●6月27日(月曜日)
現在この文章を書いている時間は28日の午前7時過ぎなのだが、これから寝るので27日の日記として書かせていただく。
朝帰宅途中にラジオ体操の音楽が聞こえてきたのでその方向へ行ってみたら、二十人くらいの中高年の方々が草野球が出来そうな広場で身体を動かしていた。面白かったのが広場をまんべんなく使い、均等に散らばって体操していること。だから隣の人とは十数メートルぐらい離れている。もっと固まってやればいいのに。
挨拶代わりの日常のスケッチはこれくらいにして、蒸し暑くなってきた今日この頃、本日の話題はノウハウシリーズ第2弾ホラー映画の見方についてである。ただしホラー好きのためのノウハウではなく、怖いもの大嫌い人間用のノウハウである。
怖いのだったら観なきゃいいじゃんという当たり前の声は無視する。大人の世界では観たくなくても観なきゃならないことがままあるのだ。友達とのつきあいとかあるでしょ。私の場合は演出という仕事柄勉強のために観たりするわけよ。
さてそれでは準備編。
一、一人で観ない。必ず二人以上で観る。
二、昼間に観る。夜は観ない。できれば夕方も避ける。なぜなら見終わった頃に日が暮れているから。
三、DVDを見る場合は部屋を明るくする。できればあらゆる場所の明かりをつけっぱなしにする。
四、トイレには行っておく。映画の途中に抜けると何かに祟られそうだから。
五、できれば音を消す。それがダメなら音を絞る。
さあ、準備は出来ましたか。
それでは実践編。
一、怖いシーンの直撃を避ける。出そうだなあと感じたら画面から目をそらす。ただし、そらしっぱなしにしないこと。音だけの方が想像力豊かなホラー嫌いには怖いから。音だけ聞いているより、まだ耳をふさいで観た方がまし。
二、出そうなシーンは友人に話しかける。会話をしているとそれほど怖くない。頻繁に話しかけて友人に怒られても当方は関知しない。
三、フェイントに引っかからないようにする。たとえば、何か出そうだなあと思っていたら大きな物音がしてギクリとなる。物音は猫が何かをひっくり返した音だった。何だ猫かー、と安心したら横からグワーッ! みたいなシーンね。だからホッとした後が一番危ない。本当に危ない。
他にも応用編として危ないシチュエーションは、
一、洗面所の洗面道具入れのふたの鏡が開いている場合。
これは鏡を閉めると後ろに誰かが立っているのが見えたりする。
二、嵐の夜。登場人物の横が妙にあいているレイアウトの場合。あいている場所がカーテンを閉めた窓の場合は危ない。
これは稲光でカーテンにモンスターや殺人鬼の影がでかでかと映るから。
三、行ってはいけないと言われている屋敷に無軌道な若者が踏み込んだ場合、一人をのぞいて皆死ぬ。
四、セックスシーンがある場合。やっている最中に二人まとめて刃物で串刺しになる。
五、登場人物が屋敷の二階に逃げるとこいつは死ぬ。
六、みんな一人では動かないようにと言われた登場人物たちのうち、二人で行動するやつらはなぜか死ぬ。
七、犬と美少女と子供は死なない。
八、何にでも例外はある。
九、ラストに一発くるのがあるので最後まで気を抜かない。
本日の歩行距離約8㎞。