看護計画には必ずEP(エデュケーションプラン)があります。
エデュケーションの目的は、患者が「自己管理できるようになること」を目的とします。
つまり、セルフケアを完成させることです。
エデュケーションとは読んで字のごとく、「教育」です。
教育とは何か?というと、社会に適応できるように、1人1人の考え方、行動を矯正していくことになります。
矯正とは歪みやズレを直すことですが、時に考え方を「全て捨てること」「捨てさせること」も必要になってきます。
その人の凝り固まった「常識」を塗り替えなければなりません。
ここで、ものすごく抵抗にあうことは火を見るよりも明らかです。
ですから、コミュニケーション技術が必要になります。
誘導して従わせるのではなく、「信用してもらい、信頼してもらう」というプロセスを、コミュニケーションを通して行うのです。
ただし、この教育には「受ける側の意志」も尊重されることに注意が必要です。
ですから、どれだけコミュニケーションを重ねて、関係を構築し、矯正しようとしても、最終的には、相手が「従いたくない」「自分を変えたくない」という言固持な考え方があったり、「今のままでいい」という怠惰な考え、現状維持しか考えていない場合、介入は難しくなります。
ただし、看護実習で患者の行動変容が見られやすいのは、「患者と看護学生の関係が対等だから」だと思います。
裏を返せば、日本の医療は患者は弱い立場にあり、専門家とよばれる医療従事者が上に立つ、「パターナリズム」が存在しています。
自己決定権が奪われて、表面的に服従しないと、病院で入院生活できないように制限がされているのです。
矯正することは、強制することにもなります。
時に相手の意志と反することを強いることもあります。
しかし、そこを乗り越えるために、人間同士の信頼関係が必要となってくるのです。
逆に言えば、信頼関係さえできてしまえば、こちらのペースで進めることができると言えます。
相手が「強制されている」と感じないくらいまで「巻き込むこと」ができる接し方が精神科看護では必要となってきます。
「こうやって生きた方が幸せだよ」と上手く伝えられない人は、是非こちらの記事を読んでみて、自分の生活で試してみてください。
人生に不可能はないと思います。ただし、それは神様と共に生きる人だけに与えられた特権だと、私は信じています。
『感情のままに生きても、決して幸せにはなれない!! RAPTブログで学んだ、感情を制することで得られる本当の幸せ(十二弟子・ミナさんの証)https://rapt-plusalpha.com/119830/』
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