醉蝗茶房

80's&水滸&異常な日常

ダメな人たち其の18

2007年05月21日 21時19分41秒 | ダメな人たち
エピソード18:前の会社の元上司K氏

 転職したんで、前の会社の話を書くよん(笑)
 いや、別に現役で書いたって良いんだけどさ、近過ぎると生々しくて楽しくないかと思ってね(^_^;
 
 さて、元々前の会社に入社するに当たっては、オープン系の部門を立ち上げて欲しいってことで承諾した寨主でしたが、K氏はその時の面接官で以前は社長だったこともある役員でした。
 オープン系ってのは最近あまり聞かない表現なんだけど、要するにPCだとかUNIXだとか、.NETだとかJAVAだとか、世間一般で普通にやってる開発のことです。
 普通のことなのに何で?と思うでしょ?
 前の会社はちと特殊な生い立ちの会社で、元々特殊なコンピュータの専門開発会社だったので、普通じゃないことが普通で、普通のことが普通じゃなかったんですよね(笑)
 ま、ある意味、特殊な分野に関しては独占企業だったわけですが、ちと技術としては古くなって来てる関係で、先々の拡大を考えると、一般的な案件にも手を出せる組織が欲しかったってのは肯ける話ですな。
 
 そんな状況で入社したんですけど、入社して驚いた。
 面接時、「オープン系のメンバって、現在どのくらいいるんですか?」と聞いたら、「多くはないよ」と言われたのは確かだけど、寨主と同時入社のPL1名、客先常駐してるSE1名、配属直後の新人3名、以上(笑)
 こりゃ、人採用するところから始めないとどーにもならん...と、初っ端から思ってました。
 
 そんな入社数日後のある日、Kさんから呼ばれました。
 K氏「今ある案件なんだけど、お前見てくれ」
 寨主「良いですよ。で、どんな案件ですか?」
 K氏「保守案件なんだが、月に10万貰っていて、オンコールで何時でも対応する約束になってるんだ」
 寨主「え゛、月10万ですか...オンコールで何時でも対応だと、最低でも1名は本社に残って対応できないといけませんが、今聞いているメンバだと手元には新人しかいませんから難しいかと思われます。しかも月10万となると、他の案件とマルチで持たない限りどう考えても原価割れる筈なので、それを考えると今まで担当していたチームでそのまま維持した方が安全かと思いますが...」
 K氏「それをどうにかするのがお前の仕事だろうが!」
 寨主「どうにかするって...」
 K氏「折角採用したのに、そんなことも出来ないのか!」
 
 どうにか出来る人に会ってみたいもんで(笑)
 要は今までどんぶりで管理してたので、原価垂れ流しだったみたいで、それをTOPに指摘されて寨主に振って来たらしいんだけど、そもそもそんなもん取っちゃいけないでしょ?
 つか、一年どれだけ稼動するかわからんのに、人は基本的に貼り付けないといけなくて、しかも年間120万にしかならないし(-_-;;;
 ちなみにね、寨主が一ヶ月客先で稼動するだけで、最低でも150万程度は料金として頂いちゃうわけで、月10万なんてのは仕事として有り得ないんすよ(笑)
 でもね、今までその人って面と向かって反論されたことが殆どない人らしくって、酷くエキサイトしてましたな。
 エキサイトしたって、ダメなもんはダメだって(笑)
 普通は、滅多なことじゃダメって言わないし、この時も同様の案件を複数まとめてくれればとか、本社持ち帰りの案件が受注できればとか、条件付きで可能だよとは言ったけど、K氏が求めたのはこれ単独で収支を黒にせよってことだったのでダメです(笑)
 
 暫く経ったある日、またK氏に呼ばれました。
 K氏「おい、お前とPLと二人でVBのコーディングの派遣行け!」
 寨主「は?何とおっしゃいました?」
 K氏「VBのコーディングだよ」
 寨主「お言葉ですが、何のために私を採用したんですか?」
 K氏「つべこべ言わずに行けよ!」
 寨主「お断りします。それに私もPLもVBなんか知りませんよ。」
 K氏「あれもダメ、これもダメって、何もできねぇじゃねぇか!」
 寨主「部門を立ち上げて欲しいと言うことで入社承諾いたしました。若手の仕事をやらせたいなら何故採用したんです?」
 K氏「もう良い!」
 
 価値観の相違って奴ですな(笑)
 結局、K氏って技術を知らないんですけど、思い付いたら全て自分が正しいと思っちゃうタイプなんで、周りは振り回されちゃうんですわ。
 それでも元社長ってことで皆遠慮があったり、キレキャラ故に反論できずにいたみたいなんですよね。
 この後も、次から次からわけの判らない案件持って来て、全部寨主に却下されました(笑)
 だって、検討にも値しないような話ばっかだったんだもん...
 その頃、実は営業から依頼を受けて、2億くらいの案件の提案書を作っていて、もしそれが取れちゃったら、ちまちました数十万の案件なんて到底やるような状況じゃなかったんすけどね。
 当然、K氏は上司だったので、その情報も報告していて、知っていたんだけどねぇ(笑)
 
 で、そっちの話が徐々に進み始めた頃、また呼ばれたんですが。
 今度はもう一人のアホ役員とペア攻撃(笑)
 曰く、「オフショアなんて絶対成功しない!俺が失敗したんだから」
 曰く、「JAVAの製造工程の生産性は人月500stepも出ない筈だ!」
 曰く、「なんで請負なんて取らないといけないんだ!」
 
 つか、俺に何をしろと?(笑)
 オフショア失敗したのはあんたがアホだからだって(笑)
 月に500step書けないって?月500stepって、一日25行だよ?20分で1行書けないって、今までどんな奴に仕事させてたんだか(笑)
 取るなたって、あんたが提案書けって言ったからやってるわけで、自己矛盾も甚だしいってば(笑)
 まぁ、すったもんだした挙句、一応OKは出たんだけどね。
 ところが、出来上がった提案書を客先提案した後に、トンでもないことを言い出した。
 曰く、「提案書の内容にはOK出したが、客に提案して良いと言った覚えはない!」
 意味不明(笑)
 だって、客からは提案の催促が来てたし、コンペだから必ず取れると決まったわけでもないし。
 これには営業が激怒したね。「じゃあ、『さっきの提案は社内の間違いでした。取り消させてください』とでも言って来てください。営業は今後一切関知しませんから」とまで言い切ったね(笑)
 ま、そりゃそうだ。もし取れれば営業としては大きいし、客筋としても今後攻めると会社で決めてた筋だったしね。
 気分屋さんなので、機嫌が悪いと何もかんも判らなくなっちゃうんだろうな、きっと。

 で、最初の提案は通って、更に絞るって時の話。
 提案の前提は開発がオフショアで、寨主たちはPMOで全体統括だったんだけど、このオフショア先でまたいちゃもんが付いたっす。
 偶々寨主の知ってる会社に頼むことになってたんだけど、別に知り合いだからじゃなくて、多少高くてもビジネスモデルが良くできていて、リスク低減に効くと判断したからなんだけど、K氏はそんな話に耳も傾けない(笑)
 曰く、「俺はお前が信用できない。だから、お前の推薦する企業も信用できない!」
 なら、なんで最初から言わないのよ?
 一番最初の訪問の時、同席してたのは誰でしたっけ?(笑)
 それも、ここまで一緒に提案書作って来て、彼らが前提になってる提案出しちゃってるのに、今更どうしろと?(^_^;;;
 ところがそれから数日後、一気にそれを覆す出来事が。
 K氏「例のオフショアの会社な、あれで行こう」
 寨主「は?それは願ってもないですけど、何故急に?」
 K氏「いやさ、今日連絡があって、今月あそこの営業統括で入社した奴が○Pの奴で良く知ってるんだよ。あいつが行った会社なら大丈夫だから」
 寨主「なるほどね...」
 
 ふぁっくゆーあすほーる(笑)
 まぁ、前の会社自体がH○の落ち武者軍団で成り立ってるようなとこで、既に別の会社なのに○Pのつもりの奴が多かったから、驚かないっちゃ驚かないけどね。
 つかさ、多分本人は気付いてなかったと思うのよ、「今の部下であるお前は信用できないけど、昔の知り合いは信用できる」と本人に向かって言ってることに(笑)
 結局、値段で他社に取られたんだけどね。その時もキレてたねぇ(笑)
 
 そんなこんなしてるうち、年度が替わって、当初の目的通り、オープン系の開発部隊を立ち上げることになって、その人の下から外れましたが。
 とゆーか、このままなら入社した意味ないから辞めるよって話したら、営業が他の役員に根回ししてそうなったんだけど(笑)
 本当は、オープン系の仕事したかったのって、営業の人たちだったから。
 それから暫くしてからだったね、K氏が辞めたのは。
 結構大手で役員待遇とか聞いたけど、大丈夫なんでせうか(笑)
 やっぱねぇ、大人なんだから気分でフラフラしちゃダメよね...
 

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