心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

精神科病院の夜勤と本当の暴力防止措置

2016年11月29日 | 精神科看護
精神科病棟で働いていた頃の話をします。
夜勤は通常、二交代か三交代です。
シフトを組むのが師長のため、腕の見せ所ですが、矢張りお気に入りのスタッフは優遇されてましたね笑
まあ、それにしても、所定の時間だけ働けば良いのですから、そんなに大変ということはありません。
三交代ですと、深夜があるため、深夜は少ない人数で回すため、ある程度の経験は必要です。
しかし、ある程度レベルでして、当直の師長や医者がいるから、別にどうって事ないです。
精神科病棟だと、SM(self murder)入院中の自殺はあります。
ECT通電治療、いわゆる電気ショックによる行動療法のための入院中に無断外出して飛び降り自殺した人や、家族と面会後に外出して電車に飛び込む人なんかもいます。
隔離室で服をトイレの水で湿らせて、鉄格子にくくりつけたり、トイレの遮蔽物に引っかけて、縊死してしまう人もいる。

精神科病棟は自殺を防ごうと躍起になりますが、それは中々難しい。
自殺があると、警察がたまに来て、実況見分したり、簡単な調書を巻きます。これは、事件性がない事を裏付ける参考人調書レベル。
調書には甲乙があり、所謂乙調書は参考人調書です。
それよりと、精神科病棟内では、窃盗や暴力が慢性的にあり、病院によっては、看護人さんが見て見ぬふり、治安維持ができていません。
私は精神科病院を二箇所経験しました。
公立系も私立系も、男性スタッフが多い病棟は規律が守られてます。
女性スタッフメインの病棟は、揉め事があると、主治医に報告して、処遇を縛り躾けるしかしません。
信賞必罰で、ギスギスしてますね。
ですから、結果的に患者から暴力を受ける看護人は、女性が多いのは、問題をたらい回しにして、看護人という立場だけで上から物を喋るためだからでしょう。

現職中、私は不意打ちを食らったことはありませんでした。
セデーションのため抑え込む過程で暴れて殴られたり蹴られたりしたことはありましたが大して怪我にはなりません。

気をつけるべきは、患者同士の喧嘩、暴力沙汰です。
ここで曖昧に対処したり、逃げると信頼は一気になくなります。
当然、その人が勤務する夜勤は、狙って問題多発する忙しい夜勤となるのです。

ベテランのスタッフのいる夜勤では、本当に静かで、睡眠剤を誰も取りに来ないこともありました。
頓服を指示通りに間違えず正確に出せることが優秀な訳ではありません。

頓服など飲まなくても安心できるような存在であることこそ、優秀な看護人なのでしょう。
頓服は1時間で効果が消えますから、また飲みに来ます。

笑い話ですが、夜勤中、ホールに布団を敷いてホール観察だと言って、仮眠を取っている先輩がいました。

本物ですよね。
プロの看護人です。優しくあり、時に厳しくもある、女癖の悪いところを除けば、精神科看護の鑑のような方でしたね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 精神病院必要論〜精神科看護... | トップ | 楽と安定を求めないと決める ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

精神科看護」カテゴリの最新記事