なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

東山コース(清水寺→東山山頂公園→南禅寺→大文字山→哲学の道)

2011-02-15 15:12:17 | 京都一周トレイル

 京都の俗諺(ぞくげん)で、今や全国区になったものがありますわな。たとえば「清水の舞台から飛び降りる」とか「白河夜船」とか「鰻の寝床」など。そんな俗諺にオイラがつけ加えたいのが「四七に停まりて五条に停まらず」。(その昔、ラジオでリスナーさんが作ったのをDJが紹介していたのですが、)意味は、<京阪電車の快速特急・特急・快速急行は祇園四条駅と七条駅には停車するけれど、清水五条駅には停車しない>というもの。大阪から京都方面へ行くとき、七条駅以降は各駅停車するイメージだったのが、この俗諺を頭にたたき込んだ以降、乗る電車をまちがえることがなくなりました。\(^_^)/

 で今回、急行に乗って清水五条駅で下車。めざすは清水寺子安塔であります。

                    ○

幽 2008年 01月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
メディアファクトリー

 この雑誌の中に加門七海さんがルポした『京都結界巡り』という記事がありまして、どうも子安塔はヤバイらしい。同行者の東雅夫編集長も【加門さんの言によれば、いわゆる霊感体質の人たちの間では、子安の塔付近で怪しい気配を感じたり、気分が悪くなったりする体験例が珍しくないのだそうな。】と記しており、編集長自身も霊に憑依されてしまったという。

                    ○

2月13日 6:50 清水五条駅に到着。国道1号線でもある五条通を東へと進む。

7:00 親鸞聖人の墓所、大谷本廟前に到着。

↓ 観光客の多くは左側の五条坂を登って清水寺へ行くのであろうが、オイラはあえて右側の大谷本廟沿いの道を選択してみた。

↓ しばらく、だらだらと坂を登っていくと、キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!

 かの時代、鳥辺野(とりべの)と呼ばれた埋葬地は、現代でも「墓の町」として残っているのだった。約4万平米の広大な墓地で、しかも墓石と墓石の間隔が非常に狭い。密集しており、もし墓群の中へ入っていったあかつきには、迷子になってしまいそうな場所なのだった。

 振り返ると、京都の街並みと雪化粧された西山の山並みが見えるよい風景なのでコンデジでパシャパシャと撮影してみたのだが、バッテリー表示が赤く点滅するのだ。「まもなくバッテリー切れになる」という警告なのだが……オイラは出かける前にバッテリーをフル充電してきているのである。そんなアホな!? その手の場所に行くと、精密機械のカメラやライトなどがぶっ壊れるという怪現象があると見聞きしたことはあるが、まさか自分の身に降りかかるとは……。(O_o)WAO!!! 墓地ではあるものの、これといって特に薄気味悪い気配は感じなかったのだが。

7:15 この状態で子安塔の写真が撮れるのか? と心配しながら墓地を抜け、清水寺に到着。

 コンデジのバッテリー容量はフル充電に戻っていた。さっきの現象は一体何だったのだろう……?

 音羽の滝を左に見て南下する。

7:25 人気のない坂道をしばらく行くと子安塔があった。が、ただ今、改修工事中でありました。

 子安塔からは清水寺の全景が見れるので、知る人ぞ知る隠れたビュースポットでもあったのだ。

 オイラが子安塔に行ったとき、すでに母子連れがおられたし、コンデジも調子が戻っていたので、怪しい気配はまったく感じませんでした。\(^_^)/

                    ○

 当初の目的は果たしたので、あとはオマケのようなものです。

 京都一周トレイルの東山コースがすぐそばにあるので、(前回は写真撮影をしていなかったので)再挑戦することにした。「標識No.17」から山の中へ入っていくのだ。

 前回登ったときにも感じたのだが、「標識No.17」から清水山へ行く道中が何かしら不気味な感じがするのは気のせいか? 霊感ゼロのオイラがそう感じるほどだから、その手の体質の人は行くのを自重した方がよいのかなあ。まあ、行きたい人は存分に行くがよろしい。

7:50 清水山山頂(標高242.5m)。周囲は雑木林で展望はありません。 

 ↓ 雪がところどころ残っており、アイゼンなしの軽い雪山登山を味わえました。

8:07 東山山頂公園に到着。

↓ こんな寒い日でも、ネコたちは日だまりで頑張って生きているのだ!

↓ 展望台から市内を見る。

 ↓ 展望台から100m程歩くと青蓮院(しょうれんいん)の飛地境内である将軍塚大日堂がある。

 将軍塚の言われもなかなか興味深いのであるが、9:00開門なので先を急ぐオイラは蹴上方面に下山した。

8:40 尊勝院の境内を通過。

8:40 粟田神社前通過。

8:56 ねじりマンポをくぐり抜ける。

9:00 南禅寺に到着。

↓ 水路閣を足早に過ぎ、

 その先にある高徳庵の横の淋しげな道を進んだ。標識はないものの、たぶんトレイルコースに合流できるはずなのだが……?

 ゆる~い石の階段を進むと祠のような所に着いた。滝行する場所があるらしく、男性二人組の声がする。こんな寒い日に滝に当たるぐらいなのだから、ものすごく真剣な人々なのだろう。お邪魔したら悪いので写真を撮らずに右方向に進む。しばらく行くと道が二つに分かれていた。ハシゴを倒したような簡易の木橋を渡って山裾を行くコースと、ひたすら登りの山道コースのどちらかだ。とりあえず山道コースを選んで直進してみた。

↓ 行き着いた先は「標識No.39」。七福思案処と呼ばれているポイントでありました。

 あとはトレイルコースで大文字山をめざします。

 高度を上げていくと、まだまだ雪が残っておりました。木に積もっていた雪が風に吹かれ、粉雪となってオイラに降り注ぐのでありました。

10:10 大文字山山頂(標高466m)に到着。しばし持参したおにぎりを食し、休憩。2月11日にここへ来ると、阿含の星まつりで護摩木を燃やしている炎や煙は見えそうですね。

10:40 五山送り火の火床に到着しました。

 石段が凍結していて危険だった。足をすべらせてしまうと「大の舞台から飛び降りる」という大惨事になりかねない。弘法大師堂に設置された温度計は0度だった。

 さて帰るとするか。しかし、いつも銀閣寺横に出るポピュラーなルートではつまらんなあ。そう考えたオイラは善気山経由法然院ルートで帰ることを思いついたのだ。地図は持っていないが心配は無用である。なぜなら明晰な頭脳にインプットされていた脳内地図が、「大の字の右の払いの字画に沿って階段を降りろ」とナビっているからなのだ。

 道なりに降りていくと、「左:霊鑑寺方面、右:銀閣寺方面」の標識があったが、善気山の表記はない。脳内ナビが「道なき道を直進せよ!」と言うので、オイラはその指示に従い、目の前の雑木林に突入して行った。

 最初は道なき道であったが、しばらく進むと人が踏んだと思しき道になってきた。しかし善気山は小高い山のはずなのだが、この道は下る一方なのだ。やや心配になりかけ始めたところで、下から地元の方らしき年配の男性が登って来られすれちがった。さすがは優秀な脳内ナビ! この道を進めば善気山へ行けるのだ! と独り合点したオイラは自信を回復して闇雲に下っていったのだった。

 ところが、気が付くとまたもや道なき道の人外魔境に踏み込んでしまっていた。戻るには坂道を登っていかねばならない。そんな無駄な労力を使うよりは、この方向に降りれば、たとえ道をまちがったにせよ自然と鹿ヶ谷(ししがたに)の住宅街にたどり着けるはずなのだ。 いざ進め!

 急な山の斜面を一生懸命降りていると、前方20mの木々の間に何やら動くものの影が……!

 なんと野生の鹿が3頭、斜面を横に駆け抜けていったのだ。一瞬のことだったので、コンデジにその姿を収めることができなかったのは残念この上ない。まさに大文字アドベンチャーワールドの様相を呈してきたぞ。

11:05 その後は野鳥以外の動物を見ることなく下山、とうとう人里の祠を発見した。

 やっと人間の世界に戻ってきたと安心したのも束の間。この祠の周辺を観察してみると、一般道路につながっている出口がないではないか。どうもこの祠は、鹿ヶ谷に住んでおられる方が神社から勧請し裏山に作ったプライベートなものであるらしい。目と鼻の先に民家があるので、もうここはその人の私有地であり、オイラは意図せずに不法侵入してしまっているのではあるまいか。ヤバイ、非常にヤバイ。

 落ち葉をバリバリいわせながら周辺をさまようが、出口がまったく見当たらない。時間だけがドンドン経過していくので、こうなれば強行突破しかあるまい。忍び足で民家に接近。抜き足差し足で民家の庭をすり抜け、やっとのことで道路へ脱出した。ここは霊鑑寺から大文字山の四つ辻に行く坂道の途中で、「マムシが出ます」の看板がある付近なのだった。

 民家の方、勝手に敷地内に入ってしまい、誠に申し訳ございませんでした。(>_<)

11:20 。。。タタタッ。ヘ(;・・)ノ哲学の道にたどり着く。下界は粉雪が舞っていた。

12:00 京阪電車・出町柳駅前より大文字山を撮影。

                    ○

 今回の歩行距離=20.8km

 次回からは地図を持って出かけてみます。(@_@)


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1 コメント

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ニアミス (臣又貝士口)
2011-02-16 23:59:53
自分も先日京都に行ってましたがこの寒い時期にあえて山とは・・・
心霊写真は今回なしですか?個人的にネコがもう少し欲しかったところです
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