醉蝗茶房

80's&水滸&異常な日常

プロマネと言う商売

2007年05月01日 12時52分48秒 | まねじめんと
寨主は、世間的に言うとプロジェクトマネージャと呼ばれる職種になるかと思うっす。
今は資格ができたので、PMPとかP2Mとか持ってる人が公的なPMになるのかな?
会社の中の資格とか肩書きとしてのPMってのもあるでせう。

で、PMとは何か?
特にIT関連限定としてだけど。
マネジメントスキルと手法を駆使して計画通りプロジェクトを進める人。
うん、世間的には概ね正解。
が、本質的な部分としてPMに必要なスキルはヒューマンスキルっす。

マネジメントやテクニカルなスキルってのは、知らなくてもモノの本を読んだり経験すれば習得できます。
ま、能力の個人差はあるけど、この際それは問題でないので割愛。
でもね、ヒューマンスキルってのは習ってどーなるもんではない、残念ながら。
人から好かれるか、人の痛みが判るか、嘘を吐かないか、明るいか、判断力が高いか、決断力があるか、リアリストか等々、別にPMとは関係のない、一般的な人格とか性格ですわ。
が、要するにプロジェクトに関しては親分なわけで、状況に因っちゃあ厳しい指示も出さなきゃならない。
その時に、信頼とまでは言わないけど、メンバに信用されていないとパフォーマンスに差が出ますな。
信用は嘘を吐かなければ比較的早くに得られますけども、信頼には時間が必要。信頼ってのは、感情的な繋がりのことだから。
で、取り合えず、この信用だけでも得られないと、メンバが能動的に動いてくれないなーんてことになりかねませんな。
基本的にはね、どっちもないといけないんですけどね、マネジメントスキルもヒューマンスキルも。
どっちかだけだと、やっぱリスクが高いです。動いているのはコンピュータでなく、人なので。

で、この職能ですが、寨主的には”将”の職能と同じだと思ってます。
将軍の”将”ですね。
近代の軍隊は、徴兵制度を含めて統制が強いので、当てはまるとは思うけど、それほどシビアでないかと。
そこ行くと、近代以前の軍隊のリーダーは、古ければ古いほどだけど、モロにこの職能が必須となりますな。
その辺りが、寨主に言わせれば『孫子』の存在価値だったりするんですけどね。
戦争ってのは究極のプロジェクトで能力の高い将の下にいれば、死ぬ確率が低かったりするわけで、部下も大変ですな。
が、能ある将が能を示すには、やはり部下のロイヤリティが得られてないと思ったようにならないわけで、きっと最初は名将と呼ばれた人たちだって大変だったに違いない。
が、勝ったと言う実績(それも論理的な戦略/戦術の結果ね)と、共有した時間の長さが、段々と将の人となりを浮き立たせ始めると、「うちの親分」的な共感に変わってくんだろうと。

あんましこれ語るとすげー長くなるので、今回はここまでにしときますが、要するに、世間一般の認識するPMには誰でもなろうと思えばなれるけど、名PMになれるかと言うのとは、全く別物ってことっす。
つか、こんなこと書くと「じゃ、お前はどーなのよ?」と言われそうですが、そーゆーもんは他人が判断するもんで、自分で言うもんじゃありませんて(^_^;;;