衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

アルプスシャツさんでの研修スタート!

2008-12-11 11:58:39 | 衣・考
Fテクニカル科2年生の、製造現場における研修がスタートしました。

今年は、松本市内のアルプスシャツさんが、受け入れにご協力くださいました。

昨日が初日です。以下、担当教師からの報告です。

   受け入れ準備が素晴らしくて、大変感謝します。
   学生に見せる布の準備からはじまり、説明、順路など、それはしっかりと用   意されていて、お茶まで用意されていて・・・・

   また、学生に、もっとも印象的だったことは「安全管理」についてです。
   針、はさみの管理が徹底していて、「そこまでやるの」という顔でしたが、   重要性が充分に伝わって、よかったです。

   工場の皆さんが、とても好意的で、社長さんまでお話くださって、わくわく   と、今後への期待が膨らむ初日でした。


本当にありがたいことです。こうやって、若者は、社会全体に支えられて、成長していくのですよね。

「大人は若者のよい環境でありたい」と思います。

学生の方も、充分感謝して、期待にこたえましょう。

12月10日コメントありがとうございました。

2008-12-11 11:40:24 | 衣・考
12月10日にコメント下さったかた、ありがとうございます。

でも、大いなる誤解です。

是非、もう一度お読みになってください。お願いします。

いつも、時間なくあわてて書いているので、わたしの言葉足らずもあったこととお詫びしますが。

わたしの言いたかったことは、

私自身が、若者のちょっとした反応に対し、こんなにも喜んでしまっている、という、自分に対する驚きです。

そして、こんなに小さな出来事が、お互いに相手を幸せにするんだよ、ということが言いたかったのです。

今回のことで、以下のように、あらためて思います。

今ここにいる人に対してだけ、本当は語りたいです。

なぜなら、双方向での会話が成立すれば、すぐに誤解も解けるから。

不特定多数の人に向かって、一方方向で語るのは、実に怖いです。

まったく反対の解釈が成立して、またそれが、一人歩きしてしまうわけですから。

だからこそ、せめて、「名入り」で語ろうと心がけています。

無責任な発言をせぬよう、反論もかえってくるようにと。

せめて、せめて、どんなにネット社会になろうとも、そうしていきたいと、心新たにします。




若者の輝き!

2008-12-10 09:19:48 | 衣・考
昨日ある若者と話をしていたら、ほんの数分のうちに、目の輝きがどんどん増してきた。

4,5分の別れ際には、いかにも嬉しそうに、身体全体で喜びを表現しているかのようだった。

話題は、デザインの話だったのに。

わたしにとっては、こんなことが喜びなのか!と、われながら不思議に思うぐらいに、家に着いてまでもうきうきと嬉しかった。

若者が輝いてくれると、こんなにも他人が幸せになるってこと、若者は知らないよなー・・・・・

こういう連鎖が平和な社会へと繋がっていくのだと、わたしは思ってます。

デザインカウンセリングより

2008-12-09 10:39:49 | 衣・考
松本衣デザインでは、衣服製作実習に入る前に、デザインカウンセリングというのをやります。

デザイン担当教師が、学生ひとりひとりと面談し、「何がつくりたいのか」を確認します。

これに臨む学生は、①コンセプトのビジュアルイメージ
         ②デザイン画
         ③ターゲットマップ    
         ④素材
      などを持参します。

今回私は上級生を担当していますが、その感想から。

ビジュアルイメージを本気で選んでいるか、つくっているか、で、意気込みのすべてが見て取れます。

本人がそれを見て「美しい!」とか「おもしろい!」とか感動していなくては、よい作品は期待できません。

上級生になっても、まだカウンセリングの意味や、コンセプトの意味が理解できず、「服をつくる」だけを考えている者がいる。

それでは、小手先だけの作業になってしまう。

どうやって、モノができるのか。どうやってよいデザインが生まれるのか、の全過程を体験して欲しい。

そうすると、きっと、もっと仕事がおもしろくなる。人生が楽しくなるから。

ピカソ展、観て来ました!

2008-12-08 13:27:12 | 衣・考
BD講師のYさんが「これを見ないなんて・・・・」という言い方をしていたのが気になっていて、若い頃から「最も好きな」と言ってもよいぐらいだったので、観て来ました。

行って、とてもよかった!逃さなくてよかった!とおもいました。

ピカソの人間のおもしろさに、芸能人にあこがれるような思いでひかれていたのですが、・・・・

やはり、作品、すごいです。

私が今更言うのも変ですし、だれも聞きたくはないでしょうが・・・・

今回、「美しい!」と強く感じました。

色、線、かたち・・・・・

すべてが美しいです。

とくに、今まで、「ピカソの色」というのを意識したことがなかったので、そこに気づいたら、ああ、ヨーロッパのデザイナーは、もしかしたら、ここからとっていたのか・・・と思わせる配色に、いくつか出会いました。

また、多くの他の画家たちの真似をしてみたり、逆をされていたり、というのも沢山あって、そのことも興味深いです。

ヨーロッパ現代(そのルーツまで)文化を縦横に解釈、表現しているように見えました。

12月14日までです。

期末作品講評・総評

2008-12-07 10:20:39 | 衣・考
10日もご無沙汰してしまったという自覚がありませんでした!

毎日見ていてくださったかた、ごめんなさい。

やはり、師走なのです!

作品講評・総評:

1年生の作品;エネルギーをみせてくれたものを評価したいです。1点の課題に対して2点製作した者。外部企業などとの取り組みチャレンジなど。

自分の世界を、きっちりと美しく表現しているものも感心はしましたが、こういう場合は、どちらかを選ぶとなると、「若者らしさ」=エネルギッシュのほうを選びたいです。「可能性」を評価したいのですよ。年長者はね。コンクールでもたいていそうです。

2年生の作品;課題であるコートを、コートらしく正面からとりくんだもの、と、クリエーションの真似事にトライしたものとに2分されました。どちらも、成果は大きかったようです。さて、どちらに軍配が?むずかしいところです。

3年生の作品;毎年毎年、悩みます。「クリエーション」をやってほしい。でも、多くは力つきてしまう。
そこで、今年は、本人の進路を踏まえて、アパレルとクリエーションのいづれかを設定すること、とした。アパレルであると、ほどほどのところまでできるかな?

クリエーションはむづかしいです。だからこそ、学生のやるべきことだと思うわけです。

まず、相当な体力が必要です。

次に、表現したい中身(コンセプト)があるか?

そして、表現力、技術力です。

3年生は、年間通しての評価になるので、3学期作品に期待します。

下級生は、上級生のやり方に学んでください!