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【看護師になる?】専門学校と大学どっちが良いのか 2024年度版

2024年04月20日 | 社会人から看護師を目指す人たちへ

看護学校と大学の看護学科の選択で割れる理由とは何か?と学生に質問したことがあります。

答えは明確で4つに理由を分類できました。

 

①タイパ(3年制)②入試の受験科目数 ③授業料 ④厳しさ

 

①タイパ

1つ目は、3年で同じ免許が取れるという、タイムパフォーマンスが良いということです。

4年間も学生やってられないのが本音でしょう。

助産師を目指していても、取り敢えず看護師免許だけ取って、授業料を溜めてから、助産過程の専門学校に進学する学生が多いです。

②入試の受験科目数

看護学校の入試では、推薦の場合「面接と小論文」、一般入試でも、「国語と小論文、面接」と受験科目数が少ない場合が多いです。大学看護学科の場合、センター試験を受験しなければならなかったりと受験生にとっては科目数が多いのは厄介かもしれません。

③授業料 

 専門学校の平均は年間授業料が、約80万円(公立の看護学校は約50万円)

 国公立大学で約60万円

 私立大学で約150万円かかります。

 

④厳しさ

大学、専門学校ともに単位制です。

しかし、単位認定方法が違います。

専門学校は、「出席時間+終講試験」

大学は「出席時間+レポート点数」「出席時間+授業内試験」

つまり、ほとんど欠点になりません。

(入学してしまえば、大学は卒業するのが易しいのです)

<臨地実習>

専門学校:「実践+看護過程の展開」ができて及第点になります。

大学:「看護過程の展開」だけですから、実践を伴わない場合が多いです。

大学は記録だけ書ければ、実習は通ります。

 

いかがでしょうか?

①~④の理由から、どちらを選択するか?となると、今は「大学」が多いのです。

国家資格受験要件を手に入れるなら、大学の方が良い。

とにかく早く働きたいという人は、専門学校を選択する。

単位の取りやすさを見ても、アカハラは大学では少ないでしょう。

逆に看護学校は留年が多いと思います。

 

結論(2024年版):看護師になりたい理由を明確にしましょう。

「人から感謝されたい、人と接するのが好き」

なら「介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)」をお勧めします。

2年で取得できる「准看護師」も良いと思います。

その理由は、多くの看護師が就職してから「ナースヘルパーがいい」と言うからです。

ヘルパーは福祉ですから、無理に本人の自立を促しません。

ですから、利用者の手足となり生活を援助するのが仕事であるため、とても喜ばれます。

しかし、看護の場合は自立援助が建前であるので、リハビリ的役割をしなければなりません。

急性期病棟の場合、オペ後の90歳代、100歳代の超高齢者にもリハビリさせます。

急性期病棟では、あと10年も余命がない人に、高額な手術をしています。

(そもそも手術とは急を要するものであるのに、予約をして手術している段階で矛盾です)

おかしな話ですよね。

矛盾だらけの世界で働くよりも、老いを受け入れる、高齢者のQOLを向上するために、生活介護した方がよほど良いと感じる人も多くいます。

「看護と介護の役割の違い」をしっかり考えて、それでも「看護師が良い」と思える人だけが、専門学校か大学かで選択するべきかなと思います。

(給料は責任と拘束時間など考慮すれば、看護も介護も差はないと思います)

~~~以下関係記事転載~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2024/03/31(日) 6:46配信 "定員割れ"で看護専門学校「閉校」相次ぐ 約5人に1人が「75歳以上」超高齢化社会「2025年問題」…医療ニーズに応えきれなくなる懸念    BSS山陰放送 https://news.yahoo.co.jp/articles/0f258282d85ac20acd09022b3a3c06e76ac67e5c

全国で、看護学校の入学者数が減少傾向にあります。少子化の影響などで定員割れが続き、閉校を決めた学校も相次いでいます。
超高齢化社会に突入するとされる「2025年問題」を控えるなか、医療体制を維持できるのか…。
仕事に追われ続ける現場の看護師が日々感じること、それは、「きょうも医療ミスや医療事故が起きなくて良かった」。

"定員割れ"で看護専門学校「閉校」相次ぐ 約5人に1人が「75歳以上」超高齢化社会「2025年問題」…医療ニーズに応えきれなくなる懸念

鳥取県米子市にある米子医療センター附属看護学校が、2026年度末で閉校することがわかりました。

米子医療センター附属看護学校は、1954年に開校した3年課程の専門学校です。

米子医療センターによりますと、4月の入学生を最後に、2026年度末で閉校することが決まったということです。

1学年の定員は40人ですが、新年度の生徒数は30人。

閉校を決めた背景には、少子化の影響などで定員割れが続いていることに加え、近年は専門学校ではなく、大学進学を志望する人が増えている傾向もあり、今後、生徒数が増える見込みがないためとしています。

鳥取県看護協会は、全国でも看護学校の閉校の動きがあると話します。

鳥取県看護協会 松本美智子 会長
「全国的に、そういう閉校の動きがあって、定員が確保できない状況があるので、経営的にも非常に苦しいというようなところなのではないかと思います」

厚生労働省のまとめによりますと、看護が学べる大学はこの10年で、全国で88校増えた一方で、短期大学や専門学校は、あわせて58校減少しています。

また、看護を学べる学校への入学者数の推移をみると、5年連続で減少傾向となっています。

2018年度に比べて、2023年度は7000人近く減り、6万171人となりました。

鳥取県看護協会 松本美智子 会長
「少子化の影響も出ているのかと思います。今は大学志向が非常に強くなっていて、看護の専門性をより極めたいという思いもあって、3年制の看護師の養成課程の受験者数がだんだんと減ってきているというのがあると思います。なので、結果的に定員が確保できないというような状況になるのではないかと思います」
2025年には、国内の約5人に1人が75歳以上の後期高齢者となる「超高齢化社会」になるとされていて、雇用や医療、福祉など社会にもたらす諸問題、いわゆる「2025年問題」も目前に控えています。

こうした中、医療現場で働く看護師は「2025年問題」をどう捉えているのでしょうか。

病棟勤務の看護師の女性(20代)
「今でさえ、現場は疲弊しているので、『超高齢社会』という言葉を聞くとやはり不安です。あくまでも私が勤務している三次救急病院での場合ですが、24時間救急患者さんを受け入れる三次救急病院では、緊急性の高い患者さんを受け入れるためにも、状態の安定した患者さんを少しでも早く自宅で過ごせるような早期退院調整・転院調整をしたり、在宅看護で過ごせるように地域と連携したりしています。そんななか、最近は満床状態が続いていて大変な状況です。『きょうも医療ミスや医療事故が起きなくてよかった』。いつも仕事終わりにそう感じます」

こう話すのは、三次救急病院の病棟で勤務する20代の女性です。

病棟での看護師不足は深刻で、残業時間が減らないことへのストレスや後輩看護師に十分な指導時間を割けられないことへの申し訳なさなどを感じていますが、女性が特に懸念するのは、患者への影響についてです。

病棟勤務の看護師の女性(20代)
「看護師が不足していると、患者さん1人当たりに割ける時間も必然的に減ってしまいます。時間や人手に余裕があれば、患者さんが満足のできる清潔ケアをしたり、コミュニケーションをしっかりとって患者さんに寄り添える時間がありますが、業務量が多いせいで、入浴や爪切りなど、緊急性の低いケアは後回しなってしまいます。
なかには、ナースコールを自分で押せない患者さんもいるので、定期的に様子を見にいく必要があるのですが、他の業務があり過ぎると、様子を見に行ける頻度も少なくなってしまいます。痰が詰まっていないか、転倒していないか、心配が尽きません」

また、1人当たりの業務量が増えると、心身ともに疲れてしまい退職する人も少なくないといいます。人手不足への悪循環につながりかねません。

看護師の数が十分とは言えない中で、今後の医療体制の維持が不安視されています。

鳥取県看護協会 松本美智子 会長
「今も、看護師数が満たしているわけではないので、不足感というのはありますけど、それでも、まだ2025年は、何とか今の状況が維持できるかとは思います。しかし、2030年から2035年くらいが需要のピークに達すると聞いているので、その頃になると、本当に県民の方が求めている医療ニーズに応えきれなくなるような事態が来るのではないかと懸念しています」

山陰放送

~~~~~~~~~~~~~~~~~(転載ここまで)

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