最近もひたすら Nova Mon 2012 を多色で撮っています。
1/31 に分光をしようと思ったのですが、 何故か ST-402 が不調でデータが撮れずorz
この新星の分光はまた近日中に行いところ。
さて、2/2 はケフェウス座に新天体が見つかったということで、
早速 40cm で分光観測を行ってみました。
CCD の冷却が安定したのが 21時過ぎだったので、
高度30°以下での観測になりました (あと避雷針にも少し被った... w)。
スペクトルには P-Cyg 輪郭を伴う Hα、O I 、そして Fe II のラインが見られました。
連続光成分は右肩上がりになっており、強い星間吸収を受けていそうです。
P-Cyg 輪郭から計算した膨張速度は ~ 1200 km/s でした。
Fe II クラスの古典新星だと考えられます。
# CBAT と VSNET に報告を出しました。
岡山の藤井さんもスペクトルを報告されていて (vsolj 11410)、
我々の結果と概ね合いそうです。
ちなみに、この新天体の分光で手一杯になり、
一人では多色測光まで手がまわりませんでしたorz
明日以降の観測では M1 の方にサポートして頂く予定です。
分光観測後は Nova Mon 2012 を多色で撮りました。
[追記]
ところで、ケフェウス座で新星が見つかった例を、手元の新星リストや
Duerbeck のカタログなどで調べてみると、 IV Cep (1971) だけな気がします。
42年ぶり (?!) のケフェウス座新星となるでしょうか☆
[追記2]
あ、かつてMISAO プロジェクトによってケフェウス座に新星らしき天体 (MisV1181) が
検出されていたのですね。2002年のアストロアーツの記事を見つけました。
MISAO プロジェクトの HP での報告はこちら。
となると、42年ぶりは言い過ぎ (?!) かもしれませんね (^^;
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