昨日の衣服製作実習より
①世の流れに大変素直にそって
わが校の学生作品もコンサバ流行りの感です。
そうなると、布、生地、材料の勝負!となります。
安い素材(が悪いと限ったものではないのですが)でスタートしたために、「芯貼り」が必要になり
芯のせいで歪みがでてしまったり、不自然な造形になってしまったり・・・・・・・
発色も悪いし・・・・・
また、布の「表面的な表情=色、見た目だけのマチエール」だけで布選びをしていて、
まるで狙う立体とはそぐわない布でスタートしてしまったものなど、気になりました。
指導側も、もっと「基本」を語らねばなりません。
考えてみれば、最近の「コンサバ流行り」以前は
しばらくのあいだ、とくに学生のコンクール作品などは、
「素材を生かす」というつくりこみ方が主流ではなかったように思います。
落ちる布、張る布、立体づくりが可能な布など、意識していきましょう・・・・・・・・・
②1年生は、「基本からのアレンジ」を、教師も強く意識しているので、
毎年、出来がよいです。中でも今年はよく考えて完成されたものが多く見られました。
上級生になって「あれもこれもやりたい」となってくると、とたんに難しくなって、思いつき&スタートはよいのですが
時間切れや、手に負えない状態になってしまうようです。
自分で「基本のここ」を作品にする、という決意をするのがよいでしょう。
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「衣服製作」には、多くの考え方や技が凝縮されていることを、
日ごろ「買って着るだけ」の人々は考えたこともないでしょう。
展示ラボで、少しでも関心をもって頂けると嬉しいです・・・・・・・・・・