エピソード20:前の会社の役員O氏
いや、予告を出してから、ちと時間が経っちまいましたが、いよいよ書きますじぇ、前の会社(笑)
ぢつは、昨日当時の担当のお客さんから電話があって、その後の情報が聞けたんですわ。
だもんで、最早時効と言うことで(笑)
さて、前の会社から説明しないといけませんな。
それまであっちこっちの会社を渡り歩いた寨主ですが、部門レベルの組織を作るってのは何度かやってきたものの、所詮最後に辿り着くのは会社としての在り様になってきて、そこにぶつかると改善も何もできない、とゆーか、権限もないし、変化を嫌う人もいるので、こりゃ会社組織を作る側にいないとやりたいことができないと思ったわけです。
で、それならベンチャーも悪くないな、てな流れで起業8年目のオリジナルパッケージの会社に入りました。
資料と話だけだと、結構まともなビジネスモデルだと感心してたんですがねぇ...
と言うことで、今回の主人公のO氏は役員です。役員と言ってもベンチャーの役員ですから、寨主よりも4~5年下。ま、年なんて関係ないけどね。
で、どーゆー人かと言うと、端的に言ってコンサルタントっす。
そーゆーとカッコ良く聞こえるかも知れないけど、寨主から見えるこの手の人種は、くちから生まれた口太郎、話は上手いが実がない、所謂ナンパ師みたいな感じ(笑)
ま、そーゆー人です。
そして入社した途端に任されたのが、とあるメーカのさる基幹パッケージの新規開発案件。
ま、普通メーカの自社パッケージは当然自社で作るんですけど、自社の業務ノウハウだけだと大規模POSに対応できないってんで、会社始まって以来初のパートナー丸投げ、しかもベンチャー企業に出すことになったんだそうで。
ところが、プロジェクトに入って驚いた。
そもそも社員と言っても、入社2~3ヶ月のメンバのみ。寨主も入社直後だし。
当然、誰も自社のパッケージノウハウなんて持ってない。
なので、案件担当役員のO氏に話をしますた。
寨主「あの、メンバ皆入社直後で誰もうちのパッケージ知らないんですが」
O氏「そうだろうね」
寨主「ドキュメントとかはあるんですよね?」
O氏「ないよ」
寨主「え゛...そしたら、Oさんがレビュー入るか説明してくれないと、ヤヴァいっすよ」
O氏「良いよ。まぁ、大丈夫だよ、普通に作れば良いんだから」
で、結局説明もレビューも一度もなし。
つか、普通って意味わかんねぇ(笑)
そもそも、この案件て寨主が入る半年前からスタートしてるにも関らず、なーんにも進んでなくて、資料も何もない。
しかも、O氏曰く、
「あ、来月お客さん社内のキーマン集めたステアリングコミッティがあるから、それまでに基本設計書完成させてね」
って、をい!
よくよく聞くとね、半年前にスタートしてから数十人が辞めて、当初のメンバは0、PMも寨主で三代目だったんだって(-_-;;;
しかも、中途のみで揃えられたメンバも上流工程経験者0...
これって詐欺じゃん(笑)
でもさ、悔しいから担当のお客さんのYさんと調整して、設計書起こしたっす。レビューも寨主が全部やって。
頼んだって何もする気がないから、自社パッケージのノウハウが入らないことが判ってたって、寨主がどーにかするしかあるまい(笑)
そしてステコミもどうにか通したある日、社長から声掛けられた。
社長「XXマスタのメンテナンス機能はコアだから、レビュー参加したい。Oも入れて。」
寨主「良いっすよ。じゃ、手配しときます。」
で、レビューをやったんだけど、始めて3分もしないうち、社長炸裂。
社長「なんだこれ?全然うちのノウハウ入ってないし、最初の方針と違うじゃねぇか!どう言うことだ、醉蝗!」
寨主「確かにノウハウは入ってませんね。御願いしても情報何も頂けなかったんで。それと、最初の方針て何のことですか?」
社長「あ?入って三ヶ月も経つのに知らないのか?この資料のことだよ!」
寨主「ちょっと拝見...あの、この資料頂いてないんですが...」
社長「O!お前、何やってんだ!」
O氏「いや、口頭では説明してます。醉蝗さんが忘れてるだけだと思います。」
寨主「なるほどね。では、確認ですが、私以外のメンバには渡してあると言うことですよね?」
O氏「...」
寨主「皆、この資料知ってる?これ見てたら、今みたいな設計にはなってないと思うんだけどさ。」
一同「知りません。初めて見ました。」
寨主「だそうですが...」
社長「これは最初に説明するのが当然だろ、O!何やってんだ、お前は!」
O氏「いえ、私は皆に説明したし、資料も渡しています。皆が勘違いか忘れているだけです。」
社長「...もう良い。じゃ、取り合えず、この方針でデータベースの設計から見直せ。醉蝗さんもOと一緒に入ってくれるか?」
寨主「良いですよ。と言うより、最初からそれを御願いしてたわけだから。元々DB屋ですし、DB把握すれば設計なんて決まってしまいますから。」
O氏「いや、醉蝗さんには入ってもらわなくて良いです。」
社長「何故?本人も希望してるのに、なんでだ?」
O氏「醉蝗さんはやる気がないとしか思えないし、信用できないので私が一人でやります。」
寨主「...判りました。そこまでおっしゃるなら、お任せします。ですが、DBが決まらないと設計もし直せませんので、何時までに最新版頂けますか?」
O氏「週末に見直すから来週には渡します。」
寨主「では、それで構いません。」
なるほどね、そー来たかって感じで(笑)
結局、予想通り翌週には最新版は出来上がらず、出来上がったのは一ヵ月後、当然毎日催促してましたが、これまた当然のことながら、それ待ちで一ヶ月遅れになるわけで。
当然、社長の耳には入りますわな。とゆーより、寨主の顔見る度「もらったか?」と聞くわけで、「まだです」と答えるわけで(笑)
で、2週間を過ぎた頃、O氏から「社長に聞かれたらもらったと答えるように」とゆー、有難い指示が出たり(笑)
もらったのに、進捗が上がらなければ、寨主の責任になるわけで、社長から突っ込まれます。
が、ないものはないわけで、ないから進められないと答えるしかない(笑)
で、社長も遂に怒り狂い、役員から降格して、担当PMとして直接O氏が陣頭指揮を執れってことに。
寨主はまぁ、PMOでもなく、一担当でもなく、宙ぶらりんな位置付けに(笑)
O氏が陣頭指揮を執り始めて暫く、PMなんてやったことのないO氏は寨主から見てると危なっかしくて仕方がない。
だもんで、「こうした方が良いですよ」「ああしとかないと後で危ないですよ」てなアドバイスはしたものの、「余計なことは言わなくて結構です」だそうで(笑)
ま、プライドが高いんですな。
当然、進捗は遅れに遅れ、顧客調整しないとどーにもならない状況に。
寨主「流石にこの状況では、お客さんに黙ってるわけにはいきませんよ、迷惑も掛かるし。」
O氏「そんなことは判ってます。」
寨主「判ってるなら対応した方が良いでしょう。」
O氏「今のこの状況は、お客さんのせいですから」
寨主「は???な、何故???」
O氏「そもそも、お客さんから聞いていた話と違う部分があるから。」
寨主「それ、初耳なんですけど、何時の話?」
O氏「醉蝗さんが入社する前の話です。」
寨主「それって、既に半年以上前ってことですよね?今更そんな理由で、自責の遅れをお客さんのせいにするのは余りにも非道、余りにも無茶、それにそんな話は通らないですよ、普通。」
O氏「別に醉蝗さんにどうにかしてくれと頼んだわけじゃないから。」
寨主「まぁ、そうですが...」
なのに、お客さんとの打合せには寨主も引っ張り出されました(笑)相手はYさんとその上司のDさん。
O氏「今の遅れに関しては、当初伺っていた話と違う部分があるので、それが原因になってます。」
D氏「は?今頃になって何言ってるんだ?そんなの去年の話だろ!」
O氏「それは、醉蝗さんが引き継がれた情報を勘違いしていて、今まで気が付かなかったので。」
寨主「え゛...」
D氏「だって、醉蝗さんが入ったのは4ヶ月位前でしょ?その前から判っていたのなら、何故その時言わなかったのよ?」
O氏「その時は、いつか調整しようと思っておりました。調整が済んだかを醉蝗さんに確認したところ、今回初めて勘違いが判明したんです。」
D氏「そんな入社前の話、途中から入った人が判るわけないだろ?だよね、醉蝗さん?」
醉蝗「...そうですね...」
O氏「言い訳しちゃダメでしょ、あなたの責任なんだから。」
醉蝗「ちょいと言わせて頂きますが、そこにおられるYさんも私が知らなかったことはご存知ですよ。実際、資料化もされてない情報ですし。」
Y氏「ええ、先程醉蝗さんに質問しましたから、状況は把握してるつもりです。資料がないことも勿論知ってます。」
D氏「そう言ってるけど?」
O氏「取り合えず、問題は今の状況を打開するために、調整を行うことです。それについては私が主管で仕切ります。」
D氏「...まぁ、よろしく」
つか、バレバレも良い所ですが(笑)
まぁ、その後仕切るってんで、顧客の別の担当部署の人たちと何回か打合せしたけど、その度に寨主も同席させられることに。
が、これはO氏からの依頼でなくて、お客さんからの依頼ってとこがまた(笑)
万事この調子なので、どこの部署の人と話してもトラブルになる。
寨主がフォローする。
寨主のせいにされる。
顧客に論破される。
話を切り替える(笑)
そしてO氏の採った次の手段は、プロジェクトから寨主を外すことでした(爆)
が、対外的には寨主がPMと言うことになってましたし、寨主が噛んでるお客さんとの懸案事項や打合せも沢山あったので、これは流石に驚いた。
本当に大丈夫?と問う寨主に、O氏曰く、
「余計な心配です。」
すげー(笑)
結局、対外的にはまだ参加してることにして、実態は抜けろと言うことになったけど、そんなのお客が気付くに決まってるし(^_^;
ま、何とか誤魔化して暫く凌いだけど、既に状況は遅れと言うより、意図的な状況隠しの状態で、寨主から見れば契約不履行で告訴もんの状況...
詐欺の片棒担がされるのは御免なので、辞めることに。
寨主「退職しようと思います。」
O氏「良いですよ。何時ですか?」
寨主「...今月も月末まで10日もありませんから、ご迷惑を掛けないように来月末以降で構いませんが、すぐにと言うことであれば、それでも構いません。」
O氏「じゃ、今月末で良いです。」
寨主「了解です。」
O氏「あ、当日まで誰にも言わないでくださいね。」
寨主「え゛...でも、それでは引継ぎもできませんが。」
O氏「引き継ぐこともないですよね?」
寨主「いや...それなりにはあると思ってますが...」
O氏「あなたは何かを担当してたわけじゃないから、引継ぎ不要でしょ?それに私が全部判ってますから。」
寨主「...まぁ、私は構いませんが...」
O氏「それじゃ、黙っててね。」
黙ってました(笑)
当日の朝、会社で荷物まとめ出した寨主を見て、皆怪訝な顔付き。
Nさん「醉蝗さん、席替えですか?」
寨主「ん?まぁ、そんな感じかな。」
K氏「え?今日から?」
寨主「そうっす」
H氏「何やるの?」
寨主「皆の知らない仕事だね。」
K氏「どう言う意味?」
寨主「今日が最後の出勤日だから。」
一同「えっ」
ま、普通驚くでしょう、突然PMがいなくなれば(笑)
急遽、送別会やってくれましたけどね、有難いことに。
で、辞めて暫く、寨主の後にPMになった人も辞めて、O氏も外れて、その次のPMが今仕切ってるらしいけど、中途で入ったのが運の尽きだね、今のPMは(爆)
そして昨日のYさんからの電話では、ものすごーく機能を絞っての最初のリリースに、動くものが何もリリースされなかったとのことで、お客さんの社内で大問題化していて、Y氏曰く、
「多分、告訴ってことになるでしょうね。醉蝗さんにもあの頃は迷惑掛けてすみませんでした。」
などと言われて、やっぱなーと思いつつも忝く、寧ろ担当だったY氏の身が案じられ、
寨主「Yさんは大丈夫なんですか?」
Y氏「いやー、確実に飛ばされるでしょーねー(笑)」
寨主「...申し訳ありません...」
Y氏「気にしないでください。社内的にはOの責任ってことが判ってますからね。ま、どこも慣れれば同じですし(笑)東京戻って来たら、絶対電話くださいね。また呑み行きましょうね。絶対ですよ。」
涙出ちゃいそう(T^T)
ま、世のベンチャーが全てこんなだとは思わないけど驚いたねぇ。
こんな状態でも、資金がないから金を出せ、みたいなことは顧客に言い続けてたし、半ば脅しに近い方法で強引に通させてたし。
社長も含めて、他の役員と称する小僧どもも、似たり寄ったりのいい加減さだったし。
二度と近寄りたくない世界ですな(-_-;;;
いや、予告を出してから、ちと時間が経っちまいましたが、いよいよ書きますじぇ、前の会社(笑)
ぢつは、昨日当時の担当のお客さんから電話があって、その後の情報が聞けたんですわ。
だもんで、最早時効と言うことで(笑)
さて、前の会社から説明しないといけませんな。
それまであっちこっちの会社を渡り歩いた寨主ですが、部門レベルの組織を作るってのは何度かやってきたものの、所詮最後に辿り着くのは会社としての在り様になってきて、そこにぶつかると改善も何もできない、とゆーか、権限もないし、変化を嫌う人もいるので、こりゃ会社組織を作る側にいないとやりたいことができないと思ったわけです。
で、それならベンチャーも悪くないな、てな流れで起業8年目のオリジナルパッケージの会社に入りました。
資料と話だけだと、結構まともなビジネスモデルだと感心してたんですがねぇ...
と言うことで、今回の主人公のO氏は役員です。役員と言ってもベンチャーの役員ですから、寨主よりも4~5年下。ま、年なんて関係ないけどね。
で、どーゆー人かと言うと、端的に言ってコンサルタントっす。
そーゆーとカッコ良く聞こえるかも知れないけど、寨主から見えるこの手の人種は、くちから生まれた口太郎、話は上手いが実がない、所謂ナンパ師みたいな感じ(笑)
ま、そーゆー人です。
そして入社した途端に任されたのが、とあるメーカのさる基幹パッケージの新規開発案件。
ま、普通メーカの自社パッケージは当然自社で作るんですけど、自社の業務ノウハウだけだと大規模POSに対応できないってんで、会社始まって以来初のパートナー丸投げ、しかもベンチャー企業に出すことになったんだそうで。
ところが、プロジェクトに入って驚いた。
そもそも社員と言っても、入社2~3ヶ月のメンバのみ。寨主も入社直後だし。
当然、誰も自社のパッケージノウハウなんて持ってない。
なので、案件担当役員のO氏に話をしますた。
寨主「あの、メンバ皆入社直後で誰もうちのパッケージ知らないんですが」
O氏「そうだろうね」
寨主「ドキュメントとかはあるんですよね?」
O氏「ないよ」
寨主「え゛...そしたら、Oさんがレビュー入るか説明してくれないと、ヤヴァいっすよ」
O氏「良いよ。まぁ、大丈夫だよ、普通に作れば良いんだから」
で、結局説明もレビューも一度もなし。
つか、普通って意味わかんねぇ(笑)
そもそも、この案件て寨主が入る半年前からスタートしてるにも関らず、なーんにも進んでなくて、資料も何もない。
しかも、O氏曰く、
「あ、来月お客さん社内のキーマン集めたステアリングコミッティがあるから、それまでに基本設計書完成させてね」
って、をい!
よくよく聞くとね、半年前にスタートしてから数十人が辞めて、当初のメンバは0、PMも寨主で三代目だったんだって(-_-;;;
しかも、中途のみで揃えられたメンバも上流工程経験者0...
これって詐欺じゃん(笑)
でもさ、悔しいから担当のお客さんのYさんと調整して、設計書起こしたっす。レビューも寨主が全部やって。
頼んだって何もする気がないから、自社パッケージのノウハウが入らないことが判ってたって、寨主がどーにかするしかあるまい(笑)
そしてステコミもどうにか通したある日、社長から声掛けられた。
社長「XXマスタのメンテナンス機能はコアだから、レビュー参加したい。Oも入れて。」
寨主「良いっすよ。じゃ、手配しときます。」
で、レビューをやったんだけど、始めて3分もしないうち、社長炸裂。
社長「なんだこれ?全然うちのノウハウ入ってないし、最初の方針と違うじゃねぇか!どう言うことだ、醉蝗!」
寨主「確かにノウハウは入ってませんね。御願いしても情報何も頂けなかったんで。それと、最初の方針て何のことですか?」
社長「あ?入って三ヶ月も経つのに知らないのか?この資料のことだよ!」
寨主「ちょっと拝見...あの、この資料頂いてないんですが...」
社長「O!お前、何やってんだ!」
O氏「いや、口頭では説明してます。醉蝗さんが忘れてるだけだと思います。」
寨主「なるほどね。では、確認ですが、私以外のメンバには渡してあると言うことですよね?」
O氏「...」
寨主「皆、この資料知ってる?これ見てたら、今みたいな設計にはなってないと思うんだけどさ。」
一同「知りません。初めて見ました。」
寨主「だそうですが...」
社長「これは最初に説明するのが当然だろ、O!何やってんだ、お前は!」
O氏「いえ、私は皆に説明したし、資料も渡しています。皆が勘違いか忘れているだけです。」
社長「...もう良い。じゃ、取り合えず、この方針でデータベースの設計から見直せ。醉蝗さんもOと一緒に入ってくれるか?」
寨主「良いですよ。と言うより、最初からそれを御願いしてたわけだから。元々DB屋ですし、DB把握すれば設計なんて決まってしまいますから。」
O氏「いや、醉蝗さんには入ってもらわなくて良いです。」
社長「何故?本人も希望してるのに、なんでだ?」
O氏「醉蝗さんはやる気がないとしか思えないし、信用できないので私が一人でやります。」
寨主「...判りました。そこまでおっしゃるなら、お任せします。ですが、DBが決まらないと設計もし直せませんので、何時までに最新版頂けますか?」
O氏「週末に見直すから来週には渡します。」
寨主「では、それで構いません。」
なるほどね、そー来たかって感じで(笑)
結局、予想通り翌週には最新版は出来上がらず、出来上がったのは一ヵ月後、当然毎日催促してましたが、これまた当然のことながら、それ待ちで一ヶ月遅れになるわけで。
当然、社長の耳には入りますわな。とゆーより、寨主の顔見る度「もらったか?」と聞くわけで、「まだです」と答えるわけで(笑)
で、2週間を過ぎた頃、O氏から「社長に聞かれたらもらったと答えるように」とゆー、有難い指示が出たり(笑)
もらったのに、進捗が上がらなければ、寨主の責任になるわけで、社長から突っ込まれます。
が、ないものはないわけで、ないから進められないと答えるしかない(笑)
で、社長も遂に怒り狂い、役員から降格して、担当PMとして直接O氏が陣頭指揮を執れってことに。
寨主はまぁ、PMOでもなく、一担当でもなく、宙ぶらりんな位置付けに(笑)
O氏が陣頭指揮を執り始めて暫く、PMなんてやったことのないO氏は寨主から見てると危なっかしくて仕方がない。
だもんで、「こうした方が良いですよ」「ああしとかないと後で危ないですよ」てなアドバイスはしたものの、「余計なことは言わなくて結構です」だそうで(笑)
ま、プライドが高いんですな。
当然、進捗は遅れに遅れ、顧客調整しないとどーにもならない状況に。
寨主「流石にこの状況では、お客さんに黙ってるわけにはいきませんよ、迷惑も掛かるし。」
O氏「そんなことは判ってます。」
寨主「判ってるなら対応した方が良いでしょう。」
O氏「今のこの状況は、お客さんのせいですから」
寨主「は???な、何故???」
O氏「そもそも、お客さんから聞いていた話と違う部分があるから。」
寨主「それ、初耳なんですけど、何時の話?」
O氏「醉蝗さんが入社する前の話です。」
寨主「それって、既に半年以上前ってことですよね?今更そんな理由で、自責の遅れをお客さんのせいにするのは余りにも非道、余りにも無茶、それにそんな話は通らないですよ、普通。」
O氏「別に醉蝗さんにどうにかしてくれと頼んだわけじゃないから。」
寨主「まぁ、そうですが...」
なのに、お客さんとの打合せには寨主も引っ張り出されました(笑)相手はYさんとその上司のDさん。
O氏「今の遅れに関しては、当初伺っていた話と違う部分があるので、それが原因になってます。」
D氏「は?今頃になって何言ってるんだ?そんなの去年の話だろ!」
O氏「それは、醉蝗さんが引き継がれた情報を勘違いしていて、今まで気が付かなかったので。」
寨主「え゛...」
D氏「だって、醉蝗さんが入ったのは4ヶ月位前でしょ?その前から判っていたのなら、何故その時言わなかったのよ?」
O氏「その時は、いつか調整しようと思っておりました。調整が済んだかを醉蝗さんに確認したところ、今回初めて勘違いが判明したんです。」
D氏「そんな入社前の話、途中から入った人が判るわけないだろ?だよね、醉蝗さん?」
醉蝗「...そうですね...」
O氏「言い訳しちゃダメでしょ、あなたの責任なんだから。」
醉蝗「ちょいと言わせて頂きますが、そこにおられるYさんも私が知らなかったことはご存知ですよ。実際、資料化もされてない情報ですし。」
Y氏「ええ、先程醉蝗さんに質問しましたから、状況は把握してるつもりです。資料がないことも勿論知ってます。」
D氏「そう言ってるけど?」
O氏「取り合えず、問題は今の状況を打開するために、調整を行うことです。それについては私が主管で仕切ります。」
D氏「...まぁ、よろしく」
つか、バレバレも良い所ですが(笑)
まぁ、その後仕切るってんで、顧客の別の担当部署の人たちと何回か打合せしたけど、その度に寨主も同席させられることに。
が、これはO氏からの依頼でなくて、お客さんからの依頼ってとこがまた(笑)
万事この調子なので、どこの部署の人と話してもトラブルになる。
寨主がフォローする。
寨主のせいにされる。
顧客に論破される。
話を切り替える(笑)
そしてO氏の採った次の手段は、プロジェクトから寨主を外すことでした(爆)
が、対外的には寨主がPMと言うことになってましたし、寨主が噛んでるお客さんとの懸案事項や打合せも沢山あったので、これは流石に驚いた。
本当に大丈夫?と問う寨主に、O氏曰く、
「余計な心配です。」
すげー(笑)
結局、対外的にはまだ参加してることにして、実態は抜けろと言うことになったけど、そんなのお客が気付くに決まってるし(^_^;
ま、何とか誤魔化して暫く凌いだけど、既に状況は遅れと言うより、意図的な状況隠しの状態で、寨主から見れば契約不履行で告訴もんの状況...
詐欺の片棒担がされるのは御免なので、辞めることに。
寨主「退職しようと思います。」
O氏「良いですよ。何時ですか?」
寨主「...今月も月末まで10日もありませんから、ご迷惑を掛けないように来月末以降で構いませんが、すぐにと言うことであれば、それでも構いません。」
O氏「じゃ、今月末で良いです。」
寨主「了解です。」
O氏「あ、当日まで誰にも言わないでくださいね。」
寨主「え゛...でも、それでは引継ぎもできませんが。」
O氏「引き継ぐこともないですよね?」
寨主「いや...それなりにはあると思ってますが...」
O氏「あなたは何かを担当してたわけじゃないから、引継ぎ不要でしょ?それに私が全部判ってますから。」
寨主「...まぁ、私は構いませんが...」
O氏「それじゃ、黙っててね。」
黙ってました(笑)
当日の朝、会社で荷物まとめ出した寨主を見て、皆怪訝な顔付き。
Nさん「醉蝗さん、席替えですか?」
寨主「ん?まぁ、そんな感じかな。」
K氏「え?今日から?」
寨主「そうっす」
H氏「何やるの?」
寨主「皆の知らない仕事だね。」
K氏「どう言う意味?」
寨主「今日が最後の出勤日だから。」
一同「えっ」
ま、普通驚くでしょう、突然PMがいなくなれば(笑)
急遽、送別会やってくれましたけどね、有難いことに。
で、辞めて暫く、寨主の後にPMになった人も辞めて、O氏も外れて、その次のPMが今仕切ってるらしいけど、中途で入ったのが運の尽きだね、今のPMは(爆)
そして昨日のYさんからの電話では、ものすごーく機能を絞っての最初のリリースに、動くものが何もリリースされなかったとのことで、お客さんの社内で大問題化していて、Y氏曰く、
「多分、告訴ってことになるでしょうね。醉蝗さんにもあの頃は迷惑掛けてすみませんでした。」
などと言われて、やっぱなーと思いつつも忝く、寧ろ担当だったY氏の身が案じられ、
寨主「Yさんは大丈夫なんですか?」
Y氏「いやー、確実に飛ばされるでしょーねー(笑)」
寨主「...申し訳ありません...」
Y氏「気にしないでください。社内的にはOの責任ってことが判ってますからね。ま、どこも慣れれば同じですし(笑)東京戻って来たら、絶対電話くださいね。また呑み行きましょうね。絶対ですよ。」
涙出ちゃいそう(T^T)
ま、世のベンチャーが全てこんなだとは思わないけど驚いたねぇ。
こんな状態でも、資金がないから金を出せ、みたいなことは顧客に言い続けてたし、半ば脅しに近い方法で強引に通させてたし。
社長も含めて、他の役員と称する小僧どもも、似たり寄ったりのいい加減さだったし。
二度と近寄りたくない世界ですな(-_-;;;