色目さん? 鈴木異呂目さん。

2008-10-02 | Weblog
数ケ月前に 元校長先生が私の家に野菜を持って来てくださった時の事
「どうぞ お上がりください」と玄関口で勧めましたが
「今から いろめさんを迎えに行かなくちゃならないので」とすぐ帰られてしまいました。
私は「色目さん?」「???」

その後 また校長先生にお会いした時に
「色目さんって どんな方ですか?」と尋ねましたら
「川柳の先生で 人生途中で視力を失い 他人から『色目ばかり使っているから 失明したんだぞ』なんて冗談半分で言われたのを逆手に取って ペンネームを『異呂目』と当て字を使って句を作っているすばらしい人だよ。」と話されました。

その話をお聞きした数日後 地方新聞の新刊案内に『みちくさ 鈴木異呂目』がふと目に入りました。

早速 本をお借りして来ました。

川柳は全然分からない私ですが ちょっと心に止まった句をあげてみました。

    一病息災筋書き変える途中下車

    一病息災そんな気やすめには乗らぬ

    釈迦の掌の中で人間ごっこする

    急がねば秒針夢を消しに来る

    徒長枝また切りたがる花鋏

    どう見ても蟻の死に場所見当らぬ

    かたつむりだって明日を追っている

    ちょっぴり不幸ほどほどに生きている

    中流を見事に包む羽根布団

    シナリオに書いてなかった運不運

    頼りにはならぬ男はよくしゃべる

    わたし以上わたし以下でもないわたし