醉蝗茶房

80's&水滸&異常な日常

ダメな人たち其の19

2007年05月25日 12時35分41秒 | ダメな人たち
エピソード19:前の会社の同時入社のT君

 このシリーズ、過去部下についての話は一つしかありませんでしたが、遂に二つ目が登場(^_^;
 と言っても、前の会社に同日入社した三十過ぎのPLで、入社と同時に部下となったんで、採用責任はあたしじゃありません。
 ここんとこ、はっきりしとかないと、「お前の責任じゃん」と言われちゃうと切ない(笑)
 
 さて、T君。
 同時入社だったし、部下になるってことも入社当日に聞いたので、色々話を聞いてみた。
 まぁ、そこそこ頭は回るみたい。
 数億の案件でリーダやってきたとか、部下は20名だったとか、聞いたんだけど、本人が言う以上信じるしかないっすね。
 でもね、ちっと...と言うか大分違和感があったのは確か。
 だってさ、あたしゃ初めて会ったよ、「私は優秀ですので」と冗談抜きで素面で面と向かって言う奴に(-_-;;;
 
 それでも一年くらい、客先でリーダやらせてて、10人くらいを見てもらってました。
 週に2回くらいは顔出して、下のメンバとも話したりして、可能な限りキャッチアップしようとはしてたっす。
 一つの案件が終わって次の案件に移る頃、入社したばっかの本部長に呼ばれたっす。
 曰く、「T君がパワハラしてるって総務から聞いたんだけど、知ってる?」
 え゛、知らない...
 で、詳細を聞いてみたら、数ヶ月前に辞めたメンバが総務に伝えて行ったらしい。
 その子が辞める時、入れ替わり立ち代り理由を聞いたんだけど、誰にも理由を言わなくて、不審の極みだった事実はあったんですよね。
 端無くも、忘れた頃になって理由が判明したわけで。
 つか、総務(人事じゃなくて、総務ってとこも謎なんだけどね...)が掴んでたんなら、なんでその時に言ってくれないのよと。
 なので、今更ながらリサーチしたら、他のメンバにも同様のことをかなりやってた事実が出て来た。
 パワハラって言っても、epi11と違って、言葉によるもの、つまり”いぢめ”って奴です。
 それも呼び出して、陰でやってたらしくて、やられた本人が回りに話したことで皆知ってたんすよ。
 「君なんか辞めちゃってくれた方が良いんだけど」
 「君出来ないから、僕の下にはいらないよ」
 「全然ダメだね、君って。あしたから来なくて良いから」
 いや、陰湿と言うか、どんな権限があって異動/解雇を宣言しちゃってるわけ?
 言われた方も寨主に言ってくりゃ良いものを、じっと我慢してたみたい。
 ま、寨主も中途で入った部長だったから、彼らが敷居が高いと感じたのも仕方ないけど。背も高いし(笑)
 
 と、そんな話が出てる時、次の案件に入ったばかりのT君から話があると連絡が。
 営業部長と二人で行って、喫茶店で話を聞いたところ、
 「この案件やるんですか?」
 は?つか、やり始めたばっかじゃん?
 「聞きたいのは、会社としてこのままやるのか、やめるのかです。」
 すんません、意味不明ななんすけど...
 寨主「当然やるよ。契約交わしてスタートした案件だからね。」
 T君「じゃあ、社員はどうなっても良いと言うんですね?」
 寨主「ちょい待ち。何の話をしてるの?」
 T君「あのPMはダメな人で、このまま続けたら皆が迷惑します。それでも会社としてやれと言われればやりますがやるんですか?」
 寨主「どうダメか判らないけどさ、ダメならダメで営業的に話をすることも可能でしょ?問題があればクリアしていけば良いだけじゃん。」
 T君「つまりやれってことですね。」
 寨主「勿論。ここで投げたら契約違反だよ。悪くすれば告訴もんだよ。」
 T君「そうやって、会社は社員を犠牲にしていくんですか?」
 寨主「何でそんな極論になっちゃうわけ?それに、スタートしてまだ一週間でしょ?」
 T君「僕はもうできません。やりたくありません。」
 寨主「できないって、つまりやれる自信がないって理解で合ってる?」
 T君「客のPMが馬鹿なだけで、僕のせいじゃありません」
 なるほどね(笑)
 
 で、その後も何度か話して、お客さんの課長部長に話をして、援護射撃をしたんですけど、どうもしっくり来ない。
 だもんで、またリサーチしてみたら、5日目にPMと喧嘩したのが原因らしい...
 まぁね、確かに碌でもないPMだったことは確かだけどさ(笑)
 その後、何度か話す中で、自分でPLやると言い出した。
 大丈夫なのね?と聞く寨主に対して、T君曰く、
 「ええ、大丈夫です。僕がPLやって、このプロジェクト途中でコケさせて、あのPMに責任取らせてやりますから」
 をいをい、お前何言ってるんだと(@_@)
 完全に被害妄想爆走中で、復讐者と化しちゃってるんですけど...
 当然叱りましたけど、さっぱり納得してない様子。
 でも、代わりの人もいなかったし、寨主もコンサルとして別のエンドユーザに行きっぱなしだったので、そのまま続投、本部長には小まめにチェックするよう頼んでおきました。
 そしたらね、仕事来ないんだって。週に一回か二回、来るか来ないか。
 なのに、勤務表上は毎日残業までしてることになってるし(-_-;
 ここまで来ちゃうと業務上横領ってことになっちゃうので、本部長と二人で話しに行った。
 そしたらさ、もう言いたい放題ってか、何てーか...
 曰く、「部長がちゃんと見てないから僕がこうなったんだ。だから、責任は部長にある」
 曰く、「僕はお客の課長には買われている。だから、僕が話せばPMを外せる筈だ」
 曰く、「来たくなくて出社しなかったわけじゃない。それに家でも仕事はしていた」
 etc.
 もう良いって(笑)
 
 要するに自己中なんすけどね、一言で言っちゃえば。
 で、予想通り、遂にお客から即日T君を外せとのお達しが(^_^;;;
 その日も出社してなかったので、本部長がT君及びメンバにメールして、代わりにコンサル案件終了した寨主が入ることに。
 と、その日の午後、突如T君が登場。
 T君「どう言うことですか、あのメールは」
 寨主「書いてあった通りだよ。元々やりたくなかったんでしょ?だから、別案件を見てもらうと本部長も言ってるんだよ。」
 T君「お客さんがあんなこと言う筈ありません。罠ですね?」
 寨主「あのね...」
 T君「判りました、もう良いです。」
 で、いなくなった。
 はて、どうしたのかな?と思ってたら、暫くして再登場。
 T君「あ、お客さんから声掛けられたので、辞めることにしましたと伝えました。」
 寨主「は?」
 T君「それは困ると言ってましたよ、お客さん。何か言って来るんじゃないですかね?」
 寨主「わざわざそんなこと話しに行ったのか?」
 T君「いえ、前を通り掛ったらお客さんから声掛けられただけです。」
 見え見えじゃん(-_-;
 速攻で営業に連絡して、お客にお詫びの電話させたけどね。
 「いきなりそんな話に来られても困るから、内部統制よろしくね」と釘刺されたけど、お客さんは聞かなかったことにしてくれました(笑)
 この時点で、事業部長からの指示もあって、寨主の部下から外れました。まぁ、お客に取った行動考えたら、危なくって置いておけないし。
 もう、これから先はわけ判りませんて。言ってることもやってることも。部下じゃなくなったので、また聞きですが。
 即日出社しなくなったのはまだ判るけどね(笑)
 曰く、「僕辞めます、辞めるのは半年先になります。」
 曰く、「僕の給料が上がらないのは、周りが馬鹿だからです。実績を考えたら、上げるのが当然です。」
 曰く、「部下だった連中は、皆僕を信頼してます。僕以外の人間の言うことは聞かないと思います。」
 曰く、「僕がいたから、これだけ大きくなったんです。それを評価しないんですか?」
 
 病気一歩手前って感じですけど...
 ちなみに↑のコメントは、寨主の下から外れた後に、諌める本部長と寨主を無視して情けを掛けた役員が配属した、別部隊へ行って一ヶ月程度の間の話っす(笑)
 向こうの部長もメンバも怒ってたね(^_^;;;
 流石に2度目だったんで役員も激怒、「辞めさせりゃ良かった...」
 だから言ったじゃん(笑)
 ある意味、最強でしたな。
 だって、手柄は全て自分のお陰、問題は全て誰かのせい、こんな優秀な自分を理解できない周りは全て馬鹿だと、本気で信じてる風情でしたから...
 まぁ、前職が大手生保のシステム子会社で、I○Mとかに仕事出す立場だったらしいから、ほとんどI○Mがやってくれてたんでしょうな。
 寨主は結構叱る場面が多かったんだけど、営業が異常に可愛がってて、すぐフォローしたり持ち上げたりしたもんだから、益々図に乗っちゃったようなとこもあってね...
 お客の課長と喧嘩した時、営業がお客と呑み言って、T君に対して謝ってくれるよう頼むなんて、そこまでしたのよ(笑)
 なのにT君、「お客が謝って来ましたよ。僕が正しいって、やっと認めたんですよね。僕の勝ちです。」だと...
 数日前に聞いた話では、遂に先月末で退職したらしいけど、この先他でやっていけるのか、行く末を見てみたい誘惑に駆られちゃうっす(笑)