こんにちは。
歯科衛生士の中島です。
2024年1月18日(木) 佐賀県保険医協会開催のwebセミナーに正社員スタッフで参加しました。
講師は長崎大学歯学部をご卒業され、現在 福岡歯科大学 口腔治療学講座 歯科保存学分野 教授の松崎英津子先生でした。
演題は、「日常診療における〈歯内療法あるある〉の原因と対処」でした。
歯内療法とは神経を取り除いて根の中をお掃除する治療のことです。
神経まで到達した虫歯は、神経を取る治療が必要です。治療をしたにも関わらず、
痛みが消えない、膿が止まらないなど、その原因と対処についてのご講演でした。
神経の治療は、見えにくい、細かい作業、使用する器材も多く、歯科治療の中では難しい治療の中のひとつです。
時間もかかるうえに、患者さんは「いつも針で何かをやっている?」とあまり理解されなかったり、治療した後に痛みや腫れることもあり、治療したのになぜ?と誤解を受けやすいこともあります。
今の我が国における歯内療法の現状は根の治療の予後、経過不良がきわめて多いことが示唆されています。
初回の根の治療の成功率は90%、再根の治療(やりなおし治療)は70%です。治療における大原則を守った上での成功率ですから、守らなければ成功率は下がってしまいます。
成功率を上げるためには、診査診断が大切で、歯科用CTやマイクロスコープを使用して根の状態の把握、そして繊細な根の中をお掃除します。
術者の技術も大切ですが、加えて無菌的な環境での治療が大切になってきます。
治療中は、根の中に唾液が入らないようにゴムのマスク(ラバーダム)で防湿し、帰宅しても外れないような二重仮封をします。
日本の歯科治療でのラバーダムの使用率はとても低く、マイクロスコープの使用率も全国の歯科医院では3割程度だとの事でした。
このセミナーを通して改めて診療で実践していることがとても重要なことが分かりました。
当院では、今回受けた内容と同等の設備と内容での治療をしており、スタッフとして改めて安心した治療をご提供できると感じております。
お口の中でお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。
皆様のご来院をスタッフ一同お待ちしております。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター
(佐賀県鳥栖市)
TEL:0942-81-5410
歯科衛生士 中島