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国体 天皇杯

2011年10月03日 | うんちく・小ネタ

国体 天皇杯

今日の中日新聞朝刊に、国体競技力強化の「岐阜県」に関する記事が掲載された。
当然の内容と受け止めます。
   せっかくの地元開催で頑張っていた地元選手が明らかに出場できなくなっている。
国体は、開催県でない場合ブロック予選があるため、なかなか出場できない種目があります。
なので、地元開催ならばと・・・・でも、国内トップ級の選手を呼んでこられたら、さすがに頑張っても限界を覚えてしまう地元選手は多いはずです。そういう声は聞こえてきませんが、そういう強化策をやっているのが各競技団体でしょうから、声は上がってこないシステムだと想像してしまいます。
「強い選手と一緒に練習すれば刺激になり、県スポーツ界の底上げになる。」と県体協の方はコメントしたと書かれてある。肯定的に見ればその通りであるが、実際の現場ではどうであろうか。
国体を目指している純岐阜県出身の選手が、招聘されてきた国内トップ級の選手と一緒に練習などできるだろうか・・そもそも、レベルの低い?岐阜で練習しているだろうか。新聞記事はそのとおりだと思います。
県内の盛り上がりはあるのか。招聘選手の名前の横断幕「○○選手頑張れ・・」とかは、町内会にはあがらない・・
大きな問題は、地元開催なのに、「純粋の岐阜県出身選手が出場できない現実」・・・こんなことが税金を投下してまで行われて良いのか。

そして、最大の問題は、・・・・岐阜県は、借金をするのに国の許可がいる起債許可団体となってしまっている。・・・企業であれば倒産も同然の県が、貴重な「一般財源」30億円近くを投下してきたことを、皆さんは知っているのだろうか。福祉予算を多額に削ってまで、県外から企業さんなどに協力してもらってまで、天皇杯を獲得する意義は、私は見いだせません。
  次年度に開催する東京都が天皇杯を獲得したら、関係者はどう言い訳し、どう30億円の投資を正当化するのでしょうか・・・
 本来は、適度な強化策と、地元選手で天皇杯獲得を頑張って、その過程を県民に見せることが、国体の趣旨に合うのではないでしょうか。県の規模に相当する順位でも、誰も県民は批判しません。

 そもそも、国体の天皇杯の順位など、関係者以外興味がないというのが正解で、昨年の千葉国体の天皇杯順位を知っている人は何人いるだろうか・・・

 ネット上では、こういった事に対する批判が多く飛び交ってます・・・国も、国体に関する地方補助金をカットしています。オリンピックをはじめ、いろんな大会がある中、種目の中での国別対抗はありますが、全種目の総合成績を競う大会って国体だけでしょう。
まぁ、いいかげんに日本体育協会がこの開催手法を見直さないといけないのではないか。