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ウルトラスケート参加に当たってのお願い

2019年09月09日 | ウルトラスケート
岐阜県インラインスケート協会(gia)事務局のNikeです

これらは、協会のブログにもアップされています!
http://giaskating.jugem.jp

ウルトラスケート参加に当たっての注意事項などをもう一度アップいたします。
そして気になる天気予報ですが、曇りで40%の降水確率と出ました。
今後の台風の状況が一番心配されますが、何とかこのままと願うばかりです。
今日も残暑厳しかったですが、予想気温は33℃となっています。
熱中症対策も万全にお願いいたします。
http://www.jma.go.jp/jp/week/328.html




#ウルトラスケート

山岳遭難

2019年09月09日 | 日記
岐阜県防災ヘリ事故の慰霊登山ということで今回奥穂高岳に登山したのですが、初日午後に涸沢岳を登っている途中に
高齢女性の叫び声が聞こえてきました。
「お父さん~、動いちゃ駄目、そのまま~」、反対側の奥穂高岳のどこかから聞こえてくるのです。
かなり距離はあるのですが、遮る物がない山の上のため、悲痛な叫びが10分程度は続いていたと思います。
その後、下山し山荘に行くと山岳警備隊員が救助の準備をしていました。命には別状は無いとの情報が入ってきたものの、ガスがかかり救助ヘリの音は聞こえていましたが救助不可能ということで山荘横の壁を人力で下ろす準備がガスの中1時間以上は続いたでしょうか。写真のように多くの登山者が心配しながら見守っていました。
その後救助されましたが、頭部からの出血があり、ひとまず一晩は様子見るが翌朝6時に迎えに来るというような会話がなされていました。
翌朝、私達が奥穂山頂に向かう途中に長野県警のヘリが到着し、あっという間に救助していきました。
まさか、この登山の最中にこういった場面に出くわすとは思ってもおらず、怖さとも重なりとても複雑な気持ちで登山したのでした。
実は、私は岐阜県警察航空隊が発足したときに、その係に在籍していたので、防災ヘリの件以前から山岳遭難等については少なからず関心をもっていました。
山岳遭難については、毎年件数が増加していることは多くの方が知っているところですが、平成30年度の統計をみますと、「遭難者3129人中、40歳以上が2,457人と全体の78.5%を占め、また、60歳以上が1,581人と全体の50.5%を占めている。また、死者・行方不明者では、40歳以上が325人と全体の95.0%を占め、また、60歳以上が246人と全体の71.9%を占めている。」と記載があります。
あきらかに、高齢者による事故が多いということです。
これは当たり前のことで、入山者の年齢構成の統計があるのかは調べていませんが、山荘の登山者を見ればもうほとんどが40歳以上で60歳以上の方もかなりみえます。
私が泊まった部屋も20人近くいましたが、私のメンバー2人だけが若くて、あとはほぼ私以上の皆さんばかりでした。
高齢になれば、体力、筋力、瞬発力、判断力、ありとあらゆる能力が低下しているわけで、危険な場所はもちろんあるわけですが、瞬間的なミスにより滑落や転倒が起きるのも容易に理解できます。
さらに、態様別遭難者の割合を見ると「道迷い」が全体の37.9%を占めていることからすると、単純なことは言えませんが「準備不足」が相当あるのではないかと考えられます。
定年退職後に訪れる多くの余暇時間の中で、登山を行うことはとても良いことだと思うのですが、ここまではっきりと統計が出ている以上、何らかの対策をとらなければならないと思います。
しかし、多くの個人が山岳会に入っているわけでもなく、中には行き当たりばったりで登山をしている人もいるでしょうし、こういう登山者を何とかしようということは、相当難しい課題だと思います。
私自身、今回の慰霊登山を考えてから一緒に行ってくれる友人(登山経験者)やベテランの登山家の方のアドバイスを受け、登山計画や装備品などは事前に打ち合わせをし、実際のトレーニングとして安全な山からはじめ、15の山(うち百名山4)に登りました。もちろん、わずか3ヶ月の期間でしたのでこれが十分だったとは言えませんが・・・

警察庁のこの「山岳遭難の概況」の中には防止策として以下が書かれています。
極めて当たり前のことなのですが、この当たり前のことが高齢者でできていなければ事故は起きてしまうということなのです。

防げた事故の救助などで救助する側が命を落とすというようなことはあってはならないのです・・・
今回の慰霊登山は、9月11日を前にいろいろと体験し考えることとなりました。

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/H30sangakusounan_gaikyou.pdf
・・・以下統計書から引用・・・・・
3 山岳遭難防止対策
山岳遭難の多くは、天候に関する不適切な判断や、不十分な装備で体力的に無理
な計画を立てるなど、知識・経験・体力の不足等が原因で発生していることから、遭難を防ぐためには、以下のような点に留意する必要がある。
○ 的確な登山計画と万全な装備品等の準備
気象条件や体力、技術、経験、体調等に見合った山を選択し、余裕のある登
山日程、携行する装備、食料等に配意し、安全な登山計画を立てる。
登山計画を立てるときは、滑落等の危険箇所や、トラブル発生時に途中から
下山できるルート(エスケープルート)等を事前に把握する。
また、登山予定の山の気候に合った服装や登山靴、ヘルメット、雨具(レイ
ンウェア)、ツェルト(簡易テント)、地図、コンパス、行動食等登山に必要
な装備品や、万一遭難した際に助けを呼ぶための連絡用通信機器(携帯電話、
無線機、予備バッテリー等)を準備するなど、装備を万全に整える。
なお、単独登山は、トラブル発生時の対処がグループ登山に比べて困難にな
ることが多いことを念頭に、信頼できるリーダーを中心とした複数人による登
山に努める。
○ 登山計画書の提出
登山計画書は、家族や職場等と共有しておくことにより、万一の場合の素早
い捜索救助の手掛かりとなるほか、計画に不備がないか事前に確認するもので
あることを意識付け、作成した登山計画書は、一緒に登山する仲間と共有する
と共に、家庭や職場、登山口の登山届ポストなどに提出しておく。
○ 道迷い防止
地図の見方やコンパスの活用方法を習得し、登山には地図やコンパス等を携
行して、常に自分の位置を確認するよう心掛ける。
○ 滑落・転落防止
日頃から手入れされた登山靴やピッケル、アイゼン、ストック等の装備を登
山の状況に応じて的確に使いこなすとともに、気を緩めることなく常に慎重な
行動を心掛ける。