醉蝗茶房

80's&水滸&異常な日常

ヴァン・ヘルシング

2005年09月25日 23時08分28秒 | つれづれ
今更ですが、『ヴァン・ヘルシング』を見ました。ケーブルTVだけど。
これ、映画館で見たかったけど、結局行けなかったのよね。
うちって、寨主もかみさんもラブロマンス系だのパニック系だのはさっぱり興味なくて、と言うより好きでなくて、アクション系オンリーだったりしまっす。
ある意味、純粋に娯楽だと思ってるので、金払って非日常にどっぷりハマリたいって感じっす。
ネットだと結構辛い評価も多いみたいだけど、寨主的には面白かったね。
ちょっと説明不足の感は否めないけど、それの裏返しでスピーディーな展開が飽きさせなかったっす。
ま、ストーリー自体はどうーってことないっちゃどーってことないが(笑)

トラウマ、とはちと違うかな?日本語で言うところの幼児体験が正しいのか?
3歳頃、大映の『妖怪百物語』『妖怪大戦争』を映画館で見て以来、この手のもんには弱いのさ(笑)
この前の『妖怪大戦争』も見たかったのに、夏休みに寨主だけ置いて、かみさんとガキだけで見て来たんだって。
嗚呼、ここに家族崩壊の萌芽を見た...
なので、今日の『ヴァン・ヘルシング』は、そのストレス発散でもあったのよん(笑)

すげーよ、おじいさん!

2005年09月23日 14時02分10秒 | 水滸
寨主は仕事で見られなかったんだけど、帰って来てから娘に”トリビア”のネタ聞いて感動した。

ハイジのあのおじいさんは、昔人を殴り殺したらしい

そう言われておじいさんをよくよく見ると、若い頃は魯智深ぽかったような気がしてくるから不思議(笑)

ダメな人たち其の15

2005年09月10日 21時39分59秒 | ダメな人たち
エピソード15:大昔に配属されてきた新人K君

 さてさて、今まで登場した人は寨主よりも立場の強い人でしたが、終に下の人登場。
 基本的に、部下てぇのはこと仕事に関する限りは、どこか寨主より劣っていて当たり前、もし寨主より上ならば寨主が部下になってるわけですからね、理想論としては(笑)
 教育して自分と同等に育てるのも上司の仕事のうちなので、そんなこと気にしてちゃ上司なんて張れやしませんな。

 と、ほとんどの場合はこう思う寨主なんですが、彼は特別。
 今まで寨主の部下だった人の総数って、200や300は行ってると思いますが、彼は別格総本山(笑)
 箸にも棒にも掛からないと言うよりも、判断ロジック理解不能、”常識”って言葉が如何にいい加減な言葉かを実感させる個性でしたな。

 当時、寨主所属の会社には名古屋事業所があって、新人採用時の名古屋希望者はタイミングを見計らって名古屋に転勤させてあげるのが暗黙のルールでした。
 K君も名古屋出身で、プライベートの問題もあって、できるだけ早くに戻りたい、上からも戻す前提で考えておいてね、と言われておりました。

 さわりのエピソードを。
 入社して最初の集合研修の日。
 ま、学校でやってた人もそうでない人もいるので、最初の数日は本当にコンピュータ入門なんですが、もう15年くらい前のことなので、それなりに充実した内容。
 が、K君はいきなり手を挙げて言ったそうです。
「私はこんな簡単なことを教わるために入社したわけではありません。もっと実践的なことから教えてください」
 これだけ聞くと紙一重なんですが、結局3ヶ月の研修終了時の理解度ランキング最下位(^_^;;;
 ま、そんな人です(笑)

 で、まぁ配属されてきたんですが、これが皆が手を焼く問題児(笑)
 新人なんで覚えなきゃいけないことが山ほどあるのに、一切メモを取らない。
 これを見咎めた教育担当が指摘すると彼曰く、
「私は書いてしまうとそれに頼って覚えないので、いつも書かずに覚えます。なので、メモは取るつもりはありません」
ときっぱり(笑)
 人それぞれなので、まぁ良いかと思った教育担当でしたが、その日のうちに同じ質問が3回出たところでブチキレた。

教育担当「お前、書かずに覚えるって言うから許したけど、全然ダメじゃんよ」
K君「すみません。まだ慣れてないんで」
教育担当「意味わかんねぇよ。だから書けって言ったろ」
K君「でも、書くと覚えないんで」
教育担当「書かなくても覚えないんだから書いとけ!業務命令!」

 ご尤も(笑)
 そんなこんなで数ヶ月、ある日彼から主任だった寨主に相談がありました。

K君「個人的な問題ですが、親父が怪我して暫く商売できなくなったので、できるだけ早く名古屋戻りたいんですが」
寨主「そりゃ大変だな。直ぐ調整入るけど、どのくらい待てそうなの?」
K君「3ヶ月くらいは大丈夫だと思います」
寨主「わかった、それだけあれば調整できるから、ちょっと時間くれ」

と言うことで、要員調整(と言っても彼なので、別にどうってことなかったけど)含めて、段取りを進めておりました。
 そんなある日、彼が出社して来ない。
 仕方ないんで電話したら、
「すみません、昨日タクシー乗っててぶつけられて、さっきまで病院行ってました。暫く家で安静にしてろってことなので、何日か休暇もらいます」
とのこと。
 驚いて、翌日所長と家までお見舞いに行ったけど、足引き摺ってるし、包帯だらけだし、痛々しいこと限りなし。

寨主「大丈夫なのか?」
K君「凄く痛いけど、大丈夫です」
寨主「大丈夫じゃないじゃん。で、どのくらい休めって言われた?」
K君「医者が言うには2週間程度ってことでした」
寨主「じゃ、医者の言う通り、部屋でじっとしてろ」

 てなわけで、2週間の病欠扱いとなりました。
 その翌週の月曜日、別の部下から話があると言われました。

寨主「どした?」
部下「あの...聞いた話なんですけど...」
寨主「何聞いた?」
部下「先週の金曜、恒例の新人と2年生との呑み会があったんですが...」
寨主「おぉ、聞いた。それで?」
部下「で、俺の同期が参加したらしく、さっき偶々電話で話したんですが...」
寨主「うん」
部下「どうやら、Kが参加してたらしいんですよ」
寨主「え?そりゃないだろ、だって俺がお見舞い行ったの水曜で、2週間安静だって言ってたぜ」
部下「えぇ、それを聞いてたので、俺もまさかと思ったんですが...」
寨主「それ、誰かと間違えたんじゃないの、お前の同期が」
部下「そうも思ったので、他の新人に聞いて見たら...」
寨主「来てたって???」
部下「はい...」
寨主「...」

 これには寨主も驚いた。なので、その日のうちに所長と部屋を訪ねて見た。

寨主「おい、どう言うことだ。呑み会行ったんだって?」
K君「はい」
寨主「はいじゃないだろ。病欠中だぞ、お前。それに身体大丈夫なのかよ?」
K君「身体は大丈夫です」
寨主「てか、身体大丈夫だったら、呑み行くより出社しなきゃダメじゃん。それに、医者なんて言ってるのよ?」
K君「あれから医者行ってませんから」
寨主「取り敢えず、今日俺たちが帰った後に医者行ってこい。で、何で呑み会行った?」
K君「何か問題ありますか?」
寨主「当たり前だろ。会社休んで呑み会行ったんだから」
K君「すみません、気が付かなくて...」
寨主「だから何でよ?」
K君「いや、大事な呑み会だと思って。これだけは行かないといけないと思ったので」
寨主「仕事休んでるのに?」
K君「はい」
寨主「もう良い。今日の医者の結果、明日電話しろ」

 で、結局医者としては脳波検査とかも異常なしだったので、出社しても良いと言われたらしく、翌々日から出社。
 2週間は安静と聞いたので、暫くは定時帰宅させるようだろうから、名古屋戻すには丁度良いと思って、翌月から戻す調整したので、K君に話をしました。

寨主「身体大丈夫か、もう?」
K君「大丈夫です。すみませんでした」
寨主「この前話したからくどくど言わないけど、常識考えろよ」
K君「はい」
寨主「それはそうと、この前から頼まれてた名古屋の件、今月一杯で戻れるように調整付いたぞ」
K君「ちょっと待ってください。何で私が名古屋行くんですか?」
寨主「は?何でって、お前から頼まれたからじゃん」
K君「それは、今回のことに対する報復人事ですか?」
寨主「ちょっと待て、何言ってる?お前の希望通りなのに報復人事だっての?」
K君「以前とは状況が違います!」
寨主「何の状況がよ?」
K君「親父も動けるようになったみたいだし、別に私は戻りたいわけじゃありません!」
寨主「何言ってるか理解できねぇよ。お前の実家の状況報告なんか、俺にしたか?」
K君「してませんが、それは聞かないからです!」
寨主「判った。お前、本社戻す。俺の下にはいらない」

と言うことで、速攻で人事に電話して、すぐに辞令出させて、本社人事付け(笑)
 本社行ってからも、嵌められただの何だのとほざいてたらしいけど、誰も相手にしなかったらしい。
 寨主から詳細な報告が行ってたので、当然だけど。
 で、気が付いた時には、辞めてましたな。
 流石に部下に甘い寨主でも、限度ってもんがありますわ(笑)

ダメな人たち其の14

2005年09月07日 23時41分50秒 | ダメな人たち
エピソード14:今回の転職で会った、さる人材紹介会社のエージェント

 急に思い出したので、短いけど書いておこうっと。
 エピソードと言っても人生の中で一瞬すれ違っただけの人なので、どうってことないと言えばどうってことない。
 が、結構「世の中にはこんな人もいるのねー」と、ある意味感心しちゃったのでした(笑)

 寨主が転職する時って、大体転職サイトに経歴をエントリしておいて、それを人材紹介会社が見てスカウトしてきて、互いのニーズが合えば会って具体的に進めるってパターンになります。
 このエージェントもそのパターンで、今年の春にスカウトしてきた50絡みの人です。

 さてこの人、一度会ってお話ししたいと言うことだったので、品川辺りの喫茶店で会いました。
 で、会って早々、いきなり会話が噛み合わない。

彼「私はね、IT業界得意じゃないんですよね」
寨主「そうなんですか?」
彼「だけど、今日は取り敢えず2社ほど情報持って来たので、まず見てください」
寨主「...あの、これってどちらもプログラマの募集ですけど...」
彼「そうですよ」
寨主「あの...私をどなたかと間違えていませんか?」
彼「いいえ、間違えてませんよ」
寨主「ですが、私の経歴とPM希望ご覧になった上で、プログラマ募集の紹介されてるんですか?」
彼「あなたに合った案件なんて、うちにはありませんからね」
寨主「ちょっと待ってくださいよ。スカウトしてきたのはあなたであって、こっちがお願いしたわけじゃないですよね?」
彼「そんなこと言ってたら転職なんかできませんよ」
寨主「判りました。これ以上話してもお互い時間の無駄なので、これで終わりにしましょう」

 で、駅まで取り敢えず一緒に戻ったんだけど、彼の別れ際の捨て台詞。

「ま、どうせあなたには転職なんかできないと思うけど、頑張ってね」

だそうで(笑)
 これもねぇ、頭に来る以前に、なんで???何のために寨主にわざわざ会いに来たんだ???何がしたかったんだ???彼はあれで生きていけるのか???と、そっちが気になって仕方がなかった(笑)
 まぁ確かにね、人材紹介会社の人って両極端で、凄ーく良い人と、自分を偉い人だと勘違いしてる頭の高いダメ系の人と、ほとんどどっちかに分かれるのよね、少なくとも寨主の経験の範囲では。
 前者の場合、人のためになれる商売なので誇りを持ってる人たちで、後者の場合は概ね話を聞いてると、元々大手企業にいたけど、定年もしくは早期退職で人材コンサルになりましたって人が多いみたい。
 大手出身の年寄りって、辞めた後でも引きずってる人多いからねぇ(^_^;;;
 でも、彼だけは全く新種の生き物だったので、凄くインパクトがあったのさ(笑)

ダメな人たち其の13

2005年09月06日 21時46分58秒 | ダメな人たち
エピソード13:比較的最近の客の下っ端A氏

 今までのシリーズを分析すると、寨主から見たダメのパターンって類型化できますな。

(1)立場に見合った能力が欠如してるパターン:E1,2,3,4のY氏、E5のM氏、E9の面接官、E12のI氏
(2)単純に能力が不足のパターン:E8のY氏
(3)人格的に問題のあるパターン:E6のO氏、A氏、E7のS氏、E10のK氏、E11のI氏

 まぁ、こう見て来ますてぇと、如何に御自分の役割が見えてない、もしくは理解してない人が多いかってことが判ります。
 (2)に当たる方は救いがありますな。結果が笑い話で済んでしまうので、誰にも多大な迷惑を掛けませんから。
 が、この手のタイプに立場を与えちゃいますと、途端に(1)になっちまいます。気をつけて欲しいもので...
 (3)に到っては、論外ですな。語る価値もないと言うか、存在自体が迷惑なタイプなんで、どうにかしちゃってください(笑)

 さて、今回のAさんですが、最近世界的に評価の下がってるグローバル企業のシステム子会社の社員です。
 まぁ、一言で言っちゃうと、大企業に有り勝ちなキャラクタって気もするんだけど、所詮子会社の社員なので、勘違いしてるだけなんでしょうな。
 彼、一つ一つのエピソードは小粒なのが多くて、今までみたいなインパクトには欠けるんだけど、それだけに日々のお付き合いが堪らない。

 彼と彼の上司のH課長と、寨主&PLでほぼ毎日飯喰いに行ってたんですが(好むと好まざるとそうなる環境だったので...)、毎日同じ話を聞かされるんですわ。
 内容的には大学自慢と実家自慢、このどっちかを毎日聞かされる(笑)
 これはある意味、凄い苦痛です。喧嘩するような内容じゃないだけに、我慢するしかない(^_^;
 大学自慢の中身ってのは、国大出って単純な学歴自慢と友達自慢で、前者はまだしも(と言っても耐えられないけど)後者は別にお前が偉いわけじゃないって(笑)
 実家自慢も、親父が事業やっててスーパーを何軒持ってるだの、地元の空き地はほとんどうちのもんだだの、実家の建物はどこかの大学の研究の一環で建てられただの、「へー、そうですか」以外に答えようがないような話。
 このどれかのパターンを半年ほど毎日聞かされてたわけで...東洋の拷問に、顔に一滴ずつ延々と水を垂らすってのがあるらしいですが、そんな感じ(笑)
 あ、もう一つあったな、親会社自慢(爆)

 これだけでも精神的には相当のダメージ受けますが、彼にはもう一つ持ち味が。
 何か自分で失敗すると、他人のせいにしちゃうんですな。それも直ぐ底が割れるような嘘で。でも、概ねその矛先が寨主の部下、つまりパートナーに向くので、反論したくても反論できず、我々が悪者になっちまうと言う困ったパターン。
 これを高飛車に言うんだけど、お前の羞恥心はどっちの方角を向いてるんだと、小一時間も問い詰めたい(笑)
 で、得てしてこれの裏返しで、自分より立場が強い人には地を這う如く腰が低い。
 これって、傍から見てるともの凄ーく情けないんだけど、ご本人だけがお気付きでないと言うお寒い状況。
 腰の低い相手がちょろい奴だと、結構これでも良い気持ちになっちゃうんだろうけど、この時のエンドユーザSさんは骨がある人だったので、
「一緒にやってるんだから、そんな言い方やめてくれ。寧ろ、気分が悪い」
とばっさり(笑)
 寨主たちに責任押し付けるような発言しても、状況理解してるSさんには通用せず、
「何で人のせいにするの?あなたの分担だったじゃない」
と鉄壁の守り。
 所詮イニシアチブ取ってるのは寨主たちだとSさんは知っていたので、寨主たちには親切にしてくれましたな。仲良しだったし。

 Aさんは30ちょい過ぎだったけど、この上司のHさんって人も、40半ば過ぎだったけど全く同じタイプ(笑)
 更にその上司はキレキャラで、客にキレ、部下にキレ、寨主たちにはキレなかったけど、親会社の社長にキレて、終に心の病気ってことにされて放逐されてしまいました(-_-;
 で、結局この案件、他責でスケジュール延長を強いられた以外は、品質も納期も問題なかったけど、スケジュール延長に関しては予算なしを理由に追加請求却下された。
 なのに、会社への報告では寨主たちがダメだったけど、自分たちのがんばりでフォローして、成功に導いたことになってたみたい(笑)
 ま、会社同士の人的交流があったので、そんな情報も聞こえてきちゃうわけで(笑)
 頭来る以前に、皆で爆笑しちゃいましたけどね(笑)

ダメな人たち其の12

2005年09月03日 09時57分34秒 | ダメな人たち
エピソード12:昔の隣のI部長

 書き出すと際限なく出て来るんだけど、客はまだしも、我が事ながら上司に恵まれてないね(笑)
 えっと、最初に言っておくと、この人は基本的に悪い人ではありまっせん。
 ただ、ちょっとマネジメントスキルが低いだけ(笑)
 ま、この業界に有り勝ちな技術屋さんタイプなので、仕方ないと言えば仕方ない、仕方ないじゃ済まされないと言えばその通りと言う、ちょいと微妙な個性ではあります。

 さて、そもそもどう言う流れで隣の部長と接点が出来たかと言うと、こんな理由です。
 その会社自体、運用メインでやってきてるSIerだったので、開発案件で30人近くを回すような案件がほとんどなくて、ドキュメントを書くことやプロジェクト管理って概念が0に近かったんす。
 で、運用を持ってるある企業のマスタ管理システムをどさっとダウンサイジングするってんで、受注したのは良いけれど、回せる自信がなかったみたい。
 そこでプロジェクト管理担当ってことで、隣の部にいた寨主に声が掛かった次第。

 最初話を聞いた時、提案時に想定してた体制のアサイン状況を聞いたら、10人近く足りてない。
 「どうするんです?アサインできそうなんですか?」
と聞いたら、Iさん曰く、
「いないもんは仕方ないだろ」
って、仕方ないで済む問題なのか?(汗)
 取り敢えず、アサインは引き続きしてもらうことを条件に、やむを得ずマネジメント引き受けることに。
 このプロジェクト、Iさんとは別にプロマネはいたんだけど、汎用機畑の人で10人以上の体制回したことがなくて、仕様以外はほとんど寨主におんぶにだっこ。
 でも、すごーく良い人だったので、実質プロジェクト仕切ってあげて、プロマネの顔は立ててあげるようにしてあげました。

 その状態で進めてはいたんだけど、当然と言うべきか、2ヶ月もすると行き詰って来ちゃいました。
 ま、計画体制より少ない体制を強いられていたんで、当たり前なんですけどね。
 で、Iさんに話をするにしても、手ぶらじゃアレなんで、一日徹夜して体制強化を前提でスケジュール引き直したものを作りました。

寨主「今週の進捗状況から判断すると、やはりこのまま進むとコケます」
I氏「ダメだ、許さない。死ぬ気でやらせろ」
寨主「今のままだと、死ぬ気がなくても皆死んでしまいますが」
I氏「根性がなさ過ぎだ、どうにかしろ」
寨主「私がどうにかしてどうにかなるようなもんじゃないですね。根本的に人が足りないんだから」
I氏「じゃあ、人入れてやるからどうにかしろ」
寨主「てか、入れてやるじゃなくて、元々入れる計画じゃないすか」
I氏「今更言っても仕方ないだろ。じゃあ、それで良いな」
寨主「ちょっと待ってくださいよ。今の状況だと、単に人入れただけじゃ吸収できませんよ。スケジュール変更も必須です」
I氏「見せてみろ。・・・こんなに入れて、その上リスケなんて認められるか!」
寨主「では、コケますが、それでも良いんですね?」
I氏「人の件は認めても良いけど、リスケは認めない。俺の面子が潰れる」
寨主「あなたの面子は潰れなくても、プロジェクトが潰れますけど?」
I氏「ダメだ。そんなの俺の口から客に言えない」
寨主「では、増員のみで可能な限り建て直しますけど、保証できませんよ。良いですね?」

ってことで、面子優先で進めることに(笑)
 前にも書いたけど、自分がPMじゃないので、どっちにしても責任取れないんだけどね。
 この条件でIさんは事業部長と調整して、どうも「絶対大丈夫です!」と言ってきちまったらしい。

 それから一ヶ月、予想通り再度の修羅場に。
 ここで以前このシリーズにちょこっと顔出したデキる事業部長Nさん登場。
 現状の対策会議ってことで、Iさん・PM・寨主が呼ばれました。

N氏「お前、この前絶対大丈夫って言った結果がこれか?たった一ヶ月じゃねぇか」
I氏「は...すみません」
N氏「なんでこうなったんだよ。前回の計画変更の根拠はどうなってるんだ?」
I氏「は...努力はしたんですが...」
N氏「そんなこと聞いてんじゃねぇよ、どう分析してるんだ、現状を」
I氏「は...」

 と、この状況に寨主が思わずニヤニヤしてたらしく、Nさんから突っ込みが。

N氏「お前も笑ってるけどな、同罪だぞ」
寨主「お言葉を返すようですが、今のこの状況は予想されてましたよ」
N氏「どう言うことだ?」
寨主「先日の計画変更時、私から提案したのは増員とリスケのセットです。しかし、面子が潰れるとの理由でリスケは認められず、結果がこうなりましたが、その際引いたスケジュールを採っていれば、現状がオンスケだと判る筈です」
N氏「ちょっと待て、それ見せろ。...お前、そんなこと言ったのか?」
I氏「いや、リスケは客に言えないと思って...」
N氏「コスト的には計画体制より少ない体制でスタートしてるからこれだけ人入れても問題ないし、ここで一ヶ月リスケしたところで、2年越しのプロジェクトなら吸収できるだろ?」
I氏「そうですが、客に言うのは...」
N氏「その調整すんのがお前の仕事だろ!」
I氏「すみません」
N氏「で、どうするんだ?」
I氏「...」
寨主「あの...今でもこのスケジュール使えますので、私が客と調整してきても良いですけど...」
N氏「いや、こいつにやらせるから良い。ちょっとお前たち、席外せ」
寨主「はい...」

 そしてこの後、Iさんは延々1時間に渡り説教されたのでありました(笑)
 Iさんて寨主より12歳くらい年上だったけど、なんか悪いことしたなぁ...と一瞬だけ思った(笑)

 ま、マネジメント知らないのよね。
 最後にエピソードを一つ。

 20人超えるようなプロジェクトだと、通常は全体の進捗状況把握するのに数値化したものを使うんですが、それがIさん気に入らなかった。
 で、ある日のこと、「進捗報告書かせる時間が無駄だから、やり方変える。これからは俺が進捗管理する」と断言されました。
 進捗報告ったって、がちがちに書いたらそれこそ無駄なので、この時寨主が使ってたもんは極簡単なExcelの1枚モノでしたけどね。
 そして、次の進捗会議の日、二十数人並んだ席で、端から順々に状況説明と担当課題を語らせたIさん。
 一人一人に課題の解決のアドバイス、てか具体的な内容まで根堀葉堀聞いては、実装ベースの答えまで出してあげてましたが、結構とんちんかん(笑)
 これを二十数人やるんだから、さぁ大変。3時間コースでした。聞かれてる人以外は只管座ってるだけの3時間(笑)
 最後にIさん、「今週から進捗会議は月水金と一日置きにやるからな」
 皆のモチベーションが下がったことは、言うまでもありませんな(笑)
 そして、会議後に寨主を捕まえて一言、「わかったか、進捗会議ってのはこうやるんだ」
 なるほどねー(@_@)