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100年ぶりの新しい細胞分裂様式「非合成分裂」は教科書を書き換えるか? 202205

2022-05-17 22:23:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

100年ぶりの新しい細胞分裂様式「非合成分裂」は教科書を書き換えるか?
 NewsWeek より 220517茜 灯里 サイエンス・ナビゲーター


 ゼブラフィッシュの特殊な細胞分裂は、効率的に細胞の数を増やすため?(表層上皮細胞の全体を観察するために細胞を1つずつ色分けされたゼブラフィッシュの幼生) nature video-YouTube

<ゼブラフィッシュの表層上皮細胞でDNA複製を伴わない細胞分裂が行われるのは、「急いで細胞を増やすためではないか」と台湾・中央研究院の陳振輝博士らの研究グループは予想する。この仮説が広く受け入れられるために必要なのは?>

 台湾・中央研究院の陳振輝博士らの研究グループは、小型魚のゼブラフィッシュの表層上皮細胞(SEC)の観察から、DNAを複製しない新しい様式の細胞分裂「非合成分裂」が行われていることが示唆されたと5月5日付の英科学誌「Nature」に発表しました。
 もし普遍的な現象であれば、生物の教科書が書き換わるほどの大発見です。

⚫︎生物の条件と細胞分裂の種類
 生物とは、そもそも何でしょうか。統一された定義はありませんが、一般的には
①自己複製する、
②細胞で構成されている、
③代謝を行う、
   の3つの条件が受け入れられています。
「ウイルスは生物なのか?」を考えながら、もう少し詳しく見てみましょう。

①は、自分の遺伝情報を受け継ぐ子孫を自分で生み出せることです。ウイルスは自己複製するので、条件を満たします。

②は、「生物は細胞を持ち、細胞膜で外界との境界が明瞭になっている」という意味です。ウイルスは、遺伝情報である核酸(DNA又はRNA)をタンパク質の殻(カプシド)に包んでいます。外界との境界は明瞭ですが、ウイルスは細胞を持ちません。

③は、自分自身で生命維持活動のための化学反応を行うことです。ウイルスは代謝を行っていません。

 ②と③の条件を満たしていないので、インフルエンザやCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)でおなじみのウイルスは、この定義に沿うならば生物ではありません。
 対して、コレラや大腸菌感染症で知られている細菌は、すべての条件を満たしているので生物と言えます。

生物は、細胞に核を持たない「原核生物」と、持つ「真核生物」に大別できます。

 原核生物は、細胞が1つだけで構成されています。細胞の中には、特化した機能を果たすために分化した「細胞小器官」と呼ばれる構造をほとんど持ちません。自己複製のための細胞分裂が起きると、1つの個体が2つに増殖します。

 真核生物の細胞の中には、遺伝情報の保存と伝達を担う核以外にも、ミトコンドリア、リボソームなどの豊富な細胞小器官が含まれています。細胞分裂では染色体(DNAが折りたたまれた構造)を作り、「有糸分裂(体細胞分裂)」と「減数分裂」を行います。

 有糸分裂は、真核生物の「通常の」細胞分裂です。1個の細胞が2個の細胞に分かれます。分裂前に細胞内でDNAの複製が作られて、分裂後の2個の細胞にそれぞれ分配されます。分裂後の細胞は、分裂前と同じ数の染色体を持ちます。

 対して、生殖細胞(卵子と精子)では、分裂後の細胞の染色体の数が元の半分になる「減数分裂」が起こります。卵子と精子が結合した受精卵で、染色体の数を元に戻すためです。

 有糸分裂や減数分裂は、19世紀末から20世紀初頭にかけて顕微鏡下で発見されました。今回、中央研究院の研究グループが主張する「非合成分裂」は、実に100年以上ぶりの新しい細胞分裂の様式です。

⚫︎DNA複製を伴わないのは、効率的に細胞の数を増やすため?
 研究グループは、ゼブラフィッシュを使った実験中に、偶然新しい細胞分裂を見つけたと話します。

 ゼブラフィッシュは、成長しても体長5センチほどの魚です。卵は1ミリ、幼生は5ミリ程度で、ヒトを含む脊椎動物のモデル動物として発生・再生などの研究に多く利用されています。飼育が容易なだけでなく、卵から孵化までの過程で胚が透明で観察しやすい、多産かつ世代時間が短い、人為的な遺伝子操作もやりやすいなどの特長があります。

 表層上皮細胞は、皮膚細胞で一番外側にある細胞です。外部からの物理的障害などに対抗するために、バリアとして働きます。過酷な環境にさらされるために傷つきやすく、常に新しい上皮細胞が供給されて体表を守ります。古くなった上皮細胞は垢として剥がれ落ちます。これまでは、表層上皮細胞自身は細胞分裂をせずに、新しく作られたものと入れ替わると考えられてきました。

 ところが、研究グループが幼生の表層上皮細胞の全体を観察するために細胞を1つずつ色分けすると、細胞分裂が観察されました。この細胞分裂では、1個の細胞が最大で2回分裂し、4個に増えました。さらに分裂の前後のDNAを調べると、DNA複製を伴わない「非合成分裂」をしていることが分かりました。

 有糸分裂も減数分裂も、DNA複製によって自分の遺伝情報を子孫(新しい細胞)に伝えることが目的です。他ではない己の遺伝情報を後代に受け継ぐことは、生物の究極の目的と言えます。
 では、なぜ、ゼブラフィッシュの表層上皮細胞では、DNAの複製を伴わない特殊な細胞分裂が行われているのでしょうか。研究グループは「幼生の急激な成長に対応するため、急いで細胞を増やすためではないか」と予想しています。

 細胞分裂の前にDNA複製の過程がある場合、その分、時間が余計にかかります。幼生の身体の体積が増えるスピードが早いと、皮膚の表面を覆う細胞も急いで増やさなければなりません。そこで表層上皮細胞では、DNAの複製を止めて効率的に細胞の数を増やすことにした、と考えられます。

 もっとも、「非合成分裂」で作られた細胞は遺伝情報が異常な状態です。放置するとがん化などのリスクもあります。研究グループは、細胞分裂が活発な幼生で、もともと短期間で入れ替わる表層上皮細胞だからこそ採用された、急場しのぎの細胞分裂様式ではないかと考察しています。実際に、観察されたゼブラフィッシュでは数週間で非合成分裂による細胞を排除し、正常な細胞に入れ替わりました。

 ところで、冒頭で「非合成分裂」は生物の教科書を書き換える可能性があると言いましたが、この仮説が広く受け入れられるには、他の研究グループによって「再現性」が確認される必要があります。
 今回のゼブラフィッシュの個体だけが特殊だったり、特別な細胞分裂ではなく単にがん化していたりする場合もあり得るからです。さらに言えば、どのような研究成果でも、捏造や研究者のトンデモ理論の可能性も考えなければなりません。

 Natureは米科学誌「Science」とともに、世界で最も読まれ、最も権威のある総合学術ジャーナルです。掲載される論文は総じて質が高い、新奇性に富んだものが多いことで知られていますが、150年に及ぶ歴史の中では掲載が「勇み足」と思われる事例もありました。

 例えば、後にイグ・ノーベル賞を受賞することになる「水分子は以前に溶けたものを記憶していて、現在はただの水でも記憶によって抗原抗体反応を起こす」と主張したフランスの免疫学者ジャック・バンヴェニストの論文は、1988年にNatureに掲載されました。
 2014年に日本で大騒動となった「STAP細胞」もNatureに掲載されたことが権威付けとなりましたが、Natureは 5カ月後に「重大な誤りが見つかったため」と論文を取り下げました。

「非合成分裂」は再現性をクリアして、細胞分裂の新しい議論のスタンダードになれるでしょうか。今後の動向を注視しましょう。
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⚠️ 焦点:永世中立スイスがNATO接近、ウクライナ危機で揺らぐ国是 202205

2022-05-17 22:11:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

焦点:永世中立スイスがNATO接近、ウクライナ危機で揺らぐ国是
 REUTERS  より 220517


[ベルン 15日 ロイター] - スイスの代名詞となっている永世中立という外交政策が、過去数十年間で最大の試練に直面している。ロシアのウクライナ侵攻を受け、スイス国防省が北大西洋条約機構(NATO)との距離を縮めようとしているからだ。

 スイスの代名詞となっている永世中立という外交政策が、過去数十年間で最大の試練に直面している。
 国防省の安全保障政策責任者、パエルビ・プッリ氏はロイターのインタビューで、NATO加盟国との合同軍事演習や武器弾薬の「補充」などを含め、スイスが今後採択すべき安保政策に関する選択肢を提示する報告書を策定しているところだと語った。こうした議論が行われていることは、今回のインタビューで初めて明らかになった。

 プッリ氏は「最終的には中立の解釈方法に変化が生じる可能性がある」と発言。スイスのメディアによると、アムヘルト国防相も今週の米ワシントン訪問に際して、スイスはNATOに加盟しないが、より緊密な関係を築いていくべきだとの考えを明らかにした。

 スイスは中立を貫くことで、第1次世界大戦と第2次世界大戦に巻き込まれずに済んだ。しかし、中立政策はそれ自体が目的ではなく、スイスの安全保障強化が狙いだとプッリ氏は主張。スイス、NATO両軍司令部や政治家間のハイレベル定期会合開催も選択肢の1つだと付け加えた。

 中立政策の支持者らは、この方針のおかげでスイスは平和的な繁栄を享受し、東西冷戦下などで国際紛争の仲介者という特別な役割を果たすことができたと唱えている。
 NATOとの連携に大きく踏み出せば、こうした慎重に育んできた外交政策と一線を画することになる。

 折しも同じく中立政策を掲げてきたフィンランドとスウェーデンは、NATO加盟に乗り出そうとしている。プッリ氏は、スイスでもNATO正式加盟問題は議論されてきたと認めつつ、報告書が加盟を推奨する公算は乏しいとの見通しを示した。

 報告書は9月末までにまとめられ、内閣の検討を経て議会に提出され、将来の安保政策を巡る審議のたたき台となる。この報告書が採決にかけられるわけではない。

 スイス外務省は、経済制裁や武器弾薬輸出、NATOとの関係などの問題を幅広く調査する準備を進めており、国防省はこの調査にも協力することになる。

<議論再燃>

 スイスは、フランス革命とナポレオン戦争で混乱した欧州の安定を取り戻す目的で1815年に開かれたウィーン会議で中立政策を採択して以来、対外戦争を行っていない。
 1907年の第2回ハーグ国際平和会議では、国際間の武力紛争に参加せず、戦争当事者への武器や人員の支援、国土提供もしないといった、スイスの中立国としての権利や義務が明記された。

 中立政策は、スイス憲法に定められている。ただ、自衛権は否定しておらず、憲法の規定でカバーされない政治的事象を解釈によって運用する余地は残している。

 政策の基本方針が最後に修正されたのは、旧ソ連が崩壊した1990年代初め。人道支援や災害救助などの分野で、他国と協力する外交政策が許容された。

 そして今、ウクライナ危機によって中立政策を巡る議論が再燃。現時点で焦点となっているのは、ロシアに制裁を科すが、スイス製の武器をウクライナに輸出することは認めないという政府の決定だ。

 プッリ氏は「スイスがウクライナ支援で、より大きな貢献ができないことへの大きな不安がある」と語った。そこで従来の政策を転換し、他国がウクライナに届けた武器弾薬をスイスが補充するという選択肢が浮上しているという。ただ、武器の直接供給はハードルが高そうだとプッリ氏は話した。

 スイスのカシス大統領は、これまでウクライナを支援している第三国への武器提供を否定している。しかし、中立は「絶対的な教義」ではなく、ロシアに制裁を科さないと「侵略者の思うつぼになるだけだ」と述べ、この問題で視野を広げる可能性も示した。

<世論も一変>

 スイスは昨年、一部のNATO加盟国で既に使用されている米ロッキード・マーチン社製の最新鋭ステルス戦闘機・F35の購入を決定し、NATOとの関係を築いている。

 アムヘルト国防相は公共放送SRFに対して、スイスは中立政策のためにいかなる軍事同盟にも参加できないが、協力は可能であり、われわれが購入する武器システムがその格好の土台になると語った。

 スイス軍当局は、NATOとの協力拡大が国防力強化につながるとして賛成しており、世論もロシアのウクライナ侵攻で劇的に変化した。最近のある調査では、NATOとの関係拡大賛成派は56%と、近年の平均の37%をはるかに上回っている。

 NATO加盟支持はなお少数意見とはいえ、その勢いは著しく増大。世論調査会社・ソトモが4月に行った調査でNATO加盟に賛成したのは全体の33%で、別の調査で長期的に見られる比率の21%より高い。
 ソトモの担当者は「ロシアのウクライナ侵攻が多くのスイス国民の心理を一変させたのは間違いない。これは、西側民主主義の価値への攻撃だとみなされている」と説明した。

 連立政権の一翼を担う中道右派の自由民主党を率いるティエリー・ブルカルト氏は、中立に対する国民の感じ方に「激震」が起きたと形容し、ロイターに対して中立政策は「柔軟であるべきだ」と強調。
 ウクライナ危機前は一部の人々が欧州で新たな通常戦争はもう起きないと想定し、軍備解体を提唱する声さえあったが、同危機が決して甘い考えは持てないことを証明したと指摘した。

 ブルカルト氏は、国防費増額やNATOとの連携強化に賛成するとしながらも、NATO正式加盟は支持しないと表明した。

 一方、やはり連立政権を担う極右のスイス国民党幹部、ペーター・ケラー氏は、中立政策とNATO接近は相いれないとロイターに断言し「成功を収めてきたこの外交政策を最大限に変更する理由は見当たらない。これは国民に平和と繁栄をもたらしてきたのだ」と訴えた。スイス国民党は、下院で最大の議席を保有している。

 しかし、国防省の意見は異なる。アムヘルト氏はワシントン訪問中に、中立政策の法的枠組みでも、NATOや欧州の友好国とより緊密に連携するのは可能だと発言した、とスイス紙ターゲス・アンツァイガーが伝えた。

(John Revill記者)
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普通のプロペラも翼もない“貨物ドローン”が配達!? ヤマトが研究成果を公表…画期的なフォルムの理由を聞いた 202205

2022-05-17 21:43:00 | 気になる モノ・コト

普通のプロペラも翼もない“貨物ドローン”が配達!? ヤマトが研究成果を公表…画期的なフォルムの理由を聞いた
 FNNプライムオンライン編集部 より 220517 



「ドローン」と聞けば、ほとんどの人は何個もプロペラが付いた空を飛ぶ機械を思い浮かべるだろう。ところがヤマトホールディングスが研究している“貨物ドローン”はプロペラも羽もない。

こんな奇抜な機械が空を飛んで荷物を運ぶ時代がやってくるかもしれないのだ。

【画像】積み込まれる「貨物ユニット」には“変形”機能も

 ヤマトHDは2021年3月から、オーストリアのサイクロテック社と共同で、強風でも狭い場所へ正確に着陸できる中型の電動垂直離着陸航空機を研究している。そして、この実用性などを理論上証明したとして理論研究の成果を4月12日に発表した。

⚫︎時速120kmで40kmの距離を移動
 CCY-01と名付けられた研究中のドローンは電気で動き、長さ2.7m、幅2.5m、高さ2.4mで、45Kgの荷物も含めた総重量は重さ280kg。
 巡航速度は時速120kmで40kmの距離を飛び回り、25ノットの横風があっても3.5m四方の場所に着陸できるという。

 通常のプロペラや羽なしで空をとぶ秘密は、サイクロテックが開発した「サイクロローター」にある。これは複数のブレードがついたローターを縦に回転させて推力を生み出す仕組みで、瞬時に推力の強さと方向を変えられるので、スムーズに垂直離陸から水平飛行へ移れるそうだ。
 実は、サイクロテックではすでに技術検証用の機体を製造し、屋内飛行試験を成功させている。

 肝心の荷物については、ヤマトHDが開発している貨物ユニットの「PUPA」シリーズが使われる。
 CCY-01にも搭載する「PUPA 701」タイプは、そのまま配送できる手押し車に変形したり、機体に取り付けるためのレールを登る機能がついているそうだ。

 リリースによると、高層ビルのヘリポートはもちろん、屋上や駐車場などに着陸可能で、都市のオフィスや工場・倉庫・鉄道ターミナル・ホテルなどを結び、革新的なサービスの可能性を広げることができるとしている。

⚫︎航空機としての効率と人間の作業性を両立
 画期的なフォルムが目を引くが、これはあくまで研究段階。なぜ今の段階で公表したのだろうか? また、空の輸送は一体いつ本格的に始まるのか? 担当者に聞いてみた。

――なぜ実物ではなく「研究成果」を公開したの?

 今回の研究内容を実装するためには、サイクロテック社だけではなく自律制御や量産設計などの領域を担っていただけるパートナーの存在が不可欠です。こうしたパートナーとの連携を今後はかるために広く公開しました。

――このドローンは、どうしてこんな形になった?

 PUPAを用いた安全で効率的な荷役やメンテナンスと、風に耐えて狭い土地に着陸しながら省エネで高速飛行も行うという要求を満たす設計を追求した結果、このような形状になりました。航空機としての効率と人間の作業性を両立させる形です。

――では、ヤマトグループはなぜ「空の輸送」を目指している?

 近年の技術革新によって空の領域での新しい輸送手段が出現し、これらを活用することによって、新しい価値を提供できる可能性が拡がっています。この可能性を活かし、今後益々多様化するお客様のニーズに応えるという使命の追求のため、研究開発を進めています。

――プロペラがあるドローンは実用化が難しいの?

 今回の発表は、この機体を実際に導入するということでもなければ、サイクロローターの技術のみを使うということでもありません。他の方式にもメリット・デメリットがあり、サービス提供にあたっては、提供価値を最大化する機体を総合的に評価して採用したいと考えています。

⚫︎実用化は?「2020年代前半には最初のビジネス導入」
――このようなドローンが実用化すると宅配はどう変わる?

 これまでの技術では実現し得なかったオンデマンドな超高速輸送サービスを提供できると考えています。

――「空の輸送」はいつ実用化される予定?

 2020年代前半には最初のビジネス導入をして、段階的に本格的なサービスを提供していきたいと考えています。

 実はヤマトホールディングスでは、今回発表した以外にも様々な形のドローンを研究している。

 その中には、もちろん普通のプロペラをもつ機体もあるが、実際にどれが空をとぶのかはまだ分からない。どんなドローンが空をとぶのか、生活がどれだけ便利になるのか、空の運輸が実現する日を楽しみに待ちたい。
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🚞 私鉄vsJR西日本 4月デビュー「あをによし」は因縁の関西鉄道戦争を制することができるか? 202205

2022-05-17 21:30:00 | 🚇 旅選定の参考

私鉄vsJR西日本 4月デビュー「あをによし」は因縁の関西鉄道戦争を制することができるか?
 Melkmal より 220517 岸田法眼(レイルウェイ・ライター)


🚞第3の観光特急「あをによし」とは
 近畿日本鉄道19200系あをによしに改造された12200系12256編成は、かつてエリザベス女王が貴賓列車として乗車した歴史ある車両
「50000系しまかぜ」(大阪難波・京都・近鉄名古屋~賢島間運転)、「16200系青の交響曲(シンフォニー)」(大阪阿部野橋~吉野間)に続く第3の観光特急として、 近畿日本鉄道(以下、近鉄)の「19200系あをによし」が2022年4月29日にデビューした。

 19200系あをによしは12200系新スナックカーを約3.3億円かけて改造したもので、大阪難波・近鉄奈良~京都間を結ぶ。その名の由来は奈良にかかる枕詞(まくらことば)で、平城京の華々しい様子を表す言葉として、万葉集などに使われている。

 近鉄の企画統括部技術管理部の福田尚弘課長によると、あをによしは2018年頃から構想が始まったという。
「80000系ひのとり」(主に大阪難波~近鉄名古屋間を結ぶ)の導入に伴い、2021年11月20日に引退した12200系新スナックカーを改造したのは、廃車、引退が決まっていたとはいえ、一部を有効活用できないかと検討した結果とのことだ。

 車体側面の装飾、インテリアは正倉院をイメージしたもので、高級感や特別感にあふれており、奈良を知り尽くす近鉄の思いが込められている。ツインシートの座席はすべてふたり掛けで、ボックスシート(3号車の一部は車いすの乗客に対応)と窓側に向けた座席を配した。いずれもリクライニングシートではないが、家具メーカーによる特注デザインで、家のリビングにいるような感覚になりそうだ。
 特に窓側に向けた座席は車窓が満喫できるほか、大阪難波~京都間の列車は近鉄奈良で進行方向が変わるため、座席の向きを変えることがないよう配慮したという。

 サロンシートは3・4人利用のセミコンパートメントで、側窓が格段に大きいほか、通路側の座席は窓側に向けており、車窓が楽しめる。
 各席の特長はテーブルに青いライトを配置したこと。これは瑠璃坏(るりのつき)を参考にしており、外から見た際の見栄え、ホームから見た方が乗ってみたいと思ってもらえるように設置したという。また、コンセントも設置され、携帯電話の充電が容易にできる。

 ツインシートの取っ手部分、サロンシートの壁面の座席番号には点字があり、目の不自由な方でも利用しやすいようにしている。トイレも洋式の温水洗浄便座、男性用が整備されており、乗客の視点にたった車両づくりに舌を巻く。

 洗面台は「和」を強調するため、正倉院の天平(てんぴょう)文様をイメージした特製の信楽焼を使用。近鉄特急ではおなじみのおしぼりも健在だ。

 販売カウンターは正倉院の校倉(あぜくら)造りをイメージし,スイーツ,クラフトビール,ソフトドリンク,あをによしグッズを販売するほか、乗車記念カードが用意されている。

⚫︎京都への観光客も想定
 京都~近鉄奈良間の特急は、汎用型の車両を中心に23000系伊勢志摩ライナー、30000系ビスタEXが充当されている
 先述した大阪難波~京都間、近鉄奈良経由の列車が1往復存在するのは、大阪方面から近鉄奈良へ向かう旅行客、観光客を想定しているからだ。もうひとつは旅行客、観光客が大阪のミナミ(なんば、道頓堀、千日前周辺の繁華街)に宿泊し、次の日に京都観光する利用客も想定しているという。

 🚄あをによしの大阪難波~京都間は80~90分かかり、
・運賃960円
・特急料金790円
・特別車両料金210円
の計1960円(運賃等はすべて大人用。注:ツインシートひとり利用の場合は、上記のほか、子供用の特急料金、特別車両料金が加算される)を要する。

 とはいえ、なんば~京都方面間はOsaka Metro御堂筋線と他社線の乗り継ぎ客が多いので、ダイレクトで結ぶあをによしはゆったりとくつろげる。“時間を楽しむ旅”と言えるだろう。

 福田課長は「乗ること自体が目的になるあをによしは、“魅力たっぷりの電車”なので、それ(大阪難波~京都間)に乗ってもらえる可能性があると思っています。ぜひ楽しんでもらいたいと思っています」と意気込む。

 メインの運転区間となる京都~近鉄奈良間は2往復設定された。福田課長によると、「関西方面の観光の玄関口は、東海道新幹線が止まる京都が玄関口だと認識しています」という。近鉄の京都駅は奈良、橿原神宮、吉野などへの玄関口である。また、三重県の鳥羽、賢島へダイレクトで結ぶ特急も運転されており、ポテンシャルの高い駅と言える。

⚫︎「近鉄vsJR西日本」という構図 JR西日本のみやこ路快速
 ただ、関西の鉄道は「JR西日本vs私鉄」という競合区間や路線が多い。近鉄も同様で、大阪難波~近鉄奈良間はJR西日本大阪環状線および関西本線、近鉄奈良~京都間はJR西日本関西本線および奈良線と競合する。

 近鉄側もJR西日本を意識しており、「同じ区間を走っている電車であれば、私たち(近鉄)を御利用いただきたい思いがあります」(福田課長)と危機感を持つ。あをによしは奈良観光のシンボル的な存在と位置づけることで、近鉄をアピールする狙いがあるのだ。

 東京~奈良・近鉄奈良間の運賃を調べたところ、
JRグループのみ利用だと8910円、
JRグループ+近鉄だと8880円で、わずかながら後者が安い。
 京都~奈良・近鉄奈良間にしぼると、
 JR西日本は770円、近鉄は640円で、やはり後者が安い。

 特に20世紀の京都~奈良・近鉄奈良間は近鉄の独壇場で、運賃が安い、全区間複線、特急や急行も運転されており、利便性や速達性も申し分なし。
 これに対し、JR西日本は木津~奈良間を除きすべて単線で、各駅停車のみ運転されていた。1991(平成3)年3月16日のダイヤ改正で快速を新設するも、日中の毎時1本運転にとどまっていた。

 その後、JR西日本奈良線で沿線のベッドタウン化、関西文化学術研究都市などの開発が進み、一部区間の複線化が計画される。

 複線化工事は京都~JR藤森間、宇治~新田間から始まり、21世紀元年となる2001年3月3日のダイヤ改正で実施。
 併せて日中の快速は、みやこ路快速に衣替えのうえ、毎時1本から2本に増発。
 当時、JR西日本はスピードアップと快適性の向上を重視しており、車掌は車内放送で「速くて便利なJR(西日本)をお選びください」とPRした。

 複線化工事はさらに進み、2020年12月6日に山城多賀~玉水間、2022年5月22日にJR藤森~宇治間、新田~城陽間が相次いで複線化。
 2023年春のダイヤ改正で、複線化を生かしたスピードアップも考えられる。
特にみやこ路快速は単線駅で対向列車の行き違いが解消されると、利便性が高まりそうだ。

 2022年5月時点、近鉄京都~近鉄奈良間の特急は約35分、急行は約45分。
JR西日本京都~奈良間のみやこ路快速は約45分で、近鉄急行とほぼ同じ。
 参考までにあをによし取材前、京都15時03分発のみやこ路快速奈良行きに乗ったところ、京都~宇治間の乗車率が高く、奈良へ向かう人は少なかった。

⚫︎利便性は近鉄優位に変わりない  JR西日本の大和路快速
 JR西日本も同業他社をかなり意識していると思うが、京都・大阪~奈良間は近鉄の利便性が高い。
 まず、京都~奈良・近鉄奈良間を比較すると、JR西日本は30分間隔のみやこ路快速が頼みの綱に対し、近鉄の特急と急行は「近鉄奈良行き」と「橿原神宮前行き」が中心。
 後者は途中の大和西大寺で近鉄奈良行きの列車に乗り換えられる。また、急行の一部は京都市営地下鉄烏丸線に直通しており、四条などの京都市中心部から近鉄奈良へダイレクトで結ぶ。

 次にJR西日本大阪~奈良間、近鉄大阪難波~近鉄奈良間を比較してみよう。
 JR西日本は大和路快速が日中15分間隔、所要時間は約50分、運賃810円に対し、
 近鉄の快速急行と急行は日中約10分間隔、所要時間は約40分、運賃570円で、近鉄が安くて早い。通勤時間帯に運転される特急の特急料金は520円(車両とその座席によって料金が異なる)で、割高感がない。

 特筆すべきなのは近鉄とJR西日本が交わる鶴橋~奈良・近鉄奈良間は、その差が歴然としていることだ。
 近鉄の快速急行と急行は所要時間約30分、運賃500円に対し、
JR西日本は大阪環状線の各駅停車に乗り、天王寺で関西本線の大和路快速に乗り換えると、所要時間約45分、運賃730円。
 現時点、JR西日本が転換クロスシート、トイレつきの221系を大和路快速、みやこ路快速に充てても、近鉄の利便性が揺らぐことはない。
 観光客や旅行客の多くは、一般列車の座席を気にしないだろう。

 したがって、大阪から奈良、京都から奈良への利便性は依然として近鉄が高い。

⚫︎2023年4月1日に運賃値上げの予定
 京都―祝園・新祝園間も近鉄の独壇場で、JR西日本奈良線と片町線を乗り継いで祝園へ向かう人はほとんどいない(画像:岸田法眼)
 近鉄はできるだけ安く、快適な輸送サービスを図るため、特急形、一般形に関係なく、ベテラン車両のリニューアルで寿命を延ばして、特急券は紙のきっぷを発行してコストを抑えている。さらにバリアフリーの充実、防災対策などを行い、経営努力や健全な鉄道運営を続けている。

 しかし、少子高齢化に加え、新型コロナウイルスが強い打撃を受け、利用客が減少したことから、2023年4月1日に運賃の値上げを予定している。
 これに伴い、京都~近鉄奈良間は640円から760円、大阪難波~近鉄奈良間は570円から680円、鶴橋~近鉄奈良間は500円から590円に上がる。
 大幅な値上げながら、いずれの区間もJR西日本の現行運賃を上回っていない。

 ただ、京都~近鉄奈良間はJR西日本との差がわずか10円に縮まることで、乗客がみやこ路快速に流れてしまう恐れがある。運賃値上げを機に往復割引乗車券の発売など、顧客流出を防ぐ策を検討してもよいのではないか。

 奈良県の荒井正吾知事は、近鉄の運賃値上げに強い不快感を示している。荒井知事は日頃から鉄道そのものを利用しているのだろうか。公用車を使っているようでは説得力がまったくない。

 荒井知事がすべきことは、近鉄と連携して
・奈良県の観光客を増やす
・県内の近鉄沿線が“ついのすみか”になるような町づくりに努める

ことだ。敢えて苦言を呈したい。
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🚶‍♀️…伏見区向島↩️ 220517

2022-05-17 20:38:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…右岸河川敷…隠元橋…左岸堤防道…同:47km碑…伏見区向島(鷹場↑藤ノ木↑東泉寺←↓藤ノ木⇄↓鷹場↓清水↓→)…左岸堤防道47.2km碑…隠元橋…右岸堤防道…>
🚶‍♀️13363歩2kg

⛅️:隠元橋22℃

🚙〜マツモトSp〜Frマート〜>

向島水田に蜻蛉が複数

🌕立待月:十七夜月 朧月


ちょっとだけ彩雲
21:09立待月🌕月齢16.6 朧月





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