双葉 遠州鉄道助信駅東口駅前

もう11時を過ぎている

昨日の夜から何も食べていない

はたして開店しているのか?


駅の階段を降り入口に向かう

お願いだ開店していてくれ


やった! 営業中だ!


ウキウキしながら店内へ

店の中はがらんとしていた

どうやら自分が最初の客のようだ

メニューを見ると不思議な名前が書いてある

冷やしラーメン

東海地方では冷やし中華をこう呼ぶのであろうか

ま、いいか

今日は暑いしこれで行こう

注文すると店の女将と思われる女性が

「お客さん、これ冷やし中華じゃないですけど、いいですか」

「は?」

「お客さんの中には注文して、これは違うと怒り出す方がいるんですよ」

「はあ?　あの、冷やしラーメンとはどんなものなんですか?」

「冷やしたラーメンですね」






まんまな表現に料理を想像しようとしたが、思考が追いつかずしばしフリーズしたのちに冷やしラーメンを注文した

物は試しというか、怖いもの見たさも半分あった

それに今のボクなら何を出されても文句なんか言わないだろう

出てきたのはこれ


見た目は湯気の出ていないラーメンである

食べてみると、冷えたラーメンであった


味はまあまあ

チャーシューが分厚いのが嬉しい

スープもそれほど油っこくなく、適度にあっさりとしていて全部飲み干した

余は満足じゃ

ありがとう助信

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