エピソード19:前の会社の同時入社のT君
このシリーズ、過去部下についての話は一つしかありませんでしたが、遂に二つ目が登場(^_^;
と言っても、前の会社に同日入社した三十過ぎのPLで、入社と同時に部下となったんで、採用責任はあたしじゃありません。
ここんとこ、はっきりしとかないと、「お前の責任じゃん」と言われちゃうと切ない(笑)
さて、T君。
同時入社だったし、部下になるってことも入社当日に聞いたので、色々話を聞いてみた。
まぁ、そこそこ頭は回るみたい。
数億の案件でリーダやってきたとか、部下は20名だったとか、聞いたんだけど、本人が言う以上信じるしかないっすね。
でもね、ちっと...と言うか大分違和感があったのは確か。
だってさ、あたしゃ初めて会ったよ、「私は優秀ですので」と冗談抜きで素面で面と向かって言う奴に(-_-;;;
それでも一年くらい、客先でリーダやらせてて、10人くらいを見てもらってました。
週に2回くらいは顔出して、下のメンバとも話したりして、可能な限りキャッチアップしようとはしてたっす。
一つの案件が終わって次の案件に移る頃、入社したばっかの本部長に呼ばれたっす。
曰く、「T君がパワハラしてるって総務から聞いたんだけど、知ってる?」
え゛、知らない...
で、詳細を聞いてみたら、数ヶ月前に辞めたメンバが総務に伝えて行ったらしい。
その子が辞める時、入れ替わり立ち代り理由を聞いたんだけど、誰にも理由を言わなくて、不審の極みだった事実はあったんですよね。
端無くも、忘れた頃になって理由が判明したわけで。
つか、総務(人事じゃなくて、総務ってとこも謎なんだけどね...)が掴んでたんなら、なんでその時に言ってくれないのよと。
なので、今更ながらリサーチしたら、他のメンバにも同様のことをかなりやってた事実が出て来た。
パワハラって言っても、epi11と違って、言葉によるもの、つまり”いぢめ”って奴です。
それも呼び出して、陰でやってたらしくて、やられた本人が回りに話したことで皆知ってたんすよ。
「君なんか辞めちゃってくれた方が良いんだけど」
「君出来ないから、僕の下にはいらないよ」
「全然ダメだね、君って。あしたから来なくて良いから」
いや、陰湿と言うか、どんな権限があって異動/解雇を宣言しちゃってるわけ?
言われた方も寨主に言ってくりゃ良いものを、じっと我慢してたみたい。
ま、寨主も中途で入った部長だったから、彼らが敷居が高いと感じたのも仕方ないけど。背も高いし(笑)
と、そんな話が出てる時、次の案件に入ったばかりのT君から話があると連絡が。
営業部長と二人で行って、喫茶店で話を聞いたところ、
「この案件やるんですか?」
は?つか、やり始めたばっかじゃん?
「聞きたいのは、会社としてこのままやるのか、やめるのかです。」
すんません、意味不明ななんすけど...
寨主「当然やるよ。契約交わしてスタートした案件だからね。」
T君「じゃあ、社員はどうなっても良いと言うんですね?」
寨主「ちょい待ち。何の話をしてるの?」
T君「あのPMはダメな人で、このまま続けたら皆が迷惑します。それでも会社としてやれと言われればやりますがやるんですか?」
寨主「どうダメか判らないけどさ、ダメならダメで営業的に話をすることも可能でしょ?問題があればクリアしていけば良いだけじゃん。」
T君「つまりやれってことですね。」
寨主「勿論。ここで投げたら契約違反だよ。悪くすれば告訴もんだよ。」
T君「そうやって、会社は社員を犠牲にしていくんですか?」
寨主「何でそんな極論になっちゃうわけ?それに、スタートしてまだ一週間でしょ?」
T君「僕はもうできません。やりたくありません。」
寨主「できないって、つまりやれる自信がないって理解で合ってる?」
T君「客のPMが馬鹿なだけで、僕のせいじゃありません」
なるほどね(笑)
で、その後も何度か話して、お客さんの課長部長に話をして、援護射撃をしたんですけど、どうもしっくり来ない。
だもんで、またリサーチしてみたら、5日目にPMと喧嘩したのが原因らしい...
まぁね、確かに碌でもないPMだったことは確かだけどさ(笑)
その後、何度か話す中で、自分でPLやると言い出した。
大丈夫なのね?と聞く寨主に対して、T君曰く、
「ええ、大丈夫です。僕がPLやって、このプロジェクト途中でコケさせて、あのPMに責任取らせてやりますから」
をいをい、お前何言ってるんだと(@_@)
完全に被害妄想爆走中で、復讐者と化しちゃってるんですけど...
当然叱りましたけど、さっぱり納得してない様子。
でも、代わりの人もいなかったし、寨主もコンサルとして別のエンドユーザに行きっぱなしだったので、そのまま続投、本部長には小まめにチェックするよう頼んでおきました。
そしたらね、仕事来ないんだって。週に一回か二回、来るか来ないか。
なのに、勤務表上は毎日残業までしてることになってるし(-_-;
ここまで来ちゃうと業務上横領ってことになっちゃうので、本部長と二人で話しに行った。
そしたらさ、もう言いたい放題ってか、何てーか...
曰く、「部長がちゃんと見てないから僕がこうなったんだ。だから、責任は部長にある」
曰く、「僕はお客の課長には買われている。だから、僕が話せばPMを外せる筈だ」
曰く、「来たくなくて出社しなかったわけじゃない。それに家でも仕事はしていた」
etc.
もう良いって(笑)
要するに自己中なんすけどね、一言で言っちゃえば。
で、予想通り、遂にお客から即日T君を外せとのお達しが(^_^;;;
その日も出社してなかったので、本部長がT君及びメンバにメールして、代わりにコンサル案件終了した寨主が入ることに。
と、その日の午後、突如T君が登場。
T君「どう言うことですか、あのメールは」
寨主「書いてあった通りだよ。元々やりたくなかったんでしょ?だから、別案件を見てもらうと本部長も言ってるんだよ。」
T君「お客さんがあんなこと言う筈ありません。罠ですね?」
寨主「あのね...」
T君「判りました、もう良いです。」
で、いなくなった。
はて、どうしたのかな?と思ってたら、暫くして再登場。
T君「あ、お客さんから声掛けられたので、辞めることにしましたと伝えました。」
寨主「は?」
T君「それは困ると言ってましたよ、お客さん。何か言って来るんじゃないですかね?」
寨主「わざわざそんなこと話しに行ったのか?」
T君「いえ、前を通り掛ったらお客さんから声掛けられただけです。」
見え見えじゃん(-_-;
速攻で営業に連絡して、お客にお詫びの電話させたけどね。
「いきなりそんな話に来られても困るから、内部統制よろしくね」と釘刺されたけど、お客さんは聞かなかったことにしてくれました(笑)
この時点で、事業部長からの指示もあって、寨主の部下から外れました。まぁ、お客に取った行動考えたら、危なくって置いておけないし。
もう、これから先はわけ判りませんて。言ってることもやってることも。部下じゃなくなったので、また聞きですが。
即日出社しなくなったのはまだ判るけどね(笑)
曰く、「僕辞めます、辞めるのは半年先になります。」
曰く、「僕の給料が上がらないのは、周りが馬鹿だからです。実績を考えたら、上げるのが当然です。」
曰く、「部下だった連中は、皆僕を信頼してます。僕以外の人間の言うことは聞かないと思います。」
曰く、「僕がいたから、これだけ大きくなったんです。それを評価しないんですか?」
病気一歩手前って感じですけど...
ちなみに↑のコメントは、寨主の下から外れた後に、諌める本部長と寨主を無視して情けを掛けた役員が配属した、別部隊へ行って一ヶ月程度の間の話っす(笑)
向こうの部長もメンバも怒ってたね(^_^;;;
流石に2度目だったんで役員も激怒、「辞めさせりゃ良かった...」
だから言ったじゃん(笑)
ある意味、最強でしたな。
だって、手柄は全て自分のお陰、問題は全て誰かのせい、こんな優秀な自分を理解できない周りは全て馬鹿だと、本気で信じてる風情でしたから...
まぁ、前職が大手生保のシステム子会社で、I○Mとかに仕事出す立場だったらしいから、ほとんどI○Mがやってくれてたんでしょうな。
寨主は結構叱る場面が多かったんだけど、営業が異常に可愛がってて、すぐフォローしたり持ち上げたりしたもんだから、益々図に乗っちゃったようなとこもあってね...
お客の課長と喧嘩した時、営業がお客と呑み言って、T君に対して謝ってくれるよう頼むなんて、そこまでしたのよ(笑)
なのにT君、「お客が謝って来ましたよ。僕が正しいって、やっと認めたんですよね。僕の勝ちです。」だと...
数日前に聞いた話では、遂に先月末で退職したらしいけど、この先他でやっていけるのか、行く末を見てみたい誘惑に駆られちゃうっす(笑)
このシリーズ、過去部下についての話は一つしかありませんでしたが、遂に二つ目が登場(^_^;
と言っても、前の会社に同日入社した三十過ぎのPLで、入社と同時に部下となったんで、採用責任はあたしじゃありません。
ここんとこ、はっきりしとかないと、「お前の責任じゃん」と言われちゃうと切ない(笑)
さて、T君。
同時入社だったし、部下になるってことも入社当日に聞いたので、色々話を聞いてみた。
まぁ、そこそこ頭は回るみたい。
数億の案件でリーダやってきたとか、部下は20名だったとか、聞いたんだけど、本人が言う以上信じるしかないっすね。
でもね、ちっと...と言うか大分違和感があったのは確か。
だってさ、あたしゃ初めて会ったよ、「私は優秀ですので」と冗談抜きで素面で面と向かって言う奴に(-_-;;;
それでも一年くらい、客先でリーダやらせてて、10人くらいを見てもらってました。
週に2回くらいは顔出して、下のメンバとも話したりして、可能な限りキャッチアップしようとはしてたっす。
一つの案件が終わって次の案件に移る頃、入社したばっかの本部長に呼ばれたっす。
曰く、「T君がパワハラしてるって総務から聞いたんだけど、知ってる?」
え゛、知らない...
で、詳細を聞いてみたら、数ヶ月前に辞めたメンバが総務に伝えて行ったらしい。
その子が辞める時、入れ替わり立ち代り理由を聞いたんだけど、誰にも理由を言わなくて、不審の極みだった事実はあったんですよね。
端無くも、忘れた頃になって理由が判明したわけで。
つか、総務(人事じゃなくて、総務ってとこも謎なんだけどね...)が掴んでたんなら、なんでその時に言ってくれないのよと。
なので、今更ながらリサーチしたら、他のメンバにも同様のことをかなりやってた事実が出て来た。
パワハラって言っても、epi11と違って、言葉によるもの、つまり”いぢめ”って奴です。
それも呼び出して、陰でやってたらしくて、やられた本人が回りに話したことで皆知ってたんすよ。
「君なんか辞めちゃってくれた方が良いんだけど」
「君出来ないから、僕の下にはいらないよ」
「全然ダメだね、君って。あしたから来なくて良いから」
いや、陰湿と言うか、どんな権限があって異動/解雇を宣言しちゃってるわけ?
言われた方も寨主に言ってくりゃ良いものを、じっと我慢してたみたい。
ま、寨主も中途で入った部長だったから、彼らが敷居が高いと感じたのも仕方ないけど。背も高いし(笑)
と、そんな話が出てる時、次の案件に入ったばかりのT君から話があると連絡が。
営業部長と二人で行って、喫茶店で話を聞いたところ、
「この案件やるんですか?」
は?つか、やり始めたばっかじゃん?
「聞きたいのは、会社としてこのままやるのか、やめるのかです。」
すんません、意味不明ななんすけど...
寨主「当然やるよ。契約交わしてスタートした案件だからね。」
T君「じゃあ、社員はどうなっても良いと言うんですね?」
寨主「ちょい待ち。何の話をしてるの?」
T君「あのPMはダメな人で、このまま続けたら皆が迷惑します。それでも会社としてやれと言われればやりますがやるんですか?」
寨主「どうダメか判らないけどさ、ダメならダメで営業的に話をすることも可能でしょ?問題があればクリアしていけば良いだけじゃん。」
T君「つまりやれってことですね。」
寨主「勿論。ここで投げたら契約違反だよ。悪くすれば告訴もんだよ。」
T君「そうやって、会社は社員を犠牲にしていくんですか?」
寨主「何でそんな極論になっちゃうわけ?それに、スタートしてまだ一週間でしょ?」
T君「僕はもうできません。やりたくありません。」
寨主「できないって、つまりやれる自信がないって理解で合ってる?」
T君「客のPMが馬鹿なだけで、僕のせいじゃありません」
なるほどね(笑)
で、その後も何度か話して、お客さんの課長部長に話をして、援護射撃をしたんですけど、どうもしっくり来ない。
だもんで、またリサーチしてみたら、5日目にPMと喧嘩したのが原因らしい...
まぁね、確かに碌でもないPMだったことは確かだけどさ(笑)
その後、何度か話す中で、自分でPLやると言い出した。
大丈夫なのね?と聞く寨主に対して、T君曰く、
「ええ、大丈夫です。僕がPLやって、このプロジェクト途中でコケさせて、あのPMに責任取らせてやりますから」
をいをい、お前何言ってるんだと(@_@)
完全に被害妄想爆走中で、復讐者と化しちゃってるんですけど...
当然叱りましたけど、さっぱり納得してない様子。
でも、代わりの人もいなかったし、寨主もコンサルとして別のエンドユーザに行きっぱなしだったので、そのまま続投、本部長には小まめにチェックするよう頼んでおきました。
そしたらね、仕事来ないんだって。週に一回か二回、来るか来ないか。
なのに、勤務表上は毎日残業までしてることになってるし(-_-;
ここまで来ちゃうと業務上横領ってことになっちゃうので、本部長と二人で話しに行った。
そしたらさ、もう言いたい放題ってか、何てーか...
曰く、「部長がちゃんと見てないから僕がこうなったんだ。だから、責任は部長にある」
曰く、「僕はお客の課長には買われている。だから、僕が話せばPMを外せる筈だ」
曰く、「来たくなくて出社しなかったわけじゃない。それに家でも仕事はしていた」
etc.
もう良いって(笑)
要するに自己中なんすけどね、一言で言っちゃえば。
で、予想通り、遂にお客から即日T君を外せとのお達しが(^_^;;;
その日も出社してなかったので、本部長がT君及びメンバにメールして、代わりにコンサル案件終了した寨主が入ることに。
と、その日の午後、突如T君が登場。
T君「どう言うことですか、あのメールは」
寨主「書いてあった通りだよ。元々やりたくなかったんでしょ?だから、別案件を見てもらうと本部長も言ってるんだよ。」
T君「お客さんがあんなこと言う筈ありません。罠ですね?」
寨主「あのね...」
T君「判りました、もう良いです。」
で、いなくなった。
はて、どうしたのかな?と思ってたら、暫くして再登場。
T君「あ、お客さんから声掛けられたので、辞めることにしましたと伝えました。」
寨主「は?」
T君「それは困ると言ってましたよ、お客さん。何か言って来るんじゃないですかね?」
寨主「わざわざそんなこと話しに行ったのか?」
T君「いえ、前を通り掛ったらお客さんから声掛けられただけです。」
見え見えじゃん(-_-;
速攻で営業に連絡して、お客にお詫びの電話させたけどね。
「いきなりそんな話に来られても困るから、内部統制よろしくね」と釘刺されたけど、お客さんは聞かなかったことにしてくれました(笑)
この時点で、事業部長からの指示もあって、寨主の部下から外れました。まぁ、お客に取った行動考えたら、危なくって置いておけないし。
もう、これから先はわけ判りませんて。言ってることもやってることも。部下じゃなくなったので、また聞きですが。
即日出社しなくなったのはまだ判るけどね(笑)
曰く、「僕辞めます、辞めるのは半年先になります。」
曰く、「僕の給料が上がらないのは、周りが馬鹿だからです。実績を考えたら、上げるのが当然です。」
曰く、「部下だった連中は、皆僕を信頼してます。僕以外の人間の言うことは聞かないと思います。」
曰く、「僕がいたから、これだけ大きくなったんです。それを評価しないんですか?」
病気一歩手前って感じですけど...
ちなみに↑のコメントは、寨主の下から外れた後に、諌める本部長と寨主を無視して情けを掛けた役員が配属した、別部隊へ行って一ヶ月程度の間の話っす(笑)
向こうの部長もメンバも怒ってたね(^_^;;;
流石に2度目だったんで役員も激怒、「辞めさせりゃ良かった...」
だから言ったじゃん(笑)
ある意味、最強でしたな。
だって、手柄は全て自分のお陰、問題は全て誰かのせい、こんな優秀な自分を理解できない周りは全て馬鹿だと、本気で信じてる風情でしたから...
まぁ、前職が大手生保のシステム子会社で、I○Mとかに仕事出す立場だったらしいから、ほとんどI○Mがやってくれてたんでしょうな。
寨主は結構叱る場面が多かったんだけど、営業が異常に可愛がってて、すぐフォローしたり持ち上げたりしたもんだから、益々図に乗っちゃったようなとこもあってね...
お客の課長と喧嘩した時、営業がお客と呑み言って、T君に対して謝ってくれるよう頼むなんて、そこまでしたのよ(笑)
なのにT君、「お客が謝って来ましたよ。僕が正しいって、やっと認めたんですよね。僕の勝ちです。」だと...
数日前に聞いた話では、遂に先月末で退職したらしいけど、この先他でやっていけるのか、行く末を見てみたい誘惑に駆られちゃうっす(笑)