私は地方で看護学校の専任教員をしています。
2021年あたりから、看護学生の就職内定率が100%を切るようになりました。
看護専門学校は看護科大学と違って、経済的に余裕がない家庭の学生が多いのか、奨学金施設推薦で入学してきて、そのまま卒後に奨学金施設の病院に就職する学生が50%以上います。(多い年だと90%超え)
病院や施設からの奨学金を受ける学生が減ったのもありますが、ここ数年、夏までに看護学生の就職が内定しないケースが5,6件はあります。
理由としては、看護大学が増え、新卒看護師が増えているのに、卒後教育するスタッフが足りない、人材コストがコロナのせいで余っていないことにあります。
そこで、卒後教育が必要がない中途採用を積極的に行い、定数を充足させる病院が増えています。
看護学校で勉強をしているのに、即実践ができないため、卒後教育が3年は必要になります。
つまり、看護学校で勉強することは、実践では何ら役に立たないことが多く、その教育内容は仕事と関係ないことばかりです。
1年生、2年生は、くそつまらない講義をただ我慢して丸暗記して、
3年制になると、実習で虐げられて、国家試験という暗記試験をパスしていくだけなのです。
病院が、自前の付属看護学校を作り「看護学生を職員として雇い」看護師養成を行うべきだと思います。(昔のやりかたです)
警察なら警察学校があり、税務署なら税務大学があるように、民間や大学に任せるべきではありません。
臨床と学問を切り離してしまった結果、ただの「国家資格発行ビジネス」になってしまったのです。
その理由については、看護師養成を大学化することで、官僚や政治家が天下りする場所を確保する目的、つまり大学利権のために利用されていることに尽きます。
詳しくは私のトップツィートをご覧ください。
潜在看護師が増加している傾向https://t.co/LgHuveKMap
— ”ねこっち”(社会派大喜利) (@B1U3rgXOvpqqhB3) July 26, 2019
「潜在看護師数」
2002年(平成14年)度末の時点では約55万人
2010年(平成22年)度末において、潜在看護師の推計数は約71万人
(+20万人)
看護大学が増えたから、看護師資格だけ取って辞めてしまうからでは? pic.twitter.com/C7sxT30Siz
本来看護師になる人は「准看護師」→「正看護師」というコースが正しいと思います。
このコースを通り、続けられる人材こそ、「手に職を付けた人」だと思います。
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