面接対策 概論

社会人から看護師を目指す方で避けて通れないのは、面接試験です。

高校生が面接試験対策してくる内容と同じではいけません。
そのレベルの対策では、社会人枠で合格することは厳しいでしょう。
面接で大切なことは、ズバリ
減点されないようにすること。
に尽きます。
良いエピソード、素晴らしいエピソード、看護に目覚めた、憧れなどは、高校生が話しますので、試験官は辟易としています。
まだ、そんな幼い事言っているのか？と。

ここで、あなたの人生の棚卸しをして欲しいと思います。

社会人面接試験では、１つの質問から『なぜ？』が5回来ると思ってください。

問い:前職を辞められた理由を教えてください。
答え:

があると思おます。
あなたなりの答えがあるのではないでしょうか？
例を挙げるなら、

サービス残業ばかりで、心身ともに疲れ果ててしまった、そういった苦しみ、ストレスから病気になる人々の痛みを分かち合い、看護したいと考えて志願した。

という解答です。
これは、高校生レベルならほぼ満点でしょう。
社会人レベルなら60点。

何故だかわかりますか？
原因を、相手つまり会社にもとめているからです。

そのサービス残業をささる会社を選んだのはあなた自身。
サービス残業しなければならなかったのは、会社のシステムだけだったのでしょうか？あなたの仕事の仕方、能率を上げる努力はしていたのか？
そもそも、サービス残業に時間泥棒以外の価値は本当になかったのか？

そこから、あなたは何を獲得できたのか？

この辺りが深掘りできて、初めて、社会人レベルの面接試験の解答となり得ます。

どのような仕事についても言えますが、日本で働く以上、雑用や時間外の仕事も仕事のうちなのです。
いやなら、時間から時間で働けるパートの仕事を選ぶしかない。

働くとは残念ながらそういった側面がありますし、社会人を経験すると分かるはずです。
どういう人材が欲しいのか？
それはどの業界に行っても同じです。

他人のせいにせず、前向きにコツコツと積み上げられる人

です。
自分の人生で何かこういうことが出来たという物が１つ２つはあると思います。

そういう人間性についてあなた自身掘り下げてみてはいかがでしょうか？

自分の弱さを認められ、少しでも変えようと努力しているという姿勢や考え方を相手に伝えるにはどう表現すればよいか？説明すれば良いか？
ここを個別的に絞って行くこと、文書化して視覚化することこそが、面接試験の近道であり、小手先の技術や看護業界の知識では、業界の先輩である面接官には到底太刀打ちできないと考えてください。