のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

昨日、かすみがうらマラソン完走。人生最高の頑張りでした。

2016年04月18日 18時16分41秒 | Weblog
最初に言っておきますけどね。
はっきり言って、俺、凄いよ!
昨日の俺はそうとう頑張ったよ!

かすみがうらマラソン 兼 国際盲人マラソンhttps://www.kasumigaura-marathon.jp/

完走。
完走記録証なのだけれど。
「あ、完走したのね」だけでスルーしないで。
良く見てみてね。
ヒント:昨日の大会、フルマラソンの制限時間は6時間です。
20160417かすみがうらマラソン完走記録証

はい、そうです。
制限時間、6時間。
そして私の正式タイム:5時間59分58秒!
ブービー賞獲得~~
20160417かすみがうらマラソンブービー賞

ティッシュケースでした。
私にとって特別なティッシュケースになります。
宝物です。
たいせつに使いまーす。
20160417ブービー賞ティッシュケース

さて振り返り。
調子はそうとうよろしくなかった。
なんでだろ。
持ちタイム、5kmは25分台、10kmは54分台。
なのに・・・
フルマラソンのレースとなると、なんでいつも万全で臨めないのだろう。

10時スタート。
スタート地点のランナー密度は経験していたが。
なんかいつもと違う。
本能で最後尾に移動してそこからスタート。
ここで怪我は一番つまらないから。

ゆっくり走り始める。
なのに、1~2kmで既にふくらはぎの張り。
これではスピードは上げられない。
そして当然落ちていくだろう。
無理のないスピード、落ちていっても最終的に完走できるスピード。
冷静に計算して割り出したペースをキープ。
15kmまではキープできた。
このペースを維持すれば5時間切りもいける。
その矢先、ふくらはぎを中心とする両足の違和感が増す。

馬鹿ではないから方針転換。
終盤最悪のペースダウンを想定して、グッとペースを落とす。
譲れないところ、止まっても歩かない。
文字通りの完走を目指す。
走る、定期的にちゃんと止まってストレッチ、メンテナンス。
しばらくはそれでいけた、最後までいけるはずだった。

そして「それ」はやってきた。
雨と風。
雨はまだいい、予報でも降ると言っていた、予想範囲内だ。
雨が強くなってもそれは許容範囲だった。
大問題になったのは風ですよ。
ただの風じゃない、強風を越えてもう暴風です。

かすみがうらの湖畔で遮るものないところでのこのレベルの向かい風ときたら。
疲れて歩いているランナーが止まるどころか後退してしまうような。
とにかく半端じゃなかった。

とにかく走る。
その決断は捨て去るしかなかった。
歩く、前傾姿勢で可能な限り速く。
走って身体が浮くと後ろへ持っていかれるような向かい風。
走ることにこだわるのは、ただでさえ貴重な体力の無駄遣いに他ならなかった。
この状況で「トップスピードで歩く」ことは走る以上に意味のあることだったから、それは割り切ることができました。

余裕があったはずの制限時間6時間までの残り時間は容赦なく減っていく。
そして脚の状態はますますヤバくなっていく。

経験と実績、そしてそれに基づく計算。
自分の走り、走力、いろいろなパターンを知っている。
最終的に私を支えたのは、それだったよ。

状況はどんどん厳しくなる。
「残り時間」割ることの「残り距離」
それで割り出される完走に必要なkmあたりのペース。
どんどん厳しくなっていく。
計算できるその想定ペースが日々のランのペースをついに越えた。
絶体絶命のピンチ。

給水も取らない、ストレッチで止まることもしない、できない。
40km地点通過。
そのあとのことは良く覚えていない。
とにかく必死だった。
一秒でも気を抜いたら6時間を切ることはできない。
ランナーとしての経験がそれを教えてくれた。

今考えればそれがよかったのだ。
気持ちが切れることはなかった。
一切余裕がなかったからね。

ここで諦めたら、ここまで来て制限オーバーになったら。
絶対に嫌だった。
間違いなく一生の後悔になる。
九州の大地震でたいへんな思いをしている人たちのために頑張る。
そんな建前での頑張り、それは39km地点くらいまでだったよ。
恥も外聞もない。
もう、ただひたすら自分のため、自分だけのため、自分が後悔しないため。

ゴールの競技場が視界に入った。
まだ遠い、それすら考えなかった。
とにかく走る、自分のすべてを懸けて全力で走る。
トラックに入って、ゴールラインと計時の時計が見えた。
このスピードではまだ足りない。
脚よ!何とか持ってくれ!
その一念で力を振り絞って最後のダッシュ!

そして、5時間59分58秒、ゴール・・・

何かが変わる。
漠然とそんな思い。
これだけ頑張ったのだから。
大袈裟でも何でもなく、52年の人生で一番必死で、持てる力をすべて、頑張り抜いた瞬間を経験したのだから。

帽子も頑張ってくれました。
この汚れも勲章です。
20160417風雨のマラソンを耐えた帽子

最後に主催者、スタッフ、ボランティア、関係者の皆さん。
この貴重な体験を支えてくださった皆さんに感謝します。
給水所では二人がかりで押さえていなければ風飛ばされてしまう水がなみなみと入ったバケツ。
ランナーもたいへんだったけれど、このレースを支えてくださった皆さんのご苦労も懸命に走っていたからこそちゃんとわかります。
沿道の皆さんの応援はほんとうに励みになりました。
ラストスパートはこの人たちの熱い気持ち、応援に支えられたものでもあります。
ほんとうにありがとうございました。

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