフを椅子に掛けたまま行ってしまった。

店の方に言われて初めて忘れたことに気付いた様子だった。


気を付けないといけない年齢になったんだな～。



またいつかお会いしましょうとお別れした。（ちょっと疲れたな～）